元スレまどか「中二だけど魔法少女になります」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
51 = 32 :
>QB「あのまどか、ややこしいから仮に鹿目と呼ぼうか
まどカスでいいんじゃないかな
52 = 1 :
QB「異なる世界を体験しただけはあるね、察しが良い」
ほむら「断るわ」
ほむら「あなたの言うように私は何度でも繰り返す
この世界が壊れ物なら、次の世界のまどかに願いを託すだけよ」
QB「君は人よりも多くを知っている、しかし知っているだけで、知らないこともある」
ほむら「何を当たり前な……」
QB「じゃあ聡明な暁美ほむらに質問だ
君は今日という日を基点に過去へ遡っている
そして幾度と無く異なる世界を体験してはいるけど、その世界はどの時点で分岐していると思う?」
ほむら「…………」
QB「そうさ、君は所詮”今”という時間から派生する世界を渡り歩いているにすぎない
そして改変された世界は、過去にまで及んでいる」
ほむら「ありがとう、おかげで頭痛の種が増えたわ
でも残念ね、私の魔法ではこれ以上過去には遡れないのよ」
ほむら「あなたの望む因果律の修復は無理ね」
53 = 40 :
ほむらさんこれ積んだで
しかも魔女化することも出来ないとか絶望すぎる
54 = 1 :
QB「僕をなんだと思っているんだい?」
QB「本当ならあってはいけないことだけど、この際仕方ない
君の魔法を僕の力で拡張する、それで戻るんだ」
ほむら「仮に、それが出来たとして
私に何のメリットがあるのかしら」
QB「君は鹿目まどかのために世界を繰り返している
その鹿目まどかを失った今、君のソウルジェムはじきに穢れる」
QB「それに君も見ただろう?
デタラメになった世界では、”魔女は生まれない”」
ほむら「そんなの、まだわからないじゃない」
QB「確かに鹿目の改変がどこまで及んでいるかはわからない
けど魔法少女の存続のためにも、デタラメになった世界を戻すべきじゃないかい?」
ほむら「……」
QB「(こんな世界じゃ感情エネルギーの回収なんてできたもんじゃない
そもそも僕達の存在すら危ういんだ、何が何でも協力してもらうよ……)」
55 = 39 :
こうなったら新まどかで上書き保存するしかないな
56 = 1 :
ほむら「因果律の修復なんて、一体どうするのかしら
まさか歴史上の史実に基づくように直せとでも言うの?」
QB「それは心配いらない、改変の原点となった時間にさえ行けば
あとは僕が本来の歴史に書き換えるだけだ」
ほむら「……まどか、いえ鹿目に気付かれたら、私達はどうなるのかしらね」
QB「間違いなく敵対関係になるだろうね
鹿目は何も考えていないように見えて、改変には基準がある」
QB「それは、魔法のない世界ってことさ」
ほむら「端的に言いなさい」
QB「奴はデタラメな手段で魔女を倒し、奴の周りではソウルジェムは穢れず、魔女化も起こらない
死人は生き返り、魔女は魔法少女に戻る」
QB「そして魔女の発生も収まり、魔法少女は次第に普通の人間に戻るような世界に改変されていった」
ほむら「(……何かしら、とても良い世界に思えるのだけど)」
57 = 35 :
なんだラスボスか
58 = 1 :
QB「……暁美ほむら、君が何を考えているのかよくわかるよ
僕も魔法のいらない感情エネルギー回収方法があるなら、これほど安定した世界はないと思う」
ほむら「……端的に」
QB「せっかちだなぁ
いいかい、この世界は僕達の奇跡と彼女たちの魔法によって進化を遂げてきた
つまり、その歴史が消えつつあるのさ」
QB「せっかちな君のために端的に言えば
人類の文明レベルが下がっているのさ」
ほむら「そこまで影響が出るものなの?」
QB「今は僅かな変化しかない、けどこのまま行けば、なかったはずの戦争が生まれてしまうだろうね」
ほむら「……」
QB「僕が鹿目の願いを叶えなかった理由、わかったかい?」
QB「本当なら君の願いだって危険な賭けだったのさ」
59 = 1 :
ほむら「どうもリアリティに欠けるわね」
QB「そう思うなら、君たちが使うインターネットでアメリカの地図を見てみるといいさ」
ほむら「……一日、猶予をもらってもいいかしら
私も私の視点で集めた情報がほしいわ」
QB「構わないさ、いつでも僕を呼ぶといい」
-学校-
ほむら「(何も変わっていないように見えるわね
この通学路も、町にも変化はない)」
まどか「ほむらちゃんおはようっ」パタパタ
ほむら「おはよう」
まどか「えへへっ、今日は遅いんだね」
ほむら「え、ええ……少し用事があったものだから」
ドクンッ
ほむら「(……おかしい、何かがおかしい)」
60 = 40 :
なにこれホラー?
61 = 1 :
ほむら「あの、まどか? おかしなことを聞くけど、私が転校してきたのはいつだったかしら」
まどか「ふぇっ!? きゅ、きゅうに変なこと言わないでよ
ほむらちゃんは、私達とずっと一緒だったでしょ?」
ほむら「(…………うそ、私の知っている過去と違う
私は転校生のはず、まどかとの面識もない、はず……)」
まどか「ほむらちゃん? どうしたの? 変なこと言ったり、立ち止まったり……」
ほむら「な、なんでもないわ、行きましょう」
さやか「どうしたほむらぁ、いつもの不機嫌顔がいつにもまして不機嫌だぞー?」
ほむら「心配いらないわ、体調が悪いだけだから」
ほむら「(美樹さんまでもが私を知っているの……?
これが改変なの……?)」
62 :
>>60
まだ転校する前なのに、まるで友達のように挨拶したな
これが改編の余波ってことか
63 = 1 :
まどか「ほむらちゃん、保健室いこ?」
ほむら「へ、平気よ」
まどか「だめだよっ、診てもらうだけでいいからっ」グイグイ
ほむら「う、うわ、ちょ……(なんて力 まどかにこんな力があったの……!?)」
ほむら「まどか、一人で歩けるわ……恥ずかしい」
まどか「ぁ、ごめんね、えへへ……」
ほむら「(まどかのキャラまで変わっている、これはどういうことなの)」
まどか「あれっ、保健室はこっちだよっ?」グイ
ほむら「ひゃっ……(学校の間取りが変わる必要はあるのかしら?)」
-保健室-
まどか「微熱でよかったぁ~、ほむらちゃんって身体弱いからぁ」
ほむら「ごめんなさい、心配かけてしまったわ」
まどか「ううんっ、私教室に戻るけど、ちゃんと休むんだよ?」
ほむら「ええ」
ほむら「(……まどかに頼るのなんて、何周ぶりかしらね
あの頃のようだわ……)」
64 = 1 :
ほむら「(暇ね……何か読む物はないかしら
ん? 保健室に世界地図なんて貼ってあったかしら)」
ほむら「……なっ!」
ほむら「(アメリカの……あのクレーターのようなものは何!?)」
先生「ん? もういいのかい?」
ほむら「大丈夫です、ご迷惑おかけしました」スッ
-ほむホム-
ほむら「インキュベーター、インキュベーターはいるか!」
QB「世界がどうやってるか、わかったかい?」
ほむら「まるでデタラメね
この世界では、日本は敗戦すらしていないじゃない」
QB「アメリカとの痛み分けで和解したことになっているね」
QB「あの史実は、アメリカの魔法少女が核兵器の開発に一役買っていたのさ
その歴史が改変されたから、アメリカと日本の軍事力は均衡してしまった」
ほむら「……改変の危険性がよくわかったわ」
QB「それじゃあ! 協力してくれるんだね?」
65 = 39 :
改変どころか痕跡がまだ残ってるだけでもありがたいレベルだなw
66 = 1 :
ほむら「……何を勘違いしているのかしら」
QB「へ……?」
ほむら「改変を元に戻す必要性はあるわ
ただし、あなたの手は借りないし、あなたの口車にも乗らないわ」
QB「……君には失望したよ、暁美ほむら」
ほむら「その口ぶりも聞き飽きたわね」
-------
ほむら「(歴史の改変を止めたところで意味はないわ
改変すべきは私を追ってきた鹿目そのもの)」
ほむら「(考えるのよ暁美ほむら……
鹿目の居場所は魔法少女としての本質でつかむことは出来るわ)」
ほむら「(問題はアレをどう説得するかだわ
改変したものを再改変させて史実に戻すのだから……あのデタラメな性格から正さないと)」
67 :
痛み分けしたらアメリカはロシアに攻められて落ちてるんじゃないか
68 = 1 :
-まどか部屋-
まどか「ほむらちゃん大丈夫かなぁ、早退してから電話もでてくれないし……」
ガサガサ
まどか「え、何!?」
『たすけて……』
まどか「誰!? 誰が呼んでるの!?」
『あ、やっぱり来ないで』
まどか「どっちなの!?」
『げぼおお!!!』
まどか「も、もうなんなの!?」
-どこか-
鹿目「やっぱり出来損ないのキツネも来てたんだね♪」ドスッ
QB「ぐっ……」
鹿目「あははは、どうしたの? 次の個体が出てこないけど」
鹿目「クスクスッ!! 知ってるよ? 私がインキュベーターの存在を消したもの、もうこの世界に個体はないよねぇ?」
69 = 1 :
鹿目「困っちゃうんだよねぇ、折角誰も不幸にならない世界を作ったのに
また変な契約をされたら魔法少女が増えちゃうでしょ?」
QB「君の目的は……なんだ」
鹿目「あはははは! もしかしてわかってないの?」
鹿目「わたしはね……ほむらちゃんを救うために世界を作り変えてるんだよ
その為には魔法の存在を消すしかないよね?」
鹿目「なのにさぁ、どっかのクズがねぇ、ろくに願いも叶えられないっていうんだから
こうやって面倒な手を使って改変するしかなかったんだよ」
QB「そうか、世界を改変するために、わざと暁美ほむらに力を使わせたのか」
鹿目「そうだよ? 因果律は証拠が多いほど歴史を捻じ曲げやすいんだからさ
未来と過去の2つの点を改変すれば、この世界の作りを変えるなんて造作もなかったよ」
鹿目「あーあめんどくさいなあ! もっと簡単にやりたかったなあ!」ガッシボッカ
QB「ぐべああ!!」
ほむら「そこまでよ!」
70 = 62 :
>>67
ロシアはドイツとの戦いで膨大な被害が出てて余力が少ないから、アメリカがひきさがってたら単独で日本と戦おうとはしなかった、だろ
71 = 62 :
>>69
めんどくさいと言いながらも笑ってそうな気がする。
72 = 67 :
>>70
なんかアメリカがロシア仮想敵にしてて、ロシアが日本を足がかりにして攻めてくるの恐れてて
日本に早く敗戦宣言して欲しくて慌てて核落としたって聞いたけど違うのか
73 = 1 :
QB「暁美ほむら……」
ほむら「黙って逃げなさい」ヒソヒソ
QB「すまない……動けそうにない」
ほむら「ふん……まるでぬいぐるみね」
鹿目「あはははははははははは!!!!! ほむらちゃんだああぁ……
ねえほむらちゃん、この世界は住みやすいでしょ?
もう誰も絶望しない理想の世界だよ?」
ほむら「まどか……いえ、あなたは一体何者なの」
鹿目「何を言ってるの? わたしだよ?」
ほむら「……(考えるのよ暁美ほむら、普通に戦っても勝ち目はないわ
だからって、ここでインキュベーターを失うわけにもいかない)」
鹿目「どうして怖い顔するの?
もう誰も魔女にならないし、ワルプルギスの夜は出る出る詐欺になったんだよ?」
ほむら「それには感謝するわ……けれど、あなたは歴史を変えすぎたわ
確かに魔法少女はこの世界になかった方が良いかも知れない
けど、それなしでは成立しない歴史であることも事実なのよ」
鹿目「ちょっとした誤差じゃない……ほむらちゃんは幸せな世界で生きられるんだよ?」
74 = 1 :
ほむら「まどか……」
鹿目「ほらほむらちゃん、抱きついていいんだよ?」
ほむら「(血みどろのまどかなんか、抱きつきたくないわよ……)」
QB《このままじゃ君まで改変されてしまう……僕が合図をしたら過去に飛ぶんだ
僕の力で君を改変前の世界線に飛ばす、そこにはまだ正常な僕達がいるはずだ》
鹿目「どうしたの? わたしのこと嫌いになっちゃった?
そんなわけないよね?
わたし、さやかちゃんみたいに好きな人のために願いを使ったよ?」
ほむら「……私のまどかを侮辱しないで」
QB「よせ……挑発しちゃいけない」
ほむら「あなたは鹿目まどかじゃない! まどかはそんなこと言わない!!」
鹿目「はは、あはははッ……ほむらちゃんも、わたしのお人形さんにしなくちゃいけないのかな」
ほむら「ぐっ……なんて魔力なの」
QB《今だ!! 飛ぶんだ!!》
76 = 1 :
ほむら「まどか……必ず戻ってくるわ!」
カチッ
鹿目「逃がさないよ……ッ!」ドグシャア
鹿目「!!!」
ほむら「わ……私!?」
-ほむホム-
ほむら「はっ……ここは……」
ほむら「私のところに間違いない、けれど」
ガチャ
元ほむら「ふぅ……なんとかまどかの契約を阻止出来たわ」スタスタ
ほむら「……(なるほど、QBの力で飛ぶとこうなるのね
この世界でインキュベーターの力を借りて、あっちの世界を改変すれば良いのね)」
77 = 1 :
-デパート的な-
ほむら「何周目の世界なのかしら、私の記憶ならインキュベーターは……」
トットットッ
まどか「誰っ? どこにいるのっ?」
元ほむら「くっ……」シュベンシュベン シュベン
QB「わわっ」カサッカサッ
ほむら「今ね」
カチッ
ほむら「インキュベーター……今回だけはあなたの力を借りることになりそうね」抱き
QB「え……へ!? 君は、二人目……?」
ほむら「黙って、逃げるわよ」
カチッ
元ほむら「……ッ!! 消えた……?」
まどか「きのせい、なのかな……もしかして幻聴……?」
78 = 1 :
-深夜の学校屋上-
ほむら「ここなら暫く無人のはず……」
QB「ありがとう、助かったよ……君たちは双子なのかい?」
ほむら「まぁそんなところよ」
QB「そうかい、今は世界中の因果律がおかしなことになっているからね
君が二人いたとしても不思議じゃなかったんだけどね」
ほむら「その話、詳しく聞かせてほしいのだけど」
ほむら「まとめるわ
あなた達は他の世界線で改変が行われているところまでは把握しているのね
けど、改変された世界線には、あなた達の個体が存在しないから、調べることができないと」
QB「そうなるね」
ほむら「そう……」
QB「で、君は改変された世界から、その世界の僕によって飛ばされてきた暁美ほむらだね」
ほむら「そうよ、こっちのインキュベーターは端的で助かるわね」
QB「……確かに、君の魔力の残り香を追っても、途中で途切れているね」
ほむら「どうすれば信用してもらえるのかしら」
QB「……ソウルジェムを見せてもらえるかい?」
ほむら「…………これよ」
QB「うん……確かに、君は僕と同じインキュベーターと契約しているね」
79 :
しえん
80 :
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81 = 1 :
ほむら「もういいかしら、あなたにソウルジェムを触られると、云われのない痛みを味わいそうで気分が悪くなるわ」
QB「ひどい扱いだね」
ほむら「……ごめんなさい」
QB「いやいや、君の不安もわかるさ、君にとって僕は敵のはずなんだからね
それで僕に何をしてほしいんだい?」
ほむら「……図々しいのを承知で言うわ
改変された世界を元に戻して欲しいの」
QB「ふぅ、そんなことだろうと思ったよ
残念だけどそれは無理だね」
QB「いいかい? 因果律によって乱れた世界は、世界の意思によって正常化される
つまり僕達が意図して歴史を変えたところで、元に戻る保証はないってことさ」
ほむら「そんなことはわかっているわ
私はすべてを元に戻す必要性はないと思っている
デタラメになった世界を、できる限り安定させたいだけよ」
QB「……暁美ほむら、君は結論を急ぎすぎている」
82 = 1 :
QB「君は改変前の世界を知っているから、改変後の世界をデタラメと言うのだろう?
でも逆に考えれば、改変後の世界の住人は、改変後の世界こそ真実なのさ」
ほむら「そんな言葉遊びはどうでもいいわ
どうしても世界を救いたいの」
QB「その救うという行いが正しいとは限らないのさ」
ほむら「……言い方を変えるわ
私は、私利私欲のために世界を元に書き換えたい」
QB「……暁美ほむら、君は冷静で察しが良い
僕はその決意が聞きたかった」
QB「いいよ、僕も鹿目まどかを追いかけるのに疲れていた頃だ
一つ息抜きに協力してあげるよ」
ほむら「……恩に着るわ」
83 = 1 :
自保
84 = 79 :
ふひひ
85 :
ほむらはなんでQBの味方してるんだろう?
どう考えても改変後の世界のほうが良さそうなのに
たんにまどかの性格が自分好みじゃなかったとかそういう理由か?
86 = 1 :
-路地裏-
QB「カジカジ カジカジ ぎゅっぷぃ」
ほむら「まさか、こんなところに楽屋裏があるとはね」
QB「メタメタしい呼び方をしないでくれるかい?
ここは僕の拠点みたいなものさ、地球人を招くのは君が初めてだ」
ほむら「…………気味悪いわ」
QB「同じ個体がズラッと並ぶのは、君たちの感性で言えば恐怖に近い感情を抱かせるだろうね
僕達は必要に応じて個体を捨てて、時間を跳躍してここから新しい個体として同じ場所に現れる仕組みさ
……何か思うところがあるんじゃないかい?」
ほむら「ええ、あなたがそのようにして次々と現れる様は見てきたわ」
QB「違うよ
君が持っているその力……それは、本来僕達が使っている時間跳躍さ」
ほむら「…………そう」
QB「あれ、驚かないんだね」
ほむら「魔法には種があるものよ、そしてその仕組はどれもつまらないものだわ」
QB「ふうん、やはり君は人間にしては感情が薄いね」
ほむら「よく言われるわ」
87 = 18 :
こういう改変系の話って途中から混乱しちゃう
88 = 79 :
何やら壮大な話になっててワロリンヌ
89 = 1 :
QB「それにしても、どうして君は世界を元に戻したいと思うんだい?
君は鹿目まどかを救いたかったのだろう?
なら、魔法のない世界こそ君の望んでいた世界じゃないのかい?」
ほむら「……そうね、その通りだわ」
ほむら「私はまどかの為なら、世界がどうなろうとどうでもいいと思っていたわ
まどかが途方もない願いを叶えようとして、魔法少女になれなかったときは可能性すら感じた」
QB「なら何故」
ほむら「救いたかったのよ」
ほむら「魔女になってしまうまどかも、私のせいで因果律の一点となってしまうまどかも
そして、狂ってしまったまどかも」
QB「そうかい」
ほむら「……言ったでしょう、私の私利私欲の為だと」
QB「……どうかな」
90 = 1 :
ほむら「で、世界を再改変する方法を教えてほしいのだけど」
QB「やり方がないわけじゃない」
ほむら「それを教えてほしいと言っているの」
QB「それを教えるべきか、僕は迷っているんだ」
ほむら「……なんとなく読めてしまったけれど」
QB「察しが良いのも困りものだね」
QB「改変された世界は滅茶苦茶なのだろう? それをひとつひとつ直すなんて気が滅入る話さ
やれやれ、本来の史実を流しこんで正常化を図るなんて、君のところの僕はどうかしているよ」
QB「いいかい? 改変の特異点は多岐にわたる
けれど元を返せば常に一つの要因によって因果は乱されている」
ほむら「やはり、まどかなのね」
QB「……そう、その狂った鹿目まどか
魔法少女になる前に君が阻止すれば、世界はタイムパラドックスを起こして因果律は崩壊し
元の歴史を保とうとする世界意思が勝る可能性がある」
ほむら「あの世界の過去に戻って、契約を阻止すれば良いのね」
91 :
>>1はシュタゲも大好きなのね
92 = 67 :
矛盾、二律背反、行き止まり、そしてほむらは最後の1人に
93 :
ほむほむ
94 = 1 :
ほむら「もちろん、それだけではないのでしょう?」
QB「そうさ、まどかの過去を阻止したところで、世界を変えるほどの魔法がある限り、未来から過去は変わってしまう」
ほむら「魔法少女、鹿目まどかの撃破」
QB「…………だから言ったのさ、教えるべきか迷っていると」
ほむら「それしか方法がないのでしょう?」
QB「……君は勝てると思っているのかい?
世界を改変する魔法少女、相手はワルプルギスの夜よりも厄介だ」
ほむら「まどかを狂わせてしまったのも、彼女に絡みつく因果が原因だわ……
すべて私のせい、私の手で狂って世界から彼女を救うわ」
ほむら「勝てる勝てないではないのよ
勝たなきゃ、あのまどかは終わりなのよ」
QB「わかった」
QB「暁美ほむら、君にその手段を与える
ただし僕は同行出来ない、僕達の概念が失われた世界に飛んでしまえば、最悪ぬいぐるみになってしまうからね」
ほむら「それで十分よ」
96 = 1 :
-回想-
QB『君がこの世界ですべきことは二つ
大量のグリーフシードを集めること
そしてこの世界の鹿目まどかが長年使ってきた道具を手に入れることだ』
-魔女空間-
ほむら「……」
使い魔「ひげっひげっ」
ほむら「ヒゲなら間に合っているわ、ワカメ高校に帰りなさい」
シャル「もげもげー」
ほむら「……巴マミを食いちぎったお前も、弱点がわかれば容易いものね」
カチッ
ほむら「こんなにも口を開けてくれるのだもの、C4を埋め込む手間が省けるわ」
カチッ
ほむら「……まだ足りない」
97 = 1 :
-教室-
ほむら「まどか、個人的なお願いがあるのだけど、話だけでも聞いてくれるかしら」
まどか「ほ、ほむらちゃんっ? あれ……保健室に行ったんじゃ……」
ほむら「そんなことはいいじゃない
単刀直入に言うわ
あなたのリボン、よければ私に貸してもらえないかしら」
まどか「わたしのでよかったら……そうだ、これ買ったお店に行く?」
ほむら「いいえ!
あなたのリボンを貸してほしいの」
まどか「そ、そう? じゃああんまり使ってないの明日持ってくるから」
ほむら「いいえ!!
あなたが使い古したリボンがいい!」
まどか「う、うぇえ!?
えと、あのっ……」
ほむら「(どうしよう、とても引いてる)」
98 :
まどまど
99 = 1 :
まどか「えと、えと……」
ほむら「ごめんなさい、あなたとお近づきになりたくて、変なことを言ってしまったの」
まどか「え、えぇぇ!!?
えっと、わたし達女の子だし、そそそそのっ」
ほむら「(あ、やっちゃった)」
ほむら「友達としてに決まっているじゃない!」
まどか「あ、そっか……っ!」
ほむら「まったく恥ずかしい子ね」
まどか「はぅぅ……ほむらちゃんがそんなに言うなら
ほむらちゃんのアクセサリと交換だったらいいよ?」
ほむら「(よしきた……)」
ほむら「ええ! そうしましょう!
同じリボンで申し訳ないのだけど、私が使っていたリボンで良いかしら
丁度、今持ってきているし」
まどか「えへへっ、じゃあじゃあ、いま交換しちゃおうよっ」
ほむら「そ、そうね」
ほむら「(な、なんでドキドキしなきゃならないのかしら……)」
100 = 79 :
うぇひひ
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