元スレ勇者「はい、もしもし?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 :
>>49
気にするな
支援
52 = 2 :
魔王「来た、メインダンジョンきた、これでかつる!」
勇者「えっと、良くわからないけど難しいタンジョンなの?」
魔王「ううん、楽勝!すごい楽勝!初めてのダンジョンなんてただの経験値部屋だから!」
勇者「あ、うん、そう…ありがとう」
魔王「あ、ただ」
勇者「何?」
魔王「一番奥から二番目にある箱は開けちゃダメよ?ミミックだから」
勇者「そっか、分かった」
魔王「万が一でも開けちゃうと大変だからね。即死魔法使われるからね」
勇者「うん、奥から二番目だね」
魔王「うん」
53 = 2 :
側近「魔王さま」
魔王「あら、側近、もう大丈夫なの?」
側近「はい、なんとか……」
魔王「もう引退しても良いのよ?年も考えないと」
側近「私はまだまだ全盛期です」
魔王「人間の年だともうとっくに死んでるけどね」訳:ハヨシネ
側近「はぁ…ところで、そろそろ勇者がダンジョンに辿り着くころですね」
魔王「うん、今丁度電話した所」
側近「そうですか」ククク
54 = 2 :
魔王「…何?その笑い方、キモイのだけど」
側近「普通最初のダンジョンは勇者どもに経験値の稼ぎ場に思われるのが一般的」
側近「ですが、今回、このダンジョンだけは一味違います」
側近「なんと、ダンジョン手前で発見できる箱がミミックという初見殺し!」
側近「これでそこそこの勇者は心が折れてこれ以上進めないはず!」
側近「どうですか、魔王さま。私の完璧なプランが……ぶへら!」
魔王「もしもし、勇者!出て!早く電話出て!」
今かけた番号は、相手が電波が通らない場所に居るため、繋がりませんでした。
魔王「ゆうしゃああああああああ」
側近「」
55 = 2 :
魔王「勇者、出て…早く出て…」
ピッ
勇者「……もしもし」
魔王「勇者!大丈夫?」
勇者「……」
魔王「…あの、勇者?」
勇者「ウソツキ」
ブツッ
魔王「側近!!!!!」メラゾーマ
側近「ひぃぃ!!!!」
57 = 2 :
魔王「…」シクシク
魔王「……」①長押し
今かけた番号は相手から受信拒否されているため、繋がりません。
魔王「……」
魔王「……」シクシク
魔王「…もう魔王やめる」
58 = 2 :
魔王「……」①番長押し
今かけた番号は(ry
魔王「……」
姫「……?」
側近「」<<返事がない、ただの屍のようだ
魔王「」シクシク
姫「あの、魔王さま?」
魔王「…姫さま」
姫「…何かあったのですか?」
魔王「…勇者が…勇者が…」ボロボロ
姫「……」
59 = 2 :
勇者「……」
不在時の電話 152件
勇者「……」
♪~
勇者「……」
勇者「…あれ?知らない番号だ」
勇者「…」ピッ
勇者「もしもし?」
姫「あの、勇者さまですか」
勇者「はい……あの、姫さま?」
60 = 2 :
姫「話は魔王さまから伺いました」
姫「あなたは馬鹿ですか?」
勇者「だって、魔王が大丈夫だって言ったもん」
姫「魔王さまも自分の部下の間違いだって言ってましたけど、だからと言って急に電話にも出ないなんて酷すぎます」
姫「せめて言い訳でも聞いてあげてください」
姫「それに、勇者ともあろう方が、魔王の話を信じて騙されたぐらいで拗ねたりしてどうするのです」
勇者「……」
姫「とりあえず、魔王さまに電話をしてください。部屋で一人で泣いてますよ?」
姫「魔王なんてやめるとか、魔物なんて皆滅んでしまえばいいのにとか言ってます」
姫「もうちょっと放っておくと本当に実行しそうです」
姫「…あら?ここは人間の国の姫として放っておいた方が良かったのでしょうか」
勇者「ボクに聞かれても…」
61 = 2 :
魔王「……」
♪~
魔王「……」
発信者:キャーユウシャカワイイ
魔王「…!」ピッ
魔王「もしもし!勇者!」
魔王「あのね、さっきのはごめんね!側近が…」
魔王「ううん、私が悪かったよ」
魔王「ちょっとした冗談のつもりだったの」
魔王「勇者がこんなに怒るって知らなくて」
魔王「だから、お願い、嫌いにならないで」
魔王「これからちゃんと手伝ってあげるから」
魔王「これからも…電話して……」
62 = 2 :
勇者「……魔王ちゃん」
魔王「うん、何?何でも言って」
魔王「ダンジョンの構造から、隠し宝箱まで全部教えてあげちゃうから」
勇者「…ごめんね」
魔王「ううん、勇者は何も悪くないよ。私がちゃんとしてなかったせいで…」
勇者「ボク、ちょっと魔王ちゃんに頼りすぎてたかもしれない」
魔王「…え?」
63 = 2 :
勇者「あ、勘違いしないで」
勇者「ボク、魔王ちゃんと電話するの好きだから」
勇者「でも、いつかボク、魔王ちゃんと殺るか殺られるかの戦いしないといけないから…」
勇者「そういうことに関して魔王ちゃんに頼るのって、やっぱ勇者としてダメだと思う」
魔王「……」
勇者「ボク、仲間集めようと思う」
魔王「!」
勇者「ちゃんと仲間とパーティ組んで、一緒に考えてダンジョン攻略して、魔王ちゃんに会いに行こうって思うよ」
勇者「魔王ちゃんに頼らずに、仲間と力合わせてやってみようと思うよ」
魔王「……そっか」
魔王「…成長、したんだね。勇者も」
64 = 2 :
魔王「じゃあ、もうこういうこともお終いかな」
魔王「私、勇者とお喋りするの好きだったのにね」
魔王「あなたと毎晩冗談交じりのお話するの、とても楽しかったのに…」
魔王「そういうのも、もうできなくなっちゃうんだ」
魔王「いつかあなたと私、戦わなくちゃいけないもの」
魔王「こんなことしている方がおかしいもんね」
魔王「そうだよね…」
65 = 2 :
勇者「魔王ちゃん」
魔王「ごめんね、変なこと言って」
魔王「じゃあ、もう切るね」
魔王「やることいっぱいだからね」
魔王「あなたのためのダンジョンも新調しないといけないし」
魔王「他にもやることいっぱいだからね」
魔王「じゃあね」ピッ
魔王「……」
魔王「……」ブルブル
魔王「……」ボロボロ
魔王「……」
記録された番号を削除しますか? Y/N
66 = 2 :
魔王「…」ブルブル
♪~
魔王「!!」あたふた ピッ
魔王「…もしもし」
勇者「なんで勝手に切っちゃうの?」
魔王「え?」
勇者「ボクまだ話残ってるんだけど」
魔王「え…だって」
勇者「攻略関係の話はしないけど、お喋りとかは普通にするから」
魔王「!!」
勇者「あとね。ボク良く分からなくて聞くのだけど、パーティってどうやって組めばいいの?」
魔王「……」
魔王「…そうね」
魔王「とりあえず、戦士、格闘家、踊り子パーティでどうかしら♪」
勇者「絶対ダメな気がするよ♪」
67 = 2 :
ここまでが日曜日書いた分。
ちょっと休んで続きます。
68 = 23 :
>>67
おもろいぞ
がんばれ!
69 :
続きが気になる
70 :
続ききてたか
72 = 2 :
勇者「ルイーダの酒場に来た」
ルイーダ「いらっしゃい。どんな子が欲しいの?」
勇者「えっと、とりあえず魔王討伐に行く勇者なんだけど」
ルイーダ「あら、そうなの?なるほど…よし分かったわ。私ができる限り最強のパーティにしてあげる」
ルイーダ「誰か欲しい子はある?」
勇者「特には…良く分かんないし」
ルイーダ「わかったわ、全部お姉ちゃんに任せなさい」
勇者「うん、ありがとう」
73 = 2 :
格闘家「よっ、よろしく頼むぜ」
女魔法使い「…ょ…しく」
女僧侶「ふ、不束者ですが、勇者さまのために精一杯頑張ります」
ルイーダ「どうだ?気に入ったよね。ここで一番かわいい娘たちで連れてきたわよ」
格闘家「…かわいい?強いんじゃなくて?」
ルイーダ「腕も確かよ」
勇者「そっか…じゃあ、三人ともこれからヨロシクね」
74 = 2 :
勇者「じゃあ、まずは」
僧侶「……」ドキドキ
勇者「ケータイの番号交換しよう」
僧侶「え?」
格闘家「そうだな。万が一逸れたりした時は番号しらないと困るしな」
魔法使い「……」
僧侶「あ、あの、勇者さま」
勇者「うん?何、僧侶ちゃん」
僧侶「(そ、僧侶ちゃん…////)わ、私、実はケータイもっていなくて」
75 = 3 :
格闘家?女商人のやつか?
76 = 2 :
勇者「え、そうなの?」
僧侶「はい…今までずっと教会の中で生活していたものですから、ケータイなんて持つ機会が…」
格闘家「あー、そういうとこ遅れてるからな、教会は」
僧侶「すみません…」
勇者「うーん…じゃあ、僧侶ちゃんのケータイ買おう」
僧侶「え?そ、そんな…買ってもらうなんて悪いです」
勇者「良いよ、ケータイなんて必要装備だし。薬草や剣買うのと一緒だよ」
僧侶「そ、そうなのですか」
77 = 2 :
>>75 私が読んだアレなら絶対違うと言える。
79 = 2 :
勇者「じゃあ、二人のケータイ番号教えて」
格闘家「ああ、あたしは………だぜ」
勇者「……うん、よし、今電話したからボクの番号行ったよね」
格闘家「ああ」
格闘家→勇者の番号登録:チビ勇者
80 = 2 :
勇者「次は魔法使いちゃん」
魔法使い「……」スッ
勇者「え、何?ボクに打って欲しいって?」
魔法使い「……ん」
勇者「わかった……はい、打ったよ」
魔法使い「……」ピピピピピピピピピピッ
格闘家「うお、指はええ!」
♪~
勇者「あ、来た。これ魔法使いちゃんの番号?」
魔法使い「…ん」
82 = 2 :
勇者「よし、二人のは②と③番に入れといた」
勇者「次は、僧侶ちゃんのケータイ買いに行こう」
僧侶「は、はい」
格闘家「最近のはすごいのもいっぱいあるからな。この前電話する相手の顔が映せる電話が出たそうだぜ」
勇者「へー、すごいなー」
魔法使い「」ピピピピピピピピピピッ
勇者「うん?」ピッ
『でもお高いんでしょう?』
勇者「…そうだね、多分そういうのは無理かな」
僧侶「わ、私は別に安物で良いです!」
83 = 2 :
ケータイ店
パーン!!
パーン!!
僧侶「きゃーー!!」
格闘家「何、何だ!?」
店主「おめでとーございます!!」
勇者「え、何?」
店主「たった今来て下さったあなたは、この店に来た1000000番目のお客さまです!」
店員「おめでとうございます」
僧侶「は、はぁ…」
格闘家「お、なんかあるのか?商品とかあるのか?」wktk
魔法使い「」ピピピピピピピピピピッ
勇者「」ピッ
『楽しみ』
勇者「そうだね」
85 = 2 :
店主「はーい!1000000番目のお客さまには、最新機種であるこのYUUMA-2000を賞品として与えます」
僧侶「え、ええええ?!」
魔法使い「」ピピピピピピピピピピッ
勇者「」ピッ
『名前ダサい』
勇者「あはは……」
格闘家「これって、もしかして例の映像通話というのができるやつか?」
店主「はい!左様です!」
僧侶「え、あ、あの、どうしましょう。私そんなのもらっても使いこなせません」
格闘家「まぁ、いいじゃん。タダだし。これでいっちゃいなって」
勇者「そうしようか。僧侶ちゃんはどう?」
僧侶「…わかりました」
86 = 2 :
僧侶「…はい、皆さんの番号、確かに登録しました」
格闘家「にしても、僧侶にケータイの使い方教えてたらすっかり日が暮れちまったぜ」
勇者「今日はもう宿屋に泊まろうか。部屋は個別の方が良い?」
格闘家「そんなのに金浪費してどうすんだよ。これから長旅するんだし全部一つの部屋でいいだろ」
僧侶「さ、さすがにそれはどうかと…」
勇者「ボクは別にどっちでも良いけど…魔法使いちゃんは?」
魔法使い「」ピピピピピピピピピピッ
勇者「」ピッ
『男女別で』
勇者「だって」
格闘家「まぁ…しょうがねえな」
僧侶「ふぅ…(よかった、勇者さまといきなり同じ部屋なんて恥ずかしいのに)」
87 = 2 :
宿屋
勇者「で、今日仲間集めたの」
魔王「………」
勇者「…魔王ちゃん?」
魔王「なんで?」
勇者「え?」
魔王「なんで全部女なわけ?」
勇者「え、知らない。ルイーダさんがそう組んでくれたから」
>>側近今直ぐ人間の村のルイーダの酒場潰しに行くわよ!
>>落ち着いてください魔王さま
勇者「魔王ちゃん、ねー、聞いてる?」
88 :
サルよけ
89 = 2 :
コンコン
格闘家「勇者、風呂空いたぜ」
勇者「あ、うん、ありがとう」
格闘家「なんだ、電話中だったのか」
勇者「そうだったのだけど、なんか向こうが忙しそうだしもう良いかな」ブツッ
格闘家「誰と話してたんだ?お母さん?」
勇者「……できたら話してるんだけどね」
格闘家「あ…すまん」
勇者「いいよ、別に。じゃあ、ボク風呂行ってくるから」
格闘家「お、おう…」
90 = 2 :
魔王「ぜー…ぜー……」
姫「これは派手にやりましたね」
側近「」
姫「側近さんやいつも良く生きていられますね」
魔王「ねえ、聞いてよ姫さま!」
魔王「勇者あの子、パーティ組むと言って面子を全部女の子に組んだのよ?!」
姫「…なんと」
姫「それは勇者さまも…声で聞いてたより盛んでらっしゃいますね」
魔王「クソビッチどもが私の勇者に魔の手を伸ばしてきたらどうするのよ!」
姫「え、そっちですか?」
91 = 2 :
♪~~
格闘家「あれ、勇者電話……」
格闘家「ってもう行っちゃったか」
格闘家「えっと、誰からだ?とりあえず受けとくか」
受信者:魔王ちゃん
格闘家「」
92 = 2 :
格闘家「え、何?」
♪~ピッ
格闘家「あ、終わった」
不在中の電話:1件
格闘家「……」がちゃ
通話記録
→魔王ちゃん
←魔王ちゃん
→魔王ちゃん
→魔王ちゃん
→魔王ちゃん
→魔王ちゃん
・
・
・
格闘家「なにこれこわい」
93 = 23 :
>>91
wktk
95 = 2 :
格闘家「おい、お前ら、ちょっとこれ見てよ!」
僧侶「格闘家さん?それは…勇者さまのケータイでは?」
魔法使い「」ピピピピピピピピピピッ
格闘家「うん?」ピッ
『人のケータイ覗くとか最低』
格闘家「いや、そんなこと言ってる場合じゃねーって。それよりこれ見てみろよ」
通話記録
←魔王ちゃん
→魔王ちゃん
←魔王ちゃん
→魔王ちゃん
・
・
二人「」
96 = 2 :
僧侶「え、なんですか…これ?どうして勇者さまのケータイに魔王との通話記録が」
格闘家「それだけじゃねえ。この通話記録、結構前まで続くのだけど、それまでほぼ99%は魔王ちゃんとの記録になってるよ」
格闘家「1%とは姫さまとか王様とかしか居ないし」
魔法使い「」ピピピピピピピピピピッ
格闘家「」ピッ
『これはまずい感じがするね』
格闘家「お前普通に喋らないとダメなのか。紛らわしいのだが」
魔法使い「……」フルフル
97 = 30 :
母ちゃんおれちゃんとみてるよ
99 = 2 :
僧侶「まさか…勇者さまって魔王と毎日電話をするような関係なのでしょうか」
格闘家「だとしたらもはや勇者じゃないだろ。魔王倒しに行くんだぞ。あたし達」
僧侶「も、もしかしたら、単に魔王ちゃんというあだ名を使う他の誰だとか」
格闘家「誰だよそんなあだ名使ってる奴って」
魔法使い「」ピピピピピピピピピピッ
格闘家「」ピッ
『いっそこっちから電話してみたらいいんじゃない?』
格闘家「っ…確かにその手もあるけど……」
僧侶「もしそうして本当に相手が魔王だとすれば…」
三人「……」
100 = 2 :
♪~
三人「!」
僧侶「ゆ、勇者さまの電話が鳴ってますよ。格闘家さん」
格闘家「わ、わかってる…」
♪~
魔法使い「」ピピピピピピピピピピッ
格闘家「」ピッ
『はよ出ろ、ボケナス』
格闘家「それならお前が出てみろよ」ピピピピピピピピピピッ
『お前が持ってきたからお前がやれ』
格闘家「くーっ」
僧侶「…あれ?」ピッ
格闘家「お、おい、僧侶」
僧侶「はい、もしもし?」
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