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元スレ禁書「とうまは?」打ち止め「あの人は?」滝壺「はまづらは?」
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上条「そういえば滝壺さあ」
滝壺「何?」
上条「浜面を見つける良い方法を見つけたんだけどさあ?」
滝壺「そうなの?」
上条「おう! すっげえ単純なのになぜか今まで思いつかなかった方法だ」
滝壺「どんな方法?」
上条「電話して場所を聞き出すんだよ!」
滝壺「…………」
上条「……あれ? 全然驚いてらっしゃられないようで……」
滝壺「その方法はさっきから思いついてたよ」
上条「えっ、本当か?」
滝壺「うん」
上条「じゃあ何でそれをやらなかったんだ?」
滝壺「おそらくはまづらは私と麦野たちがグルだと思ってる」
上条「まあそうだろうな。じゃねえとお前から逃げる理由がねえし」
滝壺「だから電話しても出てくれないと思う」
上条「あー、そうか……」
滝壺「そう」
上条「…………」
滝壺「…………」ゴクゴク
上条「……ま、大丈夫じゃね?」
滝壺「何が?」
上条「なんなら俺の携帯使って電話すればいいし」
滝壺「はまづらの番号を知ってるの?」
上条「おう。再開した時に交換したんだ」
滝壺「それならはまづらを見つけることができるかもね」
上条「よし、そうと決まれば電話を掛けようぜ」スッ
滝壺「その前に地下街から出ないとね」
上条「えっ?」
滝壺「地下じゃあ電波は届かない」
上条「……あっ、そっか」
滝壺「だから外に出ないと」
上条「そうだな。じゃあこれ飲み終えてから行こうぜ」
滝壺「うん」
―――
――
―
─
──
───
-第七学区・地下街-
禁書「ううー、全然見当たらないんだよ……」
一方通行「そォだな……」
禁書「あくせられーたの予想が外れたんじゃないのかな?」
一方通行「あァ? まあそォだろォな。これだけ歩き回っても遭遇しねェンだからなァ」
禁書「何でそんなに余裕で居られるのかな?」
一方通行「まだ可能性があるからなァ」
禁書「可能性?」
一方通行「見つからねェ原因ってのが二つある」
一方通行「一つは単純に予想が外れた、もう一つは向こうがコチラを察知して意図的に避けてるか……」
禁書「避けてる? 何でとうまが私たちを避けるの?」
一方通行「知らねェよ。つーかまだ避けてると決まったわけじゃねェ。あくまで可能性の話だ」
禁書「じゃああくせられーたはまだとうまは地下街に居ると考えて、未だに地下街の中を捜してるのかな?」
一方通行「まあそォいうことだ」
禁書「ホントとうまはいろいろな場所をうろちょろするのが好きだよねまったく!」
一方通行「そォいやオマエと初めて会った時もそンなこと言ってったな。たしか放浪癖とか何とか……」
禁書「そうなんだよ! とうまはいっつもやっかいごとに吸い込まれるように首を突っ込んでるんだよ!」
一方通行「……つーことは今もどこかで上条は厄介事に首ィ突っ込ンでるかもしれねェっつゥことだよな?」
禁書「はっ! もしかしたそうなのかもっ!」
一方通行「ますます面倒臭せェ展開になってきそォだなァオイ……」ハァ
禁書「こんなことしてる場合じゃないんだよ! 早く捜さないと……!」タッタッタ
一方通行「まあ待て暴食シスター」
禁書「暴食シスターじゃないんだよ! インデックスなんだよ!」
一方通行「わかってるっつゥの。落ち着けって言ってンだよ」
禁書「とうまが魔術師に襲われてるかもしれないのに、落ち着いてなんていられないかも!」
一方通行「だから落ち着けっつってンだろ。大体オマエが言ったところで足手まといになるだけだろォが」
禁書「こう見えても私は魔術に関してはスペシャリストなんだよ!」
一方通行「知識面だけだろォが。つーかいい加減話聞けって」
禁書「何?」
一方通行「もし上条がそんな面倒臭せェことに巻き込まれてンなら、こンな人の多い場所で戦わねェだろォが」
禁書「……言われてみればそうかも」
一方通行「だったら上に上がってる可能性が出てくるだろ」
禁書「……ってことは!」
一方通行「上に上がって電話でも掛けてみりゃあもしかしたら繋がンじゃねェの?」
一方通行(まあ普通なら戦闘中に電話を出る余裕なンてねェってツッコむだろォな)
禁書「おおおおっ!! さすがはあくせられーた! 頭がいいんだよ!」
一方通行「まあな(やっぱコイツ馬鹿だわ)」
禁書「そうと決まれば地下から脱出するんだよ!」
一方通行「そォだな。こっからならこっちの道から行った方が早ェか」カツンカツン
禁書「近道とかわかるとかすごいね! 私は未だにこの街の道がチンプンカンプンなんだよ!」
一方通行「完全記憶能力仕事してねェのかよ」
禁書「道は覚えてるのだけど、なぜか迷うんだよねー」ウーン
一方通行「使えねェ」
───
──
─
-第七学区・地下街-
浜面「……なあ打ち止め?」
打ち止め「何? ってミサカはミサカは返事をしてみる」
浜面「今更言いたくねえんだけどな」
打ち止め「ん?」
浜面「もう一方通行のやつ家に帰ってんじゃねえか?」
打ち止め「な、なんだってー!? ってミサカはミサカは大げさなリアクションを取ってみたり!」
浜面「だってこの地下街で捜し出して一時間近く経ってんだぜ? アイツがこんなところに一時間以上滞在するようなやつか?」
打ち止め「うーん言われてみればそうかも、ってミサカはミサカは考え込んでみる」
浜面「そろそろ捜すなら捜すで場所変えねえか? 例えばファミレスとかさあ」
打ち止め「そうだね。ミサカもそれが良いと思う。上ならミサカも電波を捜せやすくなるし、ってミサカはミサカは探索効率上昇を期待してみる」
浜面「効率面を言ったらジャッジメントとかに頼んだ方が良いとは思うけどな」
打ち止め「そこまでする必要はないと思うよ、ってミサカはミサカはもっともなことを言ってみる」
浜面「そうだな。むしろお前が捜索を依頼される方の立場だしな」
打ち止め「そ、そんなことはないよ! ……たぶん」
浜面「そんなことあるだろ。向こうから見たら家から勝手に消えた子供、って感じにしか認識されないと思うぜ」
打ち止め「……うう、ミサカは子供じゃないもん! ってミサカはミサカはビリビリアタックでイライラをぶつけてみる!」ビリビリ
浜面「痛いッ!? おまっ、耳に電撃放ってんじゃねえッ!! 地味に痛いじゃねえか!!」
打ち止め「ミサカを子供扱いするあなたが悪いんだよ、ってミサカはミサカは腕を組んで不貞腐れてみる!」プンプン
浜面「十分ガキじゃねえか……ああー何か耳鳴りがしてきた」
打ち止め「じゃあ早く地下街から出ようよ! ってミサカはミサカは袖を引っ張って急かしてみる!」グイグイ
浜面「ああーちょっと待ってくれー。 つーか耳鳴りがして何言ってんのかさっぱりなんだけど」
打ち止め「もう! 何やってんのハマヅラ? 早くしてよ!」
浜面「何て言ってんのかわかんねえけど、理不尽なことを言われてるような気がする」
───
──
─
-第七学区・ふれあい広場-
上条「……よし。この辺りでいっか」
滝壺「そうだね。待ち合わせ場所としてもわかりやすい」
上条「じゃ、電話掛けるぜー」ピッピッ
滝壺「お願い」
上条「…………」ピッ
滝壺「…………」
プルルルルルルル プルルルルルルル
一方通行「……ここなら十分電波が届くだろ」
禁書「じゃあとうまと電話ができるんだね!」
一方通行「そォだな」
禁書「なら早く掛けるんだよ!」
一方通行「チッ、分かってンだよ。俺だってさっさとこの状況から解放されてェからな」カチャ
禁書「むー、何かなそれ?」
一方通行「どォでもイイ」ピッピッ
プルルルルルルル プルルルルルルル
打ち止め「やったー!! ついに外に出られたー!! ってミサカはミサカは解放感に浸ってみたり!」
浜面「たしかに久々にお日様の光を浴びた気がするしなー。一時間ちょっとぐらいしか地下にはこもってねかったけどな」
打ち止め「さーて、あの人の居場所を探るべく電波を探る作業に戻るぜ! ってミサカはミサカは今までにないほど集中してみたり」
浜面「……よし、こっちはこっちで捜すとしますかなー」スッ
浜面「地下街じゃあ出来なかったことが、今ならできるって訳だ」
浜面「しかし結構今更だよなー。携帯で連絡するなんてよ」
浜面「今までの苦労は何だったんだって思えるくらいカンタンな方法だしな」
浜面「……最初っからこうすればよかったんじゃねえか? 誰を捜すにしろ」
浜面「ま、いいや。ええっと滝壺の番号はっと……」
ピーピーピーピー
浜面「……なっ!? 電池がねえだとぉ!? 何てこったい!」
浜面「何でこんなところでこんな不幸なことが……俺は上条じゃねえぞチクショウ!!」
ピー
浜面「oh……」
打ち止め「どうしたのハマヅラ? ってミサカはミサカは顔面蒼白のあなたに聞いてみたり」
浜面「……最後の希望が絶たれた」
打ち止め「?」
『電源が入っていないか~』
上条「……ありゃ?」
滝壺「どうしたの?」
上条「繋がらねえ……」
滝壺「圏外にでもいるのかな?」
上条「ってことはまた地下街を捜すのかぁ?」
滝壺「……もしかしたら携帯が電池切れなのかも。はまづらだし」
上条「……まあ、どちらにしろまた振り出しに戻ったって訳か……」
滝壺「そうだね」
上条「はぁ……不幸だ」
滝壺「…………」
上条「……どうした滝壺?」
滝壺「あそこの銀行。こんな時間なのにシャッターが閉まってる」
上条「それがどうかしたのか?」
滝壺「嫌な予感がする……」
上条「?」
>>232
わかりずれーよ
わかりずれーよ
『只今電話に出ることが出来ません~』
一方通行「……チッ、あンの三下がァ。一体アイツは何してやがンだ?」
禁書「……どうだった?」
一方通行「見りゃあわかンだろ。繋がンねェ」
禁書「……はぁ。とうまは一体どこで何をやってんだろうね?」
一方通行「さァな。俺には知ったことじゃねェ……あン?」
禁書「あくせられーた! もっととうま捜しに積極的になって欲しいんだよ!」
一方通行(……あの銀行、何で防犯シャッター閉まってンだァ?)
禁書「あくせられーたはもっと物事に取り組む姿勢を──」
一方通行(まだ銀行が閉まるよォな時間じゃねェだろ……まさか)
禁書「……あくせられーた聞いてる?」
一方通行「チッ、面倒臭せェことになりそうだなァクソったれ」
禁書「なっ!? 面倒臭いって何かな!? 面倒臭いって!?」
浜面「……さて、最後の希望がぶち壊された訳だがどうしようか?」
打ち止め「むー……」
浜面「で、一方通行の電波とやらは見つかったのか?」
打ち止め「うー、もうちょっと待って! 後少しで……」
浜面「はぁ……まあ、とりあえずは滝壺は後回しだな。打ち止めの電波とやらを頼りに一方通行を早く見つけなきゃな」
打ち止め「……!」ピコン
浜面「おっ、見つかったか?」
打ち止め「うん! ここから結構近いよ! ってミサカはミサカは腕を引っ張りながら走り出してみたり!」
浜面「おい、そんな慌てなくてもいいだろうに……」
打ち止め「あんまりゆっくりしてたら見失っちゃうよ! ってミサカはミサカは──」
浜面「はいはいわかったわかった……あら? ちょっと待ってくれ打ち止め」
打ち止め「どうしたのハマヅラ? ギックリ腰にでもなった? ってミサカはミサカは心配してみる」
浜面「違げえよ! ちょっと気になることがあったんだよ!」
打ち止め「気になること?」
浜面「ああ。あそこに停まってるバンがあるだろ?」
打ち止め「……うん、あれがどうしたの? ってミサカはミサカは尋ねてみる」
浜面「ナンバープレートがねえんだよ」
打ち止め「たしかにないね、ってミサカはミサカは視認してみる」
浜面「ありゃあ盗難車だな」
打ち止め「盗難車?」
浜面「そうだ」
浜面(……たしかこの辺りに銀行があったはずだ)
浜面(つーことはあのバンは……)
ドカァァァァァァァァァン!!
上条「!? 何だ!?」
滝壺「……見たところ銀行強盗だね」
上条「……アンチスキルとかジャッジメントは来てねえのか!?」
滝壺「来てないみたい。でも誰かが呼んでるはずだからすぐに来ると思う」
上条「そうか……」
滝壺「……どこに行くの?」
上条「ちょっと止めてくる。滝壺はそこに居てくれ!」タッタッタ
滝壺「あっ……」
禁書「わっ!? びっくりした! 何!? 魔術師!?」
一方通行「ンな高尚なヤツらじゃねェよ。ただの三下共だ」
禁書「ど、どうしよう……」アタフタ
一方通行「チッ、アンチスキルもジャッジメントもまだ居ねェのかよ使えねェなァ」カツンカツン
禁書「どこに行くの?」
一方通行「あァ? 面倒臭せェけど暇つぶし」
禁書「言葉に矛盾が発生しているんだよ」
一方通行「オマエは一歩たりともここから動くンじゃねェぞ」
禁書「う、うん……」
一方通行「さァて、害虫駆除と行くかァ……」カチッ
打ち止め「うわっ!? 何か爆発した!? ってミサカはミサカはビックリして腰を抜かしてみたり」
浜面「マジかよ。何でこう都合の悪い予感ってのは当たるんだ?」
打ち止め「急いでヨミカワに連絡しないと、ってミサカはミサカはポケットから携帯電話を取り出してみたり」
浜面「ヨミカワってあの巨乳アンチスキルの黄泉川か? つーかお前携帯持ってたのかよ!?」
打ち止め「ヨミカワと知り合いなの? ってこんなことしてる場合じゃなかったね! ってミサカはミサカは電話を掛けてみる」
浜面「……はぁ。しゃーねえな、たまにはアンチスキルのお手伝いと行きますかねーと」テクテク
打ち止め「あれ? ハマヅラどこか行くの? トイレ?」
浜面「あー、トイレでも何でもいいからそこ動くんじゃねえぞ!」タッタッタ
───
──
─
─
──
───
強盗A「オラッ!! どけどけこっちには人質がいんだぞゴルァ!!」
銀行員「た、助けて……」
強盗B「ヒャッハー! リーダー、この金は一旦バンに積み込みに行ってきますね?」
リーダー「よし、俺も行くわ」
強盗C「行ってくるぜ!」タッタッタ
カツンカツン
強盗D「……オイ!! 何だテメェは!?」
強盗F「あん?」
一方通行「こんにちはァ、ボランティア活動でゴミ掃除しに来たンだけどよォ、清掃場所はここで合ってンだよなァ?」カツンカツン
強盗E「何だあの野郎!? 杖ついてる癖に生意気なんだよ!」
強盗F「こっちには銃があんのが分かってんのかあァん!?」
強盗A「それにこっちは人質が居んだぞ!!」
一方通行(見たところ拳銃持ちが四人、一人ナイフで人質付き)
一方通行(裏に逃げていったヤツらはおそらく金を車か何かに積み込みに行ったンだろォな)
強盗D「オラァ!! 何か言えよテメェ!!」
強盗G「つーかゴミはお前だろ障害者が!!」
一方通行「あン?」
強盗E「あひゃひゃっ!! たしかにこいつの方がゴ──」
グシャ!!
強盗E「あああああああああッ!! 腕がァあああああああああッ!!」ゴロゴロ
強盗G「なっ!? いつの間にッ!?」
一方通行「……オマエらァ誰に口利ィてンのか分かってンのかァ?」
強盗D「クソッ! 死ねえッ!!」
パンッ!! パンッ!!
強盗F「やったか!?」
強盗A「ってアイツどこに行きやがったんだ!?」
ゴキッ!
強盗D「……ご……がぁ……」バタッ
一方通行「あーあ、一々殺さねェよォにすンのは面倒臭せェなァオイ」
強盗F「こ、この野郎ッ!?」
パンッ!! パンッ!!
一方通行「──チッ」
キュイーンピュン
強盗F「──あ、足がァああああああッ!?」バタバタ
強盗G「何で俺までェええええええええええッ!?」バタバタ
一方通行「わざわざ急所ォ外してやったンだから感謝しろォ」
強盗A「……お、オイ!! 動くな!!」
一方通行「あン?」
強盗A「これ以上一歩でも動いてみろ! この女の首かっ切るぞォ!!」
銀行員「ひっ、ひぃぃ!?」
一方通行「……ハァ。なァにいかにも三下なセリフほざいてンですかァ? もォどォしよォもねェゴミクズだなァオマエ」
強盗A「う、動くんじゃねえっつってんだろォテメェ!!」
一方通行「……わかったわかった。わかったからオマエも動くなよォ死ぬぞ?」クイ
強盗A「は?」
バリン!!
強盗A「うわっ!?」
銀行員「キャッ!!」バッ
一方通行「…………」
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