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禁書「よし! じゃあ本格的に捜しに行こう!」
一方通行「オイテメェ! ふざけンじゃねェぞ! お詫びにもう家に帰ってもイイですとか言えねェのか?」
禁書「あなたが帰られるとこっちが困るんだよ」
一方通行「今さらだけどオマエって自己中だろ?」
禁書「ジコチュー? 何それおいしいの?」
一方通行「そのテンプレリアルで使うヤツ初めて見たわ」
禁書「そんなこと言われても困るんだよ」
一方通行「……まあイイや。俺ァ帰る」カツンカツン
禁書「あっ、待って!」ガシ
一方通行「オイイイイイッ!! だから電極引っ張ンじゃねェええええええッ!!」
禁書「ごめんなさい! じゃあこっちで」グイ
一方通行「そこはチョーカー部分だろォがッ!! 犬猫の首輪とは違うンだぞクソシスターがァ!!」
禁書「うー、じゃあ私はどこを掴めばいいの?」
一方通行「まずは掴むっつゥ発想を跡形もなく消せッ!!」
禁書「じゃあ手伝ってくれる?」
一方通行「あァ、わかったわかったから離せッ! そろそろ首が閉まって息が……」クラ
禁書「わああッ!! 大丈夫あくせられーた!!」
一方通行「……死ぬかと思った。正直天井の銃弾食らった時より死ぬかと思った」
禁書「あまい? 何が甘いの?」
一方通行「そンなボケにツッコむ気力もねェよクソッたれが……」
禁書「……まあとりあえずとうまを捜すんだよ!」
一方通行「鬼かオマエは?」
禁書「鬼じゃないんだよ! シスターなんだよ!」
一方通行「シスターならこンな人をゴミのよォに人ォ働かせねェだろォが」
禁書「ごみなんて思ってないんだよ!」
一方通行「それはそれでオマエが恐ろしいわ」
禁書「?」
一方通行「……ったく。面倒臭せェからとっとと見つけるぞ」
禁書「おおっ!! なんだよ!」
―――
――
―
―
――
―――
-第七学区・地下街-
禁書「……で、何でデンパの届かない地下にまた戻ってきたのかな?」
一方通行「あァ? 何でだと思う?」
禁書「……お間抜けさん?」
一方通行「俺がマヌケならオマエは何なンだよ?」
禁書「むー、じゃあ何で戻ってきたのかな?」
一方通行「さっき電話かけた時に電波の届かないとか電源が切れてるとかなンとか言ってただろ?」
禁書「そうなの?」
一方通行「……チッ、言ってたンだよ」
禁書「それがどうかしたの?」
一方通行「とりあえず電源が切れてる方はどォしよォもねェからほっとく」
禁書「ほっとくんだ……」
一方通行「そンなモン考えてたら日が暮れちまうだろ」
禁書「じゃあもう一つのデンパが届かないってのは?」
一方通行「まあそれをヒントにして捜すしかねェよな」
禁書「どういうこと?」
一方通行「おそらくアイツの主な活動範囲は第七学区内だろ」
一方通行「それ以外を入れると面倒臭せェからそこの中に絞る」
禁書「もしそれ以外の場所に居たら?」
一方通行「そン時は俺ァ帰る」
禁書「それは困るんだよ!」
一方通行「つーか思ったンだが、オマエの目的は達成したンだろ? 昼メシを食うっつゥ目的は?」
禁書「うーんそうだね。ごちそうさまなんだよ!」
一方通行「じゃあ上条捜す意味ねェよな?」
禁書「…………」
一方通行「…………」
禁書「……で、何でここに戻ってきたの?」
一方通行「オイ質問に答えろ、無視して同じ質問繰り返してンじゃねェ」
禁書「だってここまで来たら見つけないと気が済まないんだよ!」
一方通行「ハイハイそォですか。じゃあ話ィ続けンぞ」
禁書「う、うん」
一方通行「第七学区内で電波が届かねェ場所っつったら、この地下街とその他だけだ」
禁書「その他って何?」
一方通行「電波を通さねェよォにしてる研究施設とかだよ」
禁書「そんな建物があるんだ……」
一方通行「これぐれェ学園都市の常識だぞ」
禁書「しょ、しょうがないんだよ! 私はもともとここの人間じゃないし」
一方通行「まあそンな話はどォでもイインだ」
禁書「どうでもいいんだ」
一方通行「電波が届かねェってンなら、必然的にこの地下街を歩いてるっつゥ考えになンだろ?」
禁書「うーん、言われてみればそうだね」
一方通行「つーことでこの中を捜しまァす」
禁書「了解なんだよ!」
「あれ? シスターちゃんじゃないですか?」
禁書「ん? あっ! こもえにあいさ!」
一方通行「あン?」
小萌「こんなところで何やってるんですか?」
禁書「とうまを捜してるんだよ!」
姫神「上条君を?」
禁書「そうだよ! ここまで来たら絶対に見つけるんだよ!」
姫神「そう。 ……ところで」
一方通行「あァ?」
姫神「彼はどなた?」
小萌「あー! たしかあなたは黄泉川先生の居候の……えーと」
禁書「あくせられーただよ!」
小萌「そうそう一方通行ちゃん!」
姫神「アクセラレータ? 変な名前」
一方通行「何ですか何なンですかァ? 何で初対面のババァに変な名前とか言われなきゃいけねェンですかァ?」
姫神「なっ。ババァって何? 私はまだ高一!」
一方通行「よかったじゃねェか、十分ババァだな」
姫神「こ。このモヤシ野郎……!」
小萌「わー駄目ですよ姫神ちゃん!」
禁書「そうだよ! それにあくせられーた! あなたも悪いかも!」
一方通行「あァ? 例えばァオマエ、犬に犬って言うのは悪りィことなのか?」
禁書「えっ? うーん、別に悪くはないんだよ」
一方通行「それと同じだ。ババァにババァっつって何が悪りィンだァ?」ニヤァ
姫神「こ。ろ。す」バチバチ
小萌「姫神ちゃん! そのスタンガンをしまうのですよー!」
姫神「スタンガンじゃない。魔法のステッキ」バチバチ
小萌「じゃあ魔法のステッキをしまってくださいですー!」
一方通行「あはっぎゃはっ!! 魔法ってババァの上に厨二病かよ、これはヒドイ!」
姫神「小萌先生。そこをどいて。彼を殺せない」バチバチ
小萌「駄目ですよー、殺しちゃ駄目ですー!」
禁書「あくせられーた! いい加減にするんだよ!」
一方通行「あァ? そもそも喧嘩吹っ掛けて来たのはソッチだろォが」
禁書「うう。たしかにそうだけど」
小萌「姫神ちゃん! たしかにババァ呼ばわりは酷いですが、ここは耐えてさっきのことを謝るですよー!」
姫神「さっきのこと?」
小萌「変な名前って言ったことです!」
姫神「私は。事実を言ったまで」
小萌「それでもですー!」
禁書「あいさ!」
姫神「……わかった。二人ともが。そこまで言うのなら」スッ
姫神「一方通行君」
一方通行「あァ?」
姫神「変な名前って言って。ごめんなさい」ペコ
一方通行「…………」
姫神「だから。私をババァ呼ばわりは。やめて欲しい」
一方通行「……チッ、くっだらねェ」
禁書「あくせられーた!」
一方通行「ハイハイワカリマシター。スンマセンねー姫神さーン」
姫神「……何か腑に落ちない謝り方だけど。許す」
小萌「ふー、何とかこの場が収まってよかったのですー」
禁書「あくせられーた、これからは女の子に無暗にババァとか言っちゃ駄目なんだよ!」
一方通行「チッ、言われなくても分かってンだよ」
小萌「それじゃあ私たちはそろそろ行くのですよー」
禁書「そういえば二人は何してたの?」
姫神「買い出しに行ってた」
禁書「買い出し? こんな地下まで?」
小萌「ふふふ。こんな地下まで来るのには意味があるのですよー」
姫神「小萌? まさかあれを見せるつもり?」
禁書「何々ー? 何が入ってるのその袋?」
小萌「じゃーん! 奮発して買った国産和牛ですよー!!」ジャーン
禁書「おおおっー!! お肉ー!!」
姫神「……終わった。全部」
小萌「今夜ウチでこれを使って焼肉パーティーをするのですよー!」
禁書「いいなー!」
小萌「シスターちゃんもよかったら上条ちゃんと一緒に来てくださいね?」
禁書「行くー!! お肉ー!!」
姫神「……上条君が来るなら。まあいっか」
小萌「じゃあまた後で会いましょうー!」ノシ
禁書「またねー!」
一方通行「…………」
禁書「いやー楽しみだねーお肉!」
一方通行「つーか絶対ェ足りねェだろあの肉。オマエのせいで焼肉パーティーがベジタリアンパーティーになるな絶対ェ」
禁書「えー? そんなことはないんだよ! 私はシスターだからね」エッヘン
一方通行「シスターはシスターでも暴食シスターだけどな」
禁書「そんなことより早くとうまを捜して焼肉パーティーなんだよ!」
一方通行「ハイハイ俺も早くヤツを捜し出してお昼寝パーティーとしますかなァと」
―――
――
―
-第七学区・某コーヒー屋-
打ち止め「うえっマズっ」オェ
浜面「ちょ、おまっ!? 店内で堂々と不味い発言してんじゃねえ!」
打ち止め「だってミサカには苦すぎるよこれ! ってミサカはミサカは口に不快感を残しながら文句を言ってみる」
浜面「お前が砂糖とミルク無しで飲むからだろ?」
打ち止め「そもそも砂糖とミルクはどこにあるの? ってミサカはミサカはキョロキョロしながら探してみる」
浜面「ああ、あそこのカウンターの近くに銀色の筒が置いてんだろ? あの中に置いてあるぞ」
打ち止め「うえっ遠いなー、ってミサカはミサカは素直な感想を呟いてみたり」ボソ
浜面「……はぁ。わかったよ俺が取りに行けばいいんだろ」ガタッ
打ち止め「わーありがとうハマヅラ! ってミサカはミサカはお礼を言える良い子!」
浜面「あーはいはいそうですねー良い子ですねー」テクテク
浜面(……しかし、アイテム連中との集まりの時のドリンクバー往復といい、今の状況といい……)
浜面(もしかして俺はあれか? パシリの才能でもあんじゃねえのか?)
浜面(うわっ、自分で言って悲しくなりそうだな……)
浜面「……ええと、うわっ、砂糖とかミルクの種類多過ぎだろ」
浜面「誰がこんなに種類使うんだよ。全種類入れてミックスシュガーコーヒーでも作る気かよ」
浜面「……まあ適当でいっか」スッ
ペチン
浜面「(手が当たった?)あっ、すみません」
「あっ、こちらこそごめん」
浜面「…………あっ」
「……ナニ? ミサカの顔に何かついてる?」
浜面「ん? ミサカ?」
打ち止め「……よし! もう一回だけ飲んでみよ! ってミサカはミサカは再度ブラックコーヒーに挑戦してみる」ゴク
打ち止め「…………」
打ち止め「……おえっ、やっぱりマズイ」
「何お子様が背伸びなんかしちゃってブラックなんか飲んでるの? まさかあの人の真似ごと? あひゃひゃ!」
打ち止め「……えっ? 何であなたがここに居るの? ってミサカはミサカは番外個体に尋ねてみたり」
番外個体「何でって言われても、どっかの誰かさんが逃げやがったからその後始末を任されたから、その帰り道としか言いようがないね」
打ち止め「ああ、ヨミカワにおつかいを頼まれたんだね、ってミサカはミサカは番外個体の持ってる荷物を見て把握してみる」
番外個体「ま、そーいうこと。で、悪は悪らしくここで買い食いならぬ買い飲みをしてるってわけ」
打ち止め「わーズルーい! ミサカも買い食いならぬ買い飲みしてみたーい! ってミサカはミサカはお願いしてみたり」
番外個体「飲んでるじゃん。いかにも不味そうに」
打ち止め「これはあれだよ! デフォルトで砂糖とかミルクが入ってないのが駄目なんだよ! ってミサカはミサカは指摘してみる!」
番外個体「あひゃひゃひゃ! まだ早いって事だねお子様には☆ そんな不味いならコンビニでミルクコーヒーでも買ってくれば?」
浜面「おいお前ら。店内で堂々と大声で不味いという言葉を連呼しないでいただきたいのだが……」
打ち止め「あ、ハマヅラ。砂糖とミルクは持ってきてくれた? ってミサカはミサカは手を出して要求してみる」スッ
浜面「ほらよ。適当に持ってきたから何が何だかわかんねえぞ?」
打ち止め「別に甘くなれば何でもいいよ! ってミサカはミサカは蓋をあけてミルクを投下してみる!」タラー
番外個体「……そもそも何でこの組み合わせで歩いてるわけ? 珍しすぎてツチノコもビックリするよ?」
浜面「俺もそのつもりはなかったんだけどな。まあ、同じような目的を持った者同士一緒に行動してるんだよ」
打ち止め「ミサカはあの人、ハマヅラはタキツボって人を捜してるの! ってミサカはミサカは要点を説明してみる」
番外個体「ふーん、それはそれは楽しいそうだねえ司令塔様。ミサカが雑用押しつけられてるってのにねえ」
打ち止め「番外個体も一緒に来る? ってミサカはミサカはこのグループに勧誘してみる」
番外個体「やなこった。これに参加してあの人が嫌がるなら参加してもイイけど、今はこの荷物を持って帰るのが先だしね」
打ち止め「へえ、それは残念だねー、ってミサカはミサカはニヤついてみたり」ニヤニヤ
番外個体「はあ? 何そのムカつく顔? そーいうのはミサカの特権なんだけど?」
打ち止め「いやー大人の体を持ってるんだから働くのが当然だよねー、って思ってただけだよー、ってミサカはミサカは心情を吐露してみる」
番外個体「ふーん。そんな自分がお子様ボディだからってひがまなくてもイイのに? お・ね・え・さ・ま☆」
浜面「げっ!? やっぱり打ち止めの言ってた事は本当なのか!?」
番外個体「……ナニ突然驚いてるの?」
浜面「明らかにお前の方が大人だろ? 何でお姉様?」
番外個体「まあ、ミサカたちにもいろいろあるってことだよ☆」
浜面「……じゃあこっちの打ち止めがお姉さんで、こっちの見た目大学生のあなた様は妹さんってこと?」
番外個体「製造日的にはね」
浜面「……訳が分からん」
番外個体「ナニ頭抱えてんの?」
打ち止め「ハマヅラは馬鹿なんだよ、ほっといてあげた方が良いよ、ってミサカはミサカはアドバイスしてみる」
番外個体「まーそーだよねー。ミルクとガムシロップの違いも分からない低能さんにはちょっと難しいかな?」
浜面「いやそれはわかってるよ!? ガムシロップの方が甘いんだろ!?」
番外個体「……それだけ?」
浜面「……そりだけ」
番外個体「出直してきたら?」
浜面「チクショウ……」
―――
――
―
―
――
―――
-第七学区・地下街-
打ち止め「……うう。砂糖とミルクを入れてもやっぱり苦かった、ってミサカはミサカは飲んだことを激しく後悔してみる」
浜面「テメェ金払ったのは誰だと思ってやがる?」
番外個体「あひゃひゃひゃっ! やっぱりお子様にはミロ辺りがお似合いだね☆」
打ち止め「それはコーヒーじゃなくてココアだよ、ってミサカはミサカは訂正してみる」
番外個体「知ってて言ったんだよ」
浜面「……コーヒーとココアって違うのか?」
打ち止め「…………」
番外個体「…………」
浜面「……何だよ?」
打ち止め「ハマヅラ……コーヒーとココアは根本的に違うよ? 材料とか」
浜面「えっ? マジで?」
打ち止め「コーヒーはコーヒー豆、ココアはカカオ豆から作られるんだよ、ってミサカはミサカは簡単に説明してみる」
浜面「へー、知らなかったな。てっきりコーヒーの砂糖多い版がココアかと」
番外個体「それあの人の前で言わない方が良いよ? でないと愉快なオブジェにされちゃうよ☆」
浜面「…………肝に銘じときます」
番外個体「じゃあミサカはそろそろ帰るとするね」
打ち止め「もしあの人を見かけたら、ミサカに連絡してね! ってミサカはミサカはお願いしてみる」
番外個体「いいよ!」
浜面「……エラく素直だな」
番外個体「だってあの人に最終信号が捜してるって言ったら、絶対あの人嫌な顔するよ。あの人の嫌がらせがミサカの趣味だからね」
浜面「随分と暗い趣味だなーおい」
番外個体「しょうがないじゃん。そーゆー風に生まれてきちゃったんだからさ」
浜面「もっと違う事を趣味すればいいのによ。見た目綺麗なんだからオシャレとかさ」
番外個体「な、何言ってんの馬鹿みたい!! ミサカはそんなの興味無いもんね!」
浜面「あーさいですか」
番外個体「もーミサカ行くね!? 馬鹿な事言う変態がいるから!」タッタッタ
浜面「趣味を提案してやっただけで変態扱い!?」
打ち止め「じゃああの人を見かけたらよろしくねー! ってミサカはミサカは手を振ってみる」ノシ
浜面「……なあ。何で俺が変態扱いされなきゃいけねえんだ?」
打ち止め「さあ? でも番外個体から見たらあなたは変態だったんじゃない? ってミサカはミサカは何となく予想してみる」
浜面「あーマジかよーチクショウ。アイテム連中にもキモイやら変態やら言われるのはマジだったのかよ……」
打ち止め「まあ元気だしなよ? ってミサカはミサカはあなたの肩を叩こうとしたけど届かない」
―――
――
―
-第七学区・地下街-
上条「……あー疲れた。ちょっと休憩しようぜ?」
滝壺「わかった。ファミレスにでも行く?」
上条「いや、そこら辺のベンチでいいだろ」
滝壺「そんなのでいいの?」
上条「つーか、貧乏人の上条さんにはそんな疲れたらファミレスとか言う発想はないのですよ」
滝壺「ふーん。じゃあそこのベンチに座ろ?」
上条「ああ」
上条「……あーしかしどんだけ歩いたんだぁ? こんだけ捜しても見つからねえってどうかしてんだろ」
滝壺「そうだね。さっきから信号が来なくなったし」
上条「こりゃあ手詰まりか? 手掛かりがねえと見つけようねえし」
滝壺「ごめんね。私が浜面の信号を受信さえできれば……」
上条「いや、いいって。そうだ! 喉渇かねえ? 俺何か飲み物買ってくるよ、何がいい?」
滝壺「普通の飲み物なら何でもいいよ」
上条「わかった。じゃ、ちょっくら言って来る」タッタッタ
滝壺「いってらっしゃい」
―――
――
―
―
――
―――
-第七学区・地下街出口付近-
ガタン
上条「……はぁ。しかし浜面のヤツどこに行きやがったんだ?」
上条「滝壺の信号とやらを信用してないってわけじゃねえけど、本当に地下街に居んのか?」
上条「…………」
上条「つーか未だに昼飯を食べられず発狂してそうな、ウチの純白シスターさんは何やってんだろうなー?」
上条「一応カップ麺とかはあるけど、あいつ湯とか沸かせねえだろうなー」
上条「最悪カップ麺をそのまま食ったりとかしてそうだな」
上条「……ま、上条さんの頭蓋骨が噛み砕かれるのは確定ですね。不幸だー」アハハ
上条「おっとついついボーとしちまった。そろそろ滝壺のところに戻らなきゃな」タッタッタ
モブ男「もしもーし? お前今どこに居んの?」
上条「……あれは?」
モブ男「えっ? 南入口? お前北入口って言ってなかったっけ?」
上条「…………」
モブ男「わかった、今すぐ南行くわ。動くんじゃねえぞ。じゃあな」ピッ
上条「……これだ!」
―――
――
―
―
――
―――
-第七学区・地下街-
滝壺「…………」ボー
上条「滝壺ー!」タッタッタ
滝壺「…………」ボー
上条「待たせたな滝壺……滝壺?」
滝壺「…………」ボー
上条「おーい滝壺さーん。おーい!」フイフイ
滝壺「……かみじょう? 何してんの?」
上条「何ってお前がボーとしてたからさあ」
滝壺「そう。ごめんね」
上条「いや、謝ることでもねえし。ほら、オレンジジュースでいいか?」スッ
滝壺「いいよ。ありがとう」スッ
上条「…………」カチャゴクンゴクン
上条「ぷはー生き返るー!」
滝壺「…………」ゴクゴク
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