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元スレP「ここがアイドル幼稚園か……」
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P「やっと着いたか……」
P「じゃあ、笛でぴーっと鳴らすまであそび時間! そしたらお昼ごはんなー」
みんな「は~い!」
P「でも、絶対この広場から出ないよーに! わかりましたかー?」
みんな「は~い!」
道中春香が何度も転んで泣きそうになったりしたが、それ以外は特に言うこともなく、
俺たち一行は無事に目的の公園へとたどり着くことができた。
はるか「ふぇえ、とばされたよぉ……」 しくしく
ちはや「は、はるか……だいじょうぶ?」
>ちはや「はい! わたし、おとうとにもしっかりおしえてあげます! くるまはぜったいきをつける!」
この世界線で優君は死なない・・・死なない・・・
この世界線で優君は死なない・・・死なない・・・
屋外での自由時間では、常に俺たち保護者が児童たちの行動に目を光らせていないといけない。
園内のあそび時間とはわけが違うのだ。
物騒な事件が多い昨今、こんなときこそ特に注意して気を配らなければ……。
と、そんな風に目を光らせていると、もうひとつ別の幼稚園の子たちがいるのを発見した。
P「(おや、あの子たちは……)」
あい「りょうさん! えりさん! つぎ、なにしてあそぶっ!?」 ぴょんぴょん
りょう「そうだねー、じゃあかくれんぼしよーよ。……ってあれ?」
えり「ほかのようちえんのこ、たくさん……?」
P「(あの割烹着……バンナム幼稚園の子たちか)」
過去作読んできた
ピヨちゃんとあずささんで両手に花のPか
あずささんメインみたいだけど
ピヨちゃんとあずささんで両手に花のPか
あずささんメインみたいだけど
はるか「あー! あいちゃんだ!」 だだだ
あい「あ! はるかさんっ!」
りょう「あいどるようちえんのこたちだったんだ」
えり「きぐーだね」
どうやら、春香たちはこの子たちと前からの友達だったらしい。
やっぱり子供たちは子供たちで独自のネットワークがあるんだな。
あい「はるかさんたちも、いっしょにかくれんぼしませんかっ!?」
はるか「もっちろん! ぷろでゅーさーさんも!」 ぐいぐい
P「わかったわかった……」
あい「あたし、ひだかあいです! ねんちゅーぐみですっ!」 ぴょんぴょん
先ほどからずっとぴょんぴょん跳ねている、見るからに元気そうなこの子は日高愛ちゃん。
愛がその大きな声を出すたびに、茶色のショートボブヘアの先についたあほ毛がふさふさと揺れている。
……しかし、ひだかあい?
なんかどこかで似たような名前を聞いたような……昔プロデューサーをやってたときか?
りょう「あきづきりょうです。……ねんちょうぐみ、いないですよね?」 きょろきょろ
ミントグリーンの髪色をしたボブカットの子は、秋月涼ちゃん。
なんとこの子は、律子の“従妹”なんだそうだ。世の中狭いもんだな。
だが律子に会うのをなぜか怖がっているようだ……なにか秘密でも握られているのだろうか。
えり「みずたにえりです。あの、よろしくおねがいします……」 しゅるるる
アシンメトリーな形をしたショートヘアの女の子は、水谷絵理ちゃん。
愛とは反対に、この子の声は語尾にいくにしたがってとても小さくなっていく。
容姿はこの年の女の子にしてはかなり良いのに、自分に自信がないのだろうか……
決して引きこもりなどにならないように、健やかに成長してほしいものだ。
みんな「じゃん、けん、ぽん!」
あい「あー! あたし、おにになっちゃった!」
りょう「じゃあやりなおそっか」
えり「そうだね」
まこと「え!? なんでー!?」
あい「がんばるよー!」 ふんす
りょう「だって……」
えり「こうかい、するかも……?」
ちはや「こうかい?」
P「千早。やめとけばよかったーって思うことだよ」
ゆきほ「ぽぇー……こ、こわいですぅ……」 がくがく
あい「だいじょーぶです! じゃあいくよー! いーっち!! にー……」
涼と絵理がおろおろしている中、愛による突然のカウントによりかくれんぼは始まった。
みんな思い思いの隠れ場所へと散らばっていく。
俺も俺で、簡単すぎず難しすぎないところを探して移動しなければ。
いやーしかし、よく声が響く子だなあ。
後悔とか言ってたけど、もしかしたら愛は見つけるのがとてもうまいのかな?
まあ、所詮子供が言うことだし、何が起こるってわけでもないだろう。
……と、そのときまではそんなことを思っていたのである。
あい「……きゅうじゅきゅっ! ひゃっく! よーっし!!」
あい「さいしょはだれがいいかなー! やっぱりはるかさんかなっ!」
あい「えーっと……ひろさは、このひろばだけにして……ん、ん」
あい「いっくよー! すぅうううう…………」
りょう「あ、あいちゃんだめだって!」 こそこそ
えり「みみ、ふさがなきゃ……!」 ぎゅっ
あい「
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キィン―――…………
ざわわわわわわ!!!
P「!?」
はるか・ゆきほ・まこと・ちはや「!?」
P「(う、海が揺れている……!)」
はるか「(わたしのなまえ……!?)」 どっきどっき
あい「みみをすませて……えーっと、いちばんどきどきしてるほうは……」
あい「!」 ぴこん
あい「はるかさーん! いまいくよーっ!!」 たたたた
その後のかくれんぼの様子は、まさに混沌の一言に尽きる。
愛はそのレーダーにより次々とみんなを(無理やりに)探し出していった。
そして最後の雪歩を見つけるときにいたっては、雪歩が恐怖のあまりおもらしをしてしまうという始末……。
ゆきほ「……えぐ、ひっぐ……うぅ……」 しくしく ちょろちょろ……
P「よしよし。替えのパンツを持ってきてるから、安心しろ」
勘違いしないで欲しいが、俺は常に女の子のぱんつを携帯しているわけでは決してない。
遠足のときにはこういうアクシデントが起こるもんだから、事前に先生方みんなで準備しておくものなのだ。
あい「たのしかったねーっ!!」 ぴょんぴょん
はるか・ちはや・まこと「……」 がくがく
りょう「あの、なんていうか」
えり「ごめん、なさい……?」
P「……つぎは俺が鬼やるから」
>>139
落ち着け
落ち着け
P「いーっち!」
P「にーい!」
大人の目線からすれば、子供たちが隠れている場所を探すのはたやすいと思う方も多いだろう。
しかし決してそんなことはないのだ。あいつら本当に発想が違う、どこに隠れるかわからない。
こないだなど、まさか雪歩を探し当てるためにスコップが必要になるとは思わなかった……。
P「……きゅーじゅきゅ! ひゃーっく! よし、みんな隠れたな。全力でいくぞ……!」
P「……おや? あれは……」
黒井「ハーッハッハッハ!」 てくてく
ひびき「…………」 ぎゅっ
P「…………」
第二部へ続く
第二部スタート
~ なんくるないさー編 ~
P「(黒井先生と……我那覇響ちゃんか。この子、外では初めて見たな)」
黒井「ハンッ! 誰かと思えば、弱小765組のプロデューサーではないか! 惨めな鬼役が良く似合うな!」
ひびき「…………」
P「(ずっとうつむいている……)」
黒井先生に連れられてやってきた女の子は、我那覇響ちゃん。
長くて大量の黒髪を大きなリボンでまとめ、ポニーテールの形にしている。
この子は数ヶ月前、親御さんの仕事の都合でこちらに引っ越してきたらしい。
あまり外で遊ぶタイプではないのか、いつもあそび時間は貴音と本を読んだりしているようだ。
そして俺はいままで、この子と話したことがなかったのである……。
P「(かくれんぼの途中ではあるが……これはチャンスかもしれない)」
P「こんにちは、黒井先生。こんにちは、我那覇ちゃん」
黒井「私は君のような者に挨拶する口など持っていないがね!」
黒井「しかーしッ! 響ちゃん、君はちゃんとこのひとに挨拶しようね? ほら、こんにちはって」
ひびき「…………」 ぎゅっ
P「(極度の人見知りなのか? 黒井先生の手を握って離さないぞ……)」
黒井「え、えっと、どうしたのかなァ響ちゃん」 あたふた
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