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元スレ♀魔王「私もまた勇者の助けを待つか弱いお姫様…」
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魔王「あなたに魔法をかけます」
魔王「あなたは魔族になるのです」
魔王「次の勇者、私の相手に相応しい勇者、私を救える勇者が現れるまで」
魔王「あなたは私の騎士となり、下僕になるのです」
魔王「何十年、何百年がかかるかもしれません」
魔王「それでも、私と一緒に居てくれますか?」
勇者「……」
勇者「人間の中でお前を救える奴が現れるかどうかは分からないが」
勇者「それで、お前を救えなかった俺の罪が償えるのなら」
勇者「それでも良いだろう」
魔王「……ありがとうございます」
魔王「あなたは魔族になるのです」
魔王「次の勇者、私の相手に相応しい勇者、私を救える勇者が現れるまで」
魔王「あなたは私の騎士となり、下僕になるのです」
魔王「何十年、何百年がかかるかもしれません」
魔王「それでも、私と一緒に居てくれますか?」
勇者「……」
勇者「人間の中でお前を救える奴が現れるかどうかは分からないが」
勇者「それで、お前を救えなかった俺の罪が償えるのなら」
勇者「それでも良いだろう」
魔王「……ありがとうございます」
十年後
勇者B「」
盗賊B「」
商人「」
僧侶B「」
勇者「終わりか…」
勇者「歯応えがないな。最近の勇者という連中は」
勇者「これじゃ、魔王の望みは永遠に叶わないかもしれない」
勇者「……戻ろう」
勇者B「」
盗賊B「」
商人「」
僧侶B「」
勇者「終わりか…」
勇者「歯応えがないな。最近の勇者という連中は」
勇者「これじゃ、魔王の望みは永遠に叶わないかもしれない」
勇者「……戻ろう」
魔王「」トントントントン
魔王「…」ズズッ
魔王「…ちょっと水っぽいでしょうか」
勇者「戻ってきた」
魔王「早かったですね」
魔王「…今回も…やはり」
勇者「駄目だった。全然だ」
勇者「僧侶の護りもちゃんと出来なくて、盗賊とか一撃で倒れちゃうしもう何しに来てたのかも分からん」
魔王「これ、味見してもらえますか?」
勇者「……もうちょっと塩要るな」
魔王「やっぱりそうですよね」
魔王「…」ズズッ
魔王「…ちょっと水っぽいでしょうか」
勇者「戻ってきた」
魔王「早かったですね」
魔王「…今回も…やはり」
勇者「駄目だった。全然だ」
勇者「僧侶の護りもちゃんと出来なくて、盗賊とか一撃で倒れちゃうしもう何しに来てたのかも分からん」
魔王「これ、味見してもらえますか?」
勇者「……もうちょっと塩要るな」
魔王「やっぱりそうですよね」
勇者「最近は勇者ってやる気あるのか分からねー」
勇者「魔王城に遊び心に来てるかって感じだ」
魔王「……単にあなたが強くなりすぎているだけなのでは?」
勇者「俺が?」
魔王「いつも鍛錬してますし、そこに私の調合した薬も加えれば…」
勇者「…でも、そうやっても魔王には勝てない」
勇者「そしてそんな俺にも勝てないんじゃあ、勇者だって魔王に勝てない」
魔王「……」
勇者「魔王城に遊び心に来てるかって感じだ」
魔王「……単にあなたが強くなりすぎているだけなのでは?」
勇者「俺が?」
魔王「いつも鍛錬してますし、そこに私の調合した薬も加えれば…」
勇者「…でも、そうやっても魔王には勝てない」
勇者「そしてそんな俺にも勝てないんじゃあ、勇者だって魔王に勝てない」
魔王「……」
図書館
魔王「☆月◎日、やっと勇者に出会える。アレほど待ち望んでいた勇者との出会いにわくわくしながらも、その反面、これから互いを殺しあう戦いをしなければならない不安感もあった。
だけど、どっちが勝ったとしても恨みっこ無し。正々堂々と戦いましょう、勇者。今まで楽しかったわ。もっとこんな日々が続いたら……」
魔王「…この魔王の日記はここで終わっています」
勇者「その勇者に殺されたのか」
魔王「そうかもしれませんし、そうじゃないかもしれません」
勇者「どういうことだ?」
魔王「確かに負けたのは魔王の方だと思います」
魔王「でも、勇者が本当に魔王を殺したかまでは、これではわからないということです」
勇者「生かした可能性もあると」
魔王「私はそう信じています」
魔王「☆月◎日、やっと勇者に出会える。アレほど待ち望んでいた勇者との出会いにわくわくしながらも、その反面、これから互いを殺しあう戦いをしなければならない不安感もあった。
だけど、どっちが勝ったとしても恨みっこ無し。正々堂々と戦いましょう、勇者。今まで楽しかったわ。もっとこんな日々が続いたら……」
魔王「…この魔王の日記はここで終わっています」
勇者「その勇者に殺されたのか」
魔王「そうかもしれませんし、そうじゃないかもしれません」
勇者「どういうことだ?」
魔王「確かに負けたのは魔王の方だと思います」
魔王「でも、勇者が本当に魔王を殺したかまでは、これではわからないということです」
勇者「生かした可能性もあると」
魔王「私はそう信じています」
魔王「………」
勇者「もう日記は読まないのか」
魔王「今日はこれで十分です」
魔王「後は、もうちょっとこのまま……」
魔王「あなたの膝の上に座り心地を楽しむとしましょう」
勇者「割と痺れるんだが」
魔王「我慢してください」
勇者「…仕方ないな」
勇者「もう日記は読まないのか」
魔王「今日はこれで十分です」
魔王「後は、もうちょっとこのまま……」
魔王「あなたの膝の上に座り心地を楽しむとしましょう」
勇者「割と痺れるんだが」
魔王「我慢してください」
勇者「…仕方ないな」
勇者「魔王」
魔王「はい?」
勇者「まだ救われる結末を望んでるのか?」
魔王「…はい」
勇者「………」
魔王「………ごめんなさい」
勇者「謝るな」
勇者「俺には出来なかったんだ」
勇者「お前を救えなかったから」
勇者「俺は今自分にできることを精一杯やるだけさ」
魔王「はい?」
勇者「まだ救われる結末を望んでるのか?」
魔王「…はい」
勇者「………」
魔王「………ごめんなさい」
勇者「謝るな」
勇者「俺には出来なかったんだ」
勇者「お前を救えなかったから」
勇者「俺は今自分にできることを精一杯やるだけさ」
魔王「…そろそr夕飯の準備しないと」
勇者「…!」
魔王「……来ましたね」
勇者「これは…」
勇者「なかなか見所ありそうな奴が来たようだな」
魔王「……行くのですか?」
勇者「ああ」
勇者「喜べ、魔王。お前を救ってやれるかもしれない奴が来たんだぞ」
魔王「……そうですね」
魔王「食事はいつもの量を作っておきますが」
勇者「……行ってくる」
魔王「はい」
勇者「…!」
魔王「……来ましたね」
勇者「これは…」
勇者「なかなか見所ありそうな奴が来たようだな」
魔王「……行くのですか?」
勇者「ああ」
勇者「喜べ、魔王。お前を救ってやれるかもしれない奴が来たんだぞ」
魔王「……そうですね」
魔王「食事はいつもの量を作っておきますが」
勇者「……行ってくる」
魔王「はい」
勇者C「ここが魔王城か」
戦士C「やっと来たな。ここに魔王が要るのか」
魔法使いC「私たちなら必ず勝てるわ」
盗賊「そうだな。何にせ勇者Cが居るんだし」
勇者「ここを通すわけには行かぬな」
勇者C一行「!!」
戦士C「やっと来たな。ここに魔王が要るのか」
魔法使いC「私たちなら必ず勝てるわ」
盗賊「そうだな。何にせ勇者Cが居るんだし」
勇者「ここを通すわけには行かぬな」
勇者C一行「!!」
勇者「良くぞここまで来たな、勇者たちよ」
勇者「だが幾ら勇者の群れといえど所詮は力なき人間の中で少しマシになった者どもに過ぎない」
勇者「お前たちが本当に魔王さまに当たるに相応しい者なのかどうか試してやろう」
勇者「…ふっ」
勇者「お前たちに叶えるものか!」
勇者「お前たちに届くものか!
勇者「魔王さまのあの遠大な……
夢に……!!」
勇者「だが幾ら勇者の群れといえど所詮は力なき人間の中で少しマシになった者どもに過ぎない」
勇者「お前たちが本当に魔王さまに当たるに相応しい者なのかどうか試してやろう」
勇者「…ふっ」
勇者「お前たちに叶えるものか!」
勇者「お前たちに届くものか!
勇者「魔王さまのあの遠大な……
夢に……!!」
魔王「……」トントントントン
ブクブクブク
魔王「……!!」
魔王「……」
魔王「……」ズズッ
魔王「……」ボロッ
魔王「少し…塩を入れすぎた感がありますが……」
魔王「味見をして頂けますか?」
おわり
ブクブクブク
魔王「……!!」
魔王「……」
魔王「……」ズズッ
魔王「……」ボロッ
魔王「少し…塩を入れすぎた感がありますが……」
魔王「味見をして頂けますか?」
おわり
乙
主人公が無条件で幸せになるというわけではないというのが良かった
主人公が無条件で幸せになるというわけではないというのが良かった
今回はこんな感じになったけど……
プロット考えた時はこれいい話になるかなーと思ったのに
なんか書き終えたらすごい欝な感じになっちゃう、なんでだろー
と、途中にあったんだけど、自分が書いたのってこういう沈む話しかないってことはない…と思うよ?
プロット考えた時はこれいい話になるかなーと思ったのに
なんか書き終えたらすごい欝な感じになっちゃう、なんでだろー
と、途中にあったんだけど、自分が書いたのってこういう沈む話しかないってことはない…と思うよ?
>勇者「相手の王を殺した所で軍同士の戦いで負ければ人間は滅ぶ」
爆発はまだかっ?を言ったバーン様は偉大w
爆発はまだかっ?を言ったバーン様は偉大w
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