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    元スレ♀魔王「私もまた勇者の助けを待つか弱いお姫様…」

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    タグ : - 勇者 + - 魔王 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    代行

    2 :

    >>1代行感謝

    4 = 2 :

    側近「ここを通すわけには行かぬな」

    側近「良くぞここまで来たな、勇者たちよ」

    側近「だが幾ら勇者の群れといえど所詮は力なき人間の中で少しマシになった者どもに過ぎない」

    側近「お前たちが本当に魔王さまに当たるに相応しい者なのかどうか試してやろう」

    側近「…ふっ」

    側近「お前たちにかなえるものか!」

    側近「お前たちに届くものか!

    側近「魔王さまのあの遠大な……!!」

    5 :

    見ない顔ね…

    6 = 2 :

    >>3いきなり何さ!?

    7 :

    はい

    9 = 2 :

    側近「」

    勇者(♂)「ぜぇ…ぜぇ…やったのか」

    僧侶(♀)「流石は魔王を一番近くで支える魔族。強敵でしたね」

    戦士(♀)「ああ、でも、まだ残ってるんだろ。メインディッシュが」

    盗賊(♀)「魔王…ね」

    勇者「ああ」

    勇者「待っていろ、魔王」

    勇者「俺たちは…貴様を倒す」

    勇者「そして、人々の平和を取り戻すんだ」

    10 = 2 :

    勇者「魔王!」

    勇者「って、あれ?」

    戦士「おい、魔王が居ないぞ。どういうことだ」

    盗賊「あの玉座は、たしかに魔王のものよね」

    僧侶「おかしいですね。まさか何かの罠では…?」

    勇者「……」

    僧侶「勇者さま?」

    勇者「…なんかさ、匂いしない?」

    僧侶「え?!(やだ、汗かいちゃったかな)」クンクン

    11 :

    クンカクンカ

    12 = 2 :

    戦士「勇者…」

    盗賊「前々から思ったけど、勇者ってそういう所酷いわよね」

    勇者「何言ってんだ、お前ら。汗のことじゃねーよ」

    勇者「…こっちか?」クンクン

    戦士「勇者?」

    僧侶「ゆ、勇者さま、一人で行かれては危険です」

    盗賊「まったく、タンジョンでもああだったわね、勇者って。おかげであたしどれだけ苦労したものか」

    13 :

    どうでもいいけど僧侶雌じゃなくてシスターじゃないのかな?

    14 = 2 :

    トントントントン

    ブクブクブクブク

    勇者「…何だ、ここ魔王の城のはずなのに」

    勇者「なんでこんなごく一般的家庭にありそうな部屋とリビングが……」

    勇者「そしてこの匂いって」

    僧侶「勇者さま、待ってください」

    盗賊「ここって…なんでこんな人間の家の部屋みたいな構造の部屋が…」

    戦士「おお、中から良い匂いするな。勇者が嗅いだのってこの匂いだったのか」




    勇者「…あれは…」

    15 :

    プリンセスハオ

    16 = 2 :

    ??「……」トントントントン

    ??「…」ズズッ

    ??「少し塩を入れすぎた感がありますが…まだ大丈夫でしょう」

    勇者「お前は…」

    ??「…あ」

    ??「良かったら、このスープの味見をしてもらえるでしょうか」

    ??「人間の味に合わせているかどうか良く判りませんので…」




    勇者「……魔王?」

    18 = 2 :

    僧侶「へっ?」

    戦士「あの厨房で料理してるのが魔王だって?女じゃん!」

    盗賊「しかもエプロンまで巻いて…魔王の威厳は欠片もないわね。ほんとに魔王なの?」

    勇者「間違いない。こいつが魔王だ」

    勇者「勇者の俺には分かる」

    魔王「そうですね」

    魔王「互いを見ただけでその存在を理解し合う」

    魔王「それが勇者と魔王なのですから…」

    19 :

    魔王「こにゃにゃちわ~」

    20 = 2 :

    >>17 日本のAA技術には一々びっくりさせられちゃうよ…

    21 = 2 :

    こいつが魔王…

    なら迷うことはない。

    今この場ででも…

    魔王「スープの味見を…」

    勇者「は?」

    魔王「飲んでみてもらいましょう」

    勇者「あ、ああ」

    思わず魔王が持っていた杓子に口を当ててスープの味を見た俺は、次の瞬間スープに何か薬でも盛られてないだろうか、

    という考えよりも先に

    勇者「上手い」

    それしか思い浮かばなかった。

    魔王「そうですか、口に合って良かったです」ニコッ

    23 = 2 :

    ピーーッ!ピーーッ!

    魔王「あ、…悪いですが、少しその鍋を見てもらえますか?パイが焼き終わったようなので…」

    勇者「え、おい!」

    そう言いながら魔王はオーブンの方へ行った。

    勇者「(あれが…魔王?)」

    勇者「(どうなってんだ)」

    勇者「(なんで魔王が料理なんてしているんだ)」

    魔王「鍋が凝らないように混ぜていただけますか」

    24 = 2 :

    戦士「何だあいつ。私たちのことを馬鹿にしてるのか」

    僧侶「私も良く判りません。でも……」

    戦士「何だ?」

    ぐぅー

    戦士「」

    僧侶「い、いえ、これは……ですね」

    盗賊「私も僧侶の気持ち分かるよ。魔界に来てからろくなもの食べてないじゃない」

    盗賊「なのにあんなご馳走見られちゃったら…」

    戦士「馬鹿を言え。魔王が作った料理なんだぞ」

    戦士「私たちを安心させて毒殺するつもりなのかも知れないじゃないか」

    27 = 2 :

    魔王「その可能性は否定できるものではないのですが…」

    魔王「私は一応料理は誰でも美味しく食べられるように作っているつもりです」

    魔王「料理に毒を入れて殺すなど、人間でこそ出来る発想、だと思います」

    勇者「その言葉、信用しても良いのか。いや、それ以前に俺たちにこれを食べろというつもりか?」

    魔王「…ご覧のとおり、一人で食べきれる量ではありませんから」

    スープの鍋は少なくとも十人は食べられそうな量であったし、魔王が持ってきたパイに、鍋の横には既に作り終わったチキンサラダやパンなどが置いてあった。

    勇者は自分がこういうご馳走を見たのが一体何ヶ月ぶりか振り返ってみた。

    魔王「食す時は人が多い方が楽しいものです。新しい人たちから料理の感想を聞くのもまた勉強になりますから」

    魔王はパイを風が通る場所に置きながら言った。

    29 = 2 :

    既に席に座っていた三人の前の食卓に、魔王の手作りの料理が次々の乗せられていった。

    戦士「…戦う前の、最後の晩餐とでも言うつもりか?」

    魔王「そのような物騒な思いで私の料理を食べられるのは控えて頂きたい所ですが…」

    魔王「そうですね、確かに貴方達と私の立場を考えれば、その言い方も、あながち間違っているとは言えませんね」

    戦士「貴様…!」

    最後の晩餐か…最後に食うご馳走が魔王の手によって作られたものっておいうのもかなりシュールだが、

    僧侶「美味しそうですね」

    盗賊「魔王のくせに、どこでこんな人が食べる料理なんて勉強したのかしらね」

    この二人の警戒心の無さもなかなかシュールだ。

    魔王「変に聞こえるかもしれませんが、私は昔から人達のことが大好きでしたからね」

    30 = 2 :

    魔王の以外を越えて厚かましいとまで思わせる言葉に机を叩いたのは戦士だった。

    戦士「ふざけるな!貴様らが今まで殺した人たちがどれほどだと思ってるんだ。なのにその口から人が好きだという言葉が出てくるのか!」

    魔王「人を好むのはあくまで私個人の趣味。魔王という魔族を率いる王としての私は、あくまでも人間に敵対する存在の頂点でなければなりませんからね」

    戦士「減らず口を…!」

    戦士は今この場ででも剣を抜いて魔王に飛びかかる勢いだった。

    だが

    勇者「寄せ、戦士」

    俺は戦士を止めた。

    31 = 2 :

    戦士「何故だ、勇者!」

    戦士「こいつは私たちを弄んでいるのだぞ!」

    戦士「きっとこの料理も何かの罠か、それとも幻にかかっているのかもしれない」

    勇者「幻のはずはない」

    戦士「なんでそうはっきりと」

    勇者「さっきスープの味を見たからな」

    アレが幻であるはずがない。

    あんな鮮明で美味なスープを味わったのは、旅を始める時王宮で食べた料理以来初めてだったかも知れない。

    勇者「俺も魔王を信用するつもりで言っているわけではないが、この料理に俺たちを嵌めるための仕掛けはないだろう」

    戦士「何故そう言い切れるんだ」

    勇者「……これはもともと俺たちのために準備できていたものではないからだ」

    32 = 2 :

    鍋には十人以上食べられる料理があって、他の料理の種類や量と、厨房に残っている料理の量。

    そして何より、俺たちが座っている、この十一人が座れるこのテーブル。

    勇者「僧侶、魔王城に入って来てから何人相手した」

    僧侶「魔王城の門番二人、メイド四人、サキュバス一人と小悪魔二人、そして側近です。

    全部で十人。

    魔王まで十一人。

    勇者「これは俺たちが殺した魔王城の魔物たちのために用意された料理だ」

    そして、今この城に残っている魔族は、魔王ただ一人。

    33 = 2 :

    魔王「城の者たちの料理を振る舞うことは私の数少ない楽しみの一つでしたからね」

    魔王「今日が貴方達が来ていなければ、大盤振る舞いになっていたはずです」

    魔王「今日は、側近と会って十年が経つことを祝う記念日でしたので」

    魔王は淡々とそう述べた。

    一瞬に目の前のご馳走が、最後の晩餐どころか石の塊に見えてくる。

    魔王「少し気合を入れて沢山作ってしまいましたからね」

    魔王「貴方達にはこの料理を責任を持って全部食べる義務があります」

    魔王「私と戦うのはその後です」

    34 = 2 :

    食卓が静かになった。

    誰もが口を開けることが出来ず、ただ目の前の料理が冷めていく姿を見ているだけだった。

    誰も先に手を伸ばさなかったので、俺は先にさっき食べたスープを口にした。

    僧侶「勇者さま」

    勇者「俺はお腹が減ってるんだ。誰が誰のために作ったものだろうが料理であることが変わらない。捨てるよりはマシだろ」

    そう言って黙々と食べ始めると、次に一番空腹だった僧侶、次に魔法使い、最後の戦士も皆魔王が作った料理を食べ始めた。

    最初は途中で誰か倒れたりするのではないかってひやっとしていたが、そんなことはなく、料理も美味しかったので、

    厨房に残っていた料理も、最後には全て俺たちのお腹に入った。

    35 = 2 :

    戦士「はぁ…食った食ったー」

    魔法使い「美味しかったわね」

    僧侶「ちょっと食べ過ぎたかもしれません」ゲブッ

    勇者「ほんと、こんな食事がまた出来るとは思わなかったな」

    増してやそれが魔王の手料理ともなれば…

    勇者「その…何だ、こう言っちゃ立場がおかしくなるが、礼を言っておく」

    魔王「いいえ、作った料理を美味しく食べてくれるのなら、それが誰であろうと関係ありませんから」

    魔王は小さく微笑んだ。

    結局、魔王は料理を口にすることなく、ただ俺達が食べるのを見てるだけだった。

    魔王「私は後片付けをしましょう。その間、貴方達はお風呂にでも入っててください」

    36 :

    お前のssの最大の失敗
    それはVIPのssで地の文を使ってしまったことだ

    37 :

    おっふっろ!おっふっろ!

    39 = 2 :

    お風呂?

    魔法使い「いいわね。お風呂とかも最後の村以来では川で洗ったりするのがやっとだったのに」

    僧侶「お湯に浸かることが出来るなんて素敵です」

    戦士「……」

    魔王「風呂場はここを出て真っ直ぐ行って右に曲がって左に行ったら大きな扉があるはずです。

    魔王「その向こうに男女分かれた風呂場があります」

    魔王「使い魔は残っていませんので、自分たちで探してください」

    戦士「……」

    戦士が目で俺に何か言ってきたが、俺hた取り敢えず従うように手を打った。

    40 = 2 :

    あ、間違えた、
    魔法使いと書いたの盗賊だから、
    貯めておいたの修正するの忘れた

    42 = 2 :

    戦士「アレは一体どういうつもりなのかさっぱりわからん」

    外に出て風呂場に向かいながら戦士は俺に言った。

    戦士「ご馳走に温かいお風呂。嫌というつもりはないけどさ、あいつは魔王だぞ。こんなことして、裏がないのだとすれば一体何のつもりだというんだ」

    勇者「…もしかしたら、なめられているのかもな」

    戦士「なめられてる?」

    勇者「ここまで来るまで俺たちは自分たちのことを極限まで押えていた。疲労も溜まりに溜まっている」

    勇者「たかが人間の分際で自分に挑むことも片腹痛いのに、ましてやそんな100%力を出せる状態でもない身で自分に挑むつもりか」

    勇者「っていう…」

    戦士「なるほど…だとしたらとんだ自信だな」

    43 = 2 :

    勇者「でも、だとしても俺たちに悪いことではない。俺としても魔王とは全力で戦いたいんだ」

    勇者「相手がそんな場面を作ってくれるのだとすれば拒む理由はない」

    戦士「少しは疑った方が良いんじゃないのか?」

    勇者「疑っていないわけではない。必要な警戒はするさ」

    だけど、実際のところ、さっき俺は戦士があの食卓をひっくり返して魔王に挑もうとしなかったことに心からホッとしていた。

    盗賊も、僧侶も、そして俺も、誰も口に出してはなかったがとてもコレ以上戦える気力じゃなかった。

    魔王を前にしてそんな言葉が口には出なかったら、もしかしてあのまま戦闘になったとしたら、確実に負けていただろう。

    逆にこれが何かの罠であるとしても、はまってやった方がまだこのまま戦うよりは、俺たちによって勝つ確率が増えるというわけだ。

    44 = 2 :

    地の文ない方がいい?

    45 :

    好きに書けよ

    46 = 41 :

    どっちでもいいよ
    ただ、>>1はあまり喋らない方が好まれると思う

    47 = 28 :

    俺は支持する

    48 = 2 :

    勇者「ちゃんと男女分かれて造られてるな」

    盗賊「あたしは勇者と一緒でも別にいいのだけど?」

    僧侶「盗賊さん!?」

    勇者「それじゃ、ここで分かれるけど、念のために武器だけは絶対に身近な場所に置くようにしてくれ。それと何かあったら直ぐに向こうでも分かるようにしてくれ」

    僧侶「はい」

    盗賊「スルーか。まぁ、気をつけなさいよ」

    勇者「…戦士、二人のこと頼んだぞ」

    戦士「任せとけ。勇者こそ気をつけろよな」

    勇者「ああ」

    勇者「さて、俺も行くか」

    49 = 22 :

    しえん

    50 = 2 :

    勇者「豪華だなぁ」クツログナー

    勇者「流石魔王城というべきか」

    勇者「……これも、人間から奪ったお金で造ったものだと考えれば…暢気に休んで居られないんだが…」

    勇者「でも」

    勇者「旅をつづけて色んなことがわかった」

    勇者「実際人間たちにとってもっとも危険な相手は魔王じゃなく人間自身なのかもしれないということ」


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