私的良スレ書庫
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元スレ恒一「なんだろう、この黒いネコ」黒ネコ「…」
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恒一「もしかして・・・ミサキさん、ですか?」
ペルシャ「えぇ、そうよ。私が15年前のミサキ」
ミサキ「はじめまして、榊原恒一くん」
ペルシャ「えぇ、そうよ。私が15年前のミサキ」
ミサキ「はじめまして、榊原恒一くん」
恒一「・・・・どういうことですか、これは」
ミサキ「そうね、順を追って説明すると長くなるのだけれど」
ミサキ「恒一くんは生き霊って知ってるかしら?」
恒一「はい、一応は・・・」
ミサキ「簡単に言うとね、私は今そうなの」
ミサキ「14年前、私に何が起こったかは聞いてると思うけれど」
ミサキ「私の魂はね、その時ここにある人の体から離れたの」
ミサキ「あの世とこの世の境で彷徨っていた私は地縛霊となっていたあの子の魂と再開したわ」
ミサキ「そうね、順を追って説明すると長くなるのだけれど」
ミサキ「恒一くんは生き霊って知ってるかしら?」
恒一「はい、一応は・・・」
ミサキ「簡単に言うとね、私は今そうなの」
ミサキ「14年前、私に何が起こったかは聞いてると思うけれど」
ミサキ「私の魂はね、その時ここにある人の体から離れたの」
ミサキ「あの世とこの世の境で彷徨っていた私は地縛霊となっていたあの子の魂と再開したわ」
ミサキ「あの世へと連れていかれそうだった私は藁をも掴む気持ちであの子の魂との一体化を図った」
ミサキ「あの子は快く私を受け入れてくれたわ」
ミサキ「結果的に猫の魂と一体化した私はこうして現世にとどまり、こうして猫の体を借りて歩き回る事も出来るってわけ」
ミサキ「もっともこうやって話すには元の入れ物である私の体にギリギリまで近づかなければならないし、こんなことするのは貴方が初めてだけれどね」
ミサキ「あの子は快く私を受け入れてくれたわ」
ミサキ「結果的に猫の魂と一体化した私はこうして現世にとどまり、こうして猫の体を借りて歩き回る事も出来るってわけ」
ミサキ「もっともこうやって話すには元の入れ物である私の体にギリギリまで近づかなければならないし、こんなことするのは貴方が初めてだけれどね」
恒一「・・・・現象は貴方が起こしたんですか?」
ミサキ「ええ、そうよ」
恒一「なんでそんなことを・・!」
ミサキ「なんでって、決まってるじゃない」
ミサキ「3年3組が憎かったからよ」
ミサキ「ええ、そうよ」
恒一「なんでそんなことを・・!」
ミサキ「なんでって、決まってるじゃない」
ミサキ「3年3組が憎かったからよ」
恒一「・・・・・」
ミサキ「恒一くんは私があの子が死んだ後どんな仕打ちを受けたか知ってる?」
恒一「・・・・知りません・・・」
ミサキ「私はね・・『いないもの』にされたの」
ミサキ「恒一くんは私があの子が死んだ後どんな仕打ちを受けたか知ってる?」
恒一「・・・・知りません・・・」
ミサキ「私はね・・『いないもの』にされたの」
ミサキ「みんなね、私をいないものとして扱うの。登下校の時、休み時間、昼休み放課後休日!ぜぇんぶ!」
ミサキ「誰も、私を見てくれない話しかけてくれない」
ミサキ「私は寂しかった、苦しかった、辛かった・・・3年3組が、憎かった」
ミサキ「でもね、それ以上にみんなが好きだったの・・・あの子を愛してくれた、みんなが」
ミサキ「地縛霊になった時、最初にあの時のクラスメイトを呪い殺してやろうかと思ったでも出来なかった!」
ミサキ「誰も、私を見てくれない話しかけてくれない」
ミサキ「私は寂しかった、苦しかった、辛かった・・・3年3組が、憎かった」
ミサキ「でもね、それ以上にみんなが好きだったの・・・あの子を愛してくれた、みんなが」
ミサキ「地縛霊になった時、最初にあの時のクラスメイトを呪い殺してやろうかと思ったでも出来なかった!」
ミサキ「そんな事を考えて苦しんでいる時だった」
ミサキ「私達の作ったあの子達の住処が荒らされてるのを見たのは、そして荒らしている子が3-3の人間だと分かったのは」
ミサキ「あぁ、こいつらなら呪っていいんだ、祟っていいんだ・・・そう思えた」
ミサキ「だって彼等は私の好きだった3年3組じゃなかったもの」
ミサキ「あとは貴方の聞いた通りよ」
ミサキ「私達の作ったあの子達の住処が荒らされてるのを見たのは、そして荒らしている子が3-3の人間だと分かったのは」
ミサキ「あぁ、こいつらなら呪っていいんだ、祟っていいんだ・・・そう思えた」
ミサキ「だって彼等は私の好きだった3年3組じゃなかったもの」
ミサキ「あとは貴方の聞いた通りよ」
恒一「・・・でも現象は止まった」
ミサキ「あれは私の意思じゃなくてあの子の意思よ」
ミサキ「私はずっと3-3を呪い続け、根絶やしにしてやろうと思っていたわ」
ミサキ「でも私の魂とあの子の魂は完全に一体化してはいなかった」
ミサキ「そしてあの子の3-3への愛はより深かった」
ミサキ「あの子への祈りがある限りは私はどうすることも出来なかった」
ミサキ「それでも祈りが途絶えてあの子の意思が弱まれば必ず呪い殺していたわ」
ミサキ「あの子がどれだけ3-3を愛していても、それでも私は憎かったから」
ミサキ「あれは私の意思じゃなくてあの子の意思よ」
ミサキ「私はずっと3-3を呪い続け、根絶やしにしてやろうと思っていたわ」
ミサキ「でも私の魂とあの子の魂は完全に一体化してはいなかった」
ミサキ「そしてあの子の3-3への愛はより深かった」
ミサキ「あの子への祈りがある限りは私はどうすることも出来なかった」
ミサキ「それでも祈りが途絶えてあの子の意思が弱まれば必ず呪い殺していたわ」
ミサキ「あの子がどれだけ3-3を愛していても、それでも私は憎かったから」
恒一「・・・じゃあ、なんで今年貴方はこうして現象を起こしたんですか?今年も祈りは続いていた筈だ」
ミサキ「・・この数年間、徐々に魂の占有権が私に移って行くのが分かったわ」
ミサキ「そしてそんな時貴方が、榊原さんの息子が現れた」
ミサキ「・・この数年間、徐々に魂の占有権が私に移って行くのが分かったわ」
ミサキ「そしてそんな時貴方が、榊原さんの息子が現れた」
>>222
㌧㌧
ミサキ「貴方のお母さんは、榊原律子さんはとても正義感の強い人だった」
ミサキ「みんなが私を無視する中一人だけ私に構ってくれた・・・」
ミサキ「律子ちゃんだけが、私の味方だった」
ミサキ「その息子の貴方がこうして再び夜見山に来て、更に3年3組になった」
ミサキ「ねぇ、恒一くん、私にできなかった、叶えられなかった夢を叶えてよ!」
ミサキ「私を苦しめたあいつらを懲らしめてよ!榊原さん!」
恒一「・・・・そんなの、できませんよ」
㌧㌧
ミサキ「貴方のお母さんは、榊原律子さんはとても正義感の強い人だった」
ミサキ「みんなが私を無視する中一人だけ私に構ってくれた・・・」
ミサキ「律子ちゃんだけが、私の味方だった」
ミサキ「その息子の貴方がこうして再び夜見山に来て、更に3年3組になった」
ミサキ「ねぇ、恒一くん、私にできなかった、叶えられなかった夢を叶えてよ!」
ミサキ「私を苦しめたあいつらを懲らしめてよ!榊原さん!」
恒一「・・・・そんなの、できませんよ」
>>223
ミスっちまったよ
ミサキ「貴方のお母さんは、理津子さんはとても正義感の強い人だった」
ミサキ「みんなが私を無視する中一人だけ私に構ってくれた・・・」
ミサキ「理津子ちゃんだけが、私の味方だった」
ミサキ「その息子の貴方がこうして再び夜見山に来て、更に3年3組になった」
ミサキ「ねぇ、恒一くん、私にできなかった、叶えられなかった夢を叶えてよ!」
ミサキ「私を苦しめたあいつらを懲らしめてよ!理津子さん!」
恒一「・・・・そんなの、できませんよ」
ミスっちまったよ
ミサキ「貴方のお母さんは、理津子さんはとても正義感の強い人だった」
ミサキ「みんなが私を無視する中一人だけ私に構ってくれた・・・」
ミサキ「理津子ちゃんだけが、私の味方だった」
ミサキ「その息子の貴方がこうして再び夜見山に来て、更に3年3組になった」
ミサキ「ねぇ、恒一くん、私にできなかった、叶えられなかった夢を叶えてよ!」
ミサキ「私を苦しめたあいつらを懲らしめてよ!理津子さん!」
恒一「・・・・そんなの、できませんよ」
ミサキ「・・・・え?」
恒一「貴方は、貴方は逃げているだけじゃないですか、ミサキさん」
恒一「僕はお母さんじゃないから、お母さんがどんな気持ちで貴方に手を差し伸べたかは分からないでも!」
恒一「少なくとも貴方にそんな風に思って欲しくて手を差し伸べたのではないことだけは分かります!」
恒一「貴方は、ずっとお母さんの手に縋っていただけだ!一人で立とうとは少しもしていないじゃないですか!」
恒一「それどころか今、貴方はお母さんの愛した3-3組を呪っている」
恒一「一人じゃないのなら!手を差し伸べてくれる誰かがいたのなら!立ち向かうことだって出来た筈だ!」
恒一「貴方は・・目の前の事実から目を背けていただけですよ・・ミサキさん」
恒一「貴方は、貴方は逃げているだけじゃないですか、ミサキさん」
恒一「僕はお母さんじゃないから、お母さんがどんな気持ちで貴方に手を差し伸べたかは分からないでも!」
恒一「少なくとも貴方にそんな風に思って欲しくて手を差し伸べたのではないことだけは分かります!」
恒一「貴方は、ずっとお母さんの手に縋っていただけだ!一人で立とうとは少しもしていないじゃないですか!」
恒一「それどころか今、貴方はお母さんの愛した3-3組を呪っている」
恒一「一人じゃないのなら!手を差し伸べてくれる誰かがいたのなら!立ち向かうことだって出来た筈だ!」
恒一「貴方は・・目の前の事実から目を背けていただけですよ・・ミサキさん」
ミサキ「う、るさい・・・」
ミサキ「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!」
ミサキ「私は悪くない!悪いのはあいつらだ!私は!私は何もしてないのに!」
ミサキ「何も、してない・・?」
ミサキ「そうだ、私があんなものを拾わなければ・・・あんな、あんなあんなあんな!」
恒一「ミサキさん・・・貴方は・・ッ!」
ミサキ「ねぇ?見崎さん?貴方なら分かるわよね?私と同じミサキの名前を持つ貴方なら・・・・」
黒猫「・・・分からないわ」
黒猫「私が、仮に同じ状況になったとしても貴方のように呪って生きるだけの人生なんて御免だし」
黒猫「それに、私にも隣にいてくれる心強い人が、いるしね」チラッ
恒一「?」
ミサキ「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!」
ミサキ「私は悪くない!悪いのはあいつらだ!私は!私は何もしてないのに!」
ミサキ「何も、してない・・?」
ミサキ「そうだ、私があんなものを拾わなければ・・・あんな、あんなあんなあんな!」
恒一「ミサキさん・・・貴方は・・ッ!」
ミサキ「ねぇ?見崎さん?貴方なら分かるわよね?私と同じミサキの名前を持つ貴方なら・・・・」
黒猫「・・・分からないわ」
黒猫「私が、仮に同じ状況になったとしても貴方のように呪って生きるだけの人生なんて御免だし」
黒猫「それに、私にも隣にいてくれる心強い人が、いるしね」チラッ
恒一「?」
ミサキ「・・・そう、貴方達もそうなのね」
ミサキ「もういい、もう沢山」
ミサキ「殺してやる・・・・」
ミサキ「みんなみぃんな殺してやる!!」
恒一「!!」
???「もうやめようよ、ミサキ」
ミサキ「もういい、もう沢山」
ミサキ「殺してやる・・・・」
ミサキ「みんなみぃんな殺してやる!!」
恒一「!!」
???「もうやめようよ、ミサキ」
ミサキ「あなた・・・そんな・・・」
???「もう十分でしょ?人を呪って生きるのは」
恒一(僕は目を疑った)
恒一(何しろミサキさんらしいペルシャ猫とは別に何時の間にかもう一匹猫が窓際に鎮座していたからだ)
ミサキ「まだよ!まだ私の復讐は終わってない!」
???「さっき榊原くんに言われた事を聞いていなかったの?」
???「貴方は逃げていただけじゃない、みんなからも、自分からも」
???「でも貴方の言うとおり私も悪かった」
???「貴方を受け入れなければこんな事には・・・」
???「もう十分でしょ?人を呪って生きるのは」
恒一(僕は目を疑った)
恒一(何しろミサキさんらしいペルシャ猫とは別に何時の間にかもう一匹猫が窓際に鎮座していたからだ)
ミサキ「まだよ!まだ私の復讐は終わってない!」
???「さっき榊原くんに言われた事を聞いていなかったの?」
???「貴方は逃げていただけじゃない、みんなからも、自分からも」
???「でも貴方の言うとおり私も悪かった」
???「貴方を受け入れなければこんな事には・・・」
???「でもね、私は間違ったことをしたとは思ってない」
???「私があの時貴方を受け入れてなければこうして貴方を蘇らせる事も出来なかったのだから」
ミサキ「何を・・言って・・?」
???「今から貴方の魂を貴方の体へ返すわ」
ミサキ「そんな・・貴方はどうなるのよ!!」
???「私は・・今度こそ成仏出来るでしょうね」
ミサキ「っ!!で、でも私が人を呪い、殺したという事実は貴方のせいにもなるのよ!?」
???「構わないわ。ついでに貴方の罪も私が被る、そんな事が出来るかは知らないけどね」
ミサキ「え・・・?」
???「私があの時貴方を受け入れてなければこうして貴方を蘇らせる事も出来なかったのだから」
ミサキ「何を・・言って・・?」
???「今から貴方の魂を貴方の体へ返すわ」
ミサキ「そんな・・貴方はどうなるのよ!!」
???「私は・・今度こそ成仏出来るでしょうね」
ミサキ「っ!!で、でも私が人を呪い、殺したという事実は貴方のせいにもなるのよ!?」
???「構わないわ。ついでに貴方の罪も私が被る、そんな事が出来るかは知らないけどね」
ミサキ「え・・・?」
???「ふふっ、何でって顔をしてるわね」
???「・・・どんな人間であろうと、私はあの日捨てられていた私を拾ってくれた少女のことを世界で一番愛してるからよ」
ミサキ「あ・・・あぁ・・・・」
???「ごめんなさいね、榊原くん。それに見崎さん。この子が迷惑をかけて」
???「でもね、どうかこの子を恨まないであげてね」
???「きっと本当に悪かった人間なんていなかったのだから」
???「・・・どんな人間であろうと、私はあの日捨てられていた私を拾ってくれた少女のことを世界で一番愛してるからよ」
ミサキ「あ・・・あぁ・・・・」
???「ごめんなさいね、榊原くん。それに見崎さん。この子が迷惑をかけて」
???「でもね、どうかこの子を恨まないであげてね」
???「きっと本当に悪かった人間なんていなかったのだから」
???「見崎さんも程なく戻ると思うわ」
???「・・・榊原くん、どうか私とこの子が愛した3-3をいい方向に導いてあげてね」
???「理津子ちゃんの息子なら、出来ると思うから」
ミサキ「待って、待ってよぉ・・・貴方の死を認めちゃったら、また、また私は一人になっちゃうじゃない!!」
???「大丈夫よ、ミサキ。きっと貴方の隣で支えになってくれる人がいるから。もう貴方は一人じゃないから」
???「じゃあね」
「大好きだったよ、ミサキ」
???「・・・榊原くん、どうか私とこの子が愛した3-3をいい方向に導いてあげてね」
???「理津子ちゃんの息子なら、出来ると思うから」
ミサキ「待って、待ってよぉ・・・貴方の死を認めちゃったら、また、また私は一人になっちゃうじゃない!!」
???「大丈夫よ、ミサキ。きっと貴方の隣で支えになってくれる人がいるから。もう貴方は一人じゃないから」
???「じゃあね」
「大好きだったよ、ミサキ」
その後のことはよく覚えていない
急にぷつっと意識が途切れたと思ったら猫は消えていて傍には見崎が気を失っていた(服を着ていたのは幸いだった)
少し経ってミサキさんの意識が急に戻ったことで病院はてんやわんやとなり僕たちは病室から追い出された
心配だったので見崎を家に送った後(霧果さんはここ数日姿を見せなかったことを気にしてないようだった・・・やっぱりよく分からない人だ)家に帰ると怜子さんが猫用のシャンプーやらキャットフードやらを買い込んで猫を探し回っていた
里親が見つかったと言った時の怜子さんのあの心底残念そうな顔は忘れない
急にぷつっと意識が途切れたと思ったら猫は消えていて傍には見崎が気を失っていた(服を着ていたのは幸いだった)
少し経ってミサキさんの意識が急に戻ったことで病院はてんやわんやとなり僕たちは病室から追い出された
心配だったので見崎を家に送った後(霧果さんはここ数日姿を見せなかったことを気にしてないようだった・・・やっぱりよく分からない人だ)家に帰ると怜子さんが猫用のシャンプーやらキャットフードやらを買い込んで猫を探し回っていた
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