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元スレ勇者「しょじょっていう持ち物を売れば儲かるらしい!」
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海賊「どうやって北の国へ逃れた!」
勇者「え・・・逃れた? あの、船長話が見えません」
海賊「・・・そうだったな。すまない少し焦っている」
海賊「お前は・・・今は亡き王国の王女として生を受けた」
勇者「王女・・・いえ、私は王宮の小間使いで・・・・」
海賊「それはお前が逃れた国だ。俺たちの居た国のすこし東に位置している」
勇者「・・・?」
海賊「彼の地の王家より、勇者が生誕すると神の啓示を受けた」
海賊「それを聞いた魔王は、国ごと滅ぼそうと軍勢を送り込んできた」
海賊「俺は当時の国王軍の騎士団長。あの二人も仲間だ」
勇者「海賊じゃないの・・・?」
海賊「空をうめつくすようなおびただしい数の魔物に俺たちは敗れ。国は滅んだ」
海賊「勝てなかった・・・勝てなかったんだ、俺がいながら・・・姫を、死なせてしまった・・・ッ!」
勇者「・・・・」ナデナデ
海賊「宮殿が燃え落ちる中、せめてお前だけはと探したが、姿をみつけることもできず」
勇者「・・・・」
海賊「国がなくなり、行く宛をうしなった」
海賊「俺たちは・・・海へ・・・逃げ出したんだ」
海賊「海賊なんて馬鹿げてるぜ・・・俺たちはただの腰抜けだ」
海賊「なにも守れず、なにが騎士団」
勇者「・・・船長さん」
海賊「苦い・・・記憶だ」
勇者「・・・」
海賊「でもお前が生きている! 姫様の忘れ形見とも言えるお前が!」
勇者「私わからない・・・そんなこと言われても」
海賊「すまない・・・申し訳ございません!」
海賊「あなたの母上様を! 国を! 守り切ることができませんでした!」
海賊「大変申し訳ございません・・・償いなど、できもしません」
勇者「・・・・」
勇者「悔やんでるんですよね」
海賊「逃げ延びた後、恨みを晴らすかのように、魔物を倒し続ける日が続きました」
海賊「いくつかの国に干渉し、港を仕切り、仲間を増やしました。それでも私の気は収まりません」
海賊「いつしか、海賊なんて呼ばれて・・・馬鹿げてますよね」
海賊「強くなったら、怖いものなんてなくなりました。だけどどうしても」
海賊「あの国に再び近づく気だけは、起きなかったんです」
海賊「笑ってください姫様・・・」
勇者「笑わないよ」
勇者「だって船長たちは船長たちのやり方で魔物たちと戦ってたんでしょ」
勇者「笑えるわけないじゃん!」
海賊「・・・・ッ!」
勇者「ご、ごめんなさい。何もしらないのに偉そうなこと言って・・・」
海賊「そっくりだ・・・本当に・・・」
笑えるわけないじゃん!が笑えるわけないじゃぁぁぁぁぁんwwwwwwwwwwwwで再生した
騎士『申し訳ございません。今回はあまり戦果があがりませんでした』
姫『ちょっと騎士!』
騎士『申し訳ございません。部下も数名負傷しました、私の失態です』
姫『騎士!』
騎士『はい、何でしょう?』
姫『あ、あなた! 早く! 早く治療しなさい!』
騎士『はは、大丈夫です。これはまだまだ私が未熟な証。どうか笑ってください』
姫『笑えるわけないでしょ! 治療班! 治療班はどこか!!』
騎士『大げさな、はっはっは。ゲフゥ』
姫『いやー! 騎士ー! きゃー!!』
騎士『ゲッ、姫様いま近づかれますと・・・』
姫『いやー! 騎士ー! 死なないでー!!』
バチチッ
・・・
海賊「・・・・んっ、眠っていたか」
勇者「おはようございます船長」
海賊「・・・朝?」
勇者「いいえ!夜です! いまから料理長のご馳走たべるんですよ!」
海賊「そうか・・・」
勇者「いきましょう!」
海賊「はい」
勇者「船長が一番偉いんだから! そういう態度はやめてください!」
海賊「・・・わかった」
勇者「私今度はにんじん小さく切りましたよ!」
海賊「それでいい」
副船長「あらお目覚め?」
海賊「悪い。寝不足でな」
副船長「お姫様にドキドキして?」
海賊「よせ」
船員A「お姫様ってなんですかい!?」
船員B「ばーか。頭にとって下っ端の姉御はこの残酷な海に舞い降りたプリンセスも同然ってことだろ!」
船員C「ぎゃははゾッコンって奴ですか」
海賊「・・・」
副船長「言い返さないの? らしくない」
勇者「そうですよ」
副船長「姫の前だから緊張してるの? ふふ」
海賊「いや、あぁそうだな。うるせぇ!」
料理長「冷めるぞ。早くくってください」
勇者「わぁおいしそう! いただきます!」
夜
部屋
勇者「ねぇ船長!」
海賊「なんだ」
勇者「もっと母上の話きかせてください!」
海賊「ん、そうだな・・・何にしようか。ずいぶんと曖昧になっている部分もあるがな」
勇者「んふふー船長ってさ、母上の事好きでした?」
海賊「! い、いや・・・?」
勇者「そうなの?」
海賊「俺は忠実な騎士のうちの一人だ」
勇者「ふーんつまんないです」
海賊「・・・つまらん漢さ、昔からな。よく言われた」
勇者「じゃあ私のことは!?」
海賊「!!!」
勇者「ねー、船長ぉ?」ジリジリ
海賊「・・・子供だ」
勇者「仕えていた姫の娘だから!?」
海賊「ちがう、その子どもじゃない」
勇者「えー」
海賊「ガキは趣味じゃないんだ・・・」
勇者「でももう大人です」
海賊「大人なぁ」
勇者「そういえば、しょじょいります?」
海賊「!?!?!?」
勇者「あげるの忘れてました」
海賊「なっ、お前ぇ。おかしなものでも食ったか」
勇者「私ね、しょじょを売ったらお金になるからって」
海賊「いらん」
勇者「えー。じゃあ他の人にあげていいですか?」
海賊「ば、ばかやろう!! そんなもん絶対手放すな!」
勇者「私のしょじょが欲しくて買ったんじゃないんですか?」
海賊「しょじょを売るというのはな、つまり身売りと同じなんだ」
勇者「あ、そうなんですか」
海賊「お前がもう少し賢ければ俺と出会うこともなかったな」
勇者「じゃ、バカでよかったです!」ニコリ
海賊「グッ・・・その顔やめろ・・・」
勇者「母上を思い出しますか? ねぇ、ねぇ? どうなんです?」ニコニコ
海賊「お前・・・結構嫌なやつだな。よく似ているよ」
勇者「しょじょをいらないというのなら! そのぶんしっかりここで働きます!」
勇者「200000G分働きます!」
勇者「何年くらいかかりますか?」
海賊「そうだな・・・」
海賊「あと一週間くらいだな」
勇者「えっ!?!?」
勇者「一週間・・・?」
勇者「一週間なんですか?」
海賊「・・・・」
勇者「か、海賊ってもうかるんですねーー!!!!」
海賊「・・・・まぁな」
勇者「お風呂入りましょう!」
海賊「話急に飛ぶなぁお前・・・」
勇者「母上そっくりですか?」
海賊「まぁ、わけのわからないことを言い出すのはいつも突然だった」
海賊(いつも俺を困らせて、遊んでいたんだあの人は・・・・)
勇者「いきましょ! 背中ながします! また恥ずかしいとこ見せ合いましょう!」
海賊「グッ・・・馬鹿野郎っ! 風呂くらい一人で入れ!」
勇者「は、はひっ!」
・・・
一週間後
船員A「港についたぞ~~!!」
勇者「わぁ~~!! おっきい街~~!!」
船員B「さぁてはじまるぞ。船長のお決まりのアレ」
勇者「アレ?」
海賊「・・・」
海賊「さぁ、お前たち。質問だ」
海賊「降りたい奴がいたらこの街で降りろ。それはお前たちの自由だ」
船員B「へへ、なに言ってんですかい。このメンバーにはいないでしょ」
海賊「夢を見つけたものはいねぇか? 大切なものを思い出した奴は?」
副船長(あんた・・・)
海賊「・・・」
勇者「・・・・!」
船員C「ま、まさか下っ端の姉御、降りるなんて言わねぇよな?」
勇者「え・・・・」
船員A「頭は奴隷だった俺たちに自由をくれて、夢もみさせてくれるんだ」
勇者「船長・・・」
船員A「ここを降りてもなんも恥ずかしくねぇ! ちゃんと見送ってやるぜ寂しいけどよ」
勇者「じゃあ船の人が減るのって・・・」
船員A「俺たちゃ離れても仲間だ! どこへ行っても永遠に頭の部下だぜ」
副船長「うちの人は丘でもずいぶん顔が効くでしょ?」
副船長「それだけあちこちの街に私らの息のかかったやり手が多いってこと」
勇者「・・・・」
船員B「どした? やっぱ降りちゃうのぉ!?」
勇者「ひ、干物にされてたんじゃなかったんだ・・・」
料理長「さすがにこいつらの干物は食えねぇよ」
海賊「・・・・」
海賊「誰もいねぇか」
勇者「・・・・私は、船長についていきます! どこまでも」ビシッ
海賊「おまえ・・・」
勇者「いまは! ただの一船員ですので!」
海賊「だから港に寄る度に自由にする権利を与えてるんだ」
海賊「ここで言い出さねぇやつは次の航海も海の地獄をみるぜ」
船員達「へへ・・・」
船員A「へへそんなもん頭に拾われて幾数年! 慣れっこですよ!」
海賊「慣れっこか・・・なら大丈夫そうだな」
船員A「え・・・」
海賊「俺は船を降りる」
船員達「ええ!!!!」
勇者「船長・・・!」
副船長(あんたってほんとバカねぇ・・・)
海賊「いままで世話になった」
船員A「世話になったって・・・え?」
船員B「買い出しなら、俺ら街降りてパパっと行ってきますけど」
海賊「俺も・・・思い出したんだよ」
海賊「やらなきゃいけねぇこと。果たさなきゃいけねぇ使命」
船員A「船長・・・・?」
勇者「ど、どうしてですか!! もしかして私のために!!?」
海賊「いいや、ちげぇよ自惚れんな」
海賊「お前はただのきっかけだ」
勇者「でも、船長が降りたらこの船は!」
海賊「うちの海賊団なめんなよ?」
海賊「頼りになるやつなら、ここにゴロゴロいるじゃねぇか」
船員達「船長・・・!」
料理長「おう、俺らの見込んだ漢の門出だぜ! 泣くんじゃねぇ! てめぇらそれでも海賊か」
副船長「行ってきな・・・あたしらの分も、頼んだよ?」
>>240
副船長「50Gで買うわよ」
副船長「50Gで買うわよ」
勇者「船長・・・」
副船長「ほらあんたもいくんだよ」
勇者「えっ」
船員A「えええ! 下っ端の姉御もか!」
船員B「そうか・・・そうだったのか船長・・・あんたお幸せにな」
船員C「船長~~下っ端の姉御と末永くな~」
船員D「船長から受けた恩、決して忘れませんよお幸せに~~」
海賊「おいおい、盛大に誤解しちまってるぜ」
副船長「嫉妬しちゃうわぁ」
海賊「・・・これから果てしない地獄がまってるってのに」
船員A「結婚は地獄ってよくききますが、下っ端の姉御はやさしいから大丈夫です!」
勇者「え? 私船長さんと結婚するの? え?」
料理長「いや、ちがうだろ」
副船長「あんたも、やることあるんだろ・・・・?」
勇者「やること・・・・・うん!!」
海賊「あとは、任せた!」グッ
副船長「あいよ。あんたらも、任せたよ。この世界!」
海賊「次はヘマこかねぇ。絶対に守ってみせる」
料理長「大丈夫だ。俺たちもいる。世界中にあんたが15年かけてあつめた仲間たちがいる」
海賊「あぁ。また、会おうぜ兄妹」
料理長「当然だ。全部おわったらここへ帰ってこい」
料理長「最高のご馳走を用意してまってる」
海賊「おう」ガシッ
船員達「いままでありがとうございました!」
船員A「あんとき頭に買われたなかったら俺たちいまごろ・・・・いまごろっ!」
海賊「よせよ今生の別れじゃあるまいし」
海賊「漢磨けよ?」
船員達「はい!」
勇者「これが・・・海の漢・・・せんちょお・・・・!!」
海賊「うわっお前鼻水なんとかしやがれ」
勇者「だってぇえ。船長さみしくないのぉ?」
海賊「バカやろう! さみしいわけあるか。海の漢だぜ?」
勇者「私がおともしますから~船長~」ズビビ
料理長(逆だな・・・)
副船長(この子大丈夫かしら)
海賊「あばよ!!」
・・・
勇者「ってかっこよく別れたのにさぁ」
海賊「なにが言いてぇんだ」
勇者「お金もってきてないってちょっと・・・」
海賊「うるせぇ! ほら、これ半分かじれ」
勇者「はぁい」ガジガジ
勇者「だってぇえ。船長さみしくないのぉ?」
海賊「バカやろう! さみしいわけあるか。海の漢だぜ?」
勇者「私がおともしますから~船長~」ズビビ
料理長(逆だな・・・)
副船長(この子大丈夫かしら)
海賊「あばよ!!」
・・・
勇者「ってかっこよく別れたのにさぁ」
海賊「なにが言いてぇんだ」
勇者「お金もってきてないってちょっと・・・」
海賊「うるせぇ! ほら、これ半分かじれ」
勇者「はぁい」ガジガジ
勇者「船長・・・」
海賊「なんだよ。まずかったか?」
勇者「ううん。違う。あのね、どうして一緒におりてくれたの?」
海賊「・・・はぁ~」
勇者「ため息!?」
海賊「俺って・・・なんだかんだひきずってんだろうなぁ・・・」
勇者「え~~? 何を?」
海賊「お前が名ばかりのポッと出勇者なら、ペイっと港に放りだして終わりだったかもしれないのによぉ」
勇者「ひどくない・・・」
海賊「助けてやったんだから文句いうなよ」ツンツン
勇者「うぅ、その節はありがとうございました」
海賊「200000Gそのうち返してもらうからな」
勇者「体で?」
海賊「ブッ、そ、そう・・・肉体労働でな」
勇者「がんばります!」
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