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    元スレ妹「かまいたちのなく夜」兄「えっ?」

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    タグ : - かまいたちの夜 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    153 = 101 :

    まだかな

    154 = 102 :

    来いよ

    157 = 120 :

    わっしょい

    159 = 23 :

    ~夜・部屋~

    「よっしゃ、調子いいよー」

    彼氏「ボクもあがりが近いな」

    「むむむ」

    「お前がここで止めてるんだろ、はやく出せよ」

    「この8を出したら兄さんがあがっちゃうじゃないですか」

    「俺に勝つことにこだわりすぎ」

    「仲良しだねー」

    「こっちを出します」ピシ

    彼氏「よし、これであがりだ」

    「あ、私もこれであがりー」

    「くうぅっ!パスです」

    「持ってるなら出せっての!俺も出せないだろうが」

    「嫌です」

    160 = 23 :

    「はいはい時間切れ。お兄さんがビリ、妹ちゃんがビリ2ね」

    「ええー!」

    「まぁ、そうなるだろうな」

    「兄さんには勝ったのでよしとします」

    「なんて奴だ」

    彼氏「もう一回やる?」

    「ねーねーなんか賭けようよー」

    「なんでまた」

    「なんかスリルが足りなーい」

    「お、お金は駄目ですよ!」

    彼氏「お金以外に賭けるものってあるかな?」

    「脱衣トランプとかどう?」

    「ほう……」

    161 :

    いいよいいよ

    162 = 23 :

    彼氏「それはちょっとまずいんじゃないかな」

    「そうですよーっ」

    「ちっ」

    「舌打ちは聞こえなかったことにしてあげます」ギュム

    「あいたた」

    「えー、でもー」

    彼氏「スリルが欲しいなら、怪談とかはどう?」

    「あ、いいね」

    「なかなかの名案です」

    「さってと、そろそろ仕事に戻るか……」

    「兄さん兄さん、逃げないでください。今日の仕事は全部終わったはずですよ」

    「くっ……」

    163 = 23 :

    「お兄さんもしかして、怖い話とか苦手系?」

    「苦手系ってわけじゃない。とてつもなく嫌なだけだ」

    「ホラー系は全然駄目なんですよ」

    「プププ、そうなんだー」

    彼氏「こういう場では定番ですよ。皆で話せば盛り上がりますから」

    「やだー」

    「兄さん、輪を乱すような発言は控えて下さい」

    「こうして全体主義に染まっていくんだな、閉じた島国気質に俺たちの精神が支配されてる事に気がつかないのか」

    「難しいこと言ってるけど、ただ嫌なだけなんだよね?」

    「です。なんだかんだ理屈をつけて嫌なことを回避するのは兄さんの悪い癖なんですよ」

    彼氏「そんなに怖い話はしませんから大丈夫ですよ……それじゃボクから」

    「アッーー!!せめて電気は明るいままでッ!」

    「駄目です、雰囲気がでません」パチ

    「アッー!」

    「まだ何も始まってないのに……すごい怖がり」

    164 = 120 :

    脱衣トランプやらないの?やだー

    165 = 23 :

    彼氏「これはボクの友達が田舎に行ったときの事なんだけど……」

    「ドキドキ」

    「はぅう……」

    「きゃー!怖いーん助けてーん」ヒシ

    彼氏「ま、まだ何も話は始まってないけど……そこでは八尺様と呼ばれるものが祀られて……」

    「あぅうう……」

    ~中略~

    彼氏「『お前は八尺様に魅入られてしまったようじゃ……この札を部屋に貼りなさい』」

    「あうぅ……!」ガクブル

    「ドキドキ」

    彼氏「『ぼ……ぼぼ……ぼ……ぼ』という声が外から」

    「アーーーーッ!!!もう駄目だー!!アッーー!」

    「お兄さんうるさーい!」

    「ご、ごめんなさい……」

    166 = 161 :

    兄が一番萌えキャラ

    167 :

    兄萌えるな

    168 = 23 :

    彼氏「と、こういうお話でした」

    「す、すごく怖いお話ですね……話し方も上手です」

    「ひぃいいい」ガクガクブルブル

    「お兄さん、もう終わったからね」

    「終わっても尾を引くから嫌なんだよ……うぅ」

    「兄さん、幽霊なんているわけ無いじゃないですか。これは作り話ですよ」

    「作り話でも怖いのが性質悪いんだよ、怪談ってのは」

    「フヒヒ……これはやりがいありそう」

    「妹友ちゃん、次お願いします」

    「ククク」

    「もうやめようよぉ」

    「やだねー」

    169 = 23 :

    「これは、こういう山の中で住んでたお父さんとその娘のお話なんだけど……」

    「はぅう……」

    「仲良く暮らしてた親子のところに、ある日一人の旅の男がやってくるの」

    「ドキドキ」

    「優しい親子は一晩の寝床と食事をその旅の男に与え……その深夜」

    彼氏「ふむふむ」

    「旅の男はお父さんを殺し、娘を犯し、金目のものを全て盗んで逃げていった……まぁ、今で言う強盗だったのね」

    「いやあああああああっ」ガクガクブルブル

    「ま、まだ全然話の途中なんだけど……」

    「兄さん、静かにしてくれないと怒りますよっ」

    170 :

    ぼ…ぼぼ…

    171 :

    八尺様はマジでやめて

    172 = 23 :

    「んで、数年後にまたその強盗は同じ家に来たの。前に自分がしたことを忘れて」

    彼氏「ふむ」

    「優しい娘は、同じように食事を与え、寝床を提供したの……」

    「以前辛い目にあったのに、優しいんですね」

    ~中略~

    「『私のお父さんを殺したのは……』」

    「……」

    「『……私を犯し、全財産を盗んでいったのは……』」

    彼氏「……」





    「『……お前だぁああああああああああああああっ!!!!!!』」

    「ぎゃあああああああーーーーーーーーーっ!!!」

    173 = 23 :

    「ひぃいい……」ガクブル

    「ウヒヒヒ、こんなに簡単に引っかかってくれるとは」

    彼氏「分かってても怖いよね、最後にびっくりさせる話は」

    「でも、尾を引かないから兄さんにはいいかも知れません」

    「強盗も娘も怖いよー……」

    「もう聞くもの目に映るもの全てが怖いようね」

    「ふふふ、さぁ兄さん、今度は私の番ですよー!」

    「もうやめてー」

    174 = 23 :

    「〆だからね、とびっきりのを頼むよー」

    「こほん。任せてください」

    彼氏「これは期待せざるを得ない」

    「意識が朦朧としてきた」

    「この話が終わったら寝てもいいですから」

    「これイジメじゃないのか?」

    「それでは、『赤い洗面器を持った男の話』を」

    「どきどき」

    彼氏「ふむふむ」

    「……とある人の家の前の通りで、赤い洗面器を頭に乗せた男が歩いていました」

    「そこで家の主人は尋ねます『お前さん、どうしてそんなものを頭に載せているんだね?』と」

    彼氏「ふむ、なんだか怖そうな話だ」

    「男は答えます。『それは……』」

    176 = 23 :

    「……以上、『赤い洗面器の男の話』でした」

    彼氏「えーと……」

    「……結局、赤い洗面器はなんだったの?」

    「そ、それをのらりくらりとかわして教えないのがこの話の怖いところで」

    「怪談じゃないじゃーん!」

    彼氏「面白いけど、怪談ではないな」

    「お前な、これ落語じゃないか。怪談のひとつもまともにできないのか?」キリッ

    「に、兄さんまでなんですかっ!」

    179 :

    やっぱりオチは聞けないのか…

    180 = 23 :

    「あーあー最後にしらけちゃったー」

    彼氏「ちょっと最後の話はいただけなかったな」

    「我が妹ながら情けない」

    「なんで復活してるんですか!生意気ですっ」

    「ったく、怪談終わったなら電気つけるぞ……」パチ

    叔父「ウヒヒ、楽しんでるかね」ニュッ

    「アッーーー!」ビクゥ

    「あ、叔父さんいつからいたの?」

    叔父「お前の話の最後のところでな」

    彼氏「こっそり入ってきてたのに気がつきましたよ」

    「彼氏さんも人が悪いですね」

    彼氏「はは、ごめん」

    「はらひれほれ……」キュウ

    「ププ、いい気味です」

    182 = 23 :

    「うーん……」

    「あ、気がつきましたね」

    叔父「ウヒヒ、びっくりさせて悪かったね」

    「勘弁して下さいよ、ノミの心臓なんすから」

    叔父「まぁまぁ、お茶でも飲みなさい」

    「はぁ……」

    「叔父さんも怖い話なんか知ってるー?知ってるなら話してよー」

    「せっかく終わったのにやめろー!」

    叔父「私はあまり知らないなぁ……」

    「ちぇー」

    「ほっ……」

    183 = 23 :

    叔父「ただ、さっきお前が話したドッキリ話があるだろ」

    「叔父さんが昔教えてくれたやつだけどね」

    叔父「あれはな、その昔この辺りで起きた実話らしいぞ」

    「へぇ、そうなんですか」

    彼氏「それはそれで怖いですね」

    「実話ってことは、続きもあるんだよね?」

    叔父「フヒヒ、聞きたいのか?大して面白い話じゃないぞ?」

    「いや、いいです」

    「兄さん!過去の犯罪の話を聞くのは現在でも有用なことなんですよ」

    「またびっくりさせられたら今度こそ死んでしまう」

    185 = 23 :

    叔父「そういう話ではないよ。ただ」

    「はい」

    叔父「その娘は、強盗を殺した後にその肉を食べたとか」

    「ど、どうしてー!?」

    叔父「さぁ、一種の復讐だったのか、それとももともとそういう風習がこのあたりにあったのか……」

    「食人の習慣がこの地方にあったということですか?」

    叔父「無かったとも言えないし、今となってはな」

    「無かったからこそ、異端だったその親子はこんな山奥で生活せざるを得なかったということも考えられます」

    「お、お前冴えてるな」

    叔父「ま、人を殺して食う昔話はどこにでもあるよ、ウヒヒ」

    彼氏「ふむ」

    叔父「その娘はな、強盗の子供を宿していたという話もある」

    「えっ」

    186 = 177 :

    今更だけど話うっすらと見えた

    187 :

    俺にはまだ妹のぱんつしか見えてこないが

    188 = 23 :

    「う、産んだんですか?その子供……」

    叔父「さぁ、それは分からないけども……昔は堕胎技術も進んでなかっただろう」

    「……」

    叔父「産んだとしたら、何のためだろうね?」

    「何のためって……どういうこと?」

    叔父「もし、その娘が食人鬼なら……その子をどうするかな」

    「……育てるためじゃないんですか?」

    「あるいは、食うためにかもな……」

    「ええーっ!」

    叔父「私の話はこんなところだ、それじゃあまた来週」ガチャ、バタン

    「あ、後味悪いですねー……」

    「だなぁ……」

    189 :

    こんや、12じ、だれかがしぬ

    190 :

    かまいたちの夜大好き

    191 = 24 :

    妹のぱんつ!?
    そうか、そういうことか…

    192 = 26 :

    良かった残ってた…!

    193 :

    紫鏡

    194 = 120 :

    かまいたちの夜全く知らないからなのか全然展開が読めない

    196 = 187 :

    ミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミ

    197 = 23 :

    悩んだ末にラーメンが食べたくなったので行って来ます

    198 :

    >>197
    今からご飯か会いってら


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