元スレ伊織「無理だってば、もう入らないわよっ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
201 = 180 :
P「伊織、まだ起きていてくれよ……」
伊織『どうしたのよ、こんな夜遅くに。寂しくなって、伊織ちゃんの声が聞きたくなったのかしら?』
P「すまん、大事な用なんだ」
伊織『……何かあったの?』
P「実は……」
202 = 180 :
伊織『嘘、でしょ』
P「ごめん、完全に俺の不手際だ」
伊織『違うわよ。私が誰にも知られたくなかったから……』
伊織『って泣き言を言ってる暇はないわね。みんなに連絡してみましょう』
P「分かった」
204 = 180 :
P「よし、全員にメールを送り終えたぞ……小鳥さんに電話しよう」ピッポッパ
小鳥『どうでしたか?』
P「伊織がみんなに話していいって言ったのでメールを送っておきました」
P「しかしもう夜も遅いし明日はライブだ……果たして何人起きてることか」
P「あ、メールが来た……貴音か」
FROM 貴音
SUBJECT Re:緊急事態
――――――――――――――
痩せてしまって衣装が着られない
というのならば、太らせればよい
のではないでしょうか。
伊織の家なら食料は豊富にある
でしょうし。
205 = 193 :
これだから中卒は
206 = 180 :
P「確かに……たくさん食べさせて太らせれば!」
小鳥『ちょっと待ってください。落ちついて考えてくださいよプロデューサーさん』
小鳥『痩せるよりは太る方が簡単だとはいえ、ものすごい量食べさせることになるんですよ』
小鳥『とてもじゃないですが数時間で食べられる量じゃありません』
小鳥『万が一食べられたとしても、そんなに食べたらライブの時に体調崩しちゃいます!』
P「ですよね。あ……今度はやよいか」
FROM やよい
SUBJECT Re:緊急事態
――――――――――――――
伊織ちゃん、新しい衣装が着れ
なくなっちゃったんですか!!
ど、どうしましょう……あ、そう
だ!いいこと思いつきました!
みんな別の衣装にすればいいんじ
ゃないでしょうか!!
207 :
いなどだみゃ
209 = 180 :
P「現実的にはこれですよね」
小鳥『えぇ。でも今度のライブは新衣装っていうのを、かなり前面に押し出してるんですよね……』
P「そこが問題だ……しかし、最後の手段としてはこれしかない」
P「一人だけ別衣装になんて出来ません」
小鳥『はい……』
P「メール……雪歩か」
210 = 180 :
FROM 雪歩
SUBJECT Re:緊急事態
――――――――――――――
サイズが大きいのなら、スカートの
腰のところを何度も折り曲げれば、
何とかなる気がしますぅ……。
P「なるほど」
小鳥『うーん、悪くは無いですけど……激しい動きしたら危ないです』
P「絶対に脱げるとは限りませんが、絶対に脱げないとも言えませんね……」
P「何かいい案はないのか……さっきから考えてるのに何も出てこない」
P「メール? 響か……こんな時間まで起きてるとは」
213 = 180 :
FROM 響
SUBJECT Re:緊急事態
――――――――――――――
今プロデューサーの家に向かって
るからね!
P「はぁ? 俺の家に向かってる、だって……? 響は一体何をするつもりなんだ」
小鳥『えぇええっ!』
P「大声出さないで下さい小鳥さん」
ぴんぽーん ぴんぽーん
P「早っ!」ガチャ
響「はぁ、はぁ……」
214 :
ひびきんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
215 = 180 :
響「これ、使って!」
P「これは……衣装か? 初めて見る衣装だが……なかなかいいな」
響「明日のライブが終わった後に、伊織にプレゼントしようと思って作ってたんだ」
P「作った……? 響の趣味が裁縫なのは知ってたが……これ、趣味とかのレベルじゃないぞ」
響「自分、完璧だからね!」
響「明日のライブで本来着る衣装とは全然違うけど、何かの役に立たないかって思って持ってきたんだ」
P「響……ありがとう、これならいけそうだ」
216 :
P「ああ、もう解決したから」
217 :
響ムダにすげぇな
218 = 180 :
小鳥『響ちゃん、何しに来たんですか?』
P「衣装、持ってきてくれたんですよ」
小鳥『衣装?』
P「えぇ……明日のライブ後に伊織にプレゼントするつもりだったらしいです。理由は分かりませんがね」
P「とにかく、この衣装すごく出来がいいと思うんです」
P「しかし伊織だけ違う衣装になってしまいますから、明日のライブの構成を急遽変更したいんです」
小鳥『伊織ちゃんがメインを張る、という感じですか?』
P「えぇ……」
小鳥『分かりました。プロデューサーさんはアイドルのみんなにメールしてくれますか?』
P「はい」
小鳥『みんなからメールの返信が来たら……私と律子さん、それとプロデューサーさんで構成を考え直しましょう』
P「分かりました」
219 = 180 :
翌日、ライブ会場――
雪歩「急にプログラム変更だなんて……うぅ、不安ですぅ」
真「雪歩、ボクたちなら大丈夫だって! 今までも色々なことがあったけど、みんなで力をあわせて乗り越えてきたじゃないか」
雪歩「真ちゃん……。そうだよね、私、頑張りますぅ!」
亜美「その意気だよゆきぴょん!」
美希「デコちゃんがメインか……いいなぁ」
春香「まぁまぁ。前のライブでは美希、結構出番あったでしょ?」
真美「いおりんの衣装、ひびきんが作ったんだっけ?」
響「そうさ! 自分完璧だから、もちろん衣装も完璧だぞ!」
220 :
響きが仕立て直せばよかったんじゃね説が浮上した
221 = 186 :
きっと仕立て直しが聞かない薄い服だったんだよ
222 = 180 :
伊織「ちょっと響、ここはどうすればいいのよ?」
響「あぁ、ここ? ここは、こっちじゃなくて……そう、そっち側から腕を通して……うん、そうそう。そんな感じさー」
伊織「えらく複雑な衣装なのね……」
千早「脱ぐのが大変そうね……」
貴音「それだけ気合も入っているというものです」
春香「いいなぁ、後であの衣装借りちゃおうかなー」
響「春香が? うーん、ちょっときついと思うぞ……」
春香「えぇ、ひどいよぉ響ちゃん」
223 = 180 :
千早「ねぇ、我那覇さんが本来の衣装を仕立て直せばよかったんじゃ……」
春香「あ……」
律子「確かに……」
響「あのさ……自分がプロデューサーの家についたの、夜中の0時過ぎだったんだぞ」
響「しかも自分、プロデューサーのメールが来るまではぐっすり眠っててさ」
響「それに、仕立て直すのにだって結構時間かかるし……眠りかけた状態で作業したら失敗しちゃうかもしれないし」
千早「ご、ごめんなさい……別に我那覇さんを責めるつもりじゃなかったのよ」
伊織「私はこの衣装気に入ったから、むしろラッキーね」
224 = 180 :
伊織「これでいいのかしら、響」
響「おぉっ、バッチリ似合ってるぞ! さすが自分だな!」
律子「いや、そこは伊織を褒める所でしょ……」
やよい「伊織ちゃん素敵ですー!」
美希「いいなーデコちゃん。美希もその衣装、着てみたいの」
亜美「亜美も亜美もー」
律子「こら、ていうかこんな着るのに時間がかかる衣装……脱いで着せるなんて時間ありません」
亜美「ちぇー」
227 = 180 :
律子「さて、そろそろ行くわよ」
貴音「ふふ……やはりライブの前というのは、胸が高鳴りますね」
春香「何度やっても慣れないです。心臓がドキドキしちゃってます」
亜美「千早お姉ちゃんはドキドキするほど胸がなさそうですなぁ」
千早「亜美だって私とそんなに変わらないでしょう」
亜美「ちょっとだけ亜美の方が大きいもんねー」
千早「くっ……」
律子「ほーら、そろそろお喋りは慎みなさいよー?」
228 = 180 :
P「お……似合ってるぞ、伊織」
伊織「当然でしょ、この伊織ちゃんに似合わない衣装なんてないんだからっ!」
P「ははっ、そうだな」
美希「むー、デコちゃんだけずるいのー!」
P「ごめんごめん。美希も、みんなも……新しい衣装、似合ってるよ」
美希「今はそれで許してあげる。後でいっぱいいっぱい褒めてね、ハニー」
P「はは……分かったよ」
春香「よーし、いつものあれ、やるよっ!」
『765プロ、ファイトー、オーーッ!!』
229 = 180 :
ライブ後、事務所前――
美希「ハニーとデコちゃんは、ここでちょっと待っててね」
P「え、事務所に入っちゃダメなのか?」
真「まぁまぁ、少しの間だけですから」
伊織「うーん、怪しい……」
230 = 180 :
雪歩「あの、準備できましたぁ……」
伊織「準備?」
真「入れば分かるよ」
美希「そうそう。入った入ったなのー」ガチャ
『プロデューサー、伊織……おめでとう!!』
P「へ?」
伊織「はぁ?」
231 = 225 :
結婚!結婚!
232 :
妊娠!妊娠!
233 :
出産!出産!
234 = 180 :
春香「まさかプロデューサーさんと伊織が付き合ってるだなんて……おめでとうございます!」
貴音「よくお似合いのかっぷるですね」
やよい「うっうー! プロデューサー、ずっとずっと、伊織ちゃんと仲良くしてくださいねー!」
響「伊織に変なことしちゃダメだぞ、プロデューサー!」
亜美「いやいや、変なことしちゃうでしょー。んっふっふー」
千早「ふ、不潔よ……。と、とにかく……おめでとうございます」
真「いやぁ、伊織に先をこされちゃいましたよ」
あずさ「そうねぇ真ちゃん。結婚式にも呼んでくださいね、プロデューサーさん、伊織ちゃん」
雪歩「プロデューサー、伊織ちゃん……あのっ、おめでとうございますぅ」
美希「ハニーはミキのものなのに……でも、ハニーがデコちゃんを選んだなら、仕方ないよね」
美希「でもデコちゃんに飽きたら、いつでもミキの胸に飛び込んできていいよ?」
律子「こら、そういうこと言わないの。二人とも、おめでとうございます」
真美「兄ちゃん……おめでと!」
小鳥「うぅ……おめでとうございます。やっぱり若い子の方がいいですよね」
社長「プロデューサーとアイドルの恋愛はご法度だが……ま、君なら軽率な行動はしないだろうと信じているよ。おめでとう」
235 :
一体どういうことだってばよ
236 = 225 :
結婚しろってことだよ言わせんな
237 = 180 :
P「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! 俺と伊織は付き合っていませんし、ましてや結婚なんてしません!」
伊織「そ、そこまで言い切られると腹に来るけど……プロデューサーの言うとおりよ」
春香「隠さなくてもいいよ伊織」
響「そうだぞ。プロデューサーが伊織の家に通ってるのは調査済みだ」
P「な、なんでそれを!」
伊織「ばか! なに白状してんのよ!」
P「あっちゃー」
小鳥「きっと伊織ちゃんのお父さんに、伊織さんを僕にください! って言ったんだろうなぁ……」ピヨピヨ
真「それでオッケーがでたから、毎日のように足を運んでるってわけですね!」
亜美「通い妻ならぬ通い夫ですなぁ」
真美「甲斐甲斐しい夫ですなぁ」
P「はぁ……伊織、全部話すか」
伊織「そうね……」
238 = 180 :
社長「なんと……すべてはダイエットの為だったのだね」
やよい「じゃあ伊織ちゃんとプロデューサーさんは結婚しないんですかー?」
小鳥「ということはまだ私にもチャンスが……」
あずさ「そうですねぇ、うふふ」
律子「あずささんはともかく、小鳥さんはちょっと無理じゃ……」
真「ダメだよ律子。そういう時はオブラートに包んで言わないと」
響「オブラート?」
貴音「遠まわしな言い方をしろ、ということですよ響」
亜美「お姫ちんは物知りだねー」
春香「小鳥さんが膝ついちゃいましたよ!」
小鳥「雪歩ちゃん、私が埋まるぐらいの穴を掘ってくれるかしら……」
雪歩「わ、分かりましたぁ!」
社長「いやいや、事務所では勘弁してもらいたい」
239 = 180 :
千早「でも二週間前、私がプロデューサーに頭を撫でられてるのを見て、すごく怒ってたわよね水瀬さん」
美希「千早、ハニーに頭なでてもらったの? ずるいの、美希もなでなでして欲しいの!」
千早「ほしいの、星井の……ぷっ」
真美「千早お姉ちゃん、今のはちょっと寒いよ……」
亜美「座布団没収だね!」
P「事実確認もせずに、よくもまぁこんなパーティーの準備をしましたねぇ」
伊織「ねぇ響。今日の衣装って、このパーティーで渡すつもりだったわけ?」
響「そうだぞ!」
P「……ということは、みんなの勘違いがなければ、あの衣装は手に入らなかったわけか」
伊織「そうね。それならこの馬鹿騒ぎにも、ちょっとは感謝してあげないとね」
241 :
「欲しいの欲しいの欲しいのカービィ」
「星のカービィやっちゅうねん」
242 = 180 :
律子「千早を撫でた時の伊織の反応からして、かなりの好意を持ってるのは間違いないんじゃないかしら」
美希「さすが律子……さんなの!」
伊織「ってちょっと! 何勝手に分析してるのよ、そこ!」
亜美「んっふっふー、いおりん、兄ちゃんのこと好きなんじゃないの?」
亜美「今が告白のチャンスだよ! パーティーは男も女も浮かれちゃうんだよー!」
伊織「変なこと言ってんじゃないわよ……まったく」
小鳥「こーくはく! こーくはく!」
真「うわっ、小鳥さんお酒臭いですよ!」
雪歩「完全に酔っ払ってますぅ……」
243 = 180 :
亜美「こーくはく! こーくはく!」
社長「こーくはく! こーくはく!」
伊織「社長まで……ちょっと、どうするのよこれぇ!」
P「決まってる……逃げるぞ!」
伊織「え、ちょっと! きゃあああっ!」
春香「あ、お姫様抱っこ!」
真「ずるいぞ伊織! 待てー!」
真美「逃さないよいおりん!」
美希「ミキはハニーのものなの!」
小鳥「若いっていいですねぇ……ぐびぐび」
社長「まったくだな……って君もまだ十分若いじゃないか」
小鳥「社長ったら……私、もう2X歳ですよ」
おわり
244 = 232 :
綺麗にまとまったな乙
245 = 220 :
駆け落ちエンドか
乙!
249 = 180 :
あ、お手上げ侍使うの忘れた・・・最後のPの台詞に入れるつもりだったのに
250 = 220 :
なんか前それ見たな
なんてスレだったか
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