元スレ伊織「無理だってば、もう入らないわよっ」
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51 :
伊織でアイズを思い出す俺は古いですか?
52 = 8 :
――水瀬家、トレーニング施設
P「広っ! そして何だこの器具の数は……」
伊織「驚いてる暇はないわよ。早く指示をだしてちょうだい」
P「あぁ、分かったよ。まずは準備運動しようか」
P「いち、にー、さん、しー、ごー、ろく、しち、はち」
P(レッスンの時も思ったけど、ヨガウェアって露出度高いよな。特に胸元……ごくり)
伊織「ちょっと、どこ見てるのよ! この変態!」
P「伊織があまりにも魅力的でつい……」
伊織「そんな事言ってもごまかされないんだからね。ちゃんと仕事してよ」
P「ご、ごめんな。気をつける」
53 = 8 :
数時間後――
P「よし、休憩!」
伊織「ふぅ……汗だくだわ」
P「はい、タオル」
伊織「ありがと」
P(汗だくの伊織……何だか見てるだけでドキドキするな。っていかんいかん、また怒られる)
P「ドリンクもしっかり飲んでくれよ」
伊織「えぇ……ごくごく」
54 = 8 :
P「それ、どんな味なんだ?」
伊織「そうねぇ……正直美味しくはないわ」
P「苦いのか?」
伊織「苦味はあるわね。でもそれだけじゃないっていうか……少し飲んでみる?」
P「いいのか」
伊織「ちょっとだけよ。全部飲んだりしたらお仕置きだからね」
P「それじゃお言葉に甘えて……」
55 :
間接いおりん
56 = 8 :
伊織「あ……やっぱりダメッ!」
P「えっ、何で?」
伊織「ダメなものはダメなの!」
P「落ち着いてくれ伊織、ダメなのは分かったからさ。ほら、返すよ」
伊織「う、うん……」
P「何か顔が赤いな」
伊織「えぇっ! そ、そりゃあ運動してるから当たり前でしょっ」
P「そうなんだけどさ、今一気に赤くなったような……」
伊織「気のせい! ほら、そろそろ休憩終わりでしょ。さっさと次の指示を出してよ」
P「はいはい」
59 = 8 :
伊織「はぁっ、はぁっ……」
P(伊織、かなり苦しそうだな。無理もない、かなりハードなメニューだからな)
P(そろそろ止めるべきか)
P「伊織、今日はここまでにしておこう」
伊織「ダ、ダメよ。まだメニューを……こなしきって、いないわ……」
P「だが無理をして身体を壊したらどうするんだ」
伊織「私が悪いのよ。私が甘えてたから……身体にお肉がついたりしたのよ」
伊織「自分では気づかない内に、精神もたるんでたんでしょうね」
P「伊織……」
60 = 8 :
伊織「新堂はきっと、ギリギリこなせるかどうかのメニューを作ったんでしょう」
伊織「限られた時間で痩せるには、それぐらいしなきゃダメ」
伊織「だから……絶対に諦めるわけにはいかないわ。どんなに苦しくても、歯を食いしばって耐えてみせる」
P「……分かった。頑張るぞ、伊織!」
伊織「えぇ!」
62 = 8 :
数時間後――
P「よし、終わりだ!」
伊織「はぁっ、はぁっ……もう、だめ……」バタッ
P「おい! しっかりしろ伊織!」
伊織「悪いけど、事務所まで連れて行ってくれる……?」
P「こんな状態で仕事をするつもりなのか」
伊織「当たり前でしょ……。ダイエットは私が勝手にやってるだけなんだから……仕事をサボるなんて論外よ」
P(こういう時の伊織は、何を言ってもきかないだろう)
P「分かった。でも仕事中にどうしても苦しかったら、ちゃんと言ってくれよ」
伊織「うん……」
63 = 8 :
――事務所
P「おはようございます」
春香「プロデューサーさん? 今日はオフじゃ……って伊織!?」
伊織「あら、なんでそんなに驚くのよ春香」
春香「だって今日はプロデューサーオフなのに……一緒に来たら驚くよ」
伊織「春香……何か変なこと考えてない?」
春香「へ、変なことなんて考えてないよぉ」
伊織「顔真っ赤よ」
春香「えっ!」
P「確かに……熱でもあるのか?」
春香「そんなに見ないでくださいよぉ、プロデューサーさぁん」
65 = 8 :
春香「それじゃ、お仕事行こっ」
伊織「あ、ちょっと、引っ張らないでよ……」フラッ
春香「伊織!?」
P「……おっと、大丈夫か」
伊織「ちょっとよろけただけで大げさねぇ」
春香「ごめんね、そんなに力を入れたつもりじゃなかったんだけど……」
伊織「大丈夫だってば。ちょっと寝不足なだけよ」
67 = 8 :
P「俺もついていった方がいいかな……」
社長「待ちたまえ」
P「社長、おはようございます」
社長「おはよう。ここで君がついていくのはあまりいい判断ではないと思うぞ」
P「なぜです?」
社長「彼女たちももう一人前のアイドルだ」
社長「本来自分たちだけで行く仕事に、プロデューサーがついて来たら……彼女たちのプライドを傷つけてしまうのではないかね」
P「確かに……でも、伊織が心配で」
社長「水瀬君と何があったのかは聞かないが、天海君もついている。ここはひとつ、彼女たちを信じてあげようではないか」
P「…………」
P「アイドルを信じることもプロデューサーの仕事ですね……分かりました」
68 = 8 :
数時間後――
春香「ただいま戻りましたー」
P「おかえり、二人とも」
伊織「ちょっ……なんでアンタ、まだ事務所に居るのよ!」
P「プロデューサーが事務所に居ちゃいけないのか?」
伊織「そうじゃなくて……」
P「仕事はどうだった?」
伊織「無事に終わったわよ。この伊織ちゃんが失敗するとでも思ったのかしら」
P「まさか……一応聞いただけだよ。春香はどうだった?」
春香「はいっ、バッチリですよプロデューサーさん!」
P「そうか。お疲れ様!」
69 = 8 :
春香「さて、そろそろ帰ろっか伊織」
P「あ、伊織はちょっと残ってくれないか」
伊織「え?」
P「話しておきたいことがあってな」
伊織「話? 一体何よ……」
春香「それじゃ、お先に失礼しまーす」
P「お疲れ。また明日な」
70 = 8 :
P「さて、一緒に帰るぞ」
伊織「え、話は?」
P「春香を先に帰らせるための方便だよ。俺と伊織だけで帰ろうとしたら怪しまれるだろ?」
伊織「悪い男ねぇ」
P「事務所の前にタクシー呼ぶから少し待っててくれよ」
71 = 8 :
――水瀬家
伊織「わざわざありがと」
P「気にするな。俺は伊織のプロデューサーだからな」
伊織「そう、よね。私のプロデューサーならこれぐらい出来なくちゃ困るわ」
P「そうそう。あ、タクシー代払わないと……どうもありがとうございました」
伊織「へ、ちょっと……タクシー行っちゃったわよ? アンタこっから歩いて帰るつもり?」
P「はぁ? 何を言ってるんだ、ここに泊まるに決まってるだろ」
伊織「はぁ? ……はこっちの台詞よ! 一体どういうつもりなのかしらぁ?」
73 :
ラブホか?
74 = 8 :
P「新堂さんが作ってくれたメニューには、朝から晩までいろいろとやることが書いてあってな」
P「もちろん許可はもらったぞ」
伊織「ちょ、ちょっと! そんな話はまったく聞いてないんだけど!」
P「二週間で痩せたいんだろ?」
伊織「それはそうだけど……」
P「別に一緒の部屋で寝るってわけじゃないんだしさ。いいじゃないか」
伊織「あ……そうよね」
P「もしかして一緒の部屋に寝るような想像でもしてたのか?」
伊織「そんなわけないでしょーーーー!!」バシィン
P「いってえええええ!」
75 = 8 :
伊織「アンタ、ご飯は食べたの?」
P「あぁ。事務所でカップ麺食べてきた」
伊織「カップ麺……もっと身体にいいもの食べなさいよ」
P「そうしたいんだけど、料理苦手なんだよな」
伊織「私がダイエットに成功する前に倒れられても困るし、この家にいる間は栄養のつくもの出してあげるわ」
伊織「伊織ちゃんに感謝しなさいよね」
P「ありがとう伊織。助かるよ」
77 = 8 :
P「夜の運動メニューはさすがに軽めだな」
伊織「午前中と同レベルのメニューだったりしたら、さすがの伊織ちゃんでも倒れちゃうわよ」
P「はは、そうだな。次の日に支障がでても困るし」
伊織「それじゃ、さっさと始めるわよ」
79 = 8 :
一時間後――
P「よし、そこまで」
伊織「ま、これぐらいなら楽勝ね……汗かいちゃった、お風呂入ってくるわね」
P「お風呂!?」
伊織「何驚いてるのよ……。さては、覗くつもりじゃないでしょうね?」
伊織「そんなことしたらおしおきなんだからね!」
P「覗いたりしないって」
P(俺の家とかならともかく、伊織の家でそんなことしたら……お仕置きじゃすまないっての)
81 = 8 :
P(しかし落ち着かないな……伊織がいないと尚更だ)
新堂「プロデューサー殿」
P「あ、新堂さん。今回はありがとうございます」
新堂「いえ……伊織お嬢様のお世話をするのが私の役目ですから」
新堂「プロデューサー殿はお風呂に入られましたか?」
P「いえ、まだですが……」
新堂「ご案内いたします。男性と女性で別れておりますので」
P「なんていうか、本当にすごい家ですね……」
82 = 8 :
新堂「こちらでございます」
P「わざわざすみません」
新堂「いえ……伊織お嬢様のこと、これからもよろしくお願い致します」
P「はい、任せてください」
84 = 8 :
P「ふぅ……いい湯だ」
P「こんな大きなお風呂が男女別にあるなんて……うらやましい」
P「今、伊織も風呂に入ってるんだろうなぁ……」
87 :
浦安鉄筋家族で主人公が太った時、貧乏な奴と一緒に住んで
同じ貧しい食事を食べて痩せるって話があってだな
つまりやよいと同棲すればいいんじゃあないかな
91 = 8 :
伊織『プ、プロデューサー!? 何で入ってきてんのよ!』
P『いいじゃないか。プロデューサーとアイドル……裸の付き合いも悪くないだろ?』
伊織『近寄らないでよぉ! せめて下を隠しなさーい!』
P『ははは、伊織は恥ずかしがり屋だなぁ』
伊織『きゃっ! ちょっと……どこ触ってるの、よぉ!』
P『伊織の胸は可愛いなぁ』
伊織『も、揉むなばかぁ!』
93 = 8 :
「……サー」
P「ははは、可愛いやつめー」
「プロ……サー……」
P「伊織の身体はきれいだなぁ」
伊織「プロデューサー!」
P「うわっ!」
伊織「もう、ようやく気がついたのね」
P「伊織? あれ、ここは一体……」
伊織「ここはアンタが寝泊まりするための部屋よ」
伊織「風呂でのぼせてたアンタを、新堂がここまで運んできたってわけ」
P「そうだったのか……後で新堂さんにお礼を言っておかないとなぁ」
95 = 8 :
伊織「アンタって本当に変態なのね」
P「いきなり何なんだ」
伊織「私で変な妄想なんかして……バカッ! この変態! 変態大人!」
P「げっ、口に出してたのか!」
伊織「私の家でよくもまぁ、そんな真似が出来るじゃない」
P「ごめんなさい!」
伊織「まったく……次に言ったら、新堂に投げ飛ばされるわよ?」
P「肝に銘じておきます、はい」
98 = 8 :
伊織「明日は朝早かったわよね」
P「あぁ……まさかの朝5時起きだ。早く寝よう。伊織は大丈夫か? 一人でちゃんと起きられるか?」
伊織「子ども扱いしないでよ。むしろ私はアンタの方が不安だわ」
P「大丈夫だ。愛用の目覚まし時計を3個持ってきている」
伊織「ま、時間になっても起きてなかったら、私が叩き起こしてあげるわよ」
P(待てよ。女の子に起こしてもらうって、ちょっといい感じじゃないか?)
伊織「ちょっと……また変なこと考えてるんじゃないの」
P「い、いやー、そんなことはないぞ」
伊織「まったく、アンタ顔に出やすいんだから気をつけなさいよ」
伊織「それじゃ……おやすみなさい」
P「おやすみ伊織」
100 = 8 :
ごはん
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