のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:126,363,932人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報
    VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

    元スレまどか「ほむらちゃんが好きなの……」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - まどほむ + - ワルプルギスの夜 + - 暁美ほむら + - 魔法少女まどか☆マギカ + - 鹿目まどか + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    251 = 227 :

    まどか「うん、そうだよ! だから、気にしちゃだめだよ」

    ほむら「ええ――わかったわ。ありがとう……まどか」

     やっぱりぎこちない微笑みだけど、とっても優しい声で――改めて好きなんだなぁ、と思う。
     だからこそ、この想いをキチンと伝えないと。

    まどか「ねぇ、ほむらちゃん……」

    ほむら「ねぇ、まどか……」

     丁度同じタイミングで言っちゃったから、二人で吹き出しちゃった。これもとっても珍しくって――特別みたいで嬉しい。
     折角ほむらちゃんから何か話そうとしたんだし、ほむらちゃんに譲った。
     ほむらちゃんは笑いをおさめ

    ほむら「私が未来から来た、なんて言ったら、どう思う?」

    252 :

    ここでそれが来るのか・・・

    253 :

    ほむ

    254 = 227 :

     突拍子もないことを言い出した――。思わずアニメの話し? って言いそうになったけど、その言葉は飲み込んだ。
     だって顔は笑っているけれど、瞳は真剣で……。

    まどか「うーん……ちょっと信じれないかな。でも……どうして?」

     ほむらちゃんは私の質問には答えず躊躇った表情を見せたけど、しっかりとした声で

    ほむら「――明日、嵐が来るの。理由は……そうね。未来がだめなら予知無なんてどうかしら」

     どうかしら、って言われても、困るわけで……。どうしてこんなことを言うのかさっぱりわからない。

    ほむら「今は信じなくてもいいわ。おそらく避難命令が出るはず。そうなったら、避難所から出てはだめよ? ……お願い」

     相変わらず微笑んでいるのに、辛そうに泣きそうに……声が震えていた。
     でも私を見つめている瞳は揺らぐことなく、なにかの決意を帯びていて――そんなほむらちゃんを見ている私のほうが泣いてしまいそう。

    まどか「……うん、わかった。約束するよ……」

     その思いを隠して、涙がでそうになった瞳を手で拭いしっかり頷けば、ほむらちゃんは安心したかのように微笑み――

    ほむら「良かった。――約束よ、まどか」

     けど、その笑みには憂いが帯びていた。

     その後は結局告白なんて出来なくって、押し黙ったまま家まで送ってくれて……挨拶を交して、ほむらちゃんは帰っていった。

    ほむら「また明日……」

     という言葉だけを残して。

    255 = 238 :

    ほむ

    256 = 227 :

     ほむらちゃんの言葉がぐるぐる頭の中を巡っている。
     言い知れない不安だけが胸に残って、最後に見せた切なそうで悲しそうな表情が忘れられなくって。
     
    まどか「あははは……ほむらちゃんってば、アニメの観過ぎだよ。実はアニメ好きなのかな」

     なんて笑い飛ばしてみてもちっとも気分は晴れなくって……なんだか怖いよ……。
     時間が経つとともに、なんだか天気が崩れてきて風が強くなっている気がする。
     本当に嵐が……? う、ううん、そんなわけないよ。だって明日は天気だって朝のニュースで。
     いくら不安を塗りつぶそうとしてもうまくいかない。

    まどか「……本当にどうして、そんなことを……」

     コンコンとノック音がして、思わずそれにビクッとしてしまう。こんなんだから怖がりって言われるんだよね……。
     扉の向こうからパパの声がして、ご飯だよ、って言われた。はーいって返事をしてから、着たまんまの制服から部屋着にきがえる。
     
    まどか「――ほむらちゃんのこと信じないってわけじゃないけど……大丈夫、だよね」

    257 :

    まど

    258 = 227 :

     なるべくいつも通りを心がけて、ご飯を食べたり話したりしてたけど――ニュースが気にかかって仕方ない。
     ほむらちゃんの言った通り、やっぱり嵐が近づいているみたいで、とっても不安な気持ちになった。
     その気持ちが解消されないまま眠りにつき、朝起きると非難命令が出されたみたいで……パパとママが慌しく準備をしている。
     私も顔を洗って制服に着替えて――避難所指定になっている学校へと向かった。

     避難所に着くと、もうさやかちゃんや仁美ちゃん、他のクラスメイトや両親たちも居てなんだかほっとしてしまう。
     さやかちゃんが私に気づき駆け寄ってきて
     
    さやか「いやー、外すっごいねー。ここまで凄いとわくわくしちゃうね!」

    まどか「あははは、さやかちゃんらしいよ」

     そう言いながらも、私はほむらちゃんの姿を探してきょろきょろしちゃう。
     また明日って言ってたし……嵐のことをなぜか知っているみたいだから、きっと居るだろうと思って。
     でもいくら探してもいない……まだ来てないのかな……。

    さやか「おや~? 目の前のさやかちゃんよりほむらが気になっている様子だね~?」

    まどか「そ、そういうわけじゃないよ。た、ただ……だ、だ大丈夫かなって思って」

    さやか「その様子だとまだってわけね。まどかは晩生なんだからー。あんまりもたもたしてると、あたしの嫁にしちゃうぞー」

    259 = 227 :

    まどか「だめだよ! ほむらちゃんは、」

     ――まどか、こっちにおいで――

     何か頭の中で聞いたことのない声が私を呼んだ気がした。きょろきょろ見渡しても、呼んだっぽい人は見当たらない。

    さやか「ん? どうしたの?」

    まどか「なんか呼ばれたような……気のせいかな……」

     ――気のせいなんかじゃないよ。君は暁美ほむらに会いたいんだろう? 屋上へおいで――

     今度はハッキリ……聞こえた気がする。でもやっぱり見渡しても、それっぽい人はいなくって。

    さやか「ほんとどうしたってのさ?」

     怪訝な顔を向けるさやかちゃんに、なんでもないの、って言って誤魔化した。
     ほむらちゃん……? 屋上……? 一体なんで……そんなところに……?

     ――君が来ないと彼女は死んでしまうかもしれない。それでもいいのかい?――

    まどか「そんなの……絶対いや!」

    260 :

    しえん

    261 = 238 :

    シエンタ

    262 :

    続きが気になるが寝なくては…

    263 = 227 :

     気がつけばそう叫んでいて、さやかちゃんは驚き訝しげな色を更に深め

    さやか「……大丈夫? えっと、横になったほうがいいんじゃない?」

    まどか「――ううん、大丈夫。ちょっと……気分が悪いからお手洗いにいってくるよ」

    さやか「う、うん、わかったけど……一人で平気?」

    まどか「平気。じゃ、ちょっと行って来るね」

     そそくさと立ち去り、パパとママに話して体育館を出て――学校の校舎へ向かう。その声が呼んだ方向へと。

     最初は普通の廊下を走っていたはずなのに、気がつけば白と黒のらせん状に変わっていて……まるで夢の世界に迷い込んだみたい。
     だから、あの声も本当のことを言ってるってなんとなく解ってしまった。
     すっかり様変わりしてしまった廊下を走りぬけ、本来ならあるはずのない扉を開けていく。
     それでも屋上っていったからには上を目指していけば辿りつけるはず。
     ほむらちゃんに会いたい一心で、階段を登り――今までなかった赤い扉を開いた。

    264 = 240 :

    うわあああ

    265 = 227 :

    まどか「ほむらちゃん!」

    ???「やぁ……遅かったね、まどか」

     そこにいたのは真っ白で赤く真ん丸い目に耳の長いねことうさぎを足した様な動物で……。
     空には大きなファンタジー系に出てくるみたいな怪物が、嵐の中浮かんでいる。
     それに立ち向かっている少女がいた……それは私のよく知っている人で、友達で……好きになってしまった……ほむらちゃんの姿。

    まどか「……これって一体……なんなの……何が起こっているの!? どうして!?」

    ???「彼女は魔法少女だからね。当然のことをしているまでさ」

    まどか「――魔法少女? どういうことなの? 説明して!」

    ???「そうだね。色々話してあげたいけど――ゆっくりしてる時間はなさそうだよ」

     私を見上げていた瞳が視線を移し、怪物とほむらちゃんのほうへと向く。私もそちらを見ると、炎がほむらちゃんを……。 空には大きなファンタジー系に出てくるみたいな怪物が、嵐の中浮かんでいる。
     それに立ち向かっている少女がいた……それは私のよく知っている人で、友達で……好きになってしまった……ほむらちゃんの姿。

    まどか「……これって一体……なんなの……何が起こっているの!? どうして!?」

    ???「彼女は魔法少女だからね。当然のことをしているまでさ」

    まどか「――魔法少女? どういうことなの? 説明して!」

    ???「そうだね。色々話してあげたいけど」

     私を見上げていた瞳が視線を移し、怪物とほむらちゃんのほうへと向く。私もそちらを見ると、炎がほむらちゃんを……。

    267 :

    おいおい





    おい

    268 = 227 :

    まどか「……ひどい」

    ???「仕方ないよ。彼女一人では荷が重すぎた」

    ???「でも、彼女も覚悟の上だろう」

    まどか「そんな……あんまりだよ、こんなのってないよ……」

     あまりの光景に耐え切れず泣く私に、あくまで淡々と喋る動物みたいなもの……。
     わけがわからない――わからないけど、ほむらちゃんは傷ついても闘っていて――。

    ???「諦めたらそれまでだ――でも、君なら運命を変えられる」

    ???「避けようのない滅びも、嘆きも、全て君が覆せばいい」

    ???「そのための力が、君には備わっているんだから」

     私に力がある……? 変えられる……? 覆せれるの……?

    まどか「本当なの……?」

    まどか「私なんかでも、本当に何かできるの?こんな結末を変えられるの?」

    269 = 252 :

    おいぃぃぃぃぃぃ

    270 = 267 :

    やめろよ



    やめろよ

    271 = 227 :

     ほむらちゃんが何か叫んだ気がする。だめって聞こえた気がする。
     そいつの声に耳を傾けちゃだめって……でも、力があるなら――この状況を覆せれるなら……。

    ???「もちろんさ。だから僕と契約して、魔法少女になってよ!」

    まどか「……魔法少女になれば、ほむらちゃんを救えるんだよね……?」

    ???「嘘はいわないさ。さぁ――まどか、君の願いはなんだい?」

    まどか「――ほむらちゃんが好きなの。だから私はほむらちゃんを助けたい。この願いを叶えて!」

    ???「鹿目まどか、君の願いはエントロピーを凌駕した。さぁ……受け取るといい。それが君の運命だ」

     すぅっと胸が熱くなり、ピンク色をしたアクセサリーみたいのに触れると私の格好が制服から、魔法少女みたいな姿に変わった。
     自然とどういう風に力を使えばいいのか理解して、私は弓を出し――怪物に向かって矢を放つ。ありったけの力を込めて。
     そこで意識が途切れ――私は倒れてしまったのだと思う。

    272 = 232 :

    あーあ

    273 :

    おいおい…これはひどい…

    274 = 227 :

     ぽたぽたと暖かいものが上から降ってきている。それに身体もなんだか暖かいや。
     それで意識を取り戻しすごく眠かったけど目をあけると――私を抱かかえて、泣いているほむらちゃんの顔が目に飛び込んできた。

    まどか「……良かった、無事だった、んだね……」

    ほむら「――どうして、どうして来てしまったの!? 約束したじゃない……」

     取り乱して泣いているほむらちゃんをどうにか安心させたくって、にこっと笑みを浮かべてみる。でも力が入らなくって……ちゃんと笑えたかな。

    まどか「……約束守れなくって……ごめんね……」

    ほむら「謝らなくってもいい、もういいから……お願いだから、死なないで……」

     そっか――これが死ぬってことなんだ。そう漠然と思った。でもほむらちゃんが生きているし、きっと皆も大丈夫……だよね。
     後悔はしてない。好きなほむらちゃんを皆を守れたんだから……でも……。
     なんとか最後の力を振り絞って、大きな涙の粒を流すほむらちゃんの頬に手をあてる。
     これが最後、なんだから……ちゃんと想いをつげなくっちゃ……。

    275 = 267 :

    ああああああああ

    276 = 227 :

    まどか「……ねぇ……ほむら、ちゃ、ん……」

     私の力ない手をしっかり握り頬に押し付け

    ほむら「……なに、まどか……」

     ほむらちゃんはいっぱい涙をためながら、無理矢理目に優しく微笑んでくれたんだと思う。視界がぼやけてハッキリみえないや。

    まどか「私ね……ほむらちゃん、のこと……」

     最後までちゃんと言えたかわからない。でも、ほむらちゃんが「私もよ……まどか」って言ったのが聞こえた気がした。
     だんだん身体が重くなって、冷たくなっていく――でもほむらちゃんは暖かくて……それで……それで。
     ほむらちゃんの顔が近づいてきて……最初で最後のキスは涙の味がした……。


     ――ほむらちゃん、一緒にいれなくてごめんね。本当に好きだったよ―― 

     fin

    277 :

    鬱endだった

    279 = 227 :

    これにて終了です。
    乗っ取りにも関わらずこんな時間までお付き合いしてくださった方、本当に有難うございました。

    280 = 232 :

    長いだけの駄作だった……

    281 = 252 :

    え、えぇ~・・・

    282 :

    乙乙

    283 :

    wktkしながらリロードしたら欝だった…
    でもあの周回でこういう話があったって考えるのも面白いね、乙

    284 :

    乙!!!!
    個人的にはいい話だった。

    285 = 267 :



    多分、才能あるぞ
    頑張れよ

    286 = 240 :

    これはこれで良いけどやっぱりイチャイチャしたまどほむが見たい

    287 :

    でっていう

    288 = 227 :

    感想をかいてくださった方ありがとうございます。
    そしてハッピーエンドを期待していた方は本当にすみません。
    機会があれば(ネタが浮かべば)、次はこそはイチャラブハッピーエンドを!

    289 = 267 :

    期待するぞ!

    290 = 260 :

    いますぐネタを考える作業に戻るんだ

    291 = 273 :

    こんなありきたりな欝エンド書いた奴に次が期待できるわけない

    292 = 237 :


    普通に良作だろうて

    293 = 252 :

    この出来事をまど神が思い出すとこまで書いてれば文句はなかった

    294 :

    おつ

    295 :

    カプSSでも本編のストーリーに絡む話が好きだから鬱でもこれはこれで良かった
    即興でこれは素直に凄いと思った、乙!

    296 = 238 :

    乙乙乙

    297 :

    乙。
    また あしたの歌詞思いだして泣きそう

    298 :

    まさかの鬱END
    現実見ると生きてるのが辛いぜってくらいのイチャラブ期待してたのに生きるのが辛くなった
    しかし乙だ

    299 = 235 :


    濃厚なイチャラブを期待していなかった訳ではないがこんなのもありか

    300 :

    マミさんのデカパイ揉みたい


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : - まどほむ + - ワルプルギスの夜 + - 暁美ほむら + - 魔法少女まどか☆マギカ + - 鹿目まどか + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について