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    元スレまどか「ほむらちゃんが好きなの……」

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    みんなの評価 :
    タグ : - まどほむ + - ワルプルギスの夜 + - 暁美ほむら + - 魔法少女まどか☆マギカ + - 鹿目まどか + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    201 = 163 :

    さやか「ま、まどか!? ちょ、本当にどうしたのさ!? わ、私が悪かったなら謝るからー!」

     さやかちゃんがすっごいあたふたして慌ててる。どうしてだろ? って疑問に思ったら、なんてことない――私が泣いちゃったから。
     視界が歪んじゃった時点で気づけたはずなのに、それよりも自分の気持ちに気づいてしまって……勝手にぽろぽろ流れ零していた。
     
    まどか「……ちがっ……違うの……」

     私はいやいやするちっちゃい子みたいに首を振って、気がつけば抱き締められていた。
     本当に子供をあやすみたいに優しく頭と背中を撫でられて

    さやか「――落ち着いてからでいいからさ、話せるなら話して。あたしで良かったら聞くから」

     それだけで安心しちゃって、やっぱり私はお子様なんだと思う。有難う、ってちゃんと言えずにさやかちゃんを思いっきり抱きしめて……泣いてしまっていた。

    203 :

    おたくcarvipですよね

    204 = 202 :

    206 = 163 :

     正確な時間はわからないけれど5分くらいしてからだと思う、私の溢れた感情が落ち着き、さやかちゃんに昨日から想っているを話せれたのは……。
     一部始終聞き終えたさやかちゃんは戸惑い困惑しながら

    さやか「えーっと……それって……ほむらを好きになったってこと?」

     眉を顰めてそう聞いてきた。私も自分の気持ちに戸惑いながら――でもしっかりと頷く。だって……他に説明がつかないんだもん……。

    まどか「……気持ち悪いよね。普通じゃないよね……」
     
     気づけばそんな言葉が口から出ていた。
     私だってわかってる。こんなのおかしいって。男の子に向ける想いを女の子に――ましてや、出会ってからそんなに経ってないのに。

    207 = 202 :

    ふいんきよい支援

    208 :

    外出先から加齢に保守

    209 = 163 :

    さやか「……まぁそうだね。あたしもそうだと思うよ」

     ぽつりと同意したさやかちゃんの言葉が胸に突き刺さる。
     やっぱりそうだよね、って納得する思いと、どうして好きになっちゃったんだろうって想い。
     誰かを好きになるなんて遠くの未来で、ましてや女の子なんて想像したこともなかった。
     男の子なら告白して振られても、それで終わることができる。でも女の子なら? ……そんなの……友達もやめられて嫌われるに決まってる。
     だからずっとこんな想いを抱えて、友達としてやっていかなきゃいけないわけで――ほむらちゃんが誰かを好きになっても見ていかなきゃいけないわけで。
     そう考えるだけで、またじんわり涙が溢れてきた。

    さやか「あああああ、泣かないでよ! そう思うって人もいるってだけの話で!」

     涙でぼやけてたさやかちゃんは手をパタパタしながら慌てて――そして、私の肩を掴み、ふぅっと深呼吸をし真剣な瞳をむけた。

    さやか「……あたしは、好きになったら仕方ないと思うよ」

    210 = 208 :

    加齢に

    211 :

    私怨

    212 = 163 :

     小さい頃から変わっていない表情。不器用だけどまっすぐで、私の胸に響いてくる声。

    さやか「そりゃさ、私がまどかの立場だったら同じように考えちゃう。でもさ、やっぱり好きなら仕方ないんだよ」

    さやか「その気持ちを隠したって、隠しきれるはずないんだしさ……私だってそうだし」

     最後の言葉で力なく笑っていた。たぶんさやかちゃん自身が秘めている上条くんとのことを想ってなんだよね。
     さやかちゃんと上条くんは幼馴染で、兄妹や姉弟って感覚に近いんだと思う。
     だからこそ関係が崩れるのが怖くって好きっていえないし、好きって悟られるわけにいかない。
     そういった意味では似ているといえなくもないかも……。

    213 = 211 :

    きれいなさやか

    214 = 163 :

    さやか「ねぇ……まどか」

    まどか「なに……さやかちゃん……?」

     私が色々考えていて押し黙り俯いてた顔をあげると、少し迷った表情を見せ……意を決した表情に変わっていた。

    さやか「あたしもさ、好きな人がいる。まどかは知ってるけどね」

    まどか「うん……」

    さやか「今までずっと好きって言っちゃったら、全部壊れちゃうかもって――悩んでいた……今だってそうだよ」

    まどか「………」

    216 = 188 :

    普段、まどマギに嫌いなキャラはいない!キリッ
    とか言っちゃってるけどやっぱさやかちゃんを思うと
    緑に複雑な気持ちを持ってる自分に気づいてしまう

    217 = 1 :

    緑なんてモブじゃん

    218 = 211 :

    緑にも上条にもなんの罪も無いのだ

    219 = 163 :

     やっぱりそう――だったんだね。今まで仲が良かったのに、何もかも無くなってしまうかもしれないんだし。
     付き合いが長ければ長いほど、その時の痛みは計り知れないものになると思う。

    さやか「だから――女の子同士ってわけじゃないけど、まどかが考えていることがわかるんだ」

    まどか「……あははは、だよね」

    さやか「――お化けじゃないけどさ、怖いけどどうしようもなく震えちゃうけど……あたしが先陣切って行くから……ちゃんと好きっていおう?」

     でも――さやかちゃんはそんな思いを振り切って、しっかりとそう告げた。
     そこには昔っから怖がりで何かあるごとに怯えている私の手を引っ張って、前に進むさやかちゃんと一緒だった。
     だからこそ頷けない。私のために無理なんてして欲しくない!

    まどか「だめだよ! これは私の問題であって、さやかちゃんに関係ないもん! だから! だから……!」

    220 = 1 :

    ええ子やで……

    222 = 188 :

    >>218
    わかっちゃいるけど理屈じゃないからなぁ

    223 = 163 :

     上手く思いが言葉に出来ない私に、手をぽんと頭に置いて

    さやか「違うよ。そりゃさ、切欠はまどかかもしれないけど……どっかで踏ん切りつけなきゃいけないしね」

     優し気な笑みを向け

    さやか「それにさ、あんたに先越されるわけにいかないしね!」

     おどけた調子でそんなことをいってにかっと笑った。
     
    まどか「そんなの……だめ、だよ……」

     口ではそんなことを言いながらも、さやかちゃんの勇気を羨ましく思い……それ以上に気遣いと優しさが嬉しくって泣いてしまったのでした。

    224 :

    225 :

    227 :

     その日から数日後、さやかちゃんは上条くんに告白したみたいで

    さやか「たははは……やっぱりだめだったわ。全く恭介も見る目がないんだから」

     やっぱりおどけた調子でそう言うさやかちゃんの瞳には、いっぱいいっぱい涙が溢れていて頬を濡らしていて……気づけば、さやかちゃんを抱き締めてしまう。
     さやかちゃんの、好きなのに――どうして恭介は―ッ、と慟哭していたことが心に残っている。
     少女漫画と違っていくら想いが強くても、あれだけ親身になっていたのに、お見舞いにだってかかさずいっていたのに、両思いになれない。
     それが現実で、ましてや女の子同士の私なんて……。
     いや、今は私のことなんてどうでもいい。さやかちゃんを少しでも痛みが軽くなるように――。
     背中をあやすように撫で……さやかちゃんの想いがどんどん伝わって自然と涙が溢れ……二人してわんわん泣いてしまっていた。

    さやか「みっともないところを見せちゃったね……でも泣いてスッキリした! ありがとう。まどか」

     一頻り泣き終わった後、泣きはらした顔をいつもの調子でにかっと笑うさやかちゃん。
     でも当たり前だけど――いつもより陰を帯びている。
     泣くことで少しはマシになったかもしれないけど、これくらいでスッキリするはずない。少なくとも私なら……無理だと思う。
     負担にならないように気遣ってくれたのかな? こんな時くらいもっと我侭になっていいのに……。

    まどか「ううん。全然だよ――さやかちゃんはカッコいいよ。ちっちゃい頃からそう。みっともなくなんてない。そんな事言う人がいたら、私がやっつけちゃうんだから」

     本心からそう思った。自分の想いから逃げず、壊れるかもしれない恐怖を押しのけて――想いを伝えたんだもん。
     笑う人がいたら、私が絶対に許さない。

    228 = 224 :

    229 = 224 :

    230 = 227 :

    さやか「さーて、後はまどかだね! ま、ゆっくり頑張りなさい! だめだったあかつきにはさやかちゃんがいっぱい慰めちゃうよー!」

    まどか「あはははは、その時はよろしくね」

    さやか「どーんと泥舟に乗った気持ちでいなさーい!」

    まどか「えええええ!? それじゃ沈んじゃうよ!? 沈没前提なの!?」

     さやかちゃんはいつも通りに振舞っているけど、空元気なのは長い付き合いからわかっちゃう。
     でも私はそれを指摘するつもりはない。さやかちゃんが心のバランスを取ろうって必死に頑張っているから。それを邪魔したって何にもならないもん。
     私はさやかちゃんとの約束を守れるように頑張る。それが精一杯応援してくれてるさやかちゃんにできる恩返しだと思う。


     心は決まった――後は二人っきりになって想いを告げるだけ……!

    232 :

    234 = 227 :

     思えば最初見た時から気にかかっていて、バスケットボールの件なんて切欠に過ぎなかったと今では思う。
     私に向けた嬉しそうなのに悲しそうで泣きそうな瞳が忘れられない。
     それが私の胸に残り、気がつけばほむらちゃんを見ていることが多かったから。
     気づかないフリをしていただけ――もう誤魔化すなんてできない。さやかちゃんから勇気を貰ったんだ。
     後悔してもいい、嫌われたっていい……でも好きって伝えたい。この気持ちを知って欲しい……!

     決意して二人っきりになって言おうとしても

    ほむら「ごめんなさい……用事があって」

    ほむら「――今日も忙しいの。たぶんここ一週間くらいは……本当にごめんなさい」

     ことごとく断られちゃった……。最初は想いを気づかれて避けられているのかな? って気分が沈んだけど、学校ではお喋りしているし……本当に言ってる通り忙しいんだと思う。心臓病を抱えているわけだし、検査とかあったりするのかな。

    235 :

    ほむぅ

    236 = 224 :

    すごい良いんだがレスが付きにくいのは形式のせいなのか雰囲気のせいなのか

    237 :

    地の文形式なんてこんなもの

    238 :

    はいはい支援支援

    239 :

    投下遅いし完結してからまとめて読もうと思ってる

    240 :

    ワルプル前なのか
    魔法少女もほむらの願いも知らない状態でこれだとしたら
    全部知ったら確実に病んじゃうな

    241 :

    見てるから頑張れ

    242 = 235 :

    変態スレだとつい突っ込みたくなる
    真面目な雰囲気だと黙って読みつつ保守に徹するという訳だ

    243 = 224 :

    確かに落ち着いて読みたくなるな

    244 = 227 :

     そんな日が続いたけれど、ある日

    ほむら「今日……時間あるかしら?」

     って言われちゃって、一も二もなく

    まどか「う、うん! 大丈夫だよ!」

     なんて勢いよく答えちゃった。ほむらちゃんは驚いた顔をほんの一瞬見せたけど、ちょっとだけ笑って

    ほむら「じゃあ、放課後――ね?」

     その言葉にドキッと心臓が跳ねつつも、うん、と頷く。
     放課後が楽しみ! ほむらちゃんと二人っきりで――今日こそちゃんと伝えないと!
     逸る気持ちを抑えつつ期待と不安の中最後の授業を受けていた。……ちょっとだけ見せたほむらちゃんの不安気な表情に気づかないフリをして。

    246 = 227 :

     放課後を迎え、さやかちゃんと仁美ちゃんに今日はほむらちゃんと一緒にって伝えると

    さやか「そっかそっかー。それじゃ仁美と一緒に帰るわ。って、恭介との時間を邪魔しちゃ悪いかぁ……」

     上条くんは仁美ちゃんが告白してお付き合いし始めたばかり。
     正直その話しを聞いたときは表に出さないようにしたけれど……かなりショックで、どうして、って思いがしめていた。
     私でこうなんだから、さやかちゃんはもっと――どろどろしたものでいっぱいだと思う。
     実際私に、どうして仁美なの、と零したことだってある。そんなさやかちゃんを抱き締めるしか出来ることなんてなくって。

    仁美「お邪魔だなんて……私はさやかさんのことを大切なお友達だと思っていますし、恭介さんだってさやかさんのことを……」

    さやか「おーっと、そこまで。いやいや、さやかちゃんったらモテモテで困っちゃいますねー。仁美や恭介があたしに浮気したら大惨事だし、今日は大人しく帰るわ。まった明日ね!」

     そう言ってさやかちゃんはいそいそとカバンを持って、私の横を通るときに

    さやか「……がんばってね」

     小さい声で、私にだけ聞こえる声で呟き――最後の最後まで勇気をくれて、教室を飛び出していく。

    仁美「さやかさん……」

     仁美ちゃんもそう悲し気な声で呟くと、さやかちゃんと同じようにいそいそとカバンを持ち

    仁美「先に失礼しますわ」

     そういい残し教室からでていく。

    247 = 224 :

    248 = 227 :

     二人の様子にやりきれない私は何も言えず見ているだけで……。何となく悲しくって辛い気持ちになってしまう。

    ほむら「まどか……」

     ほむらちゃんに後ろから声をかけられ、ハッとし振り向くと――珍しく悲しそうな顔で

    ほむら「時間が解決してくれるわ。――今は無理でもね」

     振り絞るような声でそういった。でもなんだか、そこには強い意志も含まれていて……どうしてかわからない。
     それでもほむらちゃんの言っていることは間違いないと思う。急に気持ちの整理なんて無理なんだから。
     時間が経てばきっと――。

    まどか「そう、だよね……」

    ほむら「ええ、そうよ。貴女達は仲が良いのだし――私達も行きましょうか」

     ほむらちゃんの優しい声に促され、私達も教室を出ていったのでした。

    249 = 227 :

     やっぱり好きって気持ちがあるから、二人っきりになると沈黙に耐えられなくって矢次に話しちゃう。
     さやかちゃんと仁美ちゃんのことを話す気になれないから、主に私の家族のこと。
     たっくんが最近絵が好きで、ちゃんと見てないと床にクレヨンで描いちゃうとか。
     ママとパパが仲良くって、朝から恥ずかしいってこととか。本当に他愛のないことばかり。
     そんな話しでもほむらちゃんは、それで、とか、そうなの、とか、お姉ちゃんは大変ね、とか相槌をうって先を促してくれる。
     それが嬉しくって色々話すんだけど――いつまでも続くわけがなく、次第に話題が途切れて……話すことがなくなっちゃった。
     だんまり二人で歩いているけれど、居心地が意外だけど悪くなくって、なんだか安心できて――。
     
    まどか「……こういうのもいいね」

     なんて思ったことをつい口に出しちゃった。

    ほむら「――退屈よね。ごめんなさい」

     足を止めて私に申し訳無さそうに謝るほむらちゃんに頭をぶんぶん振って

    まどか「ううん、責めたわけじゃなくって! ――なんかね、とっても穏やかな気持ちっていえばいいのかな。安心できるの」

     まっすぐほむらちゃんを見つめていったら、ちょっと頬が赤くなって

    ほむら「そう……ならいいのだけど」

     あれ……? もしかして照れちゃったのかな? その顔すっごく可愛くって素敵だよ!

    250 = 232 :

    フヒヒ


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