元スレすずは「オカリンおいたん!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
201 = 45 :
すずは「…」プイッ
紅莉栖「うう…」
ダル「あれは助け船ださないと心折れるんじゃね」
岡部「うーむ。不器用なのは知ってたがあれほどか」
ダル「子供できたあと大変そうだなオカリン」
ゆき「そんなことないですよ。母親になれば自然と身につきますし」
202 = 45 :
ダル「そーいえば、ゆきも苦労してたっけ…」
ゆき「至さんは鈴羽を溺愛しすぎなんです。もうちょっと父親らしく厳しくしたっていいのに…」
ダル「だってお前にそっくりなんだもん。あれに厳しくとかマジ無理ゲー」
ゆき「も、もう。からかわないでよ」
ダル「ゆきは本当に可愛いなあ」
ゆき「もう、至さんの馬鹿っ///」
岡部(はたから見たバカップルがここまでウザイとは思わなかったな)
203 = 45 :
すずは「おいたん!」タタタッ
岡部「む…(まずいな…)」
すずは「オカリンおいたん、あそぶ!!」
紅莉栖「倫太郎……ごめんなさい」
岡部「ふっ。いいか、鈴羽…さっきも言ったが俺は鳳凰院凶真で」
すずは「おいたん…」ジワッ
岡部「」
ダル(まああんな言い訳が一回でも子供に通用しただけ奇跡)
岡部(…まゆり、頼んだ)ヒソヒソ
まゆり(いいの?)ヒソヒソ
岡部(わけあって、鈴羽に構えないのは本当なんだ。ついでに紅莉栖に子育てのなんたるかを教えてやってくれ)
まゆり(はぁい☆)
204 = 45 :
ダル「子育てのなんたるかってまゆ氏、子供いなくね」
岡部「まあ見てろ。ああ見えてやつは、かつて綯という小動物を飼い慣らした強者だ」
ダル「うわっ。懐かしい名前だなー。元気してるんかな綯ちゃん」
岡部「ああ。それはもう立派になってたぞ。色々な」
ダル「ほうほう、詳しく聞こうかオカリン」
ゆき「……」
ダル「じ、冗談だおゆき…そんな目で見ないで」
岡部「と、さあ…まゆりのターンだ」
205 = 45 :
すずは「オカリンおいたん」ジワッ
まゆり「トゥットゥル~☆鈴羽ちゃん、鈴羽ちゃん」
すずは「ぅ…」
まゆり「元気ないねえ、どうしたのかな?」
すずは「……オカリンおいたんにきらわれた…」
岡部()
まゆり「ん~?違うよ、鈴羽ちゃん。オカリンおじさんはねー、鈴羽ちゃんを嫌いになったりしないよ?」
すずは「でも…あそんでくえない……」
まゆり「それはねー、鈴羽ちゃんが大好きだからだよ?」
206 = 162 :
ふひひ、おいたんが遊んであげるよ
207 :
>>206
お前のIDなんか惜しい
208 = 45 :
紅莉栖(……)
すずは「すずが…?」
まゆり「うん。知ってたかなあ?オカリンおじさんはねー、正義の味方なんだよ」
まゆり「すごい組織と日々戦ってるのです」
すずは「…うそだお…。そんなの、ないもん」
まゆり「ホントだよ?
まゆり「……まゆ姉さんもね、昔、オカリンおじさんにいっぱい助けてもらったんだよ?」
岡部(……)
すずは「…まゆねぇたんも?」
まゆり「うん!まゆ姉さん、嘘つかないよ?」
すずは「……うん」
まゆり「じゃじゃーん!これな~んだ!」
すずは「……あ」
210 = 45 :
紅莉栖(あ)
まゆり「ラボメンピンバッジ~!」パラララーン
すずは「そえ…しってる」
すずは「すずももってる!!」
まゆり「うん。持ってるよね。オカリンがあげたんだよ?」
まゆり「それはね。オカリンおじさんが大好きだよーって言ったひとにあげたバッジなの」
まゆり「オカリンおじさんから『ラボメン』のみ~んなにくれたとっても大事なバッジなんだよ」
まゆり「これを持ってるっていうことは……オカリンが鈴羽ちゃんを大好きってことなんだよ?」
212 = 45 :
岡部(あいつ、ちゃんと持っててくれたのか…)
ダル「……そんな顔してるけど。言っとくけど俺もなくしてないからな」
岡部「!お……おう」
ゆき(倫太郎さん嬉しそうですね)フフッ
紅莉栖「……」
まゆり「だからオカリンがすずはちゃんを嫌いになるなんて絶対ないよ」ナデナデ
まゆ「ね。オカリンはツンデレさんだから、時々意地悪するだけなのです」ナデナデ
岡部(意地悪でもないんだがなあ…)
すずは「……うん」
まゆり「機嫌がなおったらお姉さんにぎゅー!」
すずは「…ぎゅー!」ギュッ
まゆり「えへへへ」ギュッ
213 = 184 :
ひなだおはうざいのに鈴羽だとかわいいふしぎ!
215 = 45 :
紅莉栖(は~。まゆり凄いなあ)
紅莉栖(それに引き換え私は……)ハァ
まゆり「じゃあ、今度は紅莉栖お姉さんに代わりましょー!」
紅莉栖「えっ」
すずは「まきせくりす……」
すずは「……こわい」
紅莉栖「こ、こわい…」
まゆり「怖くないよ?だって、ね?紅莉栖ちゃんもね?」
紅莉栖「え?え?あ……えと?」
まゆり「えへへ」クイッ
紅莉栖「あ…あー、あー、うん」
紅莉栖「……」ゴソゴソ
紅莉栖「ん」キラッ
すずは「!」
216 = 209 :
>>214
でも惜しいな
217 = 45 :
すずは「……すずとおんなじ」
紅莉栖「……うん」シャガミ
紅莉栖「同じ。このバッジを持ってる人はみんな同じ気持ちでつながってる」
紅莉栖「………」
紅莉栖「私は鈴羽ちゃんが大好き」
すずは「う……」
紅莉栖「すずはちゃんは……おばたん、嫌い?」
すずは「……」
すずは「きらいじゃ、ない……」
紅莉栖「うん…」
すずは「でも、こわい」
紅莉栖「どうしてかな?」
すずは「………」
すずは「…わかんない」
218 :
219 = 45 :
岡部(――リーディング・シュタイナー……)
岡部(別の世界線の、鈴羽の記憶。小さなほつれ…)
岡部(…なるほど。もしかしたら目的がわかったよ……未来の俺)
岡部(俺が鈴羽の相手をし続けると…この出来事がなかったことになる)
岡部(紅莉栖と鈴羽のわだかまりをなくすためのイベント…)
岡部(……ふっ。流石だぞ未来の俺よ………!)
~未来~
?「えーーっくし!!!」
??「どうした、いきなりクシャミなんぞ」
?「ごめんなんか急にむずがゆくなって…なんでかしら」
221 = 45 :
??「…そういえばお前、例のDメール装置はちゃんと廃棄したのか?」
?「うん。一回きりの約束だったしね」
??「……あれは危険だからな。それにしても、一体なんの用事だったん――」
???「おじさーん!!」
??「お?――じゃないか」
???「へへっ。遊びに来ちゃった!」スリスリ
??「おいおい。あんまりくっつくなよ」
???「んー?でも顔赤いよー、おじさん」プニプニ
??(オゥ……なんて豊かな胸…柔らかな肌。若いっていいなあ)
?(ぐぬぬ……)
222 = 209 :
鈴羽√思い出しちまったじゃねーか
223 = 45 :
~現在~
紅莉栖「…鈴羽ちゃん、ぎゅー、はダメ?
すずは「…」
紅莉栖「おばたん、ぎゅーってしたいなあ。鈴羽ちゃん大好きだから」
紅莉栖「だめ?」
すずは「……」プイッ
すずは「………」
すずは「おばたん、すずはのこと、好き?」
紅莉栖「うん。大好き」
すずは「……」
すずは「…きょかする」
紅莉栖「ぎゅー!」ギュッ
鈴羽「きゃう///」
岡部(結果オーライだな、うん)
ダル(鈴羽まじ天使鼻血でるた、たまらん!)
ゆき(よかったね、鈴羽)ニコニコ
224 = 184 :
>すずは「…きょかする」
可愛すぎだろ・・・・・・
225 :
SG世界線だと鈴羽に弟か妹がいそう
226 :
まゆしぃ可愛い
227 = 45 :
まゆり(よかったよ~、紅莉栖ちゃん)ニコニコ
まゆり「やっぱり笑顔が一番だよぉ」エヘヘ
まゆり「……それじゃあオカリン、ダルくん、ゆきさん紅莉栖ちゃん、鈴羽ちゃん」
まゆり「私はそろそろ帰るね」
紅莉栖「え?」
岡部「もうか?」
ダル「もちょっとゆっくりしてけばいいのに」
まゆり「えへへ。実はこれからデートなのです」
岡部「っぐ!?」
ダル「!!」
まゆり「だからまゆしぃは帰ります!!」
228 = 209 :
まゆりの彼氏とはいったい…うごごご!
229 = 45 :
紅莉栖(oh...)
岡部「あ、相手は誰だまゆりぃ!!」
まゆり「ん?あれ……?ホントに知らないの、オカリン?」
岡部「えっ」
まゆり「んー。聞いてないのかあ……じゃあ…やっぱり、秘密です」
岡部「おまっ」
まゆり「まったね~!」ブンブン
岡部「あ、おいまゆり待ておい、あー!」
ダル「相変わらずマイペースだったお」
紅莉栖(それにしてもまゆりの口振り、気になるわね……『ホントに知らないの?』って)
紅莉栖(……ま、プライベートな問題よね)
230 = 45 :
まゆり「……あ、着信きてる」
ピリリリリリ…
まゆり「……」
ピッ
まゆり「あ、……うん。いま行くとこだよ~」
まゆり「…うん。みんな元気だった」
まゆり「ホントに来なくてよかったの?」
まゆり「……そっかあ。えへへ…」
まゆり「……うん」
まゆり「オカリンはモテモテだねえ♪えっへへ」
まゆり「わかった。すぐに行くね」
まゆり「…るかくん」
ピッ♪
232 = 45 :
~お風呂~
紅莉栖『ほら、鈴羽ちゃん!まーつーの!』
鈴羽『やー!頭洗うのやー!』
紅莉栖『うりゃー!』バシャーン
鈴羽『きゃー!!』バシャーン
ダル「……」
岡部「……」
ダル「鈴羽まじ天使」
岡部「このやり取りは体に毒だな色んな意味で」
ダル「光って唸って爆熱しますよね。まじゴッドフィンガー」
岡部「意味不明だが。…というかよかったのか、風呂まであんな無遠慮に借りて」
ゆき「泊まっていかれるんですから遠慮はいりませんよ」
233 = 162 :
すずはまじてんし
234 = 45 :
すずは「おいたんお風呂あがったー!」ポカポカ、ダダダダ!
岡部「ちょっ」
ダル「んおっほ!」
ゆき「こら、鈴羽!服は着なさ……もう!
紅莉栖『す、すみませーん。体拭いてる途中で逃げちゃって~』
ダル「紅莉栖!!いまそっち連れてくから!!!待っててくれぉ!!」
岡部「おい」
ゆき「至さん!!」
<ギャー!
236 = 45 :
紅莉栖「さ、髪の毛乾かしましょーね」ブオオ
すずは「んー」ブオオ
紅莉栖「……」ブオオ
すずは「ぎゅー!」ブオオ
紅莉栖「はいはい、むぎゅ~」ブオオ
すずは「♪」ブオ
ダル「なにあの親子。オカリンといいまじ嫉妬」
オカリン「お前子煩悩発言ばっかだな……」
ゆき(鈴羽もすっかりなついたみたい)ニコニコ
237 = 45 :
~夜~
ダル「そんじゃ、部屋はこっち使ってなー」
ゆき「おやすみなさい…ほら、鈴羽、おやすみなさいは?」
すずは「……」
紅莉栖「おやすみ、鈴羽ちゃん
オカリン「また明日な」
すずは「……」
すずは「…やだ。おいたんたちと一緒に寝る!」
ゆき「こら、鈴羽?」
すずは「やだ!」
すずは「…おばたんとおいたんと一緒に寝う…」
紅莉栖(鈴羽ちゃんまじ天使。娘にしたい)
岡部(これは娘にしたい)
ダル(二人の目が怖いぉ…)
239 = 45 :
紅莉栖「いいよ。一緒に寝よう、鈴羽ちゃん」
すずは「!!うん!」
ゆき「いいんですか?」
紅莉栖「ええ。いいわよね、倫太郎も?」
オカリン「ああ。せっかくこう言ってくれてるんだしな」
すずは「えへへ」ニコニコ
ダル(パパにすらあんな素敵な笑顔向けないのに……悔しい、でも)ビクンビクン
240 :
ダル涙目www
241 = 45 :
紅莉栖「電気消すよー」カチッ
岡部「ああ。おやすみ」
紅莉栖「おやすみなさい」
すずは「すずも寝る~」ゴロン
岡部「川の字だな」
紅莉栖「ホントね」クスッ
すずは「おいたん、おばたん…ぎゅー……」
紅莉栖「甘えん坊だね、鈴羽は。ぎゅっ」
岡部「つくづく顔はゆきさん似でよかったよ。むぎゅっ」
すずは「……zzz」
紅莉栖(寝るの早っ)ヒソヒソ
岡部(子供だからな)ヒソヒソ
紅莉栖(……子供かあ……)ヒソヒソ
岡部(………うむ)
紅莉栖(………)
紅莉栖(おやすみ、倫太郎…)
岡部(ああ。おやすみ……紅莉栖)
242 = 45 :
――翌日。
ゆきさんお手製の朝食を馳走になったあと、
俺は紅莉栖とともに玄関先で見送られていた。
こんなにあっという間に過ぎた1日は久しぶりだった
ダル「昨日はよく眠れたみたいだね」
ゆき「鈴羽もよかったね…ん?」
すずは「………」
すずは「……おいたんたち、もう、帰る?」ジワッ
ダル「朝から元気ないと思ったら、やっぱりそういうことか」
すずは「………やだ。うう、う…」
243 = 45 :
岡部「鈴――」
紅莉栖「鈴羽ちゃん」
岡部(ん)
すずは「くりす、おばたん……行っちゃ…やだ………えぐっ」
すずは「う……うぇ……ひっく…」
紅莉栖「泣かない泣かない。ほら、ぎゅー!」
すずは「えうううう」ぎゅー…
紅莉栖「……」ナデナデ
244 = 45 :
紅莉栖「鈴羽ちゃん、バッジ持ってる?」
すずは「……うん」キラッ
紅莉栖「それはね。みんなが鈴羽ちゃんのことを大好きって意味だ、ってまゆりお姉さんから聞いたよね?」
すずは「……うん」
紅莉栖「それは離れてたって一緒。おじさんもおばさんも鈴羽ちゃんのことを大・大・大好き」
紅莉栖「だから…泣かないの、ね?」
すずは「……」
すずは「……」ズビーッ
すずは「……うん」
紅莉栖「また必ず会いに来るから、絶対ね
すずは「……うん!」
岡部(………)
岡部(俺が出るまでもなかったな)フッ
245 = 163 :
稀に見る良SS
246 = 162 :
まきせくりす
247 = 45 :
ダル「下まで送ってかなくていい?」
岡部「いらんいらん。また鈴羽が泣き出したら困るからな」
ダル「そか」
岡部「おう
ダル「またな~」
ゆき「お元気で」
すずは「!!!」ブンブン
別れを惜しむように彼らに背を向け、マンションのエレベーターへと乗り込んだ。
扉が閉まると奇妙な安堵感があふれでて、俺は大きなため息をついた
岡部「ははっ。鈴羽のやつ、腕がちぎれるんじゃないかってぐらい振ってたな」
紅莉栖「ホントね」クスッ
248 = 45 :
エレベーター内は静かで、下降音だけが淡々と響いていた。
紅莉栖「……ねえ、岡部…」
岡部「ん?どうした――って、おい!お前が泣いてどうする!」
紅莉栖「だってぇ……ううう…鈴羽ちゃん…可愛くて……まじ天使で…」
岡部「あー、あー、わかったから…ほれ、ハンカチ」
紅莉栖「ん」ズビーッ
岡部(思いっきり鼻かんだよこいつ)
249 = 45 :
紅莉栖「はあ……うん。また来ようね、岡部」
岡部「ああ」
紅莉栖「次、二人で来られるのは……いつかな」
岡部「……」
ふむ。
岡部「なあ、紅莉栖」
紅莉栖「ん?」
岡部「……子供、作るか」
紅莉栖「……」
紅莉栖「ふぇ!?」
250 = 45 :
紅莉栖「でででで、でも…」
岡部「いや、もちろん、色々考えないといけないがな。住む場所やら仕事やら。お前の研究だって忙しいだろうし」
岡部「…でも、そろそろ本格的に考えてもいいんじゃないかな」
岡部「な?」
紅莉栖「う、うん…」
紅莉栖「………」
紅莉栖「――そう、だね……」
エレベーターを降りて、マンションの外へ。
まだまだ気温は低いが、紅莉栖と身をよせあえば温かくもなる。
みんなの評価 : ★★
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