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元スレ恒一「寝ている間にキスされたらしい」
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屋上
恒一「Zzz…」
「榊原くん?」
恒一「Zzz…」
「…」キョロキョロ
「…」
ストン
「…」ジー
恒一「Zzz…」
「……んっ」チュッ
恒一「Zzz…」
「榊原くん?」
恒一「Zzz…」
「…」キョロキョロ
「…」
ストン
「…」ジー
恒一「Zzz…」
「……んっ」チュッ
恒一「…Zzz」
「……っ、はぁ……榊原くん」ドキドキ
恒一「Zzz…」
「…」ポー
バタン
「!」バッ
「…見られた?」
(先客がいたのか)
(まったく、彼が寝ているのをいいことに…。やってくれるね)
「……っ、はぁ……榊原くん」ドキドキ
恒一「Zzz…」
「…」ポー
バタン
「!」バッ
「…見られた?」
(先客がいたのか)
(まったく、彼が寝ているのをいいことに…。やってくれるね)
~翌日~
千曳「榊原くん、ちょっといいかい?」
恒一「え、ああ、はい、大丈夫ですよ」
――――――
千曳「榊原くん、ちょっといいかい?」
恒一「え、ああ、はい、大丈夫ですよ」
――――――
恒一(なんてことだ)
恒一(ぼくが寝ている間にそんなことが起こっていたただなんて…)
恒一(なんて……もったいないことを)ガクッ
鳴「どうしたの?」
恒一「えっ、見崎」
鳴「さっきから、ずっと面白い顔してるよ」
恒一「お、面白い?」
鳴「うん」
恒一「そんなに?」
赤沢「そんなに、よ」
恒一(ぼくが寝ている間にそんなことが起こっていたただなんて…)
恒一(なんて……もったいないことを)ガクッ
鳴「どうしたの?」
恒一「えっ、見崎」
鳴「さっきから、ずっと面白い顔してるよ」
恒一「お、面白い?」
鳴「うん」
恒一「そんなに?」
赤沢「そんなに、よ」
恒一「あっ、赤沢さん」
赤沢「難しい顔してると思ったらいきなりニヤけて、その後すぐに落ち込んだり…」
鳴「そう。ずっとそんな調子だったから、何かあったのかなって」
恒一(顔に出てたのか)
恒一「そ、そっか。二人ともよく見てたね」
赤沢「えっ? いやっ、別にそういうわけじゃ…」
鳴「…」
赤沢「難しい顔してると思ったらいきなりニヤけて、その後すぐに落ち込んだり…」
鳴「そう。ずっとそんな調子だったから、何かあったのかなって」
恒一(顔に出てたのか)
恒一「そ、そっか。二人ともよく見てたね」
赤沢「えっ? いやっ、別にそういうわけじゃ…」
鳴「…」
恒一「けど、何でもないよ。ぼくは大丈夫だから」
赤沢「……ふうん」ズイッ
恒一「っ、えっと…なに? (ち、近いっ…)」
赤沢「本当に?」ジトッ
恒一「う、うん…」
赤沢「…」ジー
鳴「…」ジー
恒一「あ、うう…」
赤沢「言いなさい」
恒一「――はい」
――――――
赤沢「……ふうん」ズイッ
恒一「っ、えっと…なに? (ち、近いっ…)」
赤沢「本当に?」ジトッ
恒一「う、うん…」
赤沢「…」ジー
鳴「…」ジー
恒一「あ、うう…」
赤沢「言いなさい」
恒一「――はい」
――――――
千曳「君はあのクラスに馴染むのが早いというか、
随分とクラスメイトと仲良くなったというか……」
恒一「はい?」
千曳「まあ、君たちくらいの年齢ならば、そういうことに大きな関心を持つだろう」
恒一「あの…」
千曳「しかし、もちろん君たちも自覚があるのだろう? あまり世間では歓迎されないだろう、と」
千曳「まだ中学生なのに…ね」
恒一「あのっ、千曳さん――」
千曳「ああ、勘違いしないでくれ。別に私は君たちのことを別れさせようとかそういうのではないんだ」
千曳「そういう感情はどうしようもないだろうからね。君たちのそれを否定するつもりはない」
千曳「ただ、もう少し人目を気にしてほしいんだ。
特に学校では誰かに見られてしまう可能性が非常に高い。――今回のようにね」
千曳「だから私が言いたいのは、今後ああいうのは少し控えてくれ、ということだけだ」
千曳「分かってもらえるね?」
随分とクラスメイトと仲良くなったというか……」
恒一「はい?」
千曳「まあ、君たちくらいの年齢ならば、そういうことに大きな関心を持つだろう」
恒一「あの…」
千曳「しかし、もちろん君たちも自覚があるのだろう? あまり世間では歓迎されないだろう、と」
千曳「まだ中学生なのに…ね」
恒一「あのっ、千曳さん――」
千曳「ああ、勘違いしないでくれ。別に私は君たちのことを別れさせようとかそういうのではないんだ」
千曳「そういう感情はどうしようもないだろうからね。君たちのそれを否定するつもりはない」
千曳「ただ、もう少し人目を気にしてほしいんだ。
特に学校では誰かに見られてしまう可能性が非常に高い。――今回のようにね」
千曳「だから私が言いたいのは、今後ああいうのは少し控えてくれ、ということだけだ」
千曳「分かってもらえるね?」
恒一「……千曳さん」
千曳「うん?」
恒一「今更で、少し申し訳ないのですが…」
千曳「ああ、何だい?」
恒一「いったい――何の話なんですか?」
千曳「え……ああ、そういえば言ってなかったな。
まあ、実は今ので察してくれることを期待していたんだが…」
恒一「はあ…」
千曳「実は……見てしまったんだよ。昨日の昼休み」
恒一「昨日の昼休み?」
千曳「君は屋上にいたね」
千曳「うん?」
恒一「今更で、少し申し訳ないのですが…」
千曳「ああ、何だい?」
恒一「いったい――何の話なんですか?」
千曳「え……ああ、そういえば言ってなかったな。
まあ、実は今ので察してくれることを期待していたんだが…」
恒一「はあ…」
千曳「実は……見てしまったんだよ。昨日の昼休み」
恒一「昨日の昼休み?」
千曳「君は屋上にいたね」
恒一「えっと…はい、昼食をとったあと、ですけど」
千曳「ああ、そのくらいの時間だろう。私もその時間に屋上へ上ったんだけどね、その…」
恒一「?」
千曳「いや、もうはっきり言ってしまおう」
千曳「――昨日の昼休み、屋上で君たちがキスをしているところを見てしまったんだよ」
恒一「……え?」
千曳「だから今後、校内でそういうことは控えるように。いいね?」
恒一「…………」
千曳「…榊原くん?」
恒一「ぼく…」
千曳「ああ、そのくらいの時間だろう。私もその時間に屋上へ上ったんだけどね、その…」
恒一「?」
千曳「いや、もうはっきり言ってしまおう」
千曳「――昨日の昼休み、屋上で君たちがキスをしているところを見てしまったんだよ」
恒一「……え?」
千曳「だから今後、校内でそういうことは控えるように。いいね?」
恒一「…………」
千曳「…榊原くん?」
恒一「ぼく…」
恒一「――ぼく、昨日の昼休みは弁当を食べ終わった後、屋上へ行きました」
恒一「天気が良かったから、仰向けになってぼうっと空を見ていて…」
恒一「そうしていたら、だんだん眠くなってしまって――」
千曳「…」
恒一「昼休み終了のチャイムで、目が覚めました」
千曳「何だって?」
恒一「だから、ぼくには千曳さんの言ったようなことをした憶えは、ありません」
千曳「――そうか……そうだったか」
恒一「…」
千曳「しかし…これは困ったな」
恒一「天気が良かったから、仰向けになってぼうっと空を見ていて…」
恒一「そうしていたら、だんだん眠くなってしまって――」
千曳「…」
恒一「昼休み終了のチャイムで、目が覚めました」
千曳「何だって?」
恒一「だから、ぼくには千曳さんの言ったようなことをした憶えは、ありません」
千曳「――そうか……そうだったか」
恒一「…」
千曳「しかし…これは困ったな」
恒一「千曳さん」
千曳「榊原くん、私はどうやら余計な事を話してしまったみたいだね」
恒一「ああ、いえっ」
千曳「すまなかったね。これは君に云うべきではなかったのかもしれない」
千曳「気にしないでくれ――というのは今さら無理な話だろうが…」
千曳「どうか気に病まないようにしてほしい」
恒一「はい…」
千曳「はあ、以上で私の話は終わりだ。余計なことを云ってすまなかった」
恒一「……あの、千曳さん」
千曳「…」
千曳「榊原くん、私はどうやら余計な事を話してしまったみたいだね」
恒一「ああ、いえっ」
千曳「すまなかったね。これは君に云うべきではなかったのかもしれない」
千曳「気にしないでくれ――というのは今さら無理な話だろうが…」
千曳「どうか気に病まないようにしてほしい」
恒一「はい…」
千曳「はあ、以上で私の話は終わりだ。余計なことを云ってすまなかった」
恒一「……あの、千曳さん」
千曳「…」
恒一「誰なんですか? ぼくに、その……」
千曳「知らない方が良いだろう。君の為にも」
恒一「それは確かに、その人との関係は拗れちゃうかもしれないですけど――」
千曳「すまない。やはり私からは……」
千曳「…」
恒一「……そう、ですか」
――――――
千曳「知らない方が良いだろう。君の為にも」
恒一「それは確かに、その人との関係は拗れちゃうかもしれないですけど――」
千曳「すまない。やはり私からは……」
千曳「…」
恒一「……そう、ですか」
――――――
赤沢「なによそれ!?」
恒一「こ、声が大きいよっ」アセアセ
鳴「……そんな」
恒一「ぼくだって他人に知られるのは恥ずかしいんだから、少しトーンを落として」
赤沢「う、うん…」
恒一「まあ、そんなわけだからさ、ちょっと引っかかってるというか、気持ち悪いというか…」
赤沢「くっ、なんてこと」
鳴「……榊原くんは、どう思うの?」
恒一「え、どうって?」
恒一「こ、声が大きいよっ」アセアセ
鳴「……そんな」
恒一「ぼくだって他人に知られるのは恥ずかしいんだから、少しトーンを落として」
赤沢「う、うん…」
恒一「まあ、そんなわけだからさ、ちょっと引っかかってるというか、気持ち悪いというか…」
赤沢「くっ、なんてこと」
鳴「……榊原くんは、どう思うの?」
恒一「え、どうって?」
赤沢「眠っている間にキスされて、よ。――悲しいとか、悔しいとか…」
恒一「え、っと(悔しい?)」
恒一「その……」
鳴&赤沢「「うん…」」
恒一「可愛い子だったら嬉しいかなぁ、って――」
赤沢「ぁあ?」ギロッ
恒一「ひぃっ」ビクゥ
鳴「赤沢さん、落ち着いて」
赤沢「ぐぬぬ……。はあ、すっかり誑かされてしまったみたいね」
恒一「いや、そんなことは」
赤沢「こうなったら魔女狩りよ、犯人を見つけだして火あぶりにしてくれるわ!」
鳴「……」
恒一「はは…。どこかの女子高へ行っても、そういうことはしないでね」
――――――
恒一「え、っと(悔しい?)」
恒一「その……」
鳴&赤沢「「うん…」」
恒一「可愛い子だったら嬉しいかなぁ、って――」
赤沢「ぁあ?」ギロッ
恒一「ひぃっ」ビクゥ
鳴「赤沢さん、落ち着いて」
赤沢「ぐぬぬ……。はあ、すっかり誑かされてしまったみたいね」
恒一「いや、そんなことは」
赤沢「こうなったら魔女狩りよ、犯人を見つけだして火あぶりにしてくれるわ!」
鳴「……」
恒一「はは…。どこかの女子高へ行っても、そういうことはしないでね」
――――――
赤沢「というわけで、捜査本部設置ね」
恒一(なんだか大事になってきたなあ)
赤沢「時間は、恒一くんが昼食を食べ終わってから昼休みが終わるまでだから…」
鳴「その間、2、30分だね。場所は屋上」
赤沢「この学校の生徒なら誰でも出入りできる場所で、誰でも出入りできる時間だった…」
鳴「つまり、多くの生徒が犯行可能だったんだね」
赤沢「恒一くんは昼休みに『屋上で昼寝してくる』って、誰かに云ったの?」
恒一「ううん、云ってないよ」
恒一「――それに、元々ぼくは寝るつもりはなかったんだ。結果的に寝ちゃっただけで…」
赤沢「つまり犯人は、屋上へ行ったら偶然眠っている恒一くんを見つけた。
そしてそのまま犯行に及んだ、と考えられる」
恒一(なんだか大事になってきたなあ)
赤沢「時間は、恒一くんが昼食を食べ終わってから昼休みが終わるまでだから…」
鳴「その間、2、30分だね。場所は屋上」
赤沢「この学校の生徒なら誰でも出入りできる場所で、誰でも出入りできる時間だった…」
鳴「つまり、多くの生徒が犯行可能だったんだね」
赤沢「恒一くんは昼休みに『屋上で昼寝してくる』って、誰かに云ったの?」
恒一「ううん、云ってないよ」
恒一「――それに、元々ぼくは寝るつもりはなかったんだ。結果的に寝ちゃっただけで…」
赤沢「つまり犯人は、屋上へ行ったら偶然眠っている恒一くんを見つけた。
そしてそのまま犯行に及んだ、と考えられる」
赤沢「うーん、範囲が広すぎるわね。全校生徒から話を訊くわけにもいかないし…」
赤沢「恒一くん、何か憶えてないの?」
恒一「そんなこといわれても…」
恒一「ぼくはずっと寝ていたわけだし、覚えている限り屋上には誰もこなかったよ」
赤沢「そう…」
――随分とクラスメイトと仲良くなったというか……。
恒一「……あ」
鳴「どうしたの?」
恒一「そういえば千曳さんが、『随分クラスメイトと仲良くなったね』って」
鳴「えっ、じゃあ」
恒一「たぶん、この三年三組の誰かってことなんじゃないかな?」
赤沢「恒一くん、何か憶えてないの?」
恒一「そんなこといわれても…」
恒一「ぼくはずっと寝ていたわけだし、覚えている限り屋上には誰もこなかったよ」
赤沢「そう…」
――随分とクラスメイトと仲良くなったというか……。
恒一「……あ」
鳴「どうしたの?」
恒一「そういえば千曳さんが、『随分クラスメイトと仲良くなったね』って」
鳴「えっ、じゃあ」
恒一「たぶん、この三年三組の誰かってことなんじゃないかな?」
赤沢「このクラスか……。
考えてみれば、恒一くんと面識のない人がいきなりキスするなんて考えにくいわね」
恒一「ぼくはこの春に転校してきたばかりだからね。他学年の生徒ってことはないと思うよ」
鳴「…一気に絞られちゃったね」
恒一(このクラスの誰かか。――よしっ)グッ
鳴「…」
赤沢「そうと分かれば聞き込みね」
赤沢「昨日の昼休みに何をしていたか、女子全員に訊いてくるわ」
恒一「あの、ぼくの件については、ちょっと恥ずかしいから言わないでね?」
赤沢「そう? わかった。適当に理由をでっちあげて訊いてくる」
考えてみれば、恒一くんと面識のない人がいきなりキスするなんて考えにくいわね」
恒一「ぼくはこの春に転校してきたばかりだからね。他学年の生徒ってことはないと思うよ」
鳴「…一気に絞られちゃったね」
恒一(このクラスの誰かか。――よしっ)グッ
鳴「…」
赤沢「そうと分かれば聞き込みね」
赤沢「昨日の昼休みに何をしていたか、女子全員に訊いてくるわ」
恒一「あの、ぼくの件については、ちょっと恥ずかしいから言わないでね?」
赤沢「そう? わかった。適当に理由をでっちあげて訊いてくる」
鳴「けど、仮に犯人に当たったとしても、素直に答えてくれないでしょうね」
赤沢「そう…よね。――ああ、やっぱりストレートに訊けないというのは痛いかも…」
鳴「追い詰めるの難しくなりそう」
赤沢「とにかく訊いてみるわ。そこから何かわかるかもしれないし」
赤沢「恒一くんは、男子に話を聞いてきてくれる?」
恒一「えっ、いいけど、どうして?」
赤沢「私が聞いてくる女子の話と、どこか食い違うところが出てくるかもしれないじゃない?」
恒一「ああ、そうか、教室に誰がいたかを訊いてくればいいんだね」
赤沢「そういうこと」
赤沢「そう…よね。――ああ、やっぱりストレートに訊けないというのは痛いかも…」
鳴「追い詰めるの難しくなりそう」
赤沢「とにかく訊いてみるわ。そこから何かわかるかもしれないし」
赤沢「恒一くんは、男子に話を聞いてきてくれる?」
恒一「えっ、いいけど、どうして?」
赤沢「私が聞いてくる女子の話と、どこか食い違うところが出てくるかもしれないじゃない?」
恒一「ああ、そうか、教室に誰がいたかを訊いてくればいいんだね」
赤沢「そういうこと」
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