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元スレ音無「最近また寒くなってきたな」
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音無「そうは思わないか?」
岩沢「いやまぁ、そりゃ確かに最近はまた急に寒くなってきたけれど…。
アンタの配属部隊って最前線だろ? こんな屋上なんかでダラダラしてるとゆりに怒られるよ」
音無「日向から朝報告があって、今日は一日休みだってさ。
ゆりのヤツも新しいオペレーションを思案しているようで、何か色々大変らしい」
岩沢「なるほどね」
音無「お前だって屋上でギター弾かずにゴロゴロしていていいのか?」
岩沢「こっちも報告があって、前線が動かない以上は陽動も無意味だって事でガルデモもお休みさ。
ま、記憶無し男と同じ暇人ってワケ」
音無「なんか辛辣な言い方だなオイ……」
岩沢「で、そんな暇人のアンタは暇人に何か用でもあるの?」
音無「別に。ただ屋上で缶コーヒーでも飲もうと思ったら先客がいた。それだけさ」
岩沢「ふぅん」
音無「お前はこんな人気の無い所で何してたんだ?」
岩沢「新曲のネタ探し。NPC同士でもくっついてりゃラブソングでも考えてたかもね」
音無「NPCでも恋人同士になる事なんてあるのか?」
岩沢「さぁね。どこまでも人間くさく出来てるから、そういう傾向もあるんだろうけれど。
実際に見たのは片手で数えるくらいかな」
音無「へぇ、興味深いな。そいつらって今でも校内にいるのか?」
岩沢「そういえば、アタシが見た事があるカップルって次に見かけた事ないな」
音無「……」
岩沢「どうしたの? 急に考え込んだ顔してさ」
音無「…もしかして、だが」
音無「別に。ただ屋上で缶コーヒーでも飲もうと思ったら先客がいた。それだけさ」
岩沢「ふぅん」
音無「お前はこんな人気の無い所で何してたんだ?」
岩沢「新曲のネタ探し。NPC同士でもくっついてりゃラブソングでも考えてたかもね」
音無「NPCでも恋人同士になる事なんてあるのか?」
岩沢「さぁね。どこまでも人間くさく出来てるから、そういう傾向もあるんだろうけれど。
実際に見たのは片手で数えるくらいかな」
音無「へぇ、興味深いな。そいつらって今でも校内にいるのか?」
岩沢「そういえば、アタシが見た事があるカップルって次に見かけた事ないな」
音無「……」
岩沢「どうしたの? 急に考え込んだ顔してさ」
音無「…もしかして、だが」
音無「案外お前が見たのって、俺たちと同じ類の人間だったかも知れないぞ」
岩沢「成仏したってワケ?」
音無「ああ。俺たちの知らない所で誰かが誰かに救われてる、なんて出来事があってたら良いな」
岩沢「……記憶無し男」
音無「ん?」
岩沢「いいね、いいフレーズ言ってくれるじゃないか!『知らない所で誰かが誰かに救われてる』。
ヤバい、創作意欲がグングン湧いてきた!」
音無「……俺、ちょっと良いこと言ったような気がしたけれど気のせいだったのかな」
岩沢「成仏したってワケ?」
音無「ああ。俺たちの知らない所で誰かが誰かに救われてる、なんて出来事があってたら良いな」
岩沢「……記憶無し男」
音無「ん?」
岩沢「いいね、いいフレーズ言ってくれるじゃないか!『知らない所で誰かが誰かに救われてる』。
ヤバい、創作意欲がグングン湧いてきた!」
音無「……俺、ちょっと良いこと言ったような気がしたけれど気のせいだったのかな」
岩沢「そういや記憶無し男と二人で喋るのって珍しいかも知れない」
音無「そうか?」
岩沢「どうせ今日ヒマなんだろ? それなら新曲作成でも手伝ってよ」
音無「俺が!? でも楽器なんて触ったことも無いし、それこそガルデモの誰かと一緒にやった方がいいんじゃ…」
岩沢「いいんだよ、先入観なく聞いてくれた方が曲のデモ作る前では丁度いいし。
それにこうして珍しい組み合わせで居るんだから、世間話で終わるのも勿体ないだろ?」
音無「そ、そんなもんか?」
岩沢「そんなモンさ」
音無「まぁ暇だったし、一日の予定が出来たと思えば丁度いいか…」
岩沢「決まりだね。じゃあギター取ってくるからここで待ってて」
音無「はいはい」
音無「そうか?」
岩沢「どうせ今日ヒマなんだろ? それなら新曲作成でも手伝ってよ」
音無「俺が!? でも楽器なんて触ったことも無いし、それこそガルデモの誰かと一緒にやった方がいいんじゃ…」
岩沢「いいんだよ、先入観なく聞いてくれた方が曲のデモ作る前では丁度いいし。
それにこうして珍しい組み合わせで居るんだから、世間話で終わるのも勿体ないだろ?」
音無「そ、そんなもんか?」
岩沢「そんなモンさ」
音無「まぁ暇だったし、一日の予定が出来たと思えば丁度いいか…」
岩沢「決まりだね。じゃあギター取ってくるからここで待ってて」
音無「はいはい」
音無「どんだけバタバタしながら行くんだ、アイツ」
音無「ま、ギター持ってくるまで時間もあるし、買ってきた缶コーヒーでも飲んで待ってるか」
カシュッ ……ズズッ
音無「……冷てぇ。ホットコーヒーの余韻も何もあったもんじゃないな」
音無「俺も、生きていた頃はこうして一人で屋上で缶コーヒー飲んでたっけか」
音無「先輩も、後輩も、友達も、…家族もいない。そんな人生だったけれど」
音無「この世界でなら意味が見出せるのかな」
音無「…なんて、ノスタルジックな気分になるのもこの寒い季節特有か」
音無「………ん?」
音無「何か遠くから聞こえてきたぞ」
< ――――すわぁぁぁぁぁぁん! ――っとなっし ――すわぁぁぁぁぁん!!
音無「……余韻も何もあったモンじゃないな」
直井「うぉっとなっしさぁ~ん! おはようございます♪」
音無「ああ、おはよう」
直井「屋上に居るなんて珍しいですね。
ひょっとして愚民の相手に疲れ果てたので屋上からヤツらを見下ろして『この愚民共め』と悦に浸っているんですか!
まさか気晴らしの方法まで同じなんて…なんという奇遇!?」
音無「いや、嬉しそうなところ申し訳ないが俺にそんな歪んだ癖なんてない。
というかお前たまに屋上から見下ろしていると思ったら、そんな事やっていたのか…」
直井「あ、もちろん光輝を背負う音無さんが視界に入ったら頭を垂れていますのでご安心を」
音無「安心できる要素がどこにも見当たらない!?」
音無「ああ、おはよう」
直井「屋上に居るなんて珍しいですね。
ひょっとして愚民の相手に疲れ果てたので屋上からヤツらを見下ろして『この愚民共め』と悦に浸っているんですか!
まさか気晴らしの方法まで同じなんて…なんという奇遇!?」
音無「いや、嬉しそうなところ申し訳ないが俺にそんな歪んだ癖なんてない。
というかお前たまに屋上から見下ろしていると思ったら、そんな事やっていたのか…」
直井「あ、もちろん光輝を背負う音無さんが視界に入ったら頭を垂れていますのでご安心を」
音無「安心できる要素がどこにも見当たらない!?」
音無「はぁ…直井はまたどうして屋上なんかに?」
直井「あ! そうなんです、聞いてくださいよ音無さん~!
今日はいきなり生徒会長がですね…」
天使「…私がどうかしたの?」
音無「うおぅ!? い、いきなり登場されるとさすがに驚くな」
直井「いや、その、す、素晴らしい運動を立案してましたので…。
生徒会副会長の身としては率先して執り行うべきだと思いまして…」
天使「そぅ、ありがとう」
直井「ふ、副会長として当然の事を言ったまでです」
天使「私もしっかり行なうから、副会長も『校内ゴミなしスマイル運動』を頑張ってくれると嬉しいわ」
直井「勿論ですとも! 一・生・懸・命! 頑張ります!」
音無「返事が半分ヤケクソに聞こえなくもないな…」
直井「あ! そうなんです、聞いてくださいよ音無さん~!
今日はいきなり生徒会長がですね…」
天使「…私がどうかしたの?」
音無「うおぅ!? い、いきなり登場されるとさすがに驚くな」
直井「いや、その、す、素晴らしい運動を立案してましたので…。
生徒会副会長の身としては率先して執り行うべきだと思いまして…」
天使「そぅ、ありがとう」
直井「ふ、副会長として当然の事を言ったまでです」
天使「私もしっかり行なうから、副会長も『校内ゴミなしスマイル運動』を頑張ってくれると嬉しいわ」
直井「勿論ですとも! 一・生・懸・命! 頑張ります!」
音無「返事が半分ヤケクソに聞こえなくもないな…」
直井「……そんなワケで公務というか雑務を申し付けられたんです」
音無「か、かなでに悪気があってやってるわけじゃない…というかあいつの事だし善意100%でやってる運動だと思うぞ」
直井「はぁ……神である僕がなぜ愚民どもに笑顔を振りまかなければならないんだ……」
音無「ま、まぁ生徒会の仕事なら仕方ないだろ。どうせならしっかり頑張ってこい」
直井「はい! 欝然たる力を秘める音無さんに激励されるなんて光栄です!」
音無「お…おぅ、そうか」
直井「では、しっかりと公務に励んできます」
音無「ああ。頑張って来い」
音無「アイツもアイツで大変なんだな……」
音無「か、かなでに悪気があってやってるわけじゃない…というかあいつの事だし善意100%でやってる運動だと思うぞ」
直井「はぁ……神である僕がなぜ愚民どもに笑顔を振りまかなければならないんだ……」
音無「ま、まぁ生徒会の仕事なら仕方ないだろ。どうせならしっかり頑張ってこい」
直井「はい! 欝然たる力を秘める音無さんに激励されるなんて光栄です!」
音無「お…おぅ、そうか」
直井「では、しっかりと公務に励んできます」
音無「ああ。頑張って来い」
音無「アイツもアイツで大変なんだな……」
音無「さて、岩沢を待っている間は暇人って事に変わりない」
音無「こういう時間をどう過ごすかって地味に難しいんだよなぁ」
音無「生きている頃はバイトやら勉強やら…見舞いやらで日々があっという間だったから
ボーっとする時間とは無縁な生活していたよな」
音無「でもまぁ、こうしてボーっと出来る時間は嫌いじゃない」
ガチャ
音無(屋上のドアが開く音? って事はようやく来たのか)
音無「おい、岩沢。 せめて何時頃ここに来るか先に伝えてくれ、よ……」
入江「へ?」
音無「……ん?」
音無「こういう時間をどう過ごすかって地味に難しいんだよなぁ」
音無「生きている頃はバイトやら勉強やら…見舞いやらで日々があっという間だったから
ボーっとする時間とは無縁な生活していたよな」
音無「でもまぁ、こうしてボーっと出来る時間は嫌いじゃない」
ガチャ
音無(屋上のドアが開く音? って事はようやく来たのか)
音無「おい、岩沢。 せめて何時頃ここに来るか先に伝えてくれ、よ……」
入江「へ?」
音無「……ん?」
入江「あ、音無先輩」
音無「あ、ガルデモのドラムの…入根? いや、関江か」
入江「い、入江ですぅ…」
音無「すまん、冗談だ」
入江「タチの悪い冗談ですよぅ……。
NPCでも私としおりんを混ぜて覚えている人いるんですから」
音無「それは尚更すまなかったな」
入江「い、いえいえ~。 そ、それよりも音無先輩はここで何をされていたんですか?」
音無「ああ。 岩沢を待ってるんだよ」
入江「岩沢先輩ですか? それでしたらA棟の空き教室に向かっていましたよ~」
音無「何でも今日はここで作曲するんだそうだ」
入江「ええ~。 こんな寒いところでですか?」
音無「その台詞はまんま岩沢に伝えてやってくれ…」
音無「あ、ガルデモのドラムの…入根? いや、関江か」
入江「い、入江ですぅ…」
音無「すまん、冗談だ」
入江「タチの悪い冗談ですよぅ……。
NPCでも私としおりんを混ぜて覚えている人いるんですから」
音無「それは尚更すまなかったな」
入江「い、いえいえ~。 そ、それよりも音無先輩はここで何をされていたんですか?」
音無「ああ。 岩沢を待ってるんだよ」
入江「岩沢先輩ですか? それでしたらA棟の空き教室に向かっていましたよ~」
音無「何でも今日はここで作曲するんだそうだ」
入江「ええ~。 こんな寒いところでですか?」
音無「その台詞はまんま岩沢に伝えてやってくれ…」
音無「入江の方こそ屋上に何の用事があるんだ?」
入江「あ、そうだった~。先輩、しおりん見かけませんでした?」
音無「関根か? うーん、少なくとも今日は見かけてないな」
入江「そっか~。じゃあ別のところ探してみることにします」
音無「ああ。もし見かけたら探していた旨を伝えておくよ」
入江「はい、よろしくお願いします~」
音無「ついでにお前も岩沢の曲作成を手伝ってくれれば有り難いんだけどな」
入江「あ、じゃあしおりん見かけたらちょこっとだけ参加してもいいですか?」
音無「おぅ、きっと岩沢も喜ぶぞ」
入江「そう言ってもらえるなら嬉しいです~。それじゃあ私はこの辺りで」
音無「ああ。気をつけてな」
入江「あ、そうだった~。先輩、しおりん見かけませんでした?」
音無「関根か? うーん、少なくとも今日は見かけてないな」
入江「そっか~。じゃあ別のところ探してみることにします」
音無「ああ。もし見かけたら探していた旨を伝えておくよ」
入江「はい、よろしくお願いします~」
音無「ついでにお前も岩沢の曲作成を手伝ってくれれば有り難いんだけどな」
入江「あ、じゃあしおりん見かけたらちょこっとだけ参加してもいいですか?」
音無「おぅ、きっと岩沢も喜ぶぞ」
入江「そう言ってもらえるなら嬉しいです~。それじゃあ私はこの辺りで」
音無「ああ。気をつけてな」
文章だに伝わってくる入江のかわいさは目を見張るものがある
というか別に登場しなくてもかわいいということが空気のように身近に感じられる
というか別に登場しなくてもかわいいということが空気のように身近に感じられる
>>!8 >>20
音無「あれは……ゆり? それと、遊佐か?」
音無「何か喋っているみたいだけれど全然分からん……」
―――
ゆり「うーっ、寒い…」
遊佐「今日は一段と冷え込みますね」
ゆり「だいたい死んでからも四季を感じるってどういうことなの!
季節柄なんて全部春か秋でいいのよ、もぅ!」
遊佐「ゆりっぺさん、その理不尽な要求は一体誰に向けて放っているんでしょう?」
ゆり「決まってるじゃない、この世界のどこかに居る神様に向けてよ!」
遊佐「…なるほど」
音無「あれは……ゆり? それと、遊佐か?」
音無「何か喋っているみたいだけれど全然分からん……」
―――
ゆり「うーっ、寒い…」
遊佐「今日は一段と冷え込みますね」
ゆり「だいたい死んでからも四季を感じるってどういうことなの!
季節柄なんて全部春か秋でいいのよ、もぅ!」
遊佐「ゆりっぺさん、その理不尽な要求は一体誰に向けて放っているんでしょう?」
ゆり「決まってるじゃない、この世界のどこかに居る神様に向けてよ!」
遊佐「…なるほど」
遊佐「ゆりっぺさん、今日は特に何も動きは無いのですか?」
ゆり「ええ。戦線メンバーもよく頑張ってくれているからね。たまの休みも必要でしょ」
遊佐「なるほど」
ゆり「それに今日寒いし。昨日あんまり眠れなくて夜更かししちゃったし。
そんでいざ目が覚めたらお昼前になっちゃってるし、まぁ今日は頑張らなくてもいいかなーって」
遊佐「そちらが本音でしたか」
ゆり「ええ。戦線メンバーもよく頑張ってくれているからね。たまの休みも必要でしょ」
遊佐「なるほど」
ゆり「それに今日寒いし。昨日あんまり眠れなくて夜更かししちゃったし。
そんでいざ目が覚めたらお昼前になっちゃってるし、まぁ今日は頑張らなくてもいいかなーって」
遊佐「そちらが本音でしたか」
ゆり「遊佐さん、今日の予定は?」
遊佐「天使の動向を探りつつ、各戦線メンバーの現状をチェック。
それが終えたら詳細をまとめてゆりっぺさんに提出しようかと」
ゆり「相変わらずの働きぶりね」
遊佐「……暇の持て余し方が分からないだけなので」
ゆり「でも働きすぎは問題よ。むしろ今日は羽を伸ばすことに比重をおきなさい。
言っておくけれどこれはリーダー命令なので撤回付加ね」
遊佐「……善処します」
遊佐「天使の動向を探りつつ、各戦線メンバーの現状をチェック。
それが終えたら詳細をまとめてゆりっぺさんに提出しようかと」
ゆり「相変わらずの働きぶりね」
遊佐「……暇の持て余し方が分からないだけなので」
ゆり「でも働きすぎは問題よ。むしろ今日は羽を伸ばすことに比重をおきなさい。
言っておくけれどこれはリーダー命令なので撤回付加ね」
遊佐「……善処します」
遊佐「ゆりっぺさん」
ゆり「どうしたの?」
遊佐「どうすれば羽を伸ばせるのか教えて頂ければ有り難いです」
ゆり「へ!?」
ゆり(むぅ……これはどうするべきなのかしら?)
ゆり「えーっと、つまりヒマの潰し方を教えればいいのかしら?」
遊佐「はい」
ゆり「かと言って私も時間の潰し方ってあんまり分からないのよね……」
遊佐「とりあえず学内を散歩でもして過ごしてみます」
ゆり「いやいや、遊佐さんの場合なら本当に散歩だけして1日終わりそうな気がして仕方ないわ。
仕方ないわね、こういう時は暇つぶしのプロフェッショナルを呼んでみましょう」
遊佐「暇つぶしのプロ……?」
ゆり「どうしたの?」
遊佐「どうすれば羽を伸ばせるのか教えて頂ければ有り難いです」
ゆり「へ!?」
ゆり(むぅ……これはどうするべきなのかしら?)
ゆり「えーっと、つまりヒマの潰し方を教えればいいのかしら?」
遊佐「はい」
ゆり「かと言って私も時間の潰し方ってあんまり分からないのよね……」
遊佐「とりあえず学内を散歩でもして過ごしてみます」
ゆり「いやいや、遊佐さんの場合なら本当に散歩だけして1日終わりそうな気がして仕方ないわ。
仕方ないわね、こういう時は暇つぶしのプロフェッショナルを呼んでみましょう」
遊佐「暇つぶしのプロ……?」
ゆり「戦線メンバーに渡してある連絡用携帯端末で……」
遊佐「そのプロの方は戦線内に居るんですか」
ゆり「まぁ彼なら一任しても大丈夫でしょう。呼び出すからちょっと待っててね」
遊佐「了解しました」
< prrrrrr prrrrrr
ゆり「あーもう! なんで出ないのよ!」
遊佐「ゆりっぺさん、まだ2コール目です」
< prrrrrr prrrrrr
ゆり「…4コールでも出ない、か。 これは厳しい罰が必要なようね」
遊佐「ゆりっぺさん、まるで暴君です」
遊佐「そのプロの方は戦線内に居るんですか」
ゆり「まぁ彼なら一任しても大丈夫でしょう。呼び出すからちょっと待っててね」
遊佐「了解しました」
< prrrrrr prrrrrr
ゆり「あーもう! なんで出ないのよ!」
遊佐「ゆりっぺさん、まだ2コール目です」
< prrrrrr prrrrrr
ゆり「…4コールでも出ない、か。 これは厳しい罰が必要なようね」
遊佐「ゆりっぺさん、まるで暴君です」
< prrrrr prr ガチャッ ……ゆりっぺ?
ゆり「ようやく出たわね! 電話取るのおっそいわよ、このすっとこどっこい!」
< 開口一番になんで怒られてんの俺!? ホワァァァァァァイ!?
遊佐「この声は…」
日向「ったく、何なんだよホント…耳元で怒鳴られる身にもなってくれってんだ」
ゆり「おはよう、日向くん」
日向「もう昼前だけどな」
ゆり「あぁん?」
日向「…おはよう」
ゆり「ねぇ日向くん、貴方にしか出来ない相談事があるの。
良かったら乗ってくれないかしら?」
日向「ゆりっぺからの頼みごと!? 嫌な予感しかしねぇなオイ…」
ゆり「失礼ね。可憐な女の子の頼みごとくらいサクッと受ける男の度量みせなさいよ」
日向「可憐な女の子は電話口でドスの利いた声なんて出さねーよ!!」
ゆり「おはよう、日向くん」
日向「もう昼前だけどな」
ゆり「あぁん?」
日向「…おはよう」
ゆり「ねぇ日向くん、貴方にしか出来ない相談事があるの。
良かったら乗ってくれないかしら?」
日向「ゆりっぺからの頼みごと!? 嫌な予感しかしねぇなオイ…」
ゆり「失礼ね。可憐な女の子の頼みごとくらいサクッと受ける男の度量みせなさいよ」
日向「可憐な女の子は電話口でドスの利いた声なんて出さねーよ!!」
日向「はぁ…で、用事って何よ?」
ゆり「日向くん、いつも暇を持て余しすぎている貴方にしか頼めないわ。
その無駄で不毛極まりない時間の使い方を遊佐さんにレクチャーしてくれない?」
日向「すっげぇ! 褒めている要素皆無なのに頼みごとだけしっかりしてやがる!」
ゆり「照れるから褒めなくてもいいわよ」
日向「一寸たりとも褒めてねぇよ! 剛胆すぎるわ!」
ゆり「うるさいわねぇ…とりあえず本人に代わるから後はヨロシク~」
日向「五月蝿くしてんのは誰のせいだっつうの……」
ゆり「日向くん、いつも暇を持て余しすぎている貴方にしか頼めないわ。
その無駄で不毛極まりない時間の使い方を遊佐さんにレクチャーしてくれない?」
日向「すっげぇ! 褒めている要素皆無なのに頼みごとだけしっかりしてやがる!」
ゆり「照れるから褒めなくてもいいわよ」
日向「一寸たりとも褒めてねぇよ! 剛胆すぎるわ!」
ゆり「うるさいわねぇ…とりあえず本人に代わるから後はヨロシク~」
日向「五月蝿くしてんのは誰のせいだっつうの……」
遊佐「……日向さん?」
日向「おぅ、遊佐か。おはよう」
遊佐「おはようございます」
日向「ゆりっぺから話は聞いたけれど、マジで暇つぶしの方法知りたいのか?」
遊佐「はい。是非とも」
日向「…ま、ゆりっぺなら兎も角、遊佐からの頼まれごとってのは珍しいからな。
いいぜ、俺で良かったら付き合うぜ!」
遊佐「ありがとうございます」
ゆり「なによー。私だとダメなのに遊佐さんならいいっていうの!?」
日向「日頃の行いってのを振り返ってみれば考える間もいらねぇだろ…」
遊佐「では早速暇つぶしのプロフェッショナルに学んできます」
ゆり「ええ、学んできなさい。彼が普段どれだけ自堕落に過ごしている奇跡のダメ人間かを…」
日向「せめてアンタら電話を切ってからそういう話をしなさいよ!」
日向「おぅ、遊佐か。おはよう」
遊佐「おはようございます」
日向「ゆりっぺから話は聞いたけれど、マジで暇つぶしの方法知りたいのか?」
遊佐「はい。是非とも」
日向「…ま、ゆりっぺなら兎も角、遊佐からの頼まれごとってのは珍しいからな。
いいぜ、俺で良かったら付き合うぜ!」
遊佐「ありがとうございます」
ゆり「なによー。私だとダメなのに遊佐さんならいいっていうの!?」
日向「日頃の行いってのを振り返ってみれば考える間もいらねぇだろ…」
遊佐「では早速暇つぶしのプロフェッショナルに学んできます」
ゆり「ええ、学んできなさい。彼が普段どれだけ自堕落に過ごしている奇跡のダメ人間かを…」
日向「せめてアンタら電話を切ってからそういう話をしなさいよ!」
―――
音無「なんか知らんが校門前で賑やかだなぁ」
音無「電話口の相手が反論してるってのが手に取るように分かるぞ」
音無「……ん?」
< prrr prrr prrr
音無「携帯端末にメールか。 どれどれ、相手は…」
From:日向
【件名】
ちょっと聞きたいんだが
【内容】
お前ってさ、いつもヒマな時ってどうやって時間潰してんだ?
音無「……いきなりどうしたんだ、日向?」
音無「なんか知らんが校門前で賑やかだなぁ」
音無「電話口の相手が反論してるってのが手に取るように分かるぞ」
音無「……ん?」
< prrr prrr prrr
音無「携帯端末にメールか。 どれどれ、相手は…」
From:日向
【件名】
ちょっと聞きたいんだが
【内容】
お前ってさ、いつもヒマな時ってどうやって時間潰してんだ?
音無「……いきなりどうしたんだ、日向?」
音無「とりあえず内容にだけ返信しておこう」
To:日向
【件名】
Re:ちょっと聞きたいんだが
【内容】
眺めのいい場所で適当に過ごしているよ。
音無「送信、っと」
音無「しかして、いきなりワケの分からないメールを送ってきたな。
もしかして暇なのか?」
< prrr prrr prrr
音無「返信早いな、こりゃ暇人確定か」
To:日向
【件名】
Re:ちょっと聞きたいんだが
【内容】
眺めのいい場所で適当に過ごしているよ。
音無「送信、っと」
音無「しかして、いきなりワケの分からないメールを送ってきたな。
もしかして暇なのか?」
< prrr prrr prrr
音無「返信早いな、こりゃ暇人確定か」
音無「レスポンスが早いってことはメールの内容は短文か」
From:日向
【件名】
Re:Re:ちょっと聞きたいんだが
【内容】
あんがとな!参考にさせてもらうぜ!
音無「……参考?」
音無「ま、いいか。何かあったらまた連絡来るだろうし」
From:日向
【件名】
Re:Re:ちょっと聞きたいんだが
【内容】
あんがとな!参考にさせてもらうぜ!
音無「……参考?」
音無「ま、いいか。何かあったらまた連絡来るだろうし」
音無「それにしても…地味に待たせるな、岩沢のヤツ」
音無「『ここで待ってろ』と言われて40分くらい経過したが」
音無「流石に心配になってきたし、探しに行くか。はたまた屋上で待っているか」
音無「さて、どうするか……」
①待っていても仕方ないし、学園内を探してみる
②ま、そのうち来るだろ。もうしばらく待ってみよう
③どこに居るのか所在をメールで聞いてみるか
【>>50】
音無「『ここで待ってろ』と言われて40分くらい経過したが」
音無「流石に心配になってきたし、探しに行くか。はたまた屋上で待っているか」
音無「さて、どうするか……」
①待っていても仕方ないし、学園内を探してみる
②ま、そのうち来るだろ。もうしばらく待ってみよう
③どこに居るのか所在をメールで聞いてみるか
【>>50】
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