私的良スレ書庫
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元スレ弟「壁から手が出てる…」
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弟「まったく…晩ご飯くらい自分で作れるようになりなよ。仮にも一家の長女なんだから」
姉「だってぇ~おとうとがいればぁ~勝手にご飯ができるんだも~ん」
弟「そんなんだから彼氏できないんだよ…」
姉「うるさぁ~~い!」
稲荷神「姉弟のやりとり………羨ましいなり」
姉「だってぇ~おとうとがいればぁ~勝手にご飯ができるんだも~ん」
弟「そんなんだから彼氏できないんだよ…」
姉「うるさぁ~~い!」
稲荷神「姉弟のやりとり………羨ましいなり」
巫女「弟さん!どん○え!どん○え!」
弟「あ、そうだね。今から作るよ。まずはお湯を沸かさないと」
弟「巫女さん、悪いけど袋から取り出してくれる?」
巫女「はい!」ガサガサ
姉「うがあぁぁおとうとぉ~ご飯はまだか~!」
弟「うっさいちょっとくらい我慢しろ!」
姉「うえぇぇ~おとうとがいぢめるぅぅぅぅ」エンエン
弟「………」無視
稲荷神「………」じー
弟「お稲荷ちゃんの分もあるよ。あとおまんじゅうもね」
稲荷神「…!」
弟「あ、そうだね。今から作るよ。まずはお湯を沸かさないと」
弟「巫女さん、悪いけど袋から取り出してくれる?」
巫女「はい!」ガサガサ
姉「うがあぁぁおとうとぉ~ご飯はまだか~!」
弟「うっさいちょっとくらい我慢しろ!」
姉「うえぇぇ~おとうとがいぢめるぅぅぅぅ」エンエン
弟「………」無視
稲荷神「………」じー
弟「お稲荷ちゃんの分もあるよ。あとおまんじゅうもね」
稲荷神「…!」
ヤカン『ピーーーーーー』
巫女「弟さん!お湯が沸きましたよ!」
弟「よし、それじゃあお湯を容器に入れようか」
巫女「はい!」
稲荷神「………」わくわく
弟「それ、じょーーっと…」
稲荷神「……!!」
稲荷神(油揚げが入ってる…!)
弟「これで良しっと。あとは五分待つだけだ」
巫女「五分待つだけ!?すごい!すごすぎる!」
巫女「弟さん!お湯が沸きましたよ!」
弟「よし、それじゃあお湯を容器に入れようか」
巫女「はい!」
稲荷神「………」わくわく
弟「それ、じょーーっと…」
稲荷神「……!!」
稲荷神(油揚げが入ってる…!)
弟「これで良しっと。あとは五分待つだけだ」
巫女「五分待つだけ!?すごい!すごすぎる!」
稲荷神「………」グイグイ
弟「ん、どうした?」
稲荷神「…今から五分待つの?」
弟「うん、そうだよ」
稲荷神「五分ってどれくらいなの」
弟「んー、簡単な曲が一曲終わるくらいかな」
弟「ん、どうした?」
稲荷神「…今から五分待つの?」
弟「うん、そうだよ」
稲荷神「五分ってどれくらいなの」
弟「んー、簡単な曲が一曲終わるくらいかな」
稲荷神「そんなに待つの?」
弟「う、うん」
稲荷神「………」
弟「………」
稲荷神「やだ」
弟(やっぱりそうきたか…)
弟「う、うん」
稲荷神「………」
弟「………」
稲荷神「やだ」
弟(やっぱりそうきたか…)
弟(巫女さんどうにかして誤魔化して…!)チラッ
巫女「え、えと…それじゃあどん○えができるまでの間に和歌で遊びましょうか!」
弟(なんて古い遊び…)
巫女「い、稲荷の神さまと姉さんも参加してくださいね?」
姉「川柳とか?あたしやるー!」
巫女「え、えと…それじゃあどん○えができるまでの間に和歌で遊びましょうか!」
弟(なんて古い遊び…)
巫女「い、稲荷の神さまと姉さんも参加してくださいね?」
姉「川柳とか?あたしやるー!」
巫女「ありがとうございます。稲荷の神さまは如何なさいます?」
稲荷神「………やる」ふんす
弟「…助かった」
姉「うし、じゃあ詠む順番はじゃんけんで決めましょう。異論は?」
弟「ない」
巫女「特にないです」
稲荷神「………」こくり
稲荷神「………やる」ふんす
弟「…助かった」
姉「うし、じゃあ詠む順番はじゃんけんで決めましょう。異論は?」
弟「ない」
巫女「特にないです」
稲荷神「………」こくり
じゃんけんぽん!
姉「はい、順番が決まりました!」
巫女「私、弟さん、姉さん、稲荷の神さまの順ですね」
弟「和歌なんて作れるかな」
姉「簡単よ。五七五のなかに言葉を入れればいいんだもの」
姉「はい、順番が決まりました!」
巫女「私、弟さん、姉さん、稲荷の神さまの順ですね」
弟「和歌なんて作れるかな」
姉「簡単よ。五七五のなかに言葉を入れればいいんだもの」
弟「じゃあ分かりやすい例を出してよ」
姉「エビフライ とんかつからあげ メンチカツ」
弟「姉ちゃんがことのほか餓えているということが分かった」
姉「よく理解した」
巫女「ふふっ、皆さん準備はよろしいですか?」
姉「ええ!いまのあたしに死角はないわ!かかって来なさい!」
稲荷神「………」メラメラ
姉「エビフライ とんかつからあげ メンチカツ」
弟「姉ちゃんがことのほか餓えているということが分かった」
姉「よく理解した」
巫女「ふふっ、皆さん準備はよろしいですか?」
姉「ええ!いまのあたしに死角はないわ!かかって来なさい!」
稲荷神「………」メラメラ
巫女「えー、それでは私から一句」コホン
巫女「天津神 國津神たち 御覧わせ 思ひ健びて 吾が為す業を」
弟「」
姉「」
稲荷神「びゅーてぃふる」ぱちぱち
巫女「天津神 國津神たち 御覧わせ 思ひ健びて 吾が為す業を」
弟「」
姉「」
稲荷神「びゅーてぃふる」ぱちぱち
弟(おいおい、昔の人が詠む和歌に敵うはずないじゃまいか)
姉(大事なのは心よ、こころ。感じたことを言えばいいの)
巫女「さて、次は弟さんです」
弟「えっ、あぁ、そうだね」
巫女「頑張ってくださいね」ニコ
弟「! よ、よっしゃあああああああああ!」
姉(大事なのは心よ、こころ。感じたことを言えばいいの)
巫女「さて、次は弟さんです」
弟「えっ、あぁ、そうだね」
巫女「頑張ってくださいね」ニコ
弟「! よ、よっしゃあああああああああ!」
ああ眠い
だけども寝ない!
寝られない
そこに読むべき
SSがあるから
だけども寝ない!
寝られない
そこに読むべき
SSがあるから
弟(と気合は入れてみたものの…全然思いつかない)
弟(しかしパスするのも気が引ける)
弟(…ええい適当に言ってしまえ!)
弟「姉上や 料理の一つも出来ぬとは 未来の婿は お先真っ暗」
姉「………………………………………………」
弟(…決まった)
弟(しかしパスするのも気が引ける)
弟(…ええい適当に言ってしまえ!)
弟「姉上や 料理の一つも出来ぬとは 未来の婿は お先真っ暗」
姉「………………………………………………」
弟(…決まった)
姉「あたしも一句」
弟(なにいっ!?)
姉「弟よ 彼女の一人も出来ぬとは 未来永劫 童貞決定」
弟「……………………」
姉「……………」ニヤ
弟「それは貴様とて同じじゃゴルァァァァ!!」
弟(なにいっ!?)
姉「弟よ 彼女の一人も出来ぬとは 未来永劫 童貞決定」
弟「……………………」
姉「……………」ニヤ
弟「それは貴様とて同じじゃゴルァァァァ!!」
姉「と、そうこうしてる内に五分経ったわね」
弟「ふう…それじゃあさっそく食べますかー」
巫女「やった!やった!」
稲荷神(……………まだわたし詠んでない)
弟「じゃーん!五分ほっといただけでうどんが完成~」
巫女「すごい!すごいです!」
姉「ほら~、いなりんの大好きな油揚げよー?」
稲荷神「……一句」
稲荷神「たれが見ても 我を懐かしくなる如き 長き手紙を 書きたき夕べ」
弟「ごめん忘れてないよ忘れないよ」
弟「ふう…それじゃあさっそく食べますかー」
巫女「やった!やった!」
稲荷神(……………まだわたし詠んでない)
弟「じゃーん!五分ほっといただけでうどんが完成~」
巫女「すごい!すごいです!」
姉「ほら~、いなりんの大好きな油揚げよー?」
稲荷神「……一句」
稲荷神「たれが見ても 我を懐かしくなる如き 長き手紙を 書きたき夕べ」
弟「ごめん忘れてないよ忘れないよ」
巫女「さて、いただく前に感謝の意を込めて和歌を詠みましょう」
弟「なんでこんな時に和歌詠むの」
巫女「私たちは食事をいただく前に必ず決まった和歌を詠むんですよ」
姉「それっていただきますみたいなもの?」
巫女「わかりやすく言うとそうです」
姉「へぇ~!」
弟「なんでこんな時に和歌詠むの」
巫女「私たちは食事をいただく前に必ず決まった和歌を詠むんですよ」
姉「それっていただきますみたいなもの?」
巫女「わかりやすく言うとそうです」
姉「へぇ~!」
弟「その和歌って今日学校の黒板に書いたあの和歌のこと?」
巫女「…そ、その通りです///」
姉「え、なになに?みこっちがなんかしでかしたの?」
弟「あーそれがさぁ、今日の朝にさぁ黒板に」
巫女「あーあーあー、アーアーアーアー阿ー」
稲荷神「………聞こえない」
巫女「…そ、その通りです///」
姉「え、なになに?みこっちがなんかしでかしたの?」
弟「あーそれがさぁ、今日の朝にさぁ黒板に」
巫女「あーあーあー、アーアーアーアー阿ー」
稲荷神「………聞こえない」
巫女「と、とにかく私が詠みますので皆さんもその後に続いて下さいっ」
弟「はいよーどぞー」
巫女「それではいきますよー」コホン
巫女「たなつもの 百の木草も天照す 日の大神の 恵み得てこそ」
一同「たなつものーもものきぐさもあまでらすー日の大神のー恵みえてこそー」
巫女「はい、ありがとうございます」
弟「………うーん。なんつーか」
姉「すごい違和感…」
稲荷神「めんどくさい。いただきますのほうがいい」ずぞぞぞ
弟「はいよーどぞー」
巫女「それではいきますよー」コホン
巫女「たなつもの 百の木草も天照す 日の大神の 恵み得てこそ」
一同「たなつものーもものきぐさもあまでらすー日の大神のー恵みえてこそー」
巫女「はい、ありがとうございます」
弟「………うーん。なんつーか」
姉「すごい違和感…」
稲荷神「めんどくさい。いただきますのほうがいい」ずぞぞぞ
巫女「なっ、そのような罰当たりなこと…!いけません!」
稲荷神「五穀豊穣の神であるわたしがゆるす」もぐもぐ
姉「歌が言ってることは正しいんだけどね」
弟「まあ、やっぱりちょっと面倒だよね」モグモグ
巫女「うぅ、やはり神道文化には馴染めませんか…」
稲荷神「五穀豊穣の神であるわたしがゆるす」もぐもぐ
姉「歌が言ってることは正しいんだけどね」
弟「まあ、やっぱりちょっと面倒だよね」モグモグ
巫女「うぅ、やはり神道文化には馴染めませんか…」
姉「けど、あたしは神社好きよ。雰囲気とか」
巫女「…!」
弟「神社の巫女には独特の気品があっていいよね」
巫女「……///」
稲荷神「お世話してくれる。やさしい」
巫女「…なんだか俄然やる気が出てきました!」
巫女「…!」
弟「神社の巫女には独特の気品があっていいよね」
巫女「……///」
稲荷神「お世話してくれる。やさしい」
巫女「…なんだか俄然やる気が出てきました!」
稲荷神「巫女さん、もう亡き人だけどね」はむはむ
巫女「」
姉「いなりん…あんたって子は…」
巫女「いいんです、生物にとってそれは仕方のないことですから…」グス
弟「巫女さんが生きていた時代は江戸時代なんだっけ?」
巫女「今はそう呼ばれているみたいですね。たしか年号は天保だったように思います」
姉「天保かぁ」
巫女「そうです。あの頃は大変でしたよ。様々なことがありましたから」
巫女「」
姉「いなりん…あんたって子は…」
巫女「いいんです、生物にとってそれは仕方のないことですから…」グス
弟「巫女さんが生きていた時代は江戸時代なんだっけ?」
巫女「今はそう呼ばれているみたいですね。たしか年号は天保だったように思います」
姉「天保かぁ」
巫女「そうです。あの頃は大変でしたよ。様々なことがありましたから」
弟「様々なこと?」
巫女「飢饉があったんです」
弟「飢饉って凶作の年に起きるやつだっけ」
巫女「はい。全国的なものでしたから、一揆や打ち壊しがあちこちで行われていました」
姉「それって暴れるやつよね」
巫女「凶作続きで満足のいく食生活が営めない状況でしたからね」
巫女「ものが無いものですから、食べ物の物価も跳ね上がってしまい、
一日一食なんて日はそう珍しくないというような有様でした」
弟「食事の内容は…?」
巫女「食べられるものなら何でも、というような感じです」
巫女「飢饉があったんです」
弟「飢饉って凶作の年に起きるやつだっけ」
巫女「はい。全国的なものでしたから、一揆や打ち壊しがあちこちで行われていました」
姉「それって暴れるやつよね」
巫女「凶作続きで満足のいく食生活が営めない状況でしたからね」
巫女「ものが無いものですから、食べ物の物価も跳ね上がってしまい、
一日一食なんて日はそう珍しくないというような有様でした」
弟「食事の内容は…?」
巫女「食べられるものなら何でも、というような感じです」
っていうか>>1の和歌のセンスが地味に高い。コピペか?
>>5
こういうのマジ勘弁
こういうのマジ勘弁
巫女「そんなこともあってか、私は次第に痩せ細り、病弱になっていきました」
巫女「一日中咳が止まらないんです。境内のお掃除も辛く感じるようになりまして」
姉「………」
巫女「徐々に身体が衰えていくなか、私は労咳を患いました」
弟「労咳って?」
姉「結核のことよ」
弟「えっ、じゃあ巫女さんは…」
巫女「はい、たくさんのお医者様に診ていただいたのですが症状は良い方向
に向かうことはありませんでした」
巫女「結局は一度も寝床から立つことはなく、そのまま病死」
巫女「これが私の生前の出来事です」
巫女「一日中咳が止まらないんです。境内のお掃除も辛く感じるようになりまして」
姉「………」
巫女「徐々に身体が衰えていくなか、私は労咳を患いました」
弟「労咳って?」
姉「結核のことよ」
弟「えっ、じゃあ巫女さんは…」
巫女「はい、たくさんのお医者様に診ていただいたのですが症状は良い方向
に向かうことはありませんでした」
巫女「結局は一度も寝床から立つことはなく、そのまま病死」
巫女「これが私の生前の出来事です」
姉「………」
弟「その時に仕えていた神社は覚えてないの?」
巫女「覚えています。割とこの近くの神社です」
弟「お墓は…?」
巫女「残念ながらお墓はないです。それくらい切羽詰まった状況でしたから」
弟「その時に仕えていた神社は覚えてないの?」
巫女「覚えています。割とこの近くの神社です」
弟「お墓は…?」
巫女「残念ながらお墓はないです。それくらい切羽詰まった状況でしたから」
>>142
神社では本当にこういう和歌を食前に詠む
神社では本当にこういう和歌を食前に詠む
巫女「私が成仏しなかったのは、やはりこの世に未練があるからだと思います」
姉「でも悪い霊にはならなかったのね。どうしてかしら」
巫女「私が神社に仕える人間だったからかも知れません」
姉「あ、なるほど」
稲荷神「…巫女さんは、成仏しようとはおもわないの?」
巫女「私は皆さんに出会うことにより、弟さんを守護するという新たな役目を見出す
ことが出来ました」
巫女「私が成仏する時は弟さんを最後まで護り抜いた時でしょう」
姉「でも悪い霊にはならなかったのね。どうしてかしら」
巫女「私が神社に仕える人間だったからかも知れません」
姉「あ、なるほど」
稲荷神「…巫女さんは、成仏しようとはおもわないの?」
巫女「私は皆さんに出会うことにより、弟さんを守護するという新たな役目を見出す
ことが出来ました」
巫女「私が成仏する時は弟さんを最後まで護り抜いた時でしょう」
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