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元スレ勇者「魔王ぶっ殺す!」魔王「ぶっころす!」
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魔王「……へんな爺」
家来「……」
魔王(でも……あえるのか、ゆうしゃ)
魔王(たのしみだな、どんなかおしてるのだ、ゆうしゃ)
魔王(あいたい……はやくあたいぞ……ゆうしゃ♪)
家来「……」
魔王(でも……あえるのか、ゆうしゃ)
魔王(たのしみだな、どんなかおしてるのだ、ゆうしゃ)
魔王(あいたい……はやくあたいぞ……ゆうしゃ♪)
――――――
――――
――
魔王「……ゆうしゃ……」ぎゅ
勇者「……」
魔王(あ……そうだった、ゆうしゃはいまねているのだ……)
魔王(おこしてはいけない)
――――
――
魔王「……ゆうしゃ……」ぎゅ
勇者「……」
魔王(あ……そうだった、ゆうしゃはいまねているのだ……)
魔王(おこしてはいけない)
魔王「きゅ……きゅぅぅ……」
魔王(うー、いけない、よなきはいけない、ゆうしゃがおきる)
魔王(ゆうしゃはつかれてる、いっしょに……いっしょにいっぱいあるいてくれてつかれてる)
魔王「……う、うぅ……くぅーん、きゅ、きゅぅう……」
魔王(いけない、いけない、よなきはがまん! よなきはがまん!)
魔王(うー、いけない、よなきはいけない、ゆうしゃがおきる)
魔王(ゆうしゃはつかれてる、いっしょに……いっしょにいっぱいあるいてくれてつかれてる)
魔王「……う、うぅ……くぅーん、きゅ、きゅぅう……」
魔王(いけない、いけない、よなきはがまん! よなきはがまん!)
>>20
自分、見抜き良いスか?
自分、見抜き良いスか?
魔王「よなきは……が、がま……う、うぅ……」
魔王「……!」
ガバッ ダダダダダダダ バタン
勇者「……んん? うるさいなあ、何だ? ……犬娘?」
勇者「……」
勇者(おしっこか? ……まあ、いいや……寝よ……)
勇者「……」
魔王「……!」
ガバッ ダダダダダダダ バタン
勇者「……んん? うるさいなあ、何だ? ……犬娘?」
勇者「……」
勇者(おしっこか? ……まあ、いいや……寝よ……)
勇者「……」
次の朝
犬娘「……」
犬娘「ゆ、ゆうべは……おたのしみだったの……」もじもじ
勇者「は?」
犬娘「……」ちらちら
犬娘「……ね、ねごとで、『いぬむすめ! いぬむすめ!』と、あんなにはげしく……」ぱたぱたぱた
勇者「……!」
犬娘「わ、わたしはなんかいはらまされたのだ?」ぽ
犬娘「……」
犬娘「ゆ、ゆうべは……おたのしみだったの……」もじもじ
勇者「は?」
犬娘「……」ちらちら
犬娘「……ね、ねごとで、『いぬむすめ! いぬむすめ!』と、あんなにはげしく……」ぱたぱたぱた
勇者「……!」
犬娘「わ、わたしはなんかいはらまされたのだ?」ぽ
勇者「ぁ……が……!」かぁ~
犬娘「……くぅ~ん……ゆうしゃ……」
勇者「う、うるさい! は、ははははははらますってなんだ!」
勇者「俺はただ、お前が……犬娘が粗相して叱る夢を見ただけだ! は、はらますとか……意味がわからん!」
勇者「お、お前なんかと……お前なんかと……!」
犬娘「……くぅ~ん……ゆうしゃ……」
勇者「う、うるさい! は、ははははははらますってなんだ!」
勇者「俺はただ、お前が……犬娘が粗相して叱る夢を見ただけだ! は、はらますとか……意味がわからん!」
勇者「お、お前なんかと……お前なんかと……!」
だきっ
勇者「……!」
魔王「えへへ♪」
魔王「ゆうしゃ……」
がぶ
勇者「おわっ!? い、痛ってえええええ……!?」
魔王「むー! むー!(いぬむすめじゃない! いぬむすめじゃない! なんどいったらわかるんだ!)」
勇者「……!」
魔王「えへへ♪」
魔王「ゆうしゃ……」
がぶ
勇者「おわっ!? い、痛ってえええええ……!?」
魔王「むー! むー!(いぬむすめじゃない! いぬむすめじゃない! なんどいったらわかるんだ!)」
―――
勇者「……」
魔王「……」
勇者「……ここもか……(ひどいな……)」
勇者「前の町は建物がギリギリの形で残ってたけど……ここまで破壊しつくされてるとは……」
勇者「魔王……!」ギリ
勇者「……」
魔王「……」
勇者「……ここもか……(ひどいな……)」
勇者「前の町は建物がギリギリの形で残ってたけど……ここまで破壊しつくされてるとは……」
勇者「魔王……!」ギリ
魔王「ゆ、ゆうしゃ、ゆうしゃ……きょうは、きょうはどこでねるのだ?」
勇者「ぶっ殺してやる! くそ魔王!!」
魔王「……!!」びくっ
勇者「……はあ、はあ……くそ!(また誰とも会えない……!)」
魔王「……」
勇者「……今日は……今日も野宿だ……」
勇者「ぶっ殺してやる! くそ魔王!!」
魔王「……!!」びくっ
勇者「……はあ、はあ……くそ!(また誰とも会えない……!)」
魔王「……」
勇者「……今日は……今日も野宿だ……」
魔王「……わ、わたしはすきだぞのじゅく、ゆうしゃといっしょにのじゅくすきだぞ!」
勇者「……」
勇者「……(ふう……犬娘は気楽でいいよな……)」
魔王「……」しゅん
勇者「もう少し歩こう……次の町までたどり着けなくても、どのみち野宿には変わりないしね……」
勇者「……」
勇者「……(ふう……犬娘は気楽でいいよな……)」
魔王「……」しゅん
勇者「もう少し歩こう……次の町までたどり着けなくても、どのみち野宿には変わりないしね……」
魔王「う、うん……!」
勇者「……」
魔王「……」
勇者「……」てくてく
魔王「……」てくてく
魔王(ごめんなさい、ゆうしゃ……)
ごめんなさい――
勇者「……」
魔王「……」
勇者「……」てくてく
魔王「……」てくてく
魔王(ごめんなさい、ゆうしゃ……)
ごめんなさい――
――――――
――――
――
先代魔王「……寝たか?」
家来「……はい、泣き疲れたのでございましょう……今はぐっすりと寝ておられます」
先代魔王「……そうか」
――――
――
先代魔王「……寝たか?」
家来「……はい、泣き疲れたのでございましょう……今はぐっすりと寝ておられます」
先代魔王「……そうか」
家来「……あの、大王様……」
先代魔王「……何だ」
家来「……差し出がましいとは思うのですが……少し早かったのでは……ないかと」
先代魔王「……」
先代魔王「爺、お前があいつに読んで聞かせてやってた『話』では、勇者は……魔王をちゃんと倒していたのか?」
先代魔王「……何だ」
家来「……差し出がましいとは思うのですが……少し早かったのでは……ないかと」
先代魔王「……」
先代魔王「爺、お前があいつに読んで聞かせてやってた『話』では、勇者は……魔王をちゃんと倒していたのか?」
家来「……はい、申し訳ございません……」
先代魔王「いや、いい。それでいいのだ……勇者は世界を救うもの……魔王を倒すものでなくてはならん」
先代魔王「……で? あいつはその『話』の、どの登場人物に己を投影していたのだ?」
家来「……はい、お嬢様……いえ、魔王様は……常に勇者の傍らにはべり、自ら勇者の剣と、盾になり……」
先代魔王「いや、いい。それでいいのだ……勇者は世界を救うもの……魔王を倒すものでなくてはならん」
先代魔王「……で? あいつはその『話』の、どの登場人物に己を投影していたのだ?」
家来「……はい、お嬢様……いえ、魔王様は……常に勇者の傍らにはべり、自ら勇者の剣と、盾になり……」
家来「……う、うぅ……そ、それはそれは楽しい冒険を……されているようでした」ぽろぽろ
先代魔王「そうか……」
家来「……」ぽろぽろ
先代魔王「……時間がないのだ、ついさっき入った報告だが……『嘆きの森』周辺の村や町が壊滅したそうだ」
家来「……!」
先代魔王「そうか……」
家来「……」ぽろぽろ
先代魔王「……時間がないのだ、ついさっき入った報告だが……『嘆きの森』周辺の村や町が壊滅したそうだ」
家来「……!」
先代魔王「あそこは我ら魔族も住む地域……それが人間、家畜ともども、すべての生物が息絶えたと……」
先代魔王「その範囲は徐々に狭まってきておる……」
先代魔王「……夢で見た『啓示』通りだ……」
家来「では、やはり……ここ数ヶ月、世界で起きている現象は……」
先代魔王「……」こくり
先代魔王「その範囲は徐々に狭まってきておる……」
先代魔王「……夢で見た『啓示』通りだ……」
家来「では、やはり……ここ数ヶ月、世界で起きている現象は……」
先代魔王「……」こくり
家来「なぜ……このような残酷なことを……」
魔王「争うからだ」
魔王「我らは……人間は……争いすぎたのだ、人間など……同じ種族同士で争うとも聞く」
家来「……」
魔王「時間がないのだ……『啓示』にはこう続く……」
魔王「争うからだ」
魔王「我らは……人間は……争いすぎたのだ、人間など……同じ種族同士で争うとも聞く」
家来「……」
魔王「時間がないのだ……『啓示』にはこう続く……」
魔王「『勇者が魔王を貫くとき、全ては許されるだろう』……と」
家来「……そ、その『魔王』とは……」
魔王「魔王の『系譜の儀式』は終えた、今は……あやつよ」
魔王「……できれば代わってやりたいのだが……ワシには、ワシにはもう時間が……う!? うぅ……!?」
家来「だ、大王様!!」
家来「……そ、その『魔王』とは……」
魔王「魔王の『系譜の儀式』は終えた、今は……あやつよ」
魔王「……できれば代わってやりたいのだが……ワシには、ワシにはもう時間が……う!? うぅ……!?」
家来「だ、大王様!!」
バタン!
魔族「た、大変です! 大王様!!」
家来「ばかもの! 今、大王様は……!」
魔族「お、おじょう……魔王さまが、城をお出になられました!!」
先代魔王「!?」
家来「……な! ば、ばかもん貴様ら!! 目付け役の魔族はどうした!!」
魔族「た、大変です! 大王様!!」
家来「ばかもの! 今、大王様は……!」
魔族「お、おじょう……魔王さまが、城をお出になられました!!」
先代魔王「!?」
家来「……な! ば、ばかもん貴様ら!! 目付け役の魔族はどうした!!」
魔族「そ、それが全員、魔法で……魔王様の魔法で眠らされております!」
魔族「残ったものの話によれば、な、なんでも『勇者に逢いに行く』と……」
家来「……!」
先代魔王「……はぁ……はぁ……」ぜえぜえ
家来「だ、大王様! すぐに追っ手を! 魔王様を保護しなくては!」
魔族「残ったものの話によれば、な、なんでも『勇者に逢いに行く』と……」
家来「……!」
先代魔王「……はぁ……はぁ……」ぜえぜえ
家来「だ、大王様! すぐに追っ手を! 魔王様を保護しなくては!」
先代魔王「……」ぜえ、ぜえ
先代魔王「……放っておけ」
家来「……! し、しかし……」
先代魔王「遅かれ早かれ……あやつは勇者と逢う運命、『啓示』にすがるなら……その時は早いほうがいい」
先代魔王「なに、あいつのことなら心配いらん、あいつをどうこうできる者などこの世にはおらん……勇者を除いてな……」
先代魔王「……放っておけ」
家来「……! し、しかし……」
先代魔王「遅かれ早かれ……あやつは勇者と逢う運命、『啓示』にすがるなら……その時は早いほうがいい」
先代魔王「なに、あいつのことなら心配いらん、あいつをどうこうできる者などこの世にはおらん……勇者を除いてな……」
先代魔王「救ってもらうのだ……この世界を……我々魔族も愛してやまないこの世界を……」
先代魔王(ふふ、皮肉なものだ……敵である筈の勇者に『世界を救ってもらう』だの……)
家来「大王様……本当にそれで宜しいのでしょうか……」ぶるぶる
先代魔王「いうな」
(ワシも……魔族として、父として、心からそれを願ってはおらん、願わくば……)
先代魔王(ふふ、皮肉なものだ……敵である筈の勇者に『世界を救ってもらう』だの……)
家来「大王様……本当にそれで宜しいのでしょうか……」ぶるぶる
先代魔王「いうな」
(ワシも……魔族として、父として、心からそれを願ってはおらん、願わくば……)
『神』の慈悲を……!!
――――――
――――
――
ぱち ぱち ぱち ぱち
魔王「……ん……(あれ、あったかい……)」
――――――
――――
――
ぱち ぱち ぱち ぱち
魔王「……ん……(あれ、あったかい……)」
魔王「……ゆうしゃ?」がば
勇者「なんだ、起きちゃったか」
魔王「あ……(ちゃんといる……)」
ぱち ぱち ぱち ぱち
魔王「……ずっとおきててくれたのか?」
勇者「……まあね、火を絶やしたらモンスターに狙われちゃうから」
勇者「なんだ、起きちゃったか」
魔王「あ……(ちゃんといる……)」
ぱち ぱち ぱち ぱち
魔王「……ずっとおきててくれたのか?」
勇者「……まあね、火を絶やしたらモンスターに狙われちゃうから」
魔王「……くぅ~ん……やさしいのだな、ゆうしゃ……」ぱたぱた
勇者「……なあ、犬娘……俺ずっと考えてたんだけど……」
魔王「?」
勇者「このまま旅を続けてても、誰にも会わない……というより会えない気がしてきたんだけど……」
魔王「……」
勇者「……なあ、犬娘……俺ずっと考えてたんだけど……」
魔王「?」
勇者「このまま旅を続けてても、誰にも会わない……というより会えない気がしてきたんだけど……」
魔王「……」
勇者「……どうすればいいとおもう?」
勇者「誰にも会えなきゃ、どこに何があるのかも……魔王の城でさえどこにあるのかわからない」
勇者「あてのない旅……このまま旅を続けてていいのかな……って」
ぱち ぱち ぼっ ぱち
魔王「……」
勇者「誰にも会えなきゃ、どこに何があるのかも……魔王の城でさえどこにあるのかわからない」
勇者「あてのない旅……このまま旅を続けてていいのかな……って」
ぱち ぱち ぼっ ぱち
魔王「……」
魔王「……ゆうしゃは、ゆうしゃはそんなこといわない……」
魔王「わたしはしってるのだ、ゆうしゃは、ゆうしゃはどんなときもよわねをはかない」
魔王「せかいをすくう……まおうをぶっころす、このせかいのえいゆうなのだ!」
勇者「……!」
魔王「だ、だから……だからこのままたび……いっしょにたびを……つづけたい」
魔王「わたしはしってるのだ、ゆうしゃは、ゆうしゃはどんなときもよわねをはかない」
魔王「せかいをすくう……まおうをぶっころす、このせかいのえいゆうなのだ!」
勇者「……!」
魔王「だ、だから……だからこのままたび……いっしょにたびを……つづけたい」
魔王「わ、わたしは……ずっと、ずっとゆうしゃのそばにいたい……」
魔王「きゅ、きゅ~ん……ゆうしゃ、ゆうしゃ、ずっとそばに……そばにいたいのだ」パタパタ
魔王「だから……!」
勇者「魔王ぶっ殺す!!」
魔王「……!」
魔王「きゅ、きゅ~ん……ゆうしゃ、ゆうしゃ、ずっとそばに……そばにいたいのだ」パタパタ
魔王「だから……!」
勇者「魔王ぶっ殺す!!」
魔王「……!」
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