元スレ雪女「今夜は積もりそうね…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
51 = 1 :
ジャー…ガシャガシャ
男「あの、本…ゲホッ。本気ですか……?」
雪女「寝ていなさい。直す気あるんですか」
男「ボクが食べたものだし、洗い物くらい…」
雪女「…」じぃっ
男「うっ…」
雪女「フゥッ」
ヒュオオオオオォォォォ……
男「ウっ!?きゅ、急に冷気が…」ゾゾゾゾゾゾ
雪女「ほら、そんなに震えているじゃないですか。布団に入っていてください」
男「……く、す、すみません……」ガタガタ
雪女「大丈夫ですよ。あ、洗い物が終わったらタオル持っていきますから…収納はどこですか?」
男「……あっちの部屋のクローゼットです…」
雪女「わかりました」
52 = 1 :
モゾモゾ
男「うう…寒い……」
男「……」
男(本当に何者なんだろう…あの人)
男(……)
男「……グスッ」
53 = 1 :
雪女「洗い物終わりましたよ」
男「ありがとうございます」ゴロ
雪女「では、服を脱いでください」
男「……何を……ずび」
雪女「何をって…体を拭くんです。その体調ではお風呂も入れないでしょうし」
ギュウ…ポタポタ
雪女「お湯を絞っただけのタオルですが、我慢してくださいね」
男「あの、さすがにそれはまずいんじゃ……ッ」
雪女「はーい、脱いでくださいね」
男「ま……まっ……!」
雪女「ふっ!!!」ぐい
男「ちょっ……アッーーーーー!!!」
54 = 1 :
ゴシゴシ
男(……パンツの中だけは守れた…)
雪女「さっぱりできました?」
男(でも……それ以外全部見られた……女の人に……)メソメソ
雪女「あ! つ、冷たかったですか!?」
雪女(無意識に冷やしちゃった!?)
男「い、いえ。すごくさっぱりしました。ありがとうございます。気持ちよかった」
雪女「……///」
男「……あの……?」ゴホ
56 :
>>48
バカ?
こ、これは支援とかじゃないんだからねっ
あんたがあんまりバカだから(ry
57 = 1 :
雪女「あ、な、なんでも!そ、そういえばシャワー借りても…」
男「いいですよ。タオルは自由に使ってください」
雪女「ありがとうございます。ちゃんと寝てるんですよ」スクッ
スタスタ…パタン
男「…はー」ゴロ…
男「………」
男「………」
男「………シャワー!!?」がばっ
58 :
俺「シャワー!!?」ムクッ
59 = 1 :
シャアアアア……
男「うっ……急に動くと頭痛がする……」ぱた
男「……はーっ……」
男(しかしなんなんだろうあの人……)
男(深夜にいきなり現れて、泊めろって…しかも看病って)
男(いきなり宿泊の許可するあたり、俺も相当まいってるのかな……)
男(でも、おもしろい人だな……。優しいというか、少しズレてるというか)
男(今のぼくには、ありがたいんだろうか…)
男「………ふふ」
男(……あ……?)
男(……今、笑った…?…ボクが?)
男(……久しぶりに、笑った気がする……)
61 = 1 :
シャアアアア……
雪女「ふう……温かい……湯というのはやはりいいわ」
ゴシゴシ…
雪女「…座って体を洗えるものが欲しいわね……椅子みたいな……」
雪女「あっ! そうだ」
雪女「ふっ」カキーン
雪女「……これに座れば………」ぺた…ヒンヤリッ
雪女「つ、つべたい!無理よこんなの!」
雪女「氷は平気だけど、温かい風呂でこれに座るのは嫌だわ。……お湯で融かそう」
雪女「……結局立ち洗いね…」ゴシゴシ…
雪女「……」
雪女(……お湯で胸が融けたり……しないわよね?私の体、氷じゃないし…)ドキドキ
62 :
よいぞ
雪女が溶けてしまうなんてそんな悲しい話許さぬ
63 = 1 :
雪女「ふぅ…いい湯でした…」トテトテ
ガチャ
雪女「……あら?」
男「すぅ……」
雪女「よかった、泣いてない……」
雪女「……」ぺた
雪女(額のタオル…もう温いわね)
雪女「ふー…」
ヒンヤリ
雪女(これで良し。ドライヤー借りますね。起こすと悪いから、向こうで乾かそう)トテトテ
64 = 1 :
雪女(よし、寝る準備完了)
雪女(電気を消して…)パチ
モゾモゾ
男「すぅ…」
雪女(まだ私には背中を向けたままか…元気になったら、こっちを向いてくれるといいのだけど)(
雪女(とりあえず今日は…おやす…ん?)
ピカピカ
雪女(メール…誰かしら)パカ
雪女(……えーと……3件も)
雪女(ゆきめちゃん!それにつららちゃん、レイラちゃん。……元気にしてるかしら…)
雪女(メールは明日の楽しみにして……もう寝よう)パタ
雪女(おやすみなさい……えっと…)
雪女(………あれ?な、名前聞いてない!?)
65 :
携帯持ってんの?
アドレス交換しようぜ
66 = 47 :
携帯持ってる雪女
67 = 58 :
今手元に絶対霊域があるのは如何な偶然か。
68 = 1 :
男「……」むくり
雪女「すぅすぅ…」
男「……泣かなかった……気がする……慣れたのかな……。………いや……」
雪女「すぅすぅ…」
男「……」じー…
雪女「ん……すぅ…」
男「……」
さら……
雪女「! ふぁ!?」キョロキョロ
男「うわ!?」
雪女「え? …え?」
男「……あ、あの…おはようございます」
雪女「……? ………おはようございます……」ペコ
69 = 1 :
男「……」
雪女「……」
男「……」コツ
雪女「……?どうしたんですか?おでこなんか当ててきて……」
男「え?あっ いえ!すみません……」
雪女「……?」
男(ついクセで…やってしまった……)アセアセ
70 = 1 :
雪女「…そういえば、名前…」ぽけー
男「え?」
雪女「名前、あなたの……聞いて、ないです……」
男「あ。そういえば…。ボクは、男といいます」
雪女「男さん……」ゆらゆら
男「キミ…いや、あなたは?」
雪女「わたしは…。私は…」はっ
男「わたしは?」
雪女「その…えっと、ユキ、っていいます」
男「ユキさん」
雪女「はい」
男「……」フイ
雪女「どうしました?」
男「…照れます」
雪女「……えへへ///」
72 :
おう
73 = 1 :
雪女「顔色、よくなりましたね」
男「はい。寝ている間もタオルを取り換えてもらったおかげです」
雪女「起きてたんですか?」
男「なんとなく、そんな気がしたんです」
雪女「そうですか…」
男「それと…その言葉づかい、やめていいですよ」
雪女「えっ?」
男「少し話難いでしょう。普段はそういう言葉づかいではないんじゃ?」
雪女「なぜ…」
男「人に接するアルバイトをしていたので。耳障りでそう思ったんです」
雪女「でも」
男「……大丈夫ですよ。もちろん、そのままでもいいです」
雪女「…はい。じゃあ、そのうち…。あなたも、男さんも。敬語じゃなくていいので」
男「……うん。ありがとう」にこ
74 = 58 :
俺「えへへ///」
75 = 1 :
男「風邪は良くなったみたいだから…今日は何かしますか?」
雪女「無理はしちゃだめ…」
男「本当に、大丈夫」
雪女「……じゃあ、買い物に行きたい…。その、服が全然無いから…」
男「わかりました」
76 = 1 :
テクテク
雪女「大丈夫?」
男「ええ、なんとも。で、どんな服を買うんですか?」
雪女「上着を数枚と、あの…」
男「?」
雪女「下着を買おうかなって、思ってて…」
男「………」
雪女「……」
男「……///」
雪女「あっ! ち、違うの! 変な意味じゃなくて…無いから買おうとしてるの!」
男「ない…!?」もわもわ
雪女「い、今はつけてるもん!い、いや…ああもう!」
男「………」ぱたり
79 = 1 :
雪女「だ、大丈夫?」
男「んー…ティッシュありがとう…」ずぽっ
雪女「あ、上を向いちゃだめよ…血が溜まるから」
男「へー…そうなんですか」
雪女(興奮で鼻血出す人、本当にいるのね…)
男「じゃあ、このまま行きましょうか」ス
雪女「へ」
男「下着屋さん。ティッシュありならついていけます。血液量が心配だけど」
雪女「鼻抑えながら行くの!?」
雪女(本当に大丈夫かしら…?)
80 = 72 :
着物じゃないだと・・・
おう
81 = 1 :
雪女「……というわけで、上下セットで下着が何枚か欲しいんですが…」
店員「ではサイズを…」
男「…ッ外で待ってます!」
雪女「あ…色とか聞こうと思ったのに…」ぷくー
店員「うふふ」
:
:
:
店員「お客様のサイズは……ですね」
雪女(前より少しだけ成長したかな…?)
店員「こちらのコーナーがお薦めで、色は…で、こちらが…」
雪女(2着も買えばいいかしら…。あ、この薄い青のかわいい…)
82 :
きっとスパッツなんだよ! きっとそうなんだよ!
83 = 1 :
書き溜め切れたすまない 全力で書く
ところでお前らブラは何色が好きだ?俺は淡い色のが可愛いと思う
84 = 82 :
スカイブルーのぶらじゃ!
85 :
可愛いピンク
86 = 1 :
>>84
週末の夜空けとけよ、飲みに行くぞ
87 = 1 :
店員「ありがとうございましたー」ニッコリ
雪女(3着も買ってしまった…)
雪女「男くん大丈夫かな。どこだろ…?」キョロキョロ
男「…」ぽけー
雪女「あっ いたいた!ごめんね男くん、お待たせ…」タタタッ
男「…」ぽけー
雪女「男くん、どうし…」
男「…」ぽけー
雪女「……何か…見てる?」キョロ
雪女(…あれ?)
88 = 1 :
男児「あはははー!」
女児「まってーおにーちゃん!」トテトテ
男児「はやくいこう!おいてくよ!妹!」
女児「まってー!」トテトテ
男児「…しょうがないなー」ぎゅ
女児「わあ」
男児「いこっ」
女児「うん!」テテテ…
雪女(…………)
89 = 1 :
男「……ごめんな……妹…」グス
雪女「……」
男「………」ぺたん
雪女「……男くん」とんとん
男「え?あ…」
雪女「待たせてごめんね」
男「いや…今終わったところですか?」
雪女「……うん」
男「次の買い物、行きましょうか」スクッ
雪女「ううん。……帰ろう?」
男「え?いや、でも。服も買いたいんじゃ…」
雪女「帰ろう?」ぎゅ…
男「……わかりました」にこ
90 = 82 :
にこにこ
91 = 1 :
男「まだ降りますね…雪」
雪女「そうね…」
サクサク
男「…今日は何食べます?」
雪女「あら、作ってくれるの?」
男「一緒につくります…」
雪女「うふふ」
92 = 47 :
うふふ
93 = 1 :
雪女「ただいま」
男「おかえりなさい。とはいっても、一緒の帰宅ですけど」
雪女「ふふ」
男「なんですか?」
雪女「なんでもないわ」
男「…?」
雪女「さて、ご飯にしましょうか。男くんは寝てて…まだ治りかけよ」
男「いえ、あまり食べられない分…せめて調理は一緒に」
雪女「…お願いだから。無理は、してほしくないの」
男「……わかりました」
ガチャ…バタン
94 = 1 :
:
:
:
男「ごちそうさまでした。美味しかった」
雪女「…相変わらず食が細いのね…」
男「うん…ごめんなさい…」
雪女「いえ、いいの。ところで、今日はお風呂は入れる?」
男「頭痛もないので、大丈夫です」
雪女「そう、良かった。先に入ってくれる?」
男「いえ、ユキさんが先に入ってください。食器はボクが洗います」
雪女「でも…」
男「ボクは、大丈夫だから」
雪女「…ありがとう」
ジャー…ゴシゴシ
男(ありがとうは…ボクが言う言葉だ)
96 = 1 :
:
:
:
雪女「あがったわよ」
男「わかりました。じゃあボクもシャワー浴びます」
:
:
:
シャアアア…キュ…
男「ふぅ、すっきりした…」
:
:
:
ガラッ
男「あがりましたよ、ユキさん」
雪女「くー…くー…」
男「あれ…寝ちゃった…か」
97 = 1 :
男「…髪乾かしてこよう」スタスタ…
バタン
雪女「…」むくり
雪女(意味なく寝たふりしちゃった…)
雪女(………しかし…)パカ
雪女(ゆきめちゃん達からのこのメール…本当かしら)
雪女(人間と一緒に楽しく生活してるって…本当にできるの…?)
雪女(……できるなら、私も……)
99 = 1 :
ガチャ…
男「あれ?」
雪女「あ…」
男「起こしちゃいました?」
雪女「ううん…自分で起きたの」
男「そうですか。でも、今日はもう晩いです。眠りましょう」
雪女「うん…」
男「布団にもぐってください。電気消しますよ」
雪女「…」モゾモゾ
パチ
男「さて、寝ますか……」モゾモゾ
雪女「……」
100 = 1 :
雪女「……相変わらず背中を向けるのね」
男「ボクも男ですから」
雪女「……」
ぎゅう
男「……なんですか?」
雪女「後ろから抱きついてるの」
男「それはわかりますけど…」
雪女「……」
男「……」
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