元スレ京子「無人島漂流記!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
51 = 1 :
京子「……んじゃ、してもらおっかな、私が寝るまでだけでいいからね?」
結衣「そ、そう?」
結衣「じゃ……はい、膝に頭乗せて?」
京子「ん……ありがと」ポフ
結衣(何だか、懐かしいな、京子を膝枕してあげるのなんて、子供のころ以来だし……)
結衣(髪が太腿にあたって、ちょっとくすぐったいけど)
京子「結衣のお膝は、柔らかいなあ……」スリスリ
結衣「頬擦りするな///」
京子「えへへ、だって、結衣、やさしいんだもん……」
52 = 36 :
可愛い
53 = 1 :
京子「……ゆい」
結衣「ん?」
京子「あしたも、がんばろう、ね……」
結衣「うん……一緒に頑張ろう……」
京子「おやすみ……」
結衣「……おやすみ」
54 = 1 :
京子「……」zzz
まり「……」zzz
結衣(京子……よっぽど疲れてたんだな……)
結衣(あっさり、寝ちゃった……)
京子「ん、ゆい……」zzz
結衣「……京子?」
京子「いかないで……」zzz
結衣「……!」
結衣「大丈夫、私は、ここにいるよ……」
結衣「ほら、手を握っていてあげるから……ね?」ギュ
京子「……んぅ」zzz
結衣(京子……)
結衣(大丈夫だよ、京子も、まりちゃんも、私が守ってあげるから……)
57 = 1 :
2:『不安』
~翌日早朝~
~テント内~
結衣「……ふご」
結衣「あ、あれ、私……」
結衣「そっか、京子を膝枕したまま、そのまま横になって寝ちゃってたんだ……」
結衣「さ、流石に身体が痛い……」
まり「……うーん」
結衣「まりちゃん、起きた?」
まり「……」ハァハァ
結衣「……まりちゃん?」
58 = 1 :
結衣(まりちゃんの様子がおかしい、何だろう、息が荒いけど……)
結衣「まりちゃん……?」ピト
結衣「……!」
結衣(身体がすごく熱くなってる!)
結衣(か、風邪?それとも、何か別の、伝染病とか……)
京子「ん、むにゃ……ゆい、おはよぉ」ゴシゴシ
結衣「きょ、京子!」
京子「え、どったの、結衣」
結衣「ま、まりちゃんが、まりちゃんが!」
59 :
ほかはどうしたん?
60 :
海賊王めざしてる
61 = 36 :
海賊王ワロタ
まりちゃーん!
62 = 1 :
まり「……」ハァハァ
京子「……」サワサワ
結衣「ど、どうしよう、京子、変な病気だったら、どうしよう……」
京子「発疹とかは出てないし、多分、風邪だと思うんだけど……」
京子「ごめん、流石に、ちょっとわかんない……」
結衣「そ、そんな……ど、どうしたら」オロオロ
結衣「私が、私が昨日の夜、もっとまりちゅんに気を使ってあげてれば……」
結衣「そ、そうすれば、もっと早く……」ウルッ
京子「結衣!」ガシッ
結衣「……!」ビクッ
63 :
難破って死人でてるだろ
64 = 1 :
京子「今は、悩まなくていいから、落ち着いて、私の言う事を、聞いて」
結衣「京子……」
京子「私たちにできることは、そう多くないけど、それを全部、まりちゃんにしてあげよう?」
結衣「う、うん……」
京子「取り合えず、昨日乾かしておいた服を全部まりちゃんに着せてあげて」
京子「あとは、余った服でタオルを作ってまりちゃんの汗を拭いたげよう」
京子「お願い、出来る?」
結衣「わかった!」タッ
結衣(京子が冷静で助かった……)
結衣(そ、そうだよ、悩んでてもまりちゃんが良くなる訳じゃない)
結衣(京子の言うとおり、やれる事をやってしまおう!)
65 = 1 :
結衣「京子!まりちゃんに服着せてきた!」
京子「うん、私も、枯れ木集めてきた」バサバサ
結衣「枯れ木?」
京子「……焚き火をすれば、体温下がるのは防げるでしょ」
京子「水は昨日、ペットボトルに入れてきた分があるから、濡れタオルで頭を冷やしてあげて……」
京子「あとは……栄養補給かな」
結衣「食べ物か……保存食くらいしか無いけど、今のまりちゃんは食べれないよ」
京子「保存食を水に溶かして飲ませてあげねしかないね」
京子「まりちゃんが被ってたお鍋があるから、それでお湯を沸かして保存食を溶かしてスープにしよう」
結衣「判った!」
66 = 36 :
京子ちゃんすげえ
67 = 1 :
結衣「他には、他には出来ること無いのかな!?」
京子「……あとは、励ましてあげることくらいかな」
結衣「そ、そっか……」
京子「結衣は、まりちゃんについててあげて」
結衣「京子は?」
京子「私は、ちょっと水を補充してくるよ、流石に使いすぎたしね」
結衣「……1人で大丈夫?」
京子「もう、結衣、心配する相手が違うよ?」
京子「今は、まりちゃん最優先!」
結衣「……判った、けど、気をつけろよ?」
京子「うん、ありがと」
68 = 1 :
まり「……ん」ハァハァ
結衣「まりちゃん?」
まり「おねーちゃん、おはよ……」ハァハァ
結衣「ん、おはよ……」ナデナデ
まり「何か、からだがあったかい……」ハァハァ
結衣「まりちゃん、風邪引いちゃったみたいだからね……」
まり「かぜ……」ゴホンッ
結衣「大丈夫?お水、飲む?」
まり「……うん」
結衣「はい、ゆっくり飲んでね……」
まり「……」コクコク
69 = 1 :
まり「きょーこ、おねえちゃんは……?」ハァハァ
結衣「京子は、お水汲みに行ってくれてるよ」
まり「そう……」ハァハァ
まり「……ごめんね、お姉ちゃん」ハァハァ
結衣「ん?」
まり「風邪引いちゃって……ごめんね……」ハァハァ
結衣「気にしなくていいよ、まりちゃん」ナデナデ
結衣「ほら、もう寝よう?きっと明日には、良くなってるからさ」
まり「……うん」ハァハァ
まり「……」
まり「……」zzz
結衣「まりちゃん……」ナデナデ
71 = 1 :
結衣「京子、遅いな、大丈夫なのかな……」
まり「……」zzz
結衣(もしかしたら、何かあったのかも……)
結衣(まりちゃんも、ちょっと安定したみたいだし……)
結衣(よし、少しだけ、様子見てこよう)
まり「……」zzz
結衣「まりちゃん、すぐ、戻ってくるからね」ナデナデ
72 = 1 :
結衣「おーい、京子、何処にいるの~!?」
京子「……結衣」
結衣「京子!何かあったの?遅いから心配したよ!?」
京子「う、うん……ちょっと、解熱用の薬草とか無いかなって、探してたんだ」
結衣「薬草って……京子、そんなの判るの?」
京子「同人誌のネタになるかなと思って、七森に生えてる薬草とか調べたことがあるんだ」
結衣「そ、そっか……それで、見つかった?」
京子「うん、あそこに……」
結衣「……崖の上か」
京子「うん……」
73 = 1 :
京子「斜面が急すぎて登れないし、何とか木の棒とかで採ろうとしたんだけど……ちょっと届かなくてさ」
結衣「……」
京子「仕方、無いよ……ほら、戻って、まりちゃんの看病続けよ?」
結衣「……」
京子「結衣?」
結衣「……あれくらいの崖なら、登れるんじゃないかな」
京子「は?」
74 = 1 :
結衣「ほら、足場になりそうな石とかあるしさ、京子には無理でも、私なら……」
京子「……ちょ、ちょっと待って」
結衣「大丈夫だよ、私、運動神経いいし、それに、お前にばっかり格好付けさせる訳には行かないからさ」ニコ
京子「待ってよ」
結衣「パッと行ってすぐ戻ってくるから、京子は」
京子「……」クイッ
結衣「ちょ、京子、葉っぱの服引っ張らないで、バラけちゃうでしょ///」
75 = 1 :
京子「……」
結衣「京子?」
京子「だめ、だよ」
結衣「え?」
京子「確かに足場になりそうな石はあるけど、結衣が体重かけた時に崩れるかもしれない」
京子「バランスが崩れて、落ちるかもしれない」
結衣「……確かにその可能性はあるけど、今は非常時なんだから、多少の危険は仕方ないよ」
京子「……やだ」
結衣「やだって……」
76 = 1 :
京子「ゆ、ゆい、あんな高さから落ちたら、どうするつもり?怪我したら?」
京子「わ、わたしたち、救急箱とか持って無いんだよ、怪我したら」
京子「怪我したら、ちゃんとした消毒も出来ずに、ばい菌が入って、そのうち熱が出て来て、結衣死んじゃうかも……」
結衣「そ、そんなの、考えすぎだろ?」
京子「考えすぎじゃない!」
結衣「……!」ビクッ
77 = 1 :
京子「私、やだ、やだよ、結衣が危ない事するの、やだ」ウルッ
結衣「京子……」
京子「しんじゃ、やだよ、みんなみたいに、いなくなっちゃ、やだよぉ」ヒック
結衣「……!」
京子「みんな、みんな、わたしが旅行に誘ったせいで、死んじゃったかもしれなくて」グスン
京子「まりちゃんが風邪引いたのだって、わたしが、暖を取る準備もせずに水浴び始めたからだし」ヒックヒック
京子「そ、そのうえ、結衣まで、結衣まで……」グスングスン
結衣「きょ、京子、それは違うよ、京子のせいじゃない、皆だって、きっと無事に決ってるよ……」ナデナデ
京子「けど、けどぉ」ヒック
結衣(京子、そんなこと考えてたのか……)
結衣(気づいてあげられなくて、ごめん……ずっと、一人で悩んでたんだね……)
78 = 1 :
結衣「京子、泣かないで……」ギュッ
京子「ううぅ、うえぇぇ」グスン
結衣(こうやって、泣いてる京子を抱っこして慰めてあげるのも、久しぶりだな……)
結衣「判った、判ったから、もう危ない事するとか言わないから、ね?」ナデナデ
京子「ひっく、ほ、ほんと?」
結衣「ごめんね、わたし、まりちゃんが熱出して、ちょっと焦ってた」
結衣「そうだよね、私が無茶して、怪我したら、まりちゃんが治っても喜んでくれないよね……」
京子「うん……」グスン
80 = 36 :
京子ちゃん……
81 :
あかりたちは…
82 = 1 :
結衣「けど、あそこに薬草あるのに採れないのは口惜しいね」
京子「ゆい……?」ウルッ
結衣「大丈夫、もう登ろうなんて考えて無いから」ナデナデ
京子「うん……」
結衣「けど、他に方法が無いか考えるのは構わないでしょ?危険が無い範囲で」
京子「そ、そうだけど……」
結衣「木の棒では、無理だったんだよね……じゃあ、石か何かを投げて土台になってる土ごと落とせないかな?」
京子「おっきい石なら出来そうだけど、流石にそれをあそこまで投げるのは無理だよ……」
結衣「んー……」
83 :
まさか伏線だったとは…
84 = 1 :
結衣(石が無理なら、槍……木の枝で作った槍を投げるのはどうだろ)
結衣(槍投げなら、陸上部へ助っ人に行った時にコーチから教えて貰ったことあるし……)
結衣(懐かしいな、中学陸上では槍投げの大会とか無いからいらないって断ったのにコーチが無理やり……)
結衣(いや、まてよ、その時、一緒に……)
結衣「京子、テント作るのに使った蔦が余ってたよね?」
京子「うん……あるけど」
結衣「ちょっと持ってきてくれないかな」
京子「わ、わかった」
85 = 1 :
京子「もってきたよ……まりちゃんの様子も見てきたけど、今のところは大丈夫そう」
結衣「よし……じゃあ、蔦をコレに結んで……」
京子「石?」
結衣「これくらいの大きさの石なら、薬草がある所の土を崩せそうでしょ?」
京子「けど、そんな石、どうやって飛ばすの?」
結衣「よし、完成、と、これだけ結んでおけば石がすっぽ抜けることも無いと思う」
京子「……あ」
86 = 1 :
結衣「うん、ハンマー投げの要領で投げれば、この石をあそこまで放てると思う」
結衣「前に、陸上部のコーチから投げ方習ったことあるし」
京子「け、けど、そんな上手くいくかな……」
結衣「やってみないと、判んないよ」
京子「そうだけど……」
結衣「京子はまりちゃんの看病しててくれる?一人っきりにさせるのは可哀そうだしさ」
結衣「それに、ここに居られると、もし石がすっぽ抜けた時に危ないし」
京子「う、うん」
87 = 1 :
結衣「もう、そんな心配そうな顔しないで、京子……」
結衣「ほら、涙の跡が残ってるから、可愛い顔が台無しだ」フキフキ
京子「う、うう、自分で拭けるよ」ゴシゴシ
結衣「うん、偉いね、京子」ナデナデ
京子「こ、子供扱いしないでっ///」
結衣(よし、京子、ちょっとは元気が出てきたかな……)
京子「じゃ、じゃあ、まりちゃんの看病に戻るけど、結衣」
京子「本当に無茶とかしない、よね?」
結衣「うん、勝手に崖登ったりはしないよ、安心して?」
京子「……ん、信じる、がんばって、結衣」
89 = 1 :
結衣「さて、始めるか……」
結衣「……」クルックルックルッ
結衣「よっ!」
ヒューッ
ドカッ
結衣「あー、全然駄目だ……」
結衣「まあ、最初から成功するとは思って無いけどね……」
結衣「失敗しても、いいんだ、何度でも繰り返すから」
結衣「とにかく、一度だけ、一度だけ成功すれば、それで目的は果たせる」
90 = 1 :
結衣「なかなか成功しない……」
結衣「何かやりにくいんだよなあ……」
結衣「陸上部で練習した時とは、全然状況が違うからかな」
結衣「地形も、投げる物も……」
結衣「……駄目だ、そんな事が気にならないくらい、集中しないと」
91 = 1 :
結衣(集中しろ、船見結衣、ここは、そう、無人島なんかじゃない)
結衣(ここは陸上部のグラウンド)
結衣(今は、砲丸投げのラインを利用してハンマー投げの練習をしてる所)
結衣(観客席では、京子とまりちゃんが応援しててくれる……)
結衣(2人に、格好良いところ、見せないとね……)
結衣「ふー……」
クルックルックルッ
ヒューッ
ドカッ
ポロッ
結衣「……!」
93 = 1 :
~翌朝~
まり「んー……」ムクリ
まり「ふぁぁぁぁっ」ノビーッ
まり「んにっ、よくねた……」ゴシゴシ
まり「おねえちゃんたち、おはよー」
結衣「……」zzz
京子「……」zzz
まり「ふたりとも、おねぼう?」
まり「ゆいおねえちゃん、泥だらけ」
まり「つかれてるみたいだし、寝かせといてあげよっと」
まり「……」グゥー
まり「おなかすいた……」
94 = 1 :
まり「あ、お鍋だー」
まり「何か、葉っぱがいっぱいはいってる」
まり「食べられるのかな……」
まり「……」グゥー
まり「食べちゃおっ」
まり「……」モクモク
まり「にがい……」
まり「お、おねえちゃーん!ごはんー!」ユサユサ
96 = 1 :
結衣「ん、んぅ……あ、まりちゃん、おはよう」ムクリ
まり「おねーちゃん、ごはんー」
結衣「……あれ?ま、まりちゃん?」
結衣「……」
結衣「まりちゃん、大丈夫なの!?」
まり「んに?」
京子「ふご、むにゃむにゃ、ま、まりちゃん?」ゴシゴシ
京子「げ、元気になったの!?」
まり「うん、まり、元気だよ?」
97 = 1 :
京子「そ、そっか……良かった、良かったぁ……」ウルッ
結衣「うん、良かった、本当に……」グスン
まり「おねーちゃんたち、泣いてるの?」オロオロ
京子「い、いや、これは欠伸だよ、ほら、起きたばかりだからさ、あはははっ」ゴシゴシ
結衣「そ、そだよ、まりちゃん、ちょっと待っててね、今ご飯にするから……」ゴシゴシ
まり「うん!」
99 = 1 :
まり「きょうこおねーちゃーん」
京子「ん?どうしたの、まりちゃん」
まり「お鍋の中に入ってた葉っぱは、なーに?」
京子「あれは……結衣がまりちゃんの為に採ってきてくれた、薬草だよ」
まり「にがかったー」
京子「そっか」クスクス
まり「けど、ゆいおねえちゃんが採って来てくれたのなら、全部たべるー」
京子「……うん、まりちゃんは、いい子だね」ナデナデ
まり「えへへ」ニパ
100 = 1 :
結衣「はい、まりちゃん、スープ出来たよ~」
まり「ありがとう!おねーちゃん!」
結衣「ごめんね、ちょっと苦いの入ってるけど、我慢してたべれる?」
まり「うん!」
京子「じゃ、朝御飯、皆でたべようね?」
まり「うん!!」
一同「「「いたーだきまーす!」」」
みんなの評価 : ★★★
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