元スレ京子「無人島漂流記!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
1 :
京子「結衣、この宝くじ、当たってる……」
結衣「へえ、幾ら?」
京子「ごせんまんえん……」
結衣「……は?」
京子「よし、みんなで旅行行こう!世界旅行!豪華客船で!」
結衣「お、落ち着け」
ちなつ「ほんとですか!?」
あかり「あかり、お船で旅行するのはじめて!」
まり「うにー!」
京子「よーし、まりちゃんも行こう!ご家族ごとご招待だ!生徒会の皆も招集!」
綾乃「な、なんですってー!?」
結衣「いや、だから落ち着けって!」
2 = 1 :
京子「海だー!」
まり「うにー!」
京子「豪華客船だー!」
まり「うにー!」
京子「出港だー!」
まり「うにー!」
京子「嵐だー!」
まり「うにー!」
京子「難破だー!」
まり「うにー!」
京子「遭難だー!」
まり「うにー!」
3 = 1 :
京子「無人島だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
まり「うにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
4 = 1 :
1:『探検』
~南国の無人島~
~海岸~
京子「ゆいー、お腹空いたー」クイクイ
結衣「……」ポカーン
京子「駄目だ、ショックのあまり、呆けちゃってる」
まり「おねえちゃん、大丈夫?」
京子「うん、しばらくすれば元に戻ると思うよ」
京子「よし、今のうちに落書きしちゃえ……」カキカキ
まり「まりも!まりも!」
キャッキャウフフ
5 :
なんで原作はエロに走ったんだろうな
6 :
展開はやいな.....
つづけて
7 = 1 :
京子「よし、暇だし避難ボートに備え付けられてる備蓄でも調べよっか」
まり「びちく?」
京子「ご飯とかお水とか!」
まり「……」グゥ~
京子「まりちゃんも、お腹空いた?」
まり「うん!」
京子「よし、じゃあ、ご飯にしよう!」
8 = 1 :
まり「うに、あるかなー?」トテトテ
京子「いやー、流石にうには無いよ~、あ、けど浅瀬に行けば採れるかも」
まり「うに!」タッ
京子「こーら、だめ、走っちゃ」ガッ
まり「うにあるのに?」
京子「うん、うに採るのは、ちょっとあとにしよ?」
京子「まず、結衣にご飯持って行ってあげないといけないしね」
まり「おねえちゃん、ご飯食べたら、元気になるかな」
京子「元気にならなかったら、くすぐっちゃおうか?」
まり「うん!」
9 = 1 :
京子(うーん、殆どの備蓄は流されちゃってるな……)
京子(保存食が幾つかと、水入りのペットボトルが少し……)
京子(まあ、食料や水は何とか探せるとして、救急箱が無いのが、キツいかも)
京子(まあ、ボートも殆ど水没しかけてて、ギリギリこの島に辿りついたって感じだったからなあ)
京子(仕方ないか……)
京子「あ、小型無線機だ、それにライターも……これ使えるかな……」
まり「きょうこおねーちゃん、ご飯、見つかった?」
京子「ばっちりだよ!」ニコ
10 = 1 :
京子「ゆいー、ご飯食べよ~」トテトテ
まり「ゆいおねーちゃーん!」トテテ
結衣「……はっ」
京子「お、正気に戻った?」
結衣「きょ、京子……こ、ここは?」
京子「ここは、無人島です!」
京子「私達三人、遭難しちゃったのです!」
結衣「……へー、そうなんだ……」
京子「あれ、わりと余裕あるね、駄洒落言うなんて」
11 = 1 :
結衣「よ、余裕って……そんなの、あるわけ……」
結衣「あるわけないだろ!」
京子「結衣っ」ガシッ
結衣「な、なに」ビクッ
京子「……」フルフル
結衣「え?」
まり「……ゆ、ゆいおねえちゃん、怒ってるの?」ビクビク
結衣「あ……」
12 = 1 :
結衣(そ、そっか、私達が、怖がったり焦ったりしてたら……)
結衣(まりちゃんにまで、それが伝わっちゃう……)
結衣(私達以上に脆いまりちゃんの心を守るには、表面上だけでも平静を保たないと……)
結衣(そう言う事、だよね、京子……)
結衣「い、いや、怒ってないよ、まいちゃん」ニコ
まり「う、うん」ホッ
13 :
ほう
14 = 1 :
京子「ほら、ゆい~、ご飯と水だぞ!」ポーイ
結衣「あ、ありがと、どうしたのコレ」
京子「ボートに残ってた保存食とペットボトル、ま、これを食べてちょっと休憩しようよ」
結衣「うん……」
京子「あ、中にスプーンと容器が入ってるね、これは捨てずに取って置こうっと」
まり「んー、袋、開けられない……」
結衣「……まりちゃん、貸してみて?」
まり「うん」
15 = 1 :
結衣「よっと……」パリッ
まり「うわあ、おねえちゃん、ありがとう!」ニコ
結衣「うん、どういたしまして」ニコ
京子「よーし、それじゃあ」
一同「「「いただきまーす!」」」
16 = 1 :
結衣「……うーん、あんまり美味しくないねこれ」モクモク
京子「え、わりと美味しいよ?」モクモク
結衣「マジか」
まり「……」モクモク
結衣「まりちゃん、美味しい?」
まり「うん!」モクモク
結衣「子供向けの味付けなのかな」モクモク
京子「ゆい~、私は子供じゃないよ~?」
結衣「子供みたいなもんだろ」
京子「ムキー!」ブンブン
結衣「あ、暴れるな」
まり「お姉ちゃん達、楽しそう」クスクス
17 = 1 :
京子「ゆいー、これ食べ終わったら、ちょっと探検に行こうよ!」
結衣「探検?いや、けど食料があるなら別に危険を冒さなくても……」
京子「うーん、あるにはあるんだけど、さ」
結衣(……量には不安があるって言うことか……)
京子「それに、お風呂は無理にしても、水浴びくらいはしたいじゃない?」
結衣(食料と水源の確保、それに衛生環境の改善が当面の課題って事かな……)
結衣「そうだな、寝れそうな場所も探さないといけないし……」
結衣「よし、じゃ、ちょっと探検してみようか」
まり「探検、たのしみー!」
18 = 1 :
京子「じゃ、海岸線の探検に、れっつごー!」
結衣「森の中は、入らなくていいの?」
京子「うん、川とかは絶対に海岸線へ繋がってるはずだしね」
京子「河口を見つけて、遡った方が簡単だと思う」
結衣「なるほど……京子は、そういう事には頭が回るよな」
京子「えへへへへ///」
まり「浅瀬で、うに採れる?」
結衣「うん、うにが居るかどうかも、探そうか」
まり「うん!」
20 = 1 :
京子「よし、まりちゃん、手繋いで行こう!」
まり「うん!」ギューッ
京子「おーてーてー、つーないで~♪」
まり「うーにーにーにーうーにーにー♪」
京子「歌詞全然違う!?」
結衣「ぷっ」クスクス
21 = 1 :
結衣(まりちゃん、楽しそうで良かった……)
結衣(……京子が居てくれて、本当に助かったな……)
結衣(私だけだったら、多分、まりちゃんの心を傷つけてたと思う……)
結衣「……」
結衣(あかりやちなつちゃん、綾乃達やまりちゃんの両親は、大丈夫なのかな……)
結衣(何とか、無事でいてくれるといいけど……)
22 = 1 :
まり「お鍋だー!」
結衣「え?」
京子「あの船に積まれてた物かな?」
結衣「あ、ああ、そうだね」
まり「……」スポッ
まり「えへへ」ニコ
京子「おー、まりちゃんの頭にジャストフィット!かっこいい!」
まり「やたー!」ピョーン
結衣「こっちにはビニールシートが落ちてる……割と、流れ着いてるもんなんだなあ」
結衣(これを上手く使えば、テントみたいなのを作れないかな……)
24 = 1 :
京子「ゆいー、河口見つけたよ~」
結衣「あ、ああ、判った~」タッタッタッ
まり「うに、居なかったね」
結衣「まあ、時間はたっぷりあるし、ゆっくり探せばいいよ」ニコ
まり「うに!」
京子「よし、じゃあ、河口を遡ろっか!」
25 = 1 :
京子「結衣、まりちゃん、ちょっとゲームしながら行かない?」
結衣「ゲーム?」
京子「そ、名付けて、足跡探しゲーム!」
まり「あしあと?」
京子「ほら、ここ見て~」
結衣「……それ、足跡か?何か、小さい穴が幾つも開いてるだけに見えるけど……」
京子「うん、小動物、多分、リスかネズミの足跡だと思う」
京子「この足跡より、おっきい足跡を見つけた人が勝ちね!」
まり「うん!まり、頑張って探す~!」
結衣「……」
26 = 1 :
結衣(そっか、川沿いだと野生生物が定期的に水を飲みに来てる可能性がある)
結衣(もしかしたら、大型の生物とかも……)ゾクッ
結衣(確かに、その辺も、警戒しておかないとな……)
京子「おっと、まりちゃん、この辺は足場が悪いから危ないよ、手、繋ごう?」
まり「うんー!」ギューッ
27 = 1 :
まり「あしあと、見つけたー!」
京子「どれどれー?あー、これはさっきの方がおっきいかなあ?」
まり「んー、そっかなあ……」ショボン
京子「じゃあ、おんなじくらい!」
まり「うん!」ニコ
結衣「京子、あれ、滝じゃない?」
京子「ん?おー!」
28 = 1 :
ザァァァァァァァァァァァァァァ
京子「滝つぼだー!」
まり「す、すげー!」キラキラ
結衣「綺麗な水……ここなら水浴びとかもできそうだな」
京子「いっちばーん!」
結衣「……え?」
ザブーンッ
29 = 1 :
まり「まりもー!」ピョーン
ザッブーンッ
結衣「お、おーい、せめて服くらいは脱ごうよ」
京子「え!?服を脱げだなんて……ゆ、ゆいのえっち!」
まり「えっちー!おねえちゃんえっちー!」ケラケラケラ
結衣「え、えっちじゃないっ///」
京子「うおー!ゆいが怒った!まりちゃん逃げろー!」ジャバジャバ
まり「うにー!」ジャバジャバ
結衣「はぁ……しようがないなあ、二人とも……まりちゃん、足がつかない所までは行っちゃだめだよ?」
まり「はーい!」
31 = 1 :
キャッキャウフフ
結衣「……私も入ろうかな」
結衣「服、どうしよう……」
バシャーンッ
結衣「つ、つめたっ!」
京子「うへへへ、結衣にゃん、油断しましたな」ニヤニヤ
結衣「……」
ザッブーンッ
バッシューンッ
京子「ぶはっ波がっ」
結衣「あははは、京子、ぶはって」クスクス
まり「きょうこおねえちゃん、ぶはっ、ぶはっ!」ケラケラ
32 = 1 :
結衣「ふー、さっぱりしたね、塩水のせいで身体がベタベタしてたし」
まり「うん!」
京子「だねえ」グデーン
結衣「けど、服、どうしよう、気温は高いけど、流石に濡れた服のままだと、風邪引いちゃうかも」
京子「ふっふっふっ、ちゃんと代用品は見つけてありますて」
結衣「代用品?ボートの中とかに服とか入ってたの?」
京子「いや、あれを使おう!」ビシッ
結衣「あれ……?」
結衣「……え?」
結衣「葉っぱ?」
33 = 1 :
京子「はい、まりちゃんのは、こんな感じかな?」
京子「蔦とおっきい葉っぱでワンピースみたいなの作ってみたんだけど」
まり「かっこいい!妖精さんみたい!」キラキラ
京子「ありがと」ニコ
結衣「相変わらず器用だな、京子は……というか」
結衣「な、何で私のはビキニみたいな感じになってるの///」
京子「その方が、動きやすいでしょ?」ニヤニヤ
結衣「お、お前、わざとやってるだろ///」
結衣(というか、水着とかよりもスースーする///)
34 = 1 :
京子「そして私のは……こうだ!」バサッ
結衣「うわあ……、なにか葉っぱで作ったキグルミみたいになってる……」
まり「かいじゅうみたい」
京子「うごきにくい!」バサバサ
結衣「まあ、そうだろうな……そのままだと、生活に不便だろ」
結衣「よし、まりちゃん、一緒にむしっちゃおう」バリバリバリー
まり「うにー!」バリバリバリー
京子「あんっ、や、やめてっ、ご無体なっ!」
35 = 1 :
京子「うう、酷い、結局ビキニみたいにされた……」ヨヨヨヨ
まり「おねーちゃん、にあってるー!」ニパ
京子「ほ、ほんと?」
結衣「……」ポー
京子「結衣にゃんは?どう思う?似合う?」
結衣「あ、う、うん、似合って、るよ///」
京子「何で結衣が照れてんの」
結衣「う、うるさいっ///」
結衣(葉っぱがヒラヒラしてて、京子の大切な所が見えそうなんだよっ///)
37 = 1 :
京子「よし、空のペットボトルにも水を補充できたし……そろそろ海岸に戻る?」
結衣「そ、そうだな、あまり遅くなると、暗くなって戻れなくなりそうだし」
まり「んー……」ゴシゴシ
結衣「まりちゃん?」
まり「ねむたい……」
結衣「……そっか」
まり「んに」
結衣(こんな小さい身体で、頑張ったもんな、まりちゃん)
38 = 1 :
結衣「よし、まりちゃん、私がおんぶしてあげる」
まり「いいのー?」
結衣「大丈夫、お姉ちゃんは京子を肩車した事だってあるんだから」ニコリ
まり「かたぐるま……すげえ」キラキラ
結衣「ふふふ、けど今日はおんぶね」
結衣「流石に足場が不安定で肩車は危ないから」
まり「うん!」
39 = 1 :
まり「おねーちゃん、ヒンヤリしてて気持ちいい……」ピト
結衣「そっか……」
京子「結衣は体温低めだからねえ」
まり「……おねえちゃんたち」
まり「……だいす……き」
まり「……」
結衣「まりちゃん、寝ちゃった?」
まり「……」zzz
結衣「……おやすみ、まりちゃん」
40 = 1 :
結衣「……京子」
京子「ん?」
結衣「ありがとうな」
京子「え、なにさ、いきなり」
結衣「まりちゃんの為に、色々と、考えてくれてたんだよね?」
結衣「京子が居てくれて、助かった」
京子「……うん」
41 = 1 :
京子「私、遭難して、正直、凄く怖かった」
結衣「……私も」
京子「泣きそうになったけど……」
京子「けどさ、まりちゃんが居てくれたおかげで、何とか平静を保とうって気になったんだよね」
結衣「……うん」
京子「多分だけど、私と結衣の二人っきりだったら……凄く、喧嘩とかしてたと思う」
結衣「……そうかも」
京子「だから、一番の功労者は、まりちゃん」ナデナデ
まり「うにぃ……」zzz
結衣「ふふふ、そうだな」ニコリ
結衣「ありがとう、まりちゃん……」
42 = 36 :
まりちゃん良い子や
43 = 1 :
~海岸~
結衣「京子、そっち引っ張って~」
京子「ほーい!」
バサバサー
結衣「よし、上手くシートが樹に引っかかった……」
結衣「あとは蔦でシートを固定すれば……テント完成」ヒョイヒョイ
京子「結衣、器用に木に登るなあ……」
結衣「これで雨風は防げると思うよ、樹が倒れてこない限り」スタッ
京子「ありがと、結衣」ニコリ
44 = 1 :
京子「そういえば、ボートで無線機見つけたんだった!」
結衣「え、使えるの?」
京子「ずぶ濡れだったから、取りあえず電池外して乾かしておいたんだけど……」ゴソゴソ
京子「うん、乾いてる」
結衣「た、試してみようっ」
45 = 1 :
京子「んー……電源はこれかな」ポチッ
ザーーーー
京子「お、動いた」
結衣「やったな!けど何も聞こえない……?」
京子「周波数を合わせないとね、えーと、これかな……」クルクル
ザーーーー
京子「駄目だ……」
京子「電波が届いてないのか、それとも故障してるのか……操作の仕方が悪いって可能性も」
結衣「そ、そっか……」ガクッ
46 = 36 :
しえんぬ
48 = 1 :
京子「……確か、映画とかでは、高い所に行けば電波が届くってパターンが多いんだよね」
結衣「高い所って?樹の上とか?」
京子「いやぁ……」
京子「あの、山の上、とかかなぁ?」
結衣「……あんな所まで、行くのか……」
京子「まあ、しばらくは海岸で過ごしてみようよ、救助隊が来てくれたら、それに越したことは無いんだし」
結衣「……そ、そうだな」
結衣(けど、もし来なければ……あの山の上まで登ることも考えないと)
49 = 1 :
京子「まだ夕方だけど……今日はもう寝ようか?まりちゃんも、疲れてるみたいだし」
結衣「うん、京子も、疲れてるだろ?」
京子「正直、へとへとです……」
結衣「そっか……」
結衣(京子、色々考えてくれて、頑張ってたもんな……)
結衣(……頑張った京子に、何かしてあげたい……)
まり「……」zzz
京子「よーし、まりちゃんは、真ん中ねっ」
まり「んむにゃ……」ゴロン
京子「よいしょっと」コロン
結衣「……」
50 = 1 :
京子「結衣、寝ないの?」
結衣「うん、あのさ、京子……」
京子「ん?」
結衣「……膝枕、してあげよっか?」
京子「え、な、なんで?」
結衣「京子、今日は頑張ってたから、何かしてあげたいなって……」
京子「……」
結衣「……いや、忘れて、変な事言ってごめんっ///」
京子「結衣……」
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