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元スレ男「お前は本当に気持ち悪いな」
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―――で、時間は流れて
女「おはよう、クラス1」
クラスメイト1「あ、おはよう、……ございます女さん」
女「いや、昨日自分から敬語敬称は無しにしようって言ってきたんじゃないですか。
なら敬語敬称はなしでしょう常識的にうんたらかんたら」
クラスメイト1「その、なんか緊張しちゃって……」
女「女の子同士でなにを緊張することがあるのやら」
クラスメイト1「お、女……ちゃん、は気にならないの……?」
女「どうだろう?」
>>52
そんなことない
そんなことない
クラスメイト1「どうだろうって……」
女「クラス1は変わってるね。
いや、それにしても寒いね」
クラスメイト1「話の切り替わりが早い……。もう冬だから、寒いのも、仕方ないよ……」
女「クラス1は寒いのは苦手?」
クラスメイト1「う、うん。女ちゃんは言うわりに平気そうだね……?」
女「まあ自分は冬に愛されてますし」
クラスメイト1「あは、なにそれ」
クラスメイト2「おはあよー」
クラスメイト3「おはよう、ってあら、二人とももう来てたのね。最近本当に寒いわよね。
そういえば去年よりだいぶ低いらしいわよ気温。この調子だと今日にでも初雪が
降るかもしれないって」
女「おはようございます。初雪ですか。それはロマンチックですね」
クラスメイト1「おはよう。女ちゃんは雪好き、なの?」
女「冬に愛されてるから、私も冬を愛してるのです」
クラスメイト1「あはは、なにそれ」
クラスメイト2「……にしてもあんたたち最近仲良いね。
昨日も二人で遊びに行ってたでしょ」
女「ああ、まあ。軽く遊びましたね」
クラスメイト3「二人とも遊ぶなら私たちも誘ってくれればよかったのに、
私も昨日は暇だったのよ?」
クラスメイト1「あ、ええと、それはね……」
クラスメイト2「ちょいクラス3よ。もう少し頭を使おうねー」
クラスメイト3「え、ちょなに怒ってるの」
クラスメイト2「あんたあたますっかすかなんじゃない? もしかして胸か!?
栄養が胸にいってるから頭が回らないのか!?」
女「……?」
教師「今日の授業はここまで」
男「……」
幼馴染「男、ご飯行こうよ!!」
男「いや、今日は中で食べない? 流石に外は寒いと思うんだけど」
幼馴染「えー、仕方ないなあ。なら私のクラスで食べよう!」
男「ああ、それはいいね」
女「……」
クラスメイト1「女ちゃん、お弁当、あの、一緒に」
女「うん、食べよう」
クラスメイト1「……うん!」
クラスメイト1「女ちゃん、お弁当、あの、一緒に」
女「うん、食べよう」
クラスメイト1「……うん!」
幼馴染「男さ、今日暇?」
男「うん? ……うん、今日は暇だな」
幼馴染「ならさ、……その、話したいことがあるんだけど!」
男「おお、何だ?」
幼馴染「いや今じゃなくて……。放課後、少し私と話してくれない?」
男「……ああ、いいぞ」
幼馴染「本当!? じゃ、じゃあ今日の放課後、
えーと、体育館裏に……その、」
男「分かった、放課後に体育館裏だな?」
幼馴染「うん、そう。お願いします!!!」
男「お、おう」
幼馴染「うん、そう。お願いします!!!」
男「お、おう」
女「あれ? クラスメイト2と3は?」
クラスメイト1「き、今日は、その、」
女「……何か話したいことでもある?」
クラスメイト1「う、うん……」
女「そっか。じゃあ、聞くよ」
クラスメイト1「あ、あの、女ちゃん!!」
女「……はい」
クラスメイト1「放課後私に少し時間をください!!」
女「……はい?」
クラスメイト1「……だ、駄目?」
女「……いや、そんなことでよければ、いくらでも」
クラスメイト1「ほ、本当!? や、やった!」
女「じゃあ一緒に帰る?」
クラスメイト1「あ、うーん、……長くなるかもしれないから教室で
待っててくれない、かな?」
女「わかった。みんなが帰るまで待てばいいわけだ」
クラスメイト1「うん、そ、そのとおり!」
女「あい了解」
教師「今日はここまで」
男「……(うーむ、すぐ行くべきか時間を空けるべきか)」
男「……いや、少し時間を空けよう」
クラスメイト1「じ、じゃあまた後で!!」
女「え、一緒に待てば……、ってもういない。足結構速いんですね」
女「……あれ? 自分はどのくらい待てばいいんですかね?」
クラスメイト×「さようならー」
クラスメイト○「ばいばーい」
クラスメイト-「マラ挿したー」
クラスメイト+「しね、また明日ー」
女「……」
男「……」
女「……(な、なぜ男さんが残って……?)」
男「……(女、……さん、はなにしてんだ?)」
女「……(な、なんにせよ)」
男「……(こ、これは)」
男・女「……(――凄く気まずい!!!)」
男「……」ガタッ
女「……」ビクッ
男「……」
女「……(な、なぜ男さんが残って……?)」
男「……(女、……さん、はなにしてんだ?)」
女「……(な、なんにせよ)」
男「……(こ、これは)」
男・女「……(――凄く気まずい!!!)」
男「……」ガタッ
女「……」ビクッ
男「……」
女「……」
男「……」
女「……」
男「……」
女「……あ、あの」
男「な、なんだ?」ビクッ
女「あ、いや、えぇと」
男「な、なにかな? はっきり言えよ、きもちわ――いや、なんでもないよ」
女「……男さん、は、なんで、その、教室に?」
男「あ、それは、ちょっと用事があって」
女「お、男さんもですか。その、実は私も用事がありまして」
男「そ、そう」
女「……はい」
男「……」
女「……」
男「あ、あのさ、女、さん」
女「な、なんです?」
男「あー、っと、その、用事って何かなって思って、聞いちゃまずかった?」
女「あ、いえただ友達を待ってるだけです」
男「そ、そうなんだ」
女「はい……」
男「……」
女「お、男さんは!」
男「……な、なに?」ビクッ
女「あ、いや男さんは、その、どうして残ってんですかね?」
男「あー、それはだな……その、あれだ、えー」
女「あ、いえ無理に聞く気はないので」
男「そ、そうか。悪いな」
女「いえ、その、当然ですから」
男「……当然、か」
女「えぇと、なにか?」
男「……なあ、何が当然なんだ?」
女「へ?」
男「何が、当然なんだよ?」
女「男さん?」
男「ああああああああああもう!!!!! 何なんだよお前は!!!!?」
女「えぇと、なにか?」
男「……なあ、何が当然なんだ?」
女「へ?」
男「何が、当然なんだよ?」
女「男さん?」
男「ああああああああああもう!!!!! 何なんだよお前は!!!!?」
女「……へ? はい?」
男「いいから答えろおい!」
女「お、おおう、えと、何が当然か、でしたっけ?」あせあせ
男「そうだよ!」
女「だ、男女の距離ですよ、距離」
男「距離だあ?」
女「距離です。今のこの関係が普通の男女の正しい距離じゃないですか」
男「なに言ってんだよ!! 前のお前なら、夏のころのお前なら、そんなもんまったく
気にしてなかったじゃねえか!!! それに誰が普通だよおい!!!」
女「……かちん。……何なんですかいきなり!!! 怒鳴らないでくださいよ!!!」
男「おまえも怒鳴ってるじゃねえか!!」
女「揚げ足を取らないでください!! それに、何を誤解しているのか知りませんが
私は一般的な女子ですから!!!」
男「はっ、どこが一般的なんだよ!! 頭はいいしスポーツ万能、
見た目だってかなりいいじゃねえか!!!
そして何より、普通の女子はストーキングしない!!!!」
女「あ、それはそうですね」
男「あっさり受け入れるのかよ!!?」
女「まあ、自分も女。そこまで褒められると照れます」
男「な、い、今のは違う!!! 今のは言葉のあやというか、
とりあえず違うんだよ!!」
女「……」
男「……って女?」
女「……」
男「ど、どうしたんだよ? こっちむけおい」
女「……いや、すごく照れてます」
男「……あ、っそう」はぁ
女「……なんですか、今のため息は? 幸せが逃げますよ」
男「……久しぶりにお前と話して疲れた」
女「そうですか」
男「……ああ」
女「……」
男「……」
男「……久しぶりにお前と話して疲れた」
女「そうですか」
男「……ああ」
女「……」
男「……」
女「……女、さん」ぼそっ
男「あ?」
女「あ、あのさ、女、さん」
男「……おいまて」
女「きいちゃ、まずかった?」
男「おいまてええええ!!」
女「あはははは、悪態を全くつかない男さんって凄く新鮮でしたよ」
男「うわ、あ、あ、あ。わ、忘れろこらああああああああああ!!!」
女「いやですよぅ。女、さん。あはははは」
男「ちくしょおおおおおおお!!」
女「実はですね、大切な話があるそうです」
男「おおあおあああああ、って、あ?」
女「用事の話です。何の話かは知りませんが、
まあそういうわけで残ってます」
男「……そうか。ところで、その、お前を呼び出した奴のこと、
お前はどう思ってるんだ?」
女「へ? どうって、よく思ってますよ、普通に」
男「よく? あー。そうじゃなくて、好きなのか?」
男「おおあおあああああ、って、あ?」
女「用事の話です。何の話かは知りませんが、
まあそういうわけで残ってます」
男「……そうか。ところで、その、お前を呼び出した奴のこと、
お前はどう思ってるんだ?」
女「へ? どうって、よく思ってますよ、普通に」
男「よく? あー。そうじゃなくて、好きなのか?」
女「まあ、好きですよ? 大切です」
男「……そうかぁ」
女「どうしました?」
男「いや、べつになんでもないよ」
女「そうですか?」
男「ああ……(放課後の教室で大切な話、
この馬鹿はなぜか気づいてないが確実に告白じゃないか。)
……ああ、おめでとう」
女「はい?」
男「……じゃあ、そろそろ俺も行くわ」
女「あ、わかりました。気をつけてくださいね?
いざとなったら警察を頼ってくださいよ?」
男「……お前はなに言ってるんだよ?」
女「これからヤンキーに囲まれるんでしょ? 男さん怖いですからね、
うらみつらみもあるでしょう」
男「……ねぇよ」
女「そうですか、まあお気をつけて!」
男「はいはい。じゃあな、女」
女「はい、さようなら男さん。……また明日」
男「……じゃあな」ガラガラ
女「……」
女「……教室が一気に寂しくなりましたが、めげずに待つとしますか」
女「……」五分経過
女「……」十分経過
クラスメイト1「……おまたせ」
女「お、遅かったね」
クラスメイト1「覚悟が、決まらなくて」
女「覚悟?」
クラスメイト1「勢いで、勢いで、勢いで」ぼそぼそ
女「……」五分経過
女「……」十分経過
クラスメイト1「……おまたせ」
女「お、遅かったね」
クラスメイト1「覚悟が、決まらなくて」
女「覚悟?」
クラスメイト1「勢いで、勢いで、勢いで」ぼそぼそ
女「クラス1?」
クラスメイト1「お、お、女ちゃん!!!!」
女「ぅおう……、何かな?」
クラスメイト1「……あの、そのね、……あの」
女「何かな? どうも私は普通じゃないらしいから大抵のことは驚かないよ。
安心して話してくれ」
クラスメイト1「うん、……あのね、私、」
女「うん……」
クラスメイト1「私、女ちゃんのことが――」
幼馴染「好き!!!」
男「……」
幼馴染「ずっと、ずっと好きだった! 私は、あなたが大好きで、それで!!」
男「……うん」
幼馴染「……あなたはずっと私のそばにいてくれた、優しくしてくれた。
私、わがままだから、一時期友達なくしていじめられて、でもあなたはそばにいてくれた。
私を守ってくれた」
幼馴染「私馬鹿だからさ、いままでずっと気づかない振りしてた。
気づいてしまったら、それは痛いだけだってなんとなく分かってた。
気づきたくなかった。だから高校に入ってから徐々に距離置いたりしてさ。
ほんと馬鹿だよね。でも、最近また昔みたいに一緒にいたらね、
なんか安心してる自分がいてさ、わかっちゃったの」
幼馴染「……わかっちゃったよ、おとこ。私は、あなたのことが好きなんだって」
男「……そう、か」
幼馴染「男、私と、」
クラスメイト1「付き合ってください!!」
女「……へ?
(女ちゃんのことが好きでした付き合ってください?)
……え?」
クラスメイト1「……お、女ちゃん?」
女「……あのさ、つかぬ事をお伺いしますが」
クラスメイト1「なにかな、女ちゃん?」
女「クラス1って、女の子、だよね?」
クラスメイト1「そ、そうだけ、ど?」
女「で、ですよねー。それでさ、私も実は、女の子なんだよ」
クラスメイト1「う、うん。し、知ってるよ……?」
女「ですよね……。うん……知ってるよねー」
女「……へ?
(女ちゃんのことが好きでした付き合ってください?)
……え?」
クラスメイト1「……お、女ちゃん?」
女「……あのさ、つかぬ事をお伺いしますが」
クラスメイト1「なにかな、女ちゃん?」
女「クラス1って、女の子、だよね?」
クラスメイト1「そ、そうだけ、ど?」
女「で、ですよねー。それでさ、私も実は、女の子なんだよ」
クラスメイト1「う、うん。し、知ってるよ……?」
女「ですよね……。うん……知ってるよねー」
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