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    元スレ女「…」男「なんでアイツ、いつも手袋してるんだろ?」

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    301 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:34:50.44 ID:kQkxWYfR0 (-27,-15,+0)
    302 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:35:52.07 ID:UVKw+a/B0 (+24,+29,-2)
    ジャックスケリントンみたいだと思えばかわいいじゃないの
    303 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:35:57.60 ID:1Weham8T0 (+22,+29,-5)
    さっさと出て行かんかい…
    コッコッコッコ
    304 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:36:19.47 ID:opMV001GO (+45,+30,-38)
    律儀につけられた手袋を俺は握った。

    「…」

    「……」

    沈黙。

    かける言葉がいくら探しても見つからない。

    「…」

    彼女は泣いていた。

    涙腺をかたどる組織も失われているので、涙を流すことはありえないが
    305 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:36:25.85 ID:H4K6C/lg0 (+0,+29,-3)
    >>191おしっこのとき困るだろ
    306 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:37:32.61 ID:tipnqnn40 (+29,+29,-4)
    そもそも声も出せないだろ
    307 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:37:48.53 ID:YafY9wJV0 (+32,+29,-11)
    >>306
    ヒント ブルック
    308 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:38:27.20 ID:xkQy/ZGc0 (+21,+23,+0)
    >>307
    ヒント ワンピース
    309 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:39:34.60 ID:opMV001GO (+45,+30,-78)
    俺は、後悔していた。昨晩の異常なまでの接近は、女さんの最後の賭けだったのかもしれない。

    自分の醜い姿を見られる前に、今のうちに、と。

    見事、俺はその賭けを打ち砕いてしまった。

    「ごめんな…ごめんな…」

    声にならない泣き声をあげながら、俺は倉庫を後にした。
    310 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:39:57.20 ID:BMFCnlfw0 (+23,+29,-29)
    「責任とってほねっ!」
    311 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:40:41.66 ID:tipnqnn40 (+30,+29,-15)
    ブルックは涙流すんだが
    312 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:42:16.31 ID:PilsT4840 (+17,+24,+0)
    >>310
    評価したい
    313 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:42:28.03 ID:opMV001GO (+45,+30,-49)
    俺が去った倉庫のその外で、生徒の足音がした。

    倉庫が開く音。

    彼女の姿を見た生徒の脚が、一瞬強張る。
    しかし、すぐに生徒は明るい声を出した。

    女友「…えへへ、ごめんね。男のあと、尾行しちゃったんだ」

    「…!」

    女友「女さん、だよね!」
    314 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:42:54.67 ID:YafY9wJV0 (+33,+29,-1)
    >>311
    ワンピースだからいんじゃね?
    315 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:43:17.05 ID:UdperCJ20 (+31,+29,-3)
    お話として純粋に楽しむべきだと思うの
    316 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:44:18.03 ID:ydvWL5y/0 (-25,+29,-2)
    クズはだまってろ
    317 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:44:58.31 ID:YafY9wJV0 (+22,+22,+0)
    >>315
    めんご
    318 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:46:26.93 ID:ZjQFO/a5O (+19,+29,-1)
    闇にかーくれていっきるー
    319 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:46:44.01 ID:BS3Ukwl/0 (+25,+30,+0)
    320 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:47:17.56 ID:xkQy/ZGc0 (-15,-6,+0)
    >>319
    321 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:48:24.56 ID:opMV001GO (+45,+30,-149)
    「見ないで、お願い!見ないで!」

    女友「…見ないでーって言うなら見ないけどさー…」

    「どうして、男くんも、アナタも…」

    女友「男と付き合ってるんでしょ?」

    彼女の口が、女友の言葉に遮られた。

    女友「なるほどねー、私にも話してくれなかったのは、こういう訳なのか」
    女友「…ごめん…勝手に、こんなことして」

    「ほっといてよ…もう男くんは…」

    彼女は諦めの言葉を口にしようとした、が、その言葉をまたしても女友が遮った。

    女友「違う違う、その逆その逆。アイツが女さんをこんなことで嫌うなんて滅相もない」
    322 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:49:12.65 ID:KAEBgv190 (+8,+20,-3)
    323 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:50:17.29 ID:YafY9wJV0 (+30,+30,-18)
    そう、男の霊力は浦飯幽助を軽く凌駕していた
    324 : 忍法帖【Lv= - 2011/12/28(水) 11:52:38.20 ID:z2pc4Gv80 (-22,-10,+0)
    支援
    325 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:53:11.45 ID:opMV001GO (+43,+30,-120)
    女友「ただね、アイツもアイツでバカだからさー」
    女友「ほら、中途半端な気遣いが一番人を苦しめるんだよね」

    女友はケタケタと笑った。

    「…」

    女友「…もっかい、男と話しなよ」

    「…夜…」

    女さんが小さく呟いた。

    「夜なら、元の姿に戻れる…から…」

    女友「おぉ!だったら話が早いねぇ~、夜でいっか!」

    女友はポンポンと手を叩いた。
    326 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:53:54.97 ID:zAG/aauq0 (+28,+30,-47)
    その後、悲しげな、然し慈愛に満ちた琵琶の音色がベォン、ベォンと体育倉庫に響いた。
    「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、
    沙羅双樹の花の色、リア充必衰を顕す」
    327 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:54:40.06 ID:1Weham8T0 (+33,+30,-94)
    「そこまでだ」
    聞いたことのある声が聞こえた
    寺生まれで霊感の強いTさんだ
    「破ぁ!!」
    有無を言わさずにTさんが叫んだ
    するとTさんの両手から青白い光弾が飛びだし、女の霊を吹き飛ばした
    「これで安心だな・・・」そう呟いて片手でタバコに火をつけるTさん。
    寺生まれってスゲェ・・・その時初めてそう思った。
    328 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:57:58.83 ID:KAEBgv190 (-22,-10,+0)
    支援
    329 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 11:58:57.02 ID:BS3Ukwl/0 (+29,+29,-11)
    随所にちりばめられている、会話形式以外の説明文でわかる。
    文章力高い
    330 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:00:37.46 ID:opMV001GO (+45,+30,-130)
    「でも、アナタは…!」

    女友「ん?」

    「アナタも、彼のこと…」

    女友はその言葉に一瞬強張りを見せた。が、すぐにいつもの調子をとり戻してみせた。

    女友「まぁね。私さ、素直じゃないから、好きとは言えないんだよね」
    女友「多分、『好きじゃないけど、付き合いたい』って言ってたと思うんだ」

    女友の表情は晴天のように朗らかではあるが、どこか、もの寂しいものを女は感じた。

    女友「んなことより女さんだぞ。今日の夜だからね、待ってなさい」

    「…でも…」

    女友「でもじゃないの!」

    ナヨナヨと渋る彼女に一喝したあと、女友は授業のために倉庫を後にした。
    331 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:00:54.63 ID:BS3Ukwl/0 (+31,+29,-12)
    「まぶしくて目を細めたって、私目、無いんですけど!ヨホホホホホ」
    332 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:02:14.63 ID:cxF0L/f10 (+19,+29,-2)
    女友マジいい女
    333 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:04:05.51 ID:ZEvn1SSm0 (+14,+29,-14)
    頭蓋骨姦マダー?
    334 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:07:11.34 ID:KAEBgv190 (-22,-10,+0)
    支援
    335 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:07:59.81 ID:YafY9wJV0 (+8,+8,+0)
    >>331
    評価する
    336 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:08:11.02 ID:UDGYHHdcO (+14,+29,-1)
    うわ追い付いた
    337 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:11:05.79 ID:opMV001GO (+38,+30,-195)
    女友「男ー帰るよー」

    「…あぁ」

    いつも通り、俺は女友に帰宅を促される。いつも通り。

    混雑した下足場をくぐり、門をすりぬけた時には、蝉の声は止んでいた。

    女友はと言えば、いつもよりもやかましく、俺にちょっかいをかけてくる。突っ込む気力もない俺には、それが負担にさえ感じた。

    女友「そういえば男、今日の夜さ、一緒に学校行こう?」

    「…な、なんで?」

    突然の提案に、俺も思わずアヒルのような声を出した。

    女友「なんでってー…うーん…」

    「…俺は……」

    行けない。女さんの覚悟を踏みにじっておいて、今更会えない。今日、倉庫での会話を最後にしたつもりなのだ。

    女友「バカ」

    女友が突然俺を罵倒した。
    いつものちょっかいでも、からかいでもなく、

    その声色は明らかに罵倒、侮蔑の色を孕んでいた。
    338 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:12:02.69 ID:uj+biaP90 (+19,+29,+0)
    追い付いてしまった...
    339 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:15:20.27 ID:qd75c4aJO (+14,+29,-1)
    追い付いた
    340 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:16:01.02 ID:BS3Ukwl/0 (+29,+29,-7)
    追いついたほどウザい報告はない
    誰も興味無い
    341 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:17:27.75 ID:opMV001GO (+45,+30,-138)
    女友「へぇー、自分が間違い犯したからって、責任だのケジメだのなんだかんだ言って逃げるんだねー」

    「…は?」

    女友の目は、ただ俺を見据えていた。心まで見透かされている、そんな気さえした。

    女友「なんか責任感じて、会いたくないとか思ってる?女さんほったらかし?」

    「な、なんでお前がそのことを!?」

    西日が、女友に対して逆光になっているので、コイツの表情が読み取れない。

    女友「そりゃ、知ってるさ。私はアンタのストーカーだからねぇ」

    「マジメに聞いてるんだ」

    女友「ごめんね、昼休み…アンタの様子がおかしかったから、こっそりツけちゃった」
    342 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:17:57.73 ID:yKMMEkOt0 (+24,+29,+0)
    じゃ追い抜いたドヤァ
    343 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:18:20.50 ID:19ujlYYtO (+24,+29,-6)
    身を削る想いとは正にこの事か
    344 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:18:45.88 ID:G1TcDCdv0 (+14,+29,-1)
    追い越したわ
    345 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:18:59.06 ID:BS3Ukwl/0 (+24,+29,-5)
    追い抜いた


    「…は?」
    346 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:20:06.80 ID:tRfAejW/0 (+19,+29,-1)
    追い越したと思ったら>>1に戻った
    347 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:23:20.48 ID:f/jwD9QYO (-4,+2,-2)
    追いついた

    超支援
    348 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:24:02.64 ID:opMV001GO (+45,+30,-126)
    女友「女さん、嫌いになっちった?」

    「そんなわけないだろ?」

    女友「じゃあ行きなよ!」

    「…」

    女友「…だって、アンタは今でも、女さんが好きなんでしょ?女さんだって、待ってるよ。行ってやりなよ…」

    逆光で、女友の表情は見えない。

    女友「…ね?」

    コイツの小さなシルエットが、俺の腕にからみついた。

    女友「…ごめんね。今日、だけ。今日で、最後にするから。」

    女友は、そのまましばらく俺に抱きついたままだった。

    太陽が、赤く輝く。


    夜の訪れは近い。なんとなく、夜が怖かった。
    女さんではなく、他でもない、夜が。
    349 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:25:18.91 ID:eKD90uhaO (+17,+29,-1)
    追い付いたーっ
    350 : 以下、名無しにか - 2011/12/28(水) 12:26:36.14 ID:R41CL6R90 (+25,+29,-1)
    顔が無くなっていく病気思い出した
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