元スレ女「…」男「なんでアイツ、いつも手袋してるんだろ?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
302 :
ジャックスケリントンみたいだと思えばかわいいじゃないの
303 :
さっさと出て行かんかい…
コッコッコッコ
304 = 19 :
律儀につけられた手袋を俺は握った。
女「…」
男「……」
沈黙。
かける言葉がいくら探しても見つからない。
女「…」
彼女は泣いていた。
涙腺をかたどる組織も失われているので、涙を流すことはありえないが
306 = 247 :
そもそも声も出せないだろ
307 = 295 :
>>306
ヒント ブルック
308 :
>>307
ヒント ワンピース
309 = 19 :
俺は、後悔していた。昨晩の異常なまでの接近は、女さんの最後の賭けだったのかもしれない。
自分の醜い姿を見られる前に、今のうちに、と。
見事、俺はその賭けを打ち砕いてしまった。
男「ごめんな…ごめんな…」
声にならない泣き声をあげながら、俺は倉庫を後にした。
310 :
女「責任とってほねっ!」
311 = 247 :
ブルックは涙流すんだが
312 = 143 :
>>310
評価したい
313 = 19 :
俺が去った倉庫のその外で、生徒の足音がした。
倉庫が開く音。
彼女の姿を見た生徒の脚が、一瞬強張る。
しかし、すぐに生徒は明るい声を出した。
女友「…えへへ、ごめんね。男のあと、尾行しちゃったんだ」
女「…!」
女友「女さん、だよね!」
314 = 295 :
>>311
ワンピースだからいんじゃね?
315 = 117 :
お話として純粋に楽しむべきだと思うの
317 = 295 :
>>315
めんご
318 :
闇にかーくれていっきるー
319 :
321 = 19 :
女「見ないで、お願い!見ないで!」
女友「…見ないでーって言うなら見ないけどさー…」
女「どうして、男くんも、アナタも…」
女友「男と付き合ってるんでしょ?」
彼女の口が、女友の言葉に遮られた。
女友「なるほどねー、私にも話してくれなかったのは、こういう訳なのか」
女友「…ごめん…勝手に、こんなことして」
女「ほっといてよ…もう男くんは…」
彼女は諦めの言葉を口にしようとした、が、その言葉をまたしても女友が遮った。
女友「違う違う、その逆その逆。アイツが女さんをこんなことで嫌うなんて滅相もない」
322 :
…
323 = 295 :
そう、男の霊力は浦飯幽助を軽く凌駕していた
325 = 19 :
女友「ただね、アイツもアイツでバカだからさー」
女友「ほら、中途半端な気遣いが一番人を苦しめるんだよね」
女友はケタケタと笑った。
女「…」
女友「…もっかい、男と話しなよ」
女「…夜…」
女さんが小さく呟いた。
女「夜なら、元の姿に戻れる…から…」
女友「おぉ!だったら話が早いねぇ~、夜でいっか!」
女友はポンポンと手を叩いた。
326 = 97 :
その後、悲しげな、然し慈愛に満ちた琵琶の音色がベォン、ベォンと体育倉庫に響いた。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、
沙羅双樹の花の色、リア充必衰を顕す」
327 = 303 :
「そこまでだ」
聞いたことのある声が聞こえた
寺生まれで霊感の強いTさんだ
「破ぁ!!」
有無を言わさずにTさんが叫んだ
するとTさんの両手から青白い光弾が飛びだし、女の霊を吹き飛ばした
「これで安心だな・・・」そう呟いて片手でタバコに火をつけるTさん。
寺生まれってスゲェ・・・その時初めてそう思った。
329 = 319 :
随所にちりばめられている、会話形式以外の説明文でわかる。
文章力高い
330 = 19 :
女「でも、アナタは…!」
女友「ん?」
女「アナタも、彼のこと…」
女友はその言葉に一瞬強張りを見せた。が、すぐにいつもの調子をとり戻してみせた。
女友「まぁね。私さ、素直じゃないから、好きとは言えないんだよね」
女友「多分、『好きじゃないけど、付き合いたい』って言ってたと思うんだ」
女友の表情は晴天のように朗らかではあるが、どこか、もの寂しいものを女は感じた。
女友「んなことより女さんだぞ。今日の夜だからね、待ってなさい」
女「…でも…」
女友「でもじゃないの!」
ナヨナヨと渋る彼女に一喝したあと、女友は授業のために倉庫を後にした。
331 = 319 :
女「まぶしくて目を細めたって、私目、無いんですけど!ヨホホホホホ」
332 = 126 :
女友マジいい女
333 :
頭蓋骨姦マダー?
335 = 295 :
>>331
評価する
336 :
うわ追い付いた
337 = 19 :
女友「男ー帰るよー」
男「…あぁ」
いつも通り、俺は女友に帰宅を促される。いつも通り。
混雑した下足場をくぐり、門をすりぬけた時には、蝉の声は止んでいた。
女友はと言えば、いつもよりもやかましく、俺にちょっかいをかけてくる。突っ込む気力もない俺には、それが負担にさえ感じた。
女友「そういえば男、今日の夜さ、一緒に学校行こう?」
男「…な、なんで?」
突然の提案に、俺も思わずアヒルのような声を出した。
女友「なんでってー…うーん…」
男「…俺は……」
行けない。女さんの覚悟を踏みにじっておいて、今更会えない。今日、倉庫での会話を最後にしたつもりなのだ。
女友「バカ」
女友が突然俺を罵倒した。
いつものちょっかいでも、からかいでもなく、
その声色は明らかに罵倒、侮蔑の色を孕んでいた。
338 :
追い付いてしまった...
339 :
追い付いた
340 = 319 :
追いついたほどウザい報告はない
誰も興味無い
341 = 19 :
女友「へぇー、自分が間違い犯したからって、責任だのケジメだのなんだかんだ言って逃げるんだねー」
男「…は?」
女友の目は、ただ俺を見据えていた。心まで見透かされている、そんな気さえした。
女友「なんか責任感じて、会いたくないとか思ってる?女さんほったらかし?」
男「な、なんでお前がそのことを!?」
西日が、女友に対して逆光になっているので、コイツの表情が読み取れない。
女友「そりゃ、知ってるさ。私はアンタのストーカーだからねぇ」
男「マジメに聞いてるんだ」
女友「ごめんね、昼休み…アンタの様子がおかしかったから、こっそりツけちゃった」
342 = 71 :
じゃ追い抜いたドヤァ
343 = 232 :
身を削る想いとは正にこの事か
344 :
追い越したわ
345 = 319 :
追い抜いた
男「…は?」
346 :
追い越したと思ったら>>1に戻った
348 = 19 :
女友「女さん、嫌いになっちった?」
男「そんなわけないだろ?」
女友「じゃあ行きなよ!」
男「…」
女友「…だって、アンタは今でも、女さんが好きなんでしょ?女さんだって、待ってるよ。行ってやりなよ…」
逆光で、女友の表情は見えない。
女友「…ね?」
コイツの小さなシルエットが、俺の腕にからみついた。
女友「…ごめんね。今日、だけ。今日で、最後にするから。」
女友は、そのまましばらく俺に抱きついたままだった。
太陽が、赤く輝く。
夜の訪れは近い。なんとなく、夜が怖かった。
女さんではなく、他でもない、夜が。
349 :
追い付いたーっ
350 :
顔が無くなっていく病気思い出した
みんなの評価 : ★
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