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    元スレ女「…」男「なんでアイツ、いつも手袋してるんだろ?」

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    52 = 35 :

    手袋は黒

    53 :

    >>51
    若き日のエンヤ婆か
    想像してゲンナリした

    54 = 19 :

    ついたのは、誰も使っていない、校内の空倉庫の中だった。
    ぼんやりと照らす薄暗い光が、どこか淫靡な雰囲気を倉庫内に満たす。

    「男くん…どんなことがあっても、私を嫌いになったりしない…かな?」

    泣きそうな顔で、女さんは俺を見つめた。

    「そりゃ、女さんが間違ってない時はね。手袋の中身が火傷だったとしても、そんなの関係ないよ」

    「…そっか…本当だよ?絶対だよ…?」

    女さんは子供のように、再三に渡って意志の表明を求めてきた。
    それに逐一答え続けると、女さんは下を向いて、手袋の縁に指をかけた。

    俺は、酷い火傷だと思っていた。

    56 = 42 :

    なんだ

    57 = 35 :

    モンスターエンジンのあれか

    60 :

    お待たせしましたスゴい奴

    61 :

    メッチャ毛深かったりして

    62 = 19 :

    暗い電灯がうっすらと倉庫内の壁に映すのは、2つの影。
    そのうちの一つが、手袋を外した。

    「男…くん…」

    女さんの素手は、純白で、思ったよりも、それよりずっと細かった。
    本当に、白く、細い。








    女さんの手には、肉や皮と言えるものがなく、骨だけだった。

    64 :

    鬼の手じゃなかったか

    65 = 35 :

    これなんてホラー?

    66 = 34 :

    ギャアアア

    67 = 29 :

    逆にすごくね?

    68 = 59 :

    ホラーマンか

    69 :

    動かせるんだよな?

    70 = 19 :

    「…!」
    言葉が出ない。

    絶句。

    呆然。

    仰天。

    …我に返るのに、おそらく1から100まで数えるだけの時間が必要だったと思う。

    「女さん…これ、何?」

    「……」

    女さんはうつむいて何も言おうとしない。よく見ると、肩を時折揺らし、嗚咽さえ聞こえてくる。

    71 :

    義手かと思ったら想像を越えてた

    72 :

    ふぅ・・・

    73 :

    ホラーマン現る

    74 :

    クロコダイルか

    75 :

    骨コキでイッちゃう変態さんだぁ

    76 :

    ふむ

    77 = 19 :

    俺は脳の歯車を軋ませながらも、必死に回した。

    「こ、これがどうしたって言うんだよ!」

    精一杯の虚勢。倉庫のランプは時折点滅し、今にも消えそうだ。

    「こ、こんなもの!」

    俺が彼女の手を握ろうとした瞬間だった。

    「だめ!!!!」

    倉庫の壁が震えた。

    「だめ…これ、…この病気は、触ったら感染しちゃうの…だから、手も繋げないんだよ…?」

    目から飴玉のような涙を零し、女さんは再び両手を手袋で包んだ。

    「…もう、行こう?女友ちゃん待ってるし」

    黒い手袋が俺の手を握った。同時に倉庫の電灯もきれた。

    78 :

    寝落ちとかやめてくれよ

    79 = 19 :

    俺のID
    「オープニングMV、0.0.1、ゴー!」

    かっこよすぎ

    80 :

    >>79
    だからなんだよwww

    81 = 29 :

    >>79
    わかったわかったかっこいいから続き

    82 :

    >>79
    ちょっと和んだ

    83 = 69 :

    なぜ今ww

    84 :

    ファウスト的なオーバーソウル的なアレじゃないんだな

    85 :

    >>79
    なにがあったんだよwwww

    86 = 19 :

    女友「あ、二人ともー。掃除終わったよー!」

    教室の前では、女友が両手を千切れそうなほどに振っていた。
    小柄な体が何度もバウンドする。胸もバウンドしている。

    「お疲れ様!偉いぞっ」

    涙を一瞬でぬぐい去った女さんは、朗らかな声を親友に転がした。

    女友「んじゃあ、帰ろっか!ごめんね、待たせちゃって」

    「ううん、いいの。あ!私、ちょっと用事があるから先に帰るね」

    「あ、おい!」

    俺の声も届かず…あるいは無視をして、女さんは足早に帰ってしまった。
    結局、いつも通りに女友と俺で、二人で帰ることになったのだ。

    87 :

    これは鬼才現る





    続けてください

    88 = 71 :

    >>79
    でっていうwwwwww

    89 :

    感染………手だけゾンビとな

    90 :

    手はなぜ動く?

    91 :

    境界線が果てしなく気になるな

    92 :

    >>84
    ファウスト的なオーバーソウル的なアレだったとして、女さんの手は誰の物なんだ・・・

    93 :

    手袋の生地が厚いから、触感ではわからないのかな?

    94 = 69 :

    呪い的なものだろうか

    95 :

    肉の部分の断面はどうなってるんだろう

    96 = 19 :

    昼間の熱が残るアスファルトを伝い、俺たちは家路についた。靴ごしなので直接温度はわからないが、熱気はいまだに立ち上ってくる。

    ボール遊びでケンカをしている子どもたちをボンヤリと眺めていると、女友に肩を叩かれた。

    ナンカ アッタノ?

    「…なんで信号?」

    ナントナク。アノコト ナニカ アッタノ?

    「なんでそれを聞くの?」

    ナミダノアト ガ アッタカラ

    「あ…あー…」

    正直気づかなかった。コイツは妙に鋭いところがある。

    女友「ねぇ、教えてよぉ」

    「信号やめたのか」
    「…泣いてたのかー…俺といた時はそんなことなかったんだけどなー」

    女友「ぬぅ…」

    女友が疑りの視線を俺にぶつけてくる。コイツは妙に鋭いところがある。

    97 :

    >>94
    怪異に取り憑かれたのかい?

    98 = 93 :

    大事な事なので

    99 = 71 :

    >>97
    怪異に取り憑かれたのかいい?
    なんつってwwwww

    100 = 19 :

    「泣いてたのか…なんで俺と付き合わないんだろーな」

    答えはだいたい知ってはいるが。

    女友「そうだねー。でもその発言、聞きようによっちゃナルシスト発言に聞こえるよ」

    「そうか?」

    女友「そうだよん」

    なんとか話題を逸らすことはできそうだ。鴉が木の茂みに突っ込むと、そこからヴィヴィヴィと蝉の断末魔が聞こえる。

    傾いた夕日のせいで、俺たちの影は長くなる。

    その手はとても、細く……。

    細く……。


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