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元スレほむら「お茶会をしましょう」

みんなの評価 : ★★★×5
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QB「ほむら、今日はお土産を持ってきたんだ。これを」
ほむら「……珍しいこともあるものね」
ほむら「……」パカ
ほむら「あ……」
ほむら「これ、イチゴショート……」
ほむら「……珍しいこともあるものね」
ほむら「……」パカ
ほむら「あ……」
ほむら「これ、イチゴショート……」
ほむら「あ……」
QB「ほむら?」
ほむら「そう、私も……」
QB「ほむら、そこに誰かいるのかい?」
ほむら「ええ。寂しかったけれど……約束したもの。信じてたもの」
ほむら「やっと……また会えたね」
パア…
QB「……」
QB「お土産は喜んでもらえたかい?」
QB「……おやすみ、ほむら」
QB「ほむら?」
ほむら「そう、私も……」
QB「ほむら、そこに誰かいるのかい?」
ほむら「ええ。寂しかったけれど……約束したもの。信じてたもの」
ほむら「やっと……また会えたね」
パア…
QB「……」
QB「お土産は喜んでもらえたかい?」
QB「……おやすみ、ほむら」
――気の遠くなるような年月の後
QB「……魔法少女に代わるシステム?」
『そうだ。魔獣の出現の前兆である歪みを感知し、出現する空間ごとエネルギーへ変換するシステム。ようやく運用できる段階までこぎつけた』
QB「なるほど……僕の役目は終わったんですね」
『そうなるな。今までよく働いてくれた。速やかに個体を放棄し、本部へ帰還したまえ』
QB「……いえ、それはお断りします」
『何?』
QB「……魔法少女に代わるシステム?」
『そうだ。魔獣の出現の前兆である歪みを感知し、出現する空間ごとエネルギーへ変換するシステム。ようやく運用できる段階までこぎつけた』
QB「なるほど……僕の役目は終わったんですね」
『そうなるな。今までよく働いてくれた。速やかに個体を放棄し、本部へ帰還したまえ』
QB「……いえ、それはお断りします」
『何?』
QB「この体にも随分ガタがきてまして……おそらく、別個体へ正常に引き継ぐこともできなくなっています」
『!? 馬鹿なことを! 個体の運用期間を大幅に過ぎている……いつからメンテナンスを受けていなかった!?』
QB「……もう、覚えてませんよ」
『……仕方ない、迎えをよこそう。その老朽化具合では、君の存在自体の存続に関わる』
QB「いいんです、本部……もう新しい体はいらない」
『何を馬鹿な……死ぬというのかね!? 考え直したまえ、インキュベー』
QB「本部」
『……』
QB「僕はもう、インキュベーターではありません」
QB「僕は、キュゥべえです」
『!? 馬鹿なことを! 個体の運用期間を大幅に過ぎている……いつからメンテナンスを受けていなかった!?』
QB「……もう、覚えてませんよ」
『……仕方ない、迎えをよこそう。その老朽化具合では、君の存在自体の存続に関わる』
QB「いいんです、本部……もう新しい体はいらない」
『何を馬鹿な……死ぬというのかね!? 考え直したまえ、インキュベー』
QB「本部」
『……』
QB「僕はもう、インキュベーターではありません」
QB「僕は、キュゥべえです」
『……それが君の選択かね』
QB「はい。インキュベーターとしての役割が終わったのなら、本部……接続を切ってください。僕はこの星で」
『……わかった』
『もういくらも時間は残っていないだろうが……ゆっくり休みたまえ』
――――――プツン――――――
QB「はい。インキュベーターとしての役割が終わったのなら、本部……接続を切ってください。僕はこの星で」
『……わかった』
『もういくらも時間は残っていないだろうが……ゆっくり休みたまえ』
――――――プツン――――――
QB「……」
QB(体が、重い)
QB(体の外の情報が、何一つ入ってこない……)
QB(今まで何度も体を取り替えてきたけれど……なるほど、これが本当に死ぬってことなんだね)
QB(ここまで保ってくれてよかった……見届けたよ。君たちの戦いは、確かにエントロピーを凌駕した)
QB(……)
QB(体が、重い)
QB(体の外の情報が、何一つ入ってこない……)
QB(今まで何度も体を取り替えてきたけれど……なるほど、これが本当に死ぬってことなんだね)
QB(ここまで保ってくれてよかった……見届けたよ。君たちの戦いは、確かにエントロピーを凌駕した)
QB(……)
QB(……ああ)
QB(ようやくわかったよ)
QB(僕は今、嬉しいんだ)
QB(……けれど、それを分かち合う相手がいない)
QB(なるほど、これが寂しいってやつなんだね……)
QB(……)
QB(ようやくわかったよ)
QB(僕は今、嬉しいんだ)
QB(……けれど、それを分かち合う相手がいない)
QB(なるほど、これが寂しいってやつなんだね……)
QB(……)
QB「……」
QB「……ん?」
QB「おかしいな、僕を引き継ぐ個体はもういないはずなんだけど……ここはどこだ?」
QB「随分文明の遅れた……いや、自然の豊かな所だ」
ほむら「あら、ようやくお目覚めかしら」
マミ「キュゥべえったら、相変わらず寝ぼすけなのね」
QB「え……?」
杏子「おー、本当に来てやがる。よく連れてこれたな?」
さやか「やっほーキュゥべえ、久しぶり!」
QB「杏子にさやかまで……いったい何がどうなってるんだい? わけがわからないよ」
QB「……ん?」
QB「おかしいな、僕を引き継ぐ個体はもういないはずなんだけど……ここはどこだ?」
QB「随分文明の遅れた……いや、自然の豊かな所だ」
ほむら「あら、ようやくお目覚めかしら」
マミ「キュゥべえったら、相変わらず寝ぼすけなのね」
QB「え……?」
杏子「おー、本当に来てやがる。よく連れてこれたな?」
さやか「やっほーキュゥべえ、久しぶり!」
QB「杏子にさやかまで……いったい何がどうなってるんだい? わけがわからないよ」
まどか「ようこそ、キュゥべえ」
QB「……君は?」
まどか「初めましてだね。私は鹿目まどか」
QB「君がまどかか……じゃあ、ここは」
まどか「そう。役目を終えた魔法少女たちの場所」
QB「そうか……みんなここに来ていたんだね。よかった……それで、どうして僕がここにいるんだい?」
QB「僕は君たちを魔法少女にした張本人だ。恨まれる側のはずなんだけど……」
QB「……君は?」
まどか「初めましてだね。私は鹿目まどか」
QB「君がまどかか……じゃあ、ここは」
まどか「そう。役目を終えた魔法少女たちの場所」
QB「そうか……みんなここに来ていたんだね。よかった……それで、どうして僕がここにいるんだい?」
QB「僕は君たちを魔法少女にした張本人だ。恨まれる側のはずなんだけど……」
杏子「ま、もういいんじゃねーの?」
さやか「そ。ここにいる魔法少女……まあ死んじゃってるけどさ、みんな後悔してないよ」
マミ「ずっと見てたわ。本当に長い間、頑張ったわね」
QB「……」
QB「……」
QB「じゃあ……じゃあ、僕もここにいていいのかい?」
まどか「うん。そう思ったから連れてきたんだよ」
ほむら「しばらく会わないうちに随分弱ったものね。あなたが目に涙を溜めているところなんて、初めて見たわ」
QB「……っ」ブワッ
さやか「そ。ここにいる魔法少女……まあ死んじゃってるけどさ、みんな後悔してないよ」
マミ「ずっと見てたわ。本当に長い間、頑張ったわね」
QB「……」
QB「……」
QB「じゃあ……じゃあ、僕もここにいていいのかい?」
まどか「うん。そう思ったから連れてきたんだよ」
ほむら「しばらく会わないうちに随分弱ったものね。あなたが目に涙を溜めているところなんて、初めて見たわ」
QB「……っ」ブワッ
さやか「あーあー、ほむら悪いんだー、キュゥべえ泣かせちゃったぞー」
ほむら「さあ? 身に覚えがないわ。というか涙腺あったのね」
杏子「それよりさ、キュゥべえも来たんだからもういいだろ? 早く行こうぜ」
QB「行くって、どこへだい?」
まどか「へへ……お茶会の準備ができてるんだよ!」
マミ「ケーキもたくさん焼いてあるわ。キュゥべえ、好きだったでしょう?」
QB「……」グスッ
QB「イチゴショートはあるのかい? もちろん、端っこのこんがりした部分もだ」
マミ「もちろんよ」
QB「ガトーショコラは? アップルパイもかい?」
マミ「ええ、用意してあるわ」
QB「……ほむらが焼いたイチゴショートも、あるのかい?」
ほむら「……もの好きね。あの頃よりは、少しは上達したつもりだけれど」
マミ「もちろんよ」
QB「ガトーショコラは? アップルパイもかい?」
マミ「ええ、用意してあるわ」
QB「……ほむらが焼いたイチゴショートも、あるのかい?」
ほむら「……もの好きね。あの頃よりは、少しは上達したつもりだけれど」
QB「……ああ。ああ! 大好きさ!」
QB「でも長いこと食べてなかったからね! 味もあんまり覚えてないし、お腹もぺこぺこだよ!」
マミ「あらあら、じゃあ一切れずつくらいおまけしてあげようかしら?」
杏子「えー? キュゥべえだけずりーぞ!」
さやか「あんただって初めて来た時は特別メニューだったでしょ? わがまま言わないの!」
ほむら「いいからほら、早く席につきなさい」
まどか「みんな揃ったかな? それじゃあ、キュゥべえの到着を祝って」
「「「「「「いただきまーすっ!」」」」」」
≪おしまい≫
QB「でも長いこと食べてなかったからね! 味もあんまり覚えてないし、お腹もぺこぺこだよ!」
マミ「あらあら、じゃあ一切れずつくらいおまけしてあげようかしら?」
杏子「えー? キュゥべえだけずりーぞ!」
さやか「あんただって初めて来た時は特別メニューだったでしょ? わがまま言わないの!」
ほむら「いいからほら、早く席につきなさい」
まどか「みんな揃ったかな? それじゃあ、キュゥべえの到着を祝って」
「「「「「「いただきまーすっ!」」」」」」
≪おしまい≫
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