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    元スレ勇者「ごめんみんな。死んでくれ。」

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    タグ : - チラ裏 + - ハーレム + - 冗長 + - 勇者 + - 神スレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 1 :

    僧侶「私と魔法使いちゃんは、孤児院で育ちました。
    私はもう、物心ついた頃から院にいたので親の記憶はありませんが、魔法使いちゃんが院に来たのは8歳の時でした。
    院長のシスターに聞いた話では、彼女の村は魔物に滅ぼされたそうです。」
    勇者「それは、さっき魔法使いさんが言ってたことだね。」
    僧侶「はい。私とは歳が近いこともあって話すようになったのですが、他の子とは全く打ち解けずに。
    ・・・14歳の祝福の儀の時に、「私は魔物を倒す力が欲しいの!僧侶になんかなりたくない!」と言って出ていってしまって。」
    勇者「・・・」
    僧侶「私も16になって修行のために旅をすることになり、1年前にあの酒場に登録しました。
    その時4年ぶりに合った魔法使いちゃんは、昔よりもっと刺々しくなってて・・・
    最近はそれも落ち着いてきていたんですけれど。」
    勇者「・・・やっぱり、か。」
    僧侶「え?」
    勇者「いや、なんでもないよ。でも、家族を失うっていうのは、とても悲しいことだ。僕も、わかる。」
    僧侶「勇者様も、まさか。」
    勇者「ん・・・母は僕を産んですぐ亡くなって、父も僕が小さい頃魔物との戦いで亡くなって。
    双子の妹がいたんだけど、もう、会えないところに行ってしまったんだ。」
    僧侶「私ったらまた・・・」
    勇者「・・・いいんだよ。僕もこうやって、踏ん切りがつかないでいるんだ。」

    52 :

    見にくい

    53 = 1 :

    戦士「あ、勇者殿。僧侶は?」
    勇者「魔法使いさんを探しにいったよ。戦士くんも、お疲れ様。」
    戦士「・・・勇者殿。」
    勇者「ん?」
    戦士「自分は・・・俺は、弱いですね。さっきも寸前で、パーティを全滅させるところだった。」
    勇者「きみは、思ってる程弱くないよ。」
    戦士「でも・・・俺は、逃げたんです。あの時も・・・」
    勇者「あの時?」
    戦士「・・・小さな頃、俺は父と山に剣の修行に行ってました。
    ある日いつも通りに修行場へ行くと、そこに今まではいなかった変なローブを着たやつがいたんです。」
    勇者「ローブ姿・・・もしかして、魔族?」
    戦士「たぶん、です。父は隣国で師団長を勤めていたこともあり、腕は確かでした。しかし、魔族はそんな父を圧倒していました。」
    勇者「魔族は魔物よりも純粋な魔だからね。父君が勝てなくても、無理はない。」
    戦士「父は、震えて見てるだけだった俺を逃がすために、魔族に特攻を仕掛けました。
    自分はその隙に山を駆け降りましたが・・・父は二度と、帰ってきませんでした。」

    勇者「それは、辛い話だね。」
    戦士「勇者殿も、少し俺と同じ感じがします。自分の勘違いでなければ、ですが。」
    勇者「僕は、妹がね。」
    戦士「そうですか・・・こんな泣き言を言ってる場合じゃないですね。
    もっと強くならないと、魔王なんかに勝てるわけないですよね!」
    勇者「・・・うん、そうだね。」
    戦士「よし、俺も魔法使い探しにいくか!勇者殿も行きましょう!」
    勇者「そうだね、行こうか。」

    勇者「・・・(やっぱり、僕の感覚は正しかったみたいだ。
    彼らは、必ず強くなる。そうでないと、魔王は・・・)」

    54 = 28 :

    お わ り

    55 = 1 :

    東の大陸への港町、船着き場

    僧侶「村長さんも安心してくれてたみたいで良かったです。
    これでしばらくはこの大陸も魔物の驚異からは遠ざかるでしょう。」
    戦士「でも、自分の力の無さを実感したよ。・・・もっと、強くならないとだめだ。」
    魔法使い「それはあるわね。私も、もっと強い魔法が使えないと・・・。」

    勇者「そういえばこれから行く隣国は、戦士くんの故郷でもあったね。」
    戦士「はい。でももう、何年も前の話です。今はどうなっているのかはわかりません。」
    魔法使い「私も。」
    僧侶「え?」
    魔法使い「私がいた村も、東の大陸の南にあるわ。もっとも、正確には「あった」だけど。」
    僧侶「そっかあ・・・。みんな、生まれた国があるんですよね。私は、どこで生まれたかも覚えていないので・・・」

    勇者「僧侶ちゃんは、物心ついた頃から孤児院にいたんだっけ。」
    僧侶「ええ。まだ2歳くらいだった私を森の中で見つけてくれたのが、シスターだったんです。だから私がどこで生まれたのか、誰も知らないんです。」
    戦士「こんな時代だ。僧侶さんの親御さんは、戦乱に巻き込まれてなんとか僧侶さんだけを逃がしたのかもしれないな。」
    僧侶「そうかもしれませんね。でも私は、どこかで両親が生きている気がするんです。だからいつか、両親を見つけるのが、私の旅の目的でもあるんです。」

    勇者「どうやら東の大陸が、僕たちの一つのターニングポイントになりそうだね。
    でもみんな気を付けて。東の大陸はこの大陸より魔王軍の勢力が及んでると聞いてる。
    一層、気を引き締めていこう!」

    57 = 1 :

    隣国、王の間

    隣王「よくぞ参った西の勇者たちよ!そなたらのことは西の国王より聞いておるぞ。
    それに戦士。よくぞ戻った。父上もお喜びであろう。」
    戦士「ありがたき御言葉。しかし私は今は勇者殿の剣。この国にはもう、」
    隣王「わかっておる。たが、少しゆっくりしていくくらいは出来よう。ささやかながら歓迎の宴を開こう。
    わしからそなたらに出来るせめてものねぎらいじゃ。」
    戦士「ありがとうございます。勇者殿、よろしいですか?」
    勇者「もちろんだよ。僕もこの大陸について色々と調べたい。
    じゃあみんな、晩餐までは自由行動にしよう。」

    58 = 1 :

    隣国、防具屋

    店主「おや、お嬢さん。あんたの着てるその法衣・・・ちょっと見せてくれないか?」
    僧侶「え、あ、はい。どうぞ。」
    店主「ふむ・・・これは見たことのない生地で出来ておる。しかも目に見えぬほど細かく織られている・・・お嬢さん、この法衣はどこで?」
    僧侶「私がシスターに拾われた時に体に巻かれていた布を、シスターが法衣に仕立ててくれたんです。」
    店主「そうかい、あんたはあの孤児院の出かい。その法衣は大切にした方がいい。必ずあんたを守ってくれるだろう。」
    僧侶「はい!ありがとうございます!」


    武器屋

    戦士「ここも久しぶりだな。あいつは・・・」
    「よう!戦士じゃねえか!生きてたか!」
    戦士「やっぱりいたか。親父さんは?」
    「親父は腰をやっちまってさ。今は俺が店主代理だ。」
    戦士「そうか。いや、元気そうでなによりだよ。」
    「当たり前だろ。それよりお前・・・なんか、強くなったな。」
    戦士「そうか?今でも勇者殿に助けられてばっかりだが。」
    「いやなんかこう、オーラっていうの?なんか親父さんが亡くなって国を飛び出した頃のお前とは違うよ。」
    戦士「もしそう感じるなら、勇者殿のお陰かもしれないな。」
    「勇者のこと、尊敬してるんだな。」
    戦士「当たり前だ。俺はあの人のためなら盾にもなってみせる。」

    59 = 1 :

    城、書庫

    魔法使い「力倍増魔法、体硬化魔法・・・向こうの大陸に無かった魔法体系ね。これは力になりそうだわ。」
    「若い子にしては勉強熱心じゃな。」
    魔法使い「・・・何か。」
    「お主、内なる炎を心に宿しておるな。ワシもその昔、お主のような心の持ち主に出会ったことがある。」
    魔法使い「え?それは、どこで!?」
    「すまんのう、昔のことであまり覚えておらんのだ。ただ、南の方から来たと聞いたのう。」
    魔法使い「私の村・・・ありがとう、お爺さん。」
    「どういたしましてじゃ。」

    「はて・・・それにしても強い魔力を持っておったの。使いこなせてはおらんようじゃが・・・。」

    61 = 1 :

    城、夜のテラス
    勇者「少し食べ過ぎたな・・・こんなことをしてる場合じゃないのにな。まだ僕も甘い。
    ・・・この宝剣の手掛かりも、まだ掴めてない。
    ・・・必死にならないと。僕自身の目的のためにも。」

    魔法使い「・・・勇者?」
    勇者「!・・・魔法使いさんか。どうしたの?みんなまだ騒いでるよ。」
    魔法使い「・・・進路を南に取ってもいいかしら。」
    勇者「南というと、君の村があった方かな。」
    魔法使い「もう何も無いかもしれない。それでも、私はあそこに行かなきゃいけない気がするの。」
    勇者「いいと思うよ。パーティのレベルアップにもなる。僕も、大陸全体を見ておきたい。」
    魔法使い「ありがとう、勇者。」

    62 = 1 :

    えっと、読みにくいと言われているので改善したいのですが、どう改行すればいいでしょうか。
    台詞ごとに改行すると「改行が多すぎます」とエラーが出てしまうので・・・

    63 = 27 :

    じゃあわけろよ

    64 = 40 :

    分けろカスゆとり

    65 = 1 :

    翌朝、城客間

    勇者「みんな、これから南へ進路を向ける。僕たちはまだ弱い。その修行も兼ねてだ。」

    戦士「確か南へは、山越えをしなくてはなりませんね。これはいい修行になりそうだ。」

    僧侶「山、ですか・・・ちょっと体力的に不安です。」

    勇者「いざとなれば僕や戦士くんが運ぶよ。だから頑張ろう、みんな。」

    66 :

    そう寝ちゃおー

    67 = 28 :

    どうせ誰も読んでないんだから
    自分のやり易いようにしなよ

    69 = 1 :

    山道、中腹部

    戦士「ばくざんけんっ!」

    戦士が降り下ろした剣が岩を吹き飛ばし、魔物たちに岩が降り注ぐ!
    どくろ魔道に68のダメージ!
    人面ワニたちに59のダメージ!

    僧侶「いきますよ・・・水流渦魔法!」

    地面から沸き上がった水が渦を巻いて魔物たちを飲み込む!
    どくろ魔道たちに48のダメージ!
    どくろ魔道たちを倒した!

    魔法使い「火炎烈風魔法!」

    炎が嵐のように敵を焼き焦がす!
    人面ワニたちに75のダメージ!
    人面ワニたちを倒した!

    勇者「本当にみんな強くなっていくな・・・さて、僕も。稲妻魔法!」

    空から降り注ぐ稲妻が全てを焼き尽くす!
    魔物全体に82のダメージ!
    魔物の群れを倒した!

    70 :

    SSスレには改行は必要だと再認識した

    読みやすさもそうだがなんともいえないチープさが出るな

    71 = 1 :

    戦士「よし!今のはいい感触だった。この調子で・・・」

    魔法使い「頼むからその技、こっちに向かないようにね。」

    僧侶「でも皆さんすごいです!」

    勇者「僧侶ちゃんも水を操るのが上手くなったね。回復だけじゃなく、攻撃にも厚みを出せそうだ。」

    戦士「あ、見てください勇者殿!山道の終わりが見えましたよ!」

    72 :

    めちゃくちゃつまらん
    しね

    73 = 1 :

    山奥の廃村

    魔法使い「・・・」

    戦士「これは・・」

    僧侶「ひどい・・・」

    勇者「ここが魔法使いさんの育った村、だよね?」

    魔法使い「・・・ええ。確かにそう。廃屋の並びも、確かに私が知ってる村だわ・・・」

    戦士「これを、魔王軍が?」

    魔法使い「あの時・・・おびただしい数の魔物が前触れもなく村を攻めてきた。私の村は魔法使いが多かったから、なんとか前線を持ちこたえてた。けど・・・突然村の後方からも魔物たちが現れたの。眼
    前の軍勢に目を奪われていた村の人たちは、陣を簡単に崩された。」

    勇者「視界を奪って、後方の軍を気付かれずに村の後方に回す・・・見事な作戦だね・・・。」

    魔法使い「お母さんが、家の地下にあった転移魔方陣を起動して、私を山の向こうへ飛ばしたの。
    お父さんは家の前でずっと熱の障壁を張ってた。村が滅ぼされた話は後から孤児院で聞いたわ。
    ・・・ここよ。私の家。」

    74 :

    」の前に。はいらねえって言われてんだろ治せよハゲ

    75 :

    読んでないけどつまんないな

    76 :

    >>74
    今更消せないだろう

    77 = 1 :

    戦士「家、か・・・」

    魔法使い「どんな姿になっても、ここは私の家。・・・この瓦礫の下辺りが・・・確か・・・あった。地下室よ。」

    僧侶「この床だけ強い結界が張られています・・・強くて、悲しい結界が。」

    魔法使い「・・・お父さん、お母さん。私よ。帰ってきたわ。」

    結界が効力を失っていく!
    なんと勇者達は隠し階段を見つけた!

    魔法使い「結界を強固なものにするにはね、領域をゼロにする必要があるの。それは両側から正反対の性質をぶつけることで生成できる。
    父と母の男、女という反性質。
    それを利用して私の両親は命を賭けて不可侵の障壁を作った・・・その障壁は、魔法施行者が産み出した中性、ゼロである子供、私によってのみ解くことが出来る。
    そこまでして、私を逃がしてくれた・・」

    僧侶「本当にすごい、ご両親だったのね・・・」

    勇者「しかしここは、まだ魔法の気配が生きているみたいだ。どうやらこの奥には、まだ何かあるようだね。」

    戦士「・・・あ、着いたみたいですよ。」

    78 :

    書き溜めしてたから直すの面倒とかそういうんじゃないの

    79 :

    猿回避

    80 = 1 :

    魔法使いの家、地下室

    魔法使い「転移魔方陣が、生きてる・・・?」

    勇者「これは・・・転移魔方陣の上に別の魔方陣が上書きされているようだ。でも、この陣は。」

    僧侶「血で、書かれています・・・」

    戦士「ひどい・・・」

    魔法使い「・・・お母さん・・・。」

    ー私の声が聞こえますか。私たちの可愛い娘。

    魔法使い「え?お母さん?」

    ーあなたがここへ来ることが無くてもいいと思っていました。あなたがこの村のことを忘れ、普通の人生を送ってくれればと。

    ーしかし、あなたがここへ来たということは、世界があなたの力を必要としているのでしょう。

    魔法使い「お母さん!わたし・・・わたし!」

    81 = 76 :

    魔法使い「モデルになる!」

    82 = 1 :

    ーごめんなさい。この陣に残された私の残留思念は、起動されれば数分で消えてしまう・・・。だから
    私は、お母さんとお父さんは、あなたに辛い運命を背負わせなければならない・・・。

    魔法使い「そんな!やっと・・・やっと戻ってこれたのに!嫌だよ!わたし・・・」

    ーあなたにこの魔法を授けます。禁呪「紅竜炎天魔法」を。私達一族が紅き竜から授かりし天の炎を。

    魔法使い「いらない!魔法なんていらないから!・・・行かないで・・・お願い・・・」

    ー私達はあなたに何もしてあげられなかった。それどころか辛い運命を背負わせてしまった。ごめんなさい。本当に・・・ごめんなさい。

    魔法使い「う・・・うぁ・・・」

    ーさようなら。私の愛しい娘。

    いつかまた、空で会えたら・・・

    魔法使い「いやっ!!お母さん!!おかあさぁんっっっ!!!!
    いやあああああぁっ!!!!!!」


    魔方陣は、唸りを止めた・・・。

    83 = 1 :

    魔法使いの村、元広場


    勇者「とりあえず今日はここで夜営しよう。魔法に長けた村だけあって、弱い魔物なら寄せ付けない結界もまだ生きてるし。」

    戦士「あいつ、大丈夫かな・・・」

    僧侶「地下室に籠ったきりですものね。でも・・・そっとしておいてあげましょう。」

    勇者「とりあえず次の目的地を決めようか。大陸の南はあらかた回ったし、次は北へ進路を取ろうと思うんだけど、どうかな。」

    僧侶「それでしたら、一度孤児院に寄っていただけますか?」

    勇者「うん、通り道だし、いいと思うよ。僧侶ちゃんにとっては、大切な故郷だものね。」

    僧侶「それもあるのですが・・・勇者様も、お聞きになられましたよね?魔法使いちゃんの禁呪の話を。」

    勇者「炎竜の力を用いた魔法だったよね?」

    僧侶「はい。・・・勇者様は、この世界の成り立ちはご存知ですか?」

    勇者「まあ、一通りは。」

    戦士「え?成り立ちってなんですか?」

    84 :

    まおゆう()とかまとめぶろぐ()とかみて
    ぼくもかいてみたいとかおもっちゃったのかな

    とりあえず半年ROMるところからはじめようね

    85 :

    おもしれーじゃねえか
    頑張れよ

    86 = 1 :

    僧侶「この世界は、無から生まれたと言われています。無は、ゼロ。そこから存在が生まれる、というのは神の御技を以てしても不可能です。故に、世界はこう出来たと考えられています。
    ゼロからプラスを産むなら、マイナスが存在すると。プラスとマイナスが同じだけ存在すれば、元のゼロが成り立つと。」

    戦士「ダメです。自分はこういうの無理です。さっぱりです。」

    勇者「これは魔法の根元だから、戦士くんはわからなくても無理はないよ。・・・続けてくれるかな。」

    僧侶「はい。それは例えば、太陽と月。空と大地。炎と水などです。そして、魔法使いちゃんの魔法に炎竜の禁呪があるなら、私の水の魔法体系にも水の禁呪があるはずなんです。」

    勇者「確かに、理に敵ってるね。」

    僧侶「私は気付いたときから水の魔法体系を心で覚えていました。もしかしたら・・・これは希望的観測もありますが、私のルーツに水が関わっているのではないかと考えています。そこで、シスターにお会いして何かご存知でないかと伺いたいのです。」

    勇者「確かにそれが一番近道かもしれないね。パーティとしても強い魔法が使えるようになるのは力強いし、何より僧侶ちゃんの出生がわかるかもしれない。行こう、孤児院へ。」

    僧侶「ありがとうございます。勇者様。」

    87 :

    しえん

    88 :

    チラシの裏にでも書いてろ
    クソSS過ぎて逆にすげえわwww

    89 = 1 :

    翌朝、魔法使いの村入口

    勇者「もういいのかい?」

    魔法使い「ええ。家の地下に保存されていた蔵書で新しい魔法も覚えたし、もうここにいてもしょうがないもの。」

    戦士「強いんだな、魔法使いは。」

    魔法使い「・・・私は弱いわ。魔王を倒してお母さんやお父さんの無念を晴らしたいだけ。だから、強くならないといけないの。」

    戦士「そうだな。なんとしても魔王を倒さなきゃな。」

    勇者「・・・じゃあ、行こうか。」

    魔法使い「待って。みんな、私の肩に掴まってくれる?」

    僧侶「?何をするんですか?」

    魔法使い「新しい魔法を試させて頂戴。・・・転移魔方陣!」

    パーティの足元に魔方陣が浮かび、全員が姿を消した!
    なんとパーティは隣国の城下町へとワープした!

    90 :

    面白いよ
    応援してる

    91 = 1 :

    城下町、入口

    戦士「なんだこれ!?すごい魔法だな!」

    魔法使い「まあ、行ったことのある場所にしか転移出来ないんだけどね。それじゃあ行きましょうか。」

    僧侶「シスター元気かな・・・」

    勇者「ここから北東の方角だったね。よし、出発しよう!」

    92 = 1 :

    孤児院、祈りの間

    シスター「あらあら、懐かしい顔が二人も。お帰りなさい。あなた達の家へ。」

    僧侶「シスター、お久し振りです。こちらが勇者様と、戦士さんです。」

    勇者「初めまして。お二人からお話は伺っていました。二人の、母親のような存在だと。」

    シスター「あらやだ。こんな大きい子二人の母親なんて歳じゃ・・・なくもないわね。それで、何かあってここまで来たのでしょう?」

    僧侶「シスター、お伺いしたいことがあります。・・・私の出生についてです。」

    シスター「ええ、いいですとも。元々、あなたの修行の旅が終われば渡す予定だったものもあります。
    勇者さんたち、僧侶と二人にしてくださるかしら。客間にベッドがありますので、長旅の疲れを癒してくださいな。」

    勇者「はい。お気遣いありがとうございます。」

    93 = 1 :

    元僧侶の部屋

    僧侶「うわあ・・・懐かしい。あの頃のままですのね。」

    シスター「それはあなた、修行の旅が終わったらあなたにはここのシスターになってもらう予定でいたもの。」

    僧侶「ええ!?聞いてないです!」

    シスター「あら、ご不満?」

    僧侶「いえ、そんなことは・・・でも、私なんかが?」

    シスター「あなたには人一倍優れた慈愛の心があります。あなたが小さい頃から育ててきた私が言うんですもの、間違いないわ。」

    僧侶「そんな・・・面と向かって言われると恥ずかしいです。」

    シスター「家族なのに恥ずかしがることないでしょう。」

    僧侶「家族・・・ありがとうございます。本当に、シスターには感謝し切れません。」

    シスター「その気持ちは、院の子達に返してあげて。・・・それで、あなたの出生の話なんだけど。私があなたを森で見つけた話はしたわよね?」

    僧侶「はい。シスターに見つけてもらわなかったら、どうなっていたか。」

    シスター「あの時、何かに誘われるように森の中へ誘われたの。そうしたら、不思議な布を纏った可愛らしい女の子が泣いているんですもの。」

    僧侶「その布が、この法衣なんですよね。」

    シスター「そうそう。何せ折り目もない柔らかいのに丈夫な布だから、苦労したわあ。それに、水の魔法が編み込まれているもの。特別な布だったのよ。」

    94 = 1 :

    僧侶「水の魔法・・・」

    シスター「ここからは、まだあなたに伝えてなかった話。あなたが身に付けていたものは布だけじゃなかったの。さっき私の部屋から持ってきたんだけど・・・あなたに返すわ。」

    僧侶「これは、ペンダント?」

    シスター「そう。それも特別な魔法の刻まれた、ね。」

    僧侶「知らなかった・・・これを、どうして?」

    シスター「私も司祭の位を持つ身。水の魔法にはそれなりに詳しいつもりだわ。
    その魔法は、ある場所を指し示すものなの。その場所がどこかはわからないけど。
    でもその魔法は、ある程度の水の魔法体系を会得した人にしか反応しない。
    これを幼いあなたに渡したら、絶対途中の過程をすっ飛ばして高位魔法ばっかり覚えるようになってたもの。
    魔法体系というものは、低位から一つずつ積み重ねて理解をしないと、高位魔法を使っても暴発して、術者の身を滅ぼすわ。
    あなたにそんな術者にはなってほしくなかった。だから修行が終わってから、と思っていたのよ。
    今のあなたなら、きっとペンダントに刻まれた魔法を発動出来るわ。」

    僧侶「そうだったのですか・・・でも、どうやって発動したらいいか。」

    95 = 1 :

    シスター「あなたの操れる最高位の魔法を唱えてご覧なさい。
    大丈夫、どんな魔法てもそのペンダントが魔法言語に分解しちゃうから、効果は出ないわ。」

    僧侶「わかりました。それじゃあ・・・水壁治癒陣!」

    僧侶が唱えた魔法がペンダントへ吸い込まれてゆく!
    なんとペンダントが強く輝きだした!

    僧侶「光の筋が・・・道を指し示してる?」

    シスター「水で防御壁を作りつつ、陣内の仲間を状態以上まで回復させる魔法・・・私が思っていたより、大きくなったのね。
    行きなさい。そこにあなたの秘密が隠されているはず。」

    僧侶「はい!シスター・・・本当に、ありがとうございます。」

    シスター「でも、必ず戻ってきて。どんなあなたでも、ここはあなたの帰りを待ってるわ。」

    僧侶「私には帰る場所がある・・・こんなに幸せなことはないですね。」

    96 = 1 :

    孤児院、蔵書庫

    勇者「さすが神に仕える修道院。古の知識に関する本が沢山ある・・・」

    ・創造の本
    「神は世界を作る際に、一振りの剣を作り出した。創世の剣、イクジスター。
    これは無から正と負を産み出す剣である。
    そして、創造の剣が生まれた代わりに、対極の剣もまた生まれた。
    回帰の剣、ゼロブリンガー。これは存在を対極で打ち消し、零に戻す剣である。」

    ・調停者の物語
    「神は産み出されたゼロブリンガーを、最も純粋な心を持つ者へと授けた。
    限りなくゼロの心を持つもの。神はその性質を以て調停者と名付けた。
    ゼロブリンガーは剣のみでは何の効果も産み出さない。
    正、負、調停者のゼロの心。
    この三つが反ろって初めて意味を持つ。
    調停者はその身を以て、かつての二国間の大戦で双方の王の憎しみをゼロにした。
    これによりゼロブリンガーは再び眠りにつき、次の調停者を長い時の中で待つこととなる。」

    勇者「ゼロブリンガー、調停者か・・・。でもこれは、僕も知っていたことだ。
    それに東と西の大陸が争っていたのはもう1000年も前だ。
    それがどこにあるのか。
    魔王にゼロブリンガーは通用するのか。
    これが鍵になるか・・・。

    しかし調停者、ゼロの心を持つ者・・・恐らく、僕は調停者にはなれない。

    ・・・やはり、そうするしかないか。」

    97 :

    どんどん続けて

    98 = 1 :

    孤児院、客間

    魔法使い「勇者ったら書庫に閉じ籠りっきりね。」

    戦士「あの人は勉強熱心だからな。だからこそ強いし、自分達は安心して勇者殿の指示に従える。」

    魔法使い「確かにね。勇者がいなかったら全滅してた場面は何度もあった。頼りになるわ、本当に。」

    戦士「なあ魔法使い。お前は、大丈夫なのか?」

    魔法使い「私?」

    戦士「よくわかんないけどさ、お前が会得した禁呪って、相当強いんだよな?」

    魔法使い「そりゃあ、お母さんとお父さんの形見だもの。」

    戦士「でも正があれば負もあるって僧侶に聞いたんだけど、それだけの威力がある魔法なら代償も大きいんじゃないのか?」

    魔法使い「あら。筋肉馬鹿かと思ってたら意外と頭が回るのね。」

    戦士「筋肉馬鹿・・・」

    魔法使い「フルパワーで放ったら、私もただじゃ済まないでしょうね。でも私は炎のスペシャリスト。調節することくらいなんてことないわ。でも・・・」

    戦士「でも?」

    魔法使い「魔王がそんなこと言ってられない相手だったら、最大出力で放つことも考えないといけないわね。私の身がどうなろうと。」

    99 = 1 :

    戦士「お前の魔法で足りない分は、俺が剣で補えばいいんだ。あんまり抱え込むなよ。パーティだろ、俺達。」

    魔法使い「ふーん。」

    戦士「なんだよ。」

    魔法使い「今の発言は魔法使いポイント5かな。」

    戦士「なんだ魔法使いポイントって!?」

    魔法使い「んー、今のところ勇者38、僧侶26、戦士5ってところかしら。」

    戦士「今のポイントだけじゃねーか!」

    魔法使い「ゼロよりましでしょ?」

    戦士「その分マイナスが怖いな。・・・お前、少し柔らかくなったな。」

    魔法使い「あんなこともあれば、多少は吹っ切れるわよ。本当はそんなに、根暗な感じじゃないもの。」

    戦士「まあ、安心したよ。これなら大丈夫そうだ。」

    僧侶「皆さん、終わりましたーってあれ、戦士さんと魔法使いちゃん二人だけですか?」

    100 :

    厨二病はこじらせたくねぇな


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