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    元スレ唯「変な線と点が見える」

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    51 = 1 :

    「でも先生、この「線」と「点」が見えてると私不安なんだ。
    こんなものが常に視えてるなら、私の周りはすぐ壊れちゃいそう」

    青子「そうね。その問題は私がなんとかするわ。
    ―――そうやらそれが、私がここに来た理由のようだし」

    はあ、とため息をついてから、先生はニコリと笑った。

    青子「唯、明日は貴女にとっておきのプレゼントをしてあげるわ」

    「ほ、本当!?先生!」

    青子「ええ、とびっきり良いものあげる。私が君を以前の、普通の生活に
    戻してあげるわ」


    【自宅!】

    「ただいまー」

    「……お姉ちゃん?」

    「おーねーえーちゃーん」

    「……まさか」

    52 = 27 :

    さるよけって必要かな
    支援

    54 :

    「さっさと続き書いて」

    55 = 1 :

    「あっ憂…」

    「お姉ちゃん!!こんな時間まで何してたの!?」

    「ごめん、ちょっと林で休んでたんだ」

    「もう、家から出たら駄目じゃない」

    「えへへ、ごめんごめん」

    「で、歩きまわれるってことは体調大丈夫なの?お姉ちゃん」

    「あ――」

    そうだ、体調。
    先生と話してからはだいぶ調子がいい。

    「うん、今の体調は絶好調だよ憂!」フンス

    「そっか、でも勝手に出歩いた罰として」

    「ば、罰!?」

    「うん、多少のペナルティーは必要だよお姉ちゃん。
    それで、罰として―――」

    「ゴクリ」

    「今日は私と寝てねお姉ちゃん」

    56 :

    百合展開ですか?!

    57 :

    けいおんでなけりゃ良かったんだが

    58 = 1 :

    「ほぇ?そ、それだけでいいの?」

    「うん。でもそのかわり沢山甘えちゃうんだから」

    憂は笑顔で嬉しいことを言ってくれる。
    姉妹間のスキンシップは欠かさないが、一緒に寝る、というのは数年ぶりだ。

    【夜】

    「…………。」

    「どうしたの憂?」

    「…っ、な、何でもないよ!あ、お風呂沸いたみたいだねお風呂」

    「そっか、じゃあお先失礼して入ってきまっす!」

    「あっ……」

    さっきから憂の様子が少しおかしい。

    「どうしたの?憂」

    「あ、あの、あのね」

    「一緒にお風呂入ってほしいんだけど」

    60 = 1 :

    「…へ?」

    「だ、だから一緒に入ってほしいの」

    なんだ、そんなことか。

    「いいよ?じゃあ一緒に入ろう。トゥギャザーしようぜ!だよ」

    「い、いいの?」

    「いいのいいの、さあレッツお風呂場」

    【風呂場!】

    「いやあ憂も、なんていうか」

    「?何?お姉ちゃん」

    「なんだかんだ言って私より大きめだよね、お姉ちゃん追い越されたみたいで悲しいよ」

    「そ、それは…っ」

    「ていっ」プニッ

    「!!お、お姉ちゃん!?」

    「ていっていっ」プニッ

    「ちょ、お、お姉ちゃん」

    61 :

    唯憂きたか

    62 = 27 :

    この調子だとド田舎や山澪は出るのだろうか

    63 = 29 :

    とりあえず支援

    64 = 1 :

    堪能して、風呂場から出る。

    「ふー、気持ち良かったねえ憂、アイスある?」

    「ガリガリ君VIPがあるよ」

    風呂から上がって、ガリガリ君VIPを口にくわえながらニュースを見る。

    「――――県の通り魔事件の速報です、ついに被害者が10人を上回り――」

    「怖いねえ、憂」

    「当た       らねえよ情弱」と書かれた棒の点を突いて跡形もなく消す。

    「うん、私たちの街でも起こらなければいいけど」

    最近件の県は何かと物騒だ。何でも腕だけ残された変死体が見つかる場合もあるらしい。

    65 :

    直死の魔眼は俺も中学時代に発症したわー

    66 = 1 :

    【寝室!】

    「じゃあ電気消すね」

    「うん、おやすみ憂」

    「…」

    「…」

    「お姉ちゃん」

    「んむ?」

    「あの『線』と『点』はまだ見えてるの?」

    「うん、でも頭痛はしなくなったよ」

    「……そう…。」

    67 = 1 :

    「?」
    憂は何か不安げな表情でこちらを見てくる。

    ―――不安げな表情の憂に申し訳ないけれど、憂は本当に女の子らしい顔立ちになった。
    今さらといえば今さらだけれど、体つきも完璧な女の子だ。

    「何でもないよ、寝よっか」

    「…?うん、おやすみ」

    それから数分もしないうちに、憂は安らかな寝息を立てている。

    学校でも心配して気疲れしたのだろう。

    「……ありがとう、憂」


    その時、

    ひときわはげしく、しんぞうが、こどうが、どうき、が、

    68 :

    憂ちゃんバラバラになってまうん?

    69 :

    >>64
    アイスの棒殺してんじゃねーよwwwwwwww

    70 = 1 :

    「――――――ア」

    赤い髪の毛、赤い、赤い頭髪、赤い、紅い。

    アレは居てはならない、ならない。

    理性が、リセイがはじける。

    本能が、自分が、求める
    何を?
    憂を?

    何を、ふざけたコトを

    手が、勝手に、憂に、のびる

    「――んっ」

    触れる、憂に、触れている感覚が愛おしい。

    「あっ……」

    その、清らかな寝顔を滅茶苦茶に壊したくなる。

    「―――っ!!!」

    私は、何を、

    71 :

    糞みたい話だな

    72 :

    唯憂があるなら読むわ

    73 :

    ほのぼのに無理矢理型月入れるからw

    74 = 21 :

    けいおんでやる必要性が……って言うと、けいおん好きの人達が怒るからなぁ

    75 = 1 :

    自分が何をしたかよく分からなかった。
    ただ体が憂を、憂の体を、求めていた。

    この「死」が見えるようになってから色々と情緒不安定なんだろう。
    そのまま、力がぬけて、
    憂に覆いかぶさったまま、意識を失った。

    「――――ん!――――だよ!―――ちゃん!」

    「……ほぇ?」

    「お姉ちゃん!朝だよ!!」

    「あ、憂、おはよう」

    「ようやく起きたぁー…お姉ちゃん、昨日は疲れてたんだね」

    「うん、何だかわからないけど、よく、眠れ――」

    駄目だ、思いだすな。

    「お姉ちゃん?」

    「あ、うん!よく眠れたんだ!」

    「そう、良かった!今日は午前授業だけど、学校来れる?」

    「午前授業かー…行く、行ってみるよ」

    76 = 1 :

    【学校!】

    「あ、唯!」

    「えっ、唯?」

    「2人ともおはよ~」

    「心配したぞう!体の方はもう大丈夫?」

    「だいぶ良くなったよりっちゃん!」Hunsu

    「良かった…」

    【教室!】

    国語教師「先生、ゲームにはまっててな」

    国語教師「そのゲームに滅茶苦茶格闘技が強い先生が出るんだよ」

    国語教師「だから先生格闘技やろうかと思っててな」

    生徒A「先生は葛木先生ほど身が引き締まってないですよ?」

    \HAHAHA/

    国藤「A子、ちょっと後で桜ルートについて話したいことがある。職員室に来なさい」

    78 = 1 :

    【放課後!】

    「唯、今日は部活来れそうか?」

    「うーん…ちょっと調子悪いから今日は悪いけど帰るね」

    「そうか、お大事にな、唯」

    本当は、先生との約束があるからだ。


    そうして、林にやって来た。
    先生と出会ってから七日目の林で、先生は大きなトランクを片手にさげてやって来た。

    青子「はい、これをかけていれば妙なツギハギは見えなくなるわよ」

    先生がくれたものはメガネだった。

    79 = 1 :

    「…?先生、私眼は悪くないよ?悪いものこそ見えてるけど…」

    青子「いいからかけなさい。別に度は入ってないんだから。それに貴女なら似合うわ」

    先生は強引にメガネを私にかけさせた。
    とたん―――

    「うわお!すごい!すごいよ先生!!継ぎはぎが見えなくなったよ!」

    青子「あったりまえよ。わざわざ姉貴の所の魔眼殺しを奪ってまで作った
    蒼崎青子渾身の作品なんだから。粗末に扱ったらただじゃおかないからね。唯」

    「うん、大事にする、大事にするよ先生!…けど、先生ってすごいね、あれだけ
    邪魔だった「線」と「点」がみんな消えてる。なんだか魔法みたいだね先生」フンス

    青子「それも当然。だって私、魔法使いだもん」

    得意げににんまりと笑って、先生はトランクを地面に置いた。

    80 = 29 :

    メガネ唯の画像だれかうp

    81 = 1 :

    >>80
    俺も欲しいよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

    82 = 27 :

    おい何してる
    はよ書くんや

    84 = 54 :

    >>81余計なこと書きこんでないでさっさと続き書いてね」

    85 = 1 :

    青子「でもね、唯。その線は消えたわけじゃないわ。
    ただ見えなくしているだけ。そのメガネを外せば、線はまた見えてしまう」

    「えっ?そ、そうなの?」

    青子「ええ、そればっかりはもう治しようがないコトよ。唯、貴女はその眼となんとか
    折り合いをつけて生きていくしかないの」

    「………そっか、分かった。分かったよ先生。私やってみる。
    …けど先生、ずっとこの先この線が見えていたら先生との約束が守れなくなりそうで怖い」

    青子「ああ、もう二度と線を引かないっていうアレ?
    バカね、そんなの約束簡単に破っていいわよ。」

    「ほぇ?……そうなの?だって、簡単にモノを殺すことはいけないコトだと思う」

    青子「ええ、いけない事ね。
    けどそれは貴女個人の力なのよ、唯。だからそれを使おうとするのも貴女の自由なの。
    貴女以外の誰も、唯を責めることは出来ないわ。
    貴女は個人が保有する能力の中でも、ひどく特異な能力を持ってしまった。
    けど、それが貴女に有るってことは、なにかしらの意味が有るってコトなの。かみさまは余計な力を何の意味もなく分けない。
    貴女の未来にはその力が必要となる時があるからこそ、この直視の眼があるとも言える、
    だから、唯の全てを否定する訳にはいかないわ。」
    先生はしゃがんで、私と同じ高さの目線をする。

    86 = 1 :

    青子「でもね、だからこそ間違えないで。
    唯、貴女はとても、とてもまっすぐな心をしているわ。
    今の貴女があるかぎり、その眼は決して間違った結果は生まないでしょう
    ―――唯、聖人になれ、なんて言わない。
    貴女は貴女が正しいと思う大人になればいい。
    いけないって思う事を素直に受け止められて、ごめんなさいと言える貴女なら、
    未来にはきっと素敵な女の子になってるわ」

    そう言って。
    先生は立ちあがると、トランクに手を伸ばした。

    87 = 27 :

    なぜなら唯はもう聖天使だったからだ

    88 = 1 :

    青子「あ、でもよっぽどの事がない限り、メガネは外しちゃだめだからね。
    特別な力ってのは特別な力を呼ぶものなの。
    どうしても自分の手には負えないと唯本人が判断した時だけメガネを外して。
    やっぱり貴女本人がよく考えて力を行使なさい。
    その力は決して良いものじゃない。結果をいいものにするか悪いものにするかは、あくまで唯、
    貴女ほ判断次第なんだから。
    ―――ああ、前にもこんなコトを貴女と同じ立場の男の子に話したわ。
    正しく生きた彼は、素敵な男の子になってた。あなたもこの先、頑張ってね」

    トランクが持ち上がる。

    ―――先生は何も言わないけれど。
    私は、先生とお別れになるんだと分かってしまった。

    89 = 33 :

    日本語の修練をもう少し積んだ方がいいな

    90 :

    はい

    91 = 1 :

    >>89
    分かった頑張る
    >>90
    活力が沸いてきたぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

    92 = 29 :

    >>90
    親切なひとっているんだね
    ありがとう!

    93 = 1 :

    「―――っ、無理だよ、先生…
    ほんとは先生に、会うまで、恐くて、ズビッ、たまらなかったんだよ。
    けど先生がっ、居てくれたから、私は、グスッ、私に戻れたんだよ、ズーッ
    先生がいなくちゃ、このメガネがあったってっ、ダメに、決まってるよぉっ…!」

    青子「……唯、心にもない事は言わないこと。自分自身も騙せないような嘘は、
    聞いている方を不快にさせるわ」

    先生は不機嫌そうに眉を八の字にして、ぴん、と私のおでこを指ではじいた。

    青子「―――自分でも、分かってるんでしょう?
    「君」はもう大丈夫だって、ならそんなつまらないコトを言って、
    せっかく掴んだ自分を捨ててはいけないわ」

    先生はくるり、と背を向けた。

    青子「それじゃあお別れね。唯、どんな人間だって人生ってのはね、
    落とし穴だらけなのよ。
    君は人よりそれをなんとかできる力があるんだから、もっとシャンとしなさい」

    先生は行ってしまう。
    とても悲しくて、涙も流したけれど、私は先生の友達だから、
    ―――だから、シャンとして、胸をはって、先生を見送ることにした。

    95 :

    今日ゲオで借りてきた

    96 :

    なんか青子さんて和ちゃんっぽい。

    97 = 1 :

    「―――うん!さよなら、先生!」

    青子「よしよし、上出来よ、唯。その意気でいつまでも元気でいなさい。
    元気時が一番輝いて見えるわ、君は。
    いい?ピンチの時はまず落ち着いて、その後によくものを考えるコト。
    大丈夫、君なら一人でもちゃんとやっていけるから」

    先生は嬉しそうに言う。

    「……うん、ありがとう、先生。私も先生みたいな素敵な女の子になるよ!」フンス

    青子「うん、その意気よ唯。……それじゃあ、軽音楽部の子たちと元気にやっていきなさい。
    あなたなら彼女達を守っていけるわね。…はあ、よく考えたら物凄い人材を
    相手にしてきてる訳ね、私。…じゃあね、ノウブルカラーの女の子!頑張って生きなさい!」

    最後に、最高の笑顔を先生は見せてくれた、

    ざあ、と風が吹いた。
    先生の姿はもう無かった。

    「………ばいばい、先生」

    言って、もう会えないんだな、と実感できた。
    残ったものはたくさんの言葉と、この不思議なメガネだけ。
    たった七日だけど時間だったけれど、なにより大事なコトを教えてくれた。

    98 :

    かわゆい

    99 = 1 :

    ぼんやりと佇んでいたら、また涙を流していた。

    (―――さようなら、先生。)

    また会える日が来るとしたら、私はきっと、きっと先生より素敵な女の子になっていよう。


    【自宅!】

    「おかえりお姉ちゃん…ってどうしたの、そのメガネ?」

    「このメガネ、魔法使いの女の人に貰ったんだ!
    これをつけてると「線」と「点」が見えないんだよ!」フンス

    「ま、魔法使い?」

    「あっ…んーん、何でもない。とりあえずステキなメガネなんだよ!」

    「そうなんだ…そしたらお姉ちゃん、明日から学校行け…」

    プルルルル  プルルルル

    「あっ、電話だ」


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