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元スレさやか「さわった瞬間に相手がイク魔法!」
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――見滝原中学への通学路――
さやか「ふあぁ……、ねむい……」
まどか「さやかちゃんおはよー」
さやか「おう、おっはよう!」
まどか「さやかちゃんは相変わらずだね」
マミ「元気そうでなによりだわ」
マミ「昨日は初めての魔女と戦いだったし、ショック受けていたりしないか心配してたけど、
でも、美樹さんはそういうキャラじゃなかったわよねぇ。ふふふ」
まどか「そうそう。いつも元気はつらつーって感じだし!」
さやか「私だって年頃の女の子なんだから、傷つくときもあるって」
マミ「女の子、ねぇ」
まどか「なんか想像つかないなー」
さやか「……二人とも、なにかすごく失礼なこと考えてない?」
マミ「あのねそれは気のせいだと思うの」
実際、昨日の魔女との戦いで少なからずショックは受けていた。
上手く戦えなかった自分に対してだ。
期待してるぜ!特に済ました顔のほむほむとマミさん
ついでにあんこちゃん!
ついでにあんこちゃん!
さやか「だから、昨日はあれから徹夜で特訓したんだ!
マミさんに頼ってばかりではいけないし……。
私、魔法使えるようになったんですよ!」
まどか「本当!? さやかちゃんすごい!」
さやか「だろだろー? もっとほめてくれ」
マミ「――ねぇ、美樹さん。ソウルジェムを見せてくれない?」
さやか「え? あ、はい」
さやかからソウルジェムを受け取ると、マミは自分の目の高さまで持ち上げてそれを覗き込む。
マミ「少し、穢れているわね」
眉間に皺が寄っている。
さやか「それって……やばいの?」
マミ「いえ、これくらいならまだ大丈夫よ」
マミはふっと表情を和らげると、ソウルジェムをさやかに返す。
受け取ったソウルジェムをもじもじといじるさやかに、マミは言う。
マミ「でも、毎日毎日特訓していたらとてもじゃないけど保たないわ。
グリーフシードは無限に手に入るわけではないんだから。
美樹さん。気持ちはわかるけど、あまり根詰めすぎては駄目よ。
日常的に魔力を使っていたりしたら、肝心の魔女との戦いのとき
思うように魔法を使えなくなってしまうわ」
さやか「はぁ、」
マミ「実はね、]
さやかの肩に手を載せて、
マミ「私も魔法少女になったばかりの頃、よくそんなことしていたの。
まだ魔女と一度も戦う前から、家で変身した姿を鏡で見てみたり、ポーズを取ってみたり。
いろんな技を考えたわ。必殺技だって。魔女を倒すんだって、一生懸命だったの。
だから、最初の魔女との戦いのときは胸が高鳴ったわ。いままでの特訓の成果を試すんだって。
でも、あの時は苦労したわ。既にソウルジェムが濁っててね、魔法がうまく使えなくて、」
マミはいい人だけど、話が少々長いのが難点だ。
特に自分の話になると、すごく長い。
というか、そろそろ学校行かなきゃ遅刻しちゃいそうなんだけど……。
さやか「あの、」
まどか「それで! どうやって魔女を倒したんですか!?」
マミ「あの時は機転を利かせてね、近くの製鉄所まで魔女をおびき出して、」
さやか「あのー……」
マミは自身の武勇伝を身振り手振りを交えて語っている。
彼女の、さやかの肩をつかむ手にも力が入る。
……そうだ。
さやかは肩に置かれたマミの手の上に自分の手を重ねた。
彼女の手を握り込むと体の内から魔力を呼び出す。
マミ「――で、魔女を溶鉱炉にぶち込んでやったんだけど、なんと、溶鉱炉の中は空っぽだったの。
運悪くちょうど点検中でッ――ふあ!?」
まどか「ど、どうしたんですか!? いきなり変な声出して……」
マミ「??? なんか一瞬、変な感じが……」
さやか「それは大変だ、 はやく保健室に行かなければ! さぁ、学」
マミ「いえ大丈夫、もう治まったみたい。多分しゃっくりが出たのね」
まどか「なんだーしゃっくりですかー、よかったー。それで、そのあとどうなったんですか!?」
マミ「そうそう。そこからが大変だったのよ。
溶鉱炉の中で高笑いする魔女を見てもう駄目かと思ったんだけど、」
また語り出すマミ。
さやか(ふぁああああああああっっく!!!)
握ったままのマミの手に、さっきより強い魔力を、今度は一瞬ではなく持続的に送り続ける。
マミ「必死に戦ったけど、魔力も尽――ひぁあんっ!!」
マミはビクンと痙攣して、体を大きくのけ反らせた。
まどか「だ、大丈夫ですか!? ずいぶんと激しいしゃっくりでしたけど……」
マミ「ええ……だいじょうぶよ……ふふ、ちょっと朝ご飯、食べ過ぎちゃったかしら……」
マミは微笑を浮かべてそう言い、凛と姿勢を正すが、まどかには大丈夫そうには見えない。
のぼせたように頬をほてらせているし、目も心なしか潤んでいる。
まどか(マミさん、熱でもあるのかな……?)
見ると、さやかも心配そうにマミの右手を両手で包み込んでいる。
まどか「具合、悪いんですか?」
マミ「いえ…はぁ、ぅん……私は平気だから、はぁ、心配しないで……」
まどか「全然平気に見えないですよ! さやかちゃん、マミさんを保健室に連れて行こうよ!」
ここからなら学校が一番近い。
マミ「そんな……おおげさよ」
マミは体に言いしれぬ違和感を感じていた。
妙に体が熱い。どうしたんだろう。
でも後輩たちの前で格好悪い姿は見せられない。
あくまで平然とふるまうことにする。
さやかならお姫さまだっこして
逃げれなくして例え涙目でもイカし続ける鬼畜プレイも易々やってくれるよね
逃げれなくして例え涙目でもイカし続ける鬼畜プレイも易々やってくれるよね
マミ「気にしないで……私は元気だから……」
まどか「マミさんったら! もう、さやかちゃんもマミさんに言ってあげてよ!」
さやか「まぁまぁ、落ち着けって。本人が大丈夫って言うなら大丈夫なんだろ。
自分の体は自分が一番よくわかるってもんだよ。
それよりマミさん、さっきの話の続き聞かせてよ!
どうやってそのピンチを切り抜けたか、是非教えてください!」
マミ「ふふ、まったく、しょうがないわねー。えーっと、どこまで話したっけ……?」
マミは続きを話し出す。が、さやかはろくに話を聞いていなかった。
さやか(マミさんがやばい! すげーエロい!)
もはや当初の目的も忘れていた。
マミ「魔力が尽き、て、初めて、気づいたのよ……魔法に頼っていては、駄目だって……ぅんんっ」
さやか「うんうん、それでそれで!?」
相づちを打ち、マミの手をぎゅっと握る。
マミ「ひあああんっ!!」
まどか「マミさん!?」
マミ「だいじょうぶ……ふぅ、だいじょぶよ……」
絶対に大丈夫じゃない、とまどかは思う。
マミは何かに耐えるように体を細かく震わせている。
マミ「ごめんなさい、ちょっとお手洗いに――」
マミは歩きかけて、さやかに手を握られている事に気づいた。
マミ「あの……手、放してもらえる?」
さやか「まだ話の途中じゃないですか! せっかくいいところだったのに!」
先輩顔したマミさんがさやかすやまどかの前で哀れにもアヘ顔ダブルピースを…
ふぅ…いいぞもっとやって
ふぅ…いいぞもっとやって
マミ「あとでちゃんと話すから! トイレに行かせて!」
マミは悲鳴に近い声を出すとさやかを振り払おうと走り出す。
さやかは負けじと手に力を込め、全力でマミを引き留めようとする。
さやかの腕とマミの腕がそれぞれ逆方向に引っ張られ、ピンと伸びきったとき、
マミ「ひあああああああああああっ!!」
マミが絶叫した。
まどか「マミさぁん!」
マミ「あっ……ああっ……」
まどか「どうしたんですかぁ!?」
まどかは慌てて駆け寄って、地面にへたり込んでいるマミの両肩をつかむ。
呼びかけても反応がないし、目の焦点も合っておらず、これはひょっとして
じゅわわわわ。
まどか「…?」
まどか「ひゃあっ!?」
アンモニア臭のする液体が、
マミの下に、まどかの足下に広がり、アスファルトにシミを作っていく――――
まどか「いったい……マミさん、しっかりしてください!」
まどかはマミの肩を揺すぶるが、マミは答えない。
表情は虚ろで口角からはよだれが垂れている。
まどか「わわわ……どうしよう、どうしよう」
さやか「まどか、どいて。ここは私に任せて」
まどか「さやかちゃん……」
ただうろたえる事しかできないまどかには、
この状況でも平常心を保っているさやかがこの上なく頼もしく感じた。
さやかがマミを抱きかかえるように肩に手を回す。と、
さやかがマミの背中に手を置くと
マミの体が電気ショックを受けたかのようにビクンと跳ねた。
マミ「うひゃあっ」
マミが、息を吹き返した。
まどか「さやかちゃんすごい! さすが!」
さやかはそのままマミを、肩に手を回し、お姫様だっこの要領で抱き上げようとする。
まどか「ええっと……」
まどかは言いにくそうに、
まどか「さやかちゃん……重たくない? わたしも手伝うよ」
さやか「大丈夫大丈夫、これでも魔法少女なんだから、これくらいどうってことないよ」
抱きかかえられたマミは、さやかの胸の中で
激しく泣きじゃくり、だだをこねる赤子のように暴れている。
マミ「いやぁあああああ、はなして、やだ、やだあああああああああ」
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