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    元スレ黒鎧「勇者と魔王、捕まえた」

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    151 = 1 :


    黒鎧「……逃げてくれませんか?」

    勇者「は?」

    魔王「あれの狙いは現在、勇者を強制的に魔王に変換することだ。
       だから、お前が逃げれば延命措置にはなる」

    勇者「却下だ。俺に逃げる選択肢はもうない」

    魔王「奇遇だな。我輩もだ」

    黒鎧「……なにか策は?」

    勇者「『ガンガン行こうぜ』」

    魔王「よしきた!」

    152 = 1 :


     三人が一斉に地を蹴る。
     最も速く白鎧に肉薄した黒鎧が、槍の洗礼を受けた。
     金属を引き裂き先端が黒鎧の背中を突き破る。

    「まだまだデス……」

     機能停止の間際に、黒鎧はあがいた。
     槍を握り込み、それを封じる。
     白鎧のありもしない動揺を感じた気がした。

    153 = 1 :


    勇者「喰らえやッ!」

    魔王「終わりだッ!」

    白鎧「!!」


     ――ズン……ッ!

    154 = 1 :


     白鎧、その胴を魔王の拳が砕いた。
     その頭部を勇者の剣が斬り飛ばした。

     悲鳴を上げることなく、静かに白鎧は停止する。
     一瞬の均衡を保って、それから黒鎧と折り重なるようにそれは倒れた。

     二人は構えたまましばし息をつめた。

    155 = 1 :


    白鎧「――」

    魔王「終わり、か?」

    勇者「……」

    白鎧「<...second-form ready>」

    魔王「ぬ!?」


     カッ――!


    勇者「な、なんだ?」

    魔王「さ、下がれ!」


     ズオゥッ――!

    156 = 1 :


     一陣の突風の後、そこにあったのは巨大な質量だった。
     見上げるほど巨大なそれは――

    「ドラゴン……?」

     お伽話の幻獣に似ていないこともなかった。

    「<...target lock on>」

     幻獣はその大きな顎を開く。

    「<fire>」

     光があふれた。

    157 = 1 :


         ・
         ・
         ・


    勇者「ぁ……」

    魔王「ぅ……」


    「<second-attack ready...>」キュイィィン!

    158 = 1 :


     認識しきれないほどの激痛が身体をさいなんでいた。
     生きているのが素直に信じられない、と勇者はぼんやり思った。
     だがあともうしばらくもしないうちに死ぬだろう、とも思った。

    159 = 1 :


    魔王「ゆ、うしゃ……立てる、か?」

    勇者「うぐ……」

    魔王「どちらかが、立たねば、ならん……」

    勇者「けど……」

    魔王「お前が、立て……」

    勇者「むりだ……っ」

    魔王「お前に、託す……」ポゥ

    勇者「……」

    魔王「……受け継いで、くれ」

    160 = 1 :


    「<fire>」

     再び怪物の顎から光があふれ出す。
     しかしそれが放たれる前に異変が起きた。
     とどろく爆発音。怪物の側頭部から火が噴き出す。

    「<...error>」

     再び爆発。立てつづけに三つの爆音がとどろく。

    「その内部爆発。なんでか分かるか?」

     勇者はその音の中、静かに身を起こした。

    「――俺の相棒。その魔弾だよ……!」

     彼は思い出していた。
     対象物に打ち込むと中から爆発するという魔弾を子供のように自慢していた相棒を。
     そんなもの役に立つか、とからかうと、ムキになって反論した彼女を。

    161 = 1 :


     ――ドゴドゴォ!


    「<error...>」


    勇者「俺がなんで今立てるかわかるか?」

    勇者「――メイドと魔王の、おかげだよ!」チャキ


    「"error..."」


    勇者「俺がなんで戦うか分かるか?」スッ

    勇者「受け継いでいくためだよッ!」ズダン!

    162 = 1 :


     魔術で重力を中和し跳躍する。
     剣を大きく上段に振りかぶる。
     握り込む拳に力がこもった。

    163 = 1 :


    勇者「おおおおおッッ!!」

    「<attack ready...>」

    勇者「おせえッ!」


     ――ズンッ!

    164 = 1 :



         ・
         ・
         ・

    165 = 1 :


    勇者「――以上が、事の顛末です。俺が見聞きしたことの全てです」

    「…………御苦労で、あった」

    勇者「……」

    「旧文明の遺物、魔王勇者システム……そのような真実が、この世界の裏側にあったとは」

    勇者「……」

    「世界を救ってくれたこと、誠に感謝する」

    勇者「陛下」

    「なんだ?」

    勇者「俺はもう疲れました」

    「これはすまない。すぐに部屋を用意させよう」

    勇者「いえ、ここで少し座って楽にさせてもらうだけでいいんです」

    「? まあ、かまわないが」

    166 = 1 :


    勇者「ふぅ……」ペタン

    勇者「……終わったよ、銃士」

    「……」

    勇者「務めは果たしたぜ、魔王、メイド」

    「……」

    勇者「これでよかったんだよな、ファントム」

    「……勇者?」

    勇者「陛下」

    「ああ」

    勇者「この世界を頼みます」

    「わかった」

    勇者「……すみません。ちょっと休みます」

    「……おい?」

    勇者「――」

    「勇者……?」

    167 = 1 :


     それきり、勇者は黙り込んだ。目を閉じ、俯いたままで。
     顔には疲労が見える。
     だが、見ようによっては満足げな微笑みにも見えた。

     ――勇者の死によって、システムは真に停止した。

     王はしばしの沈黙をはさんだあと、静かに玉座を下りた。
     勇者の前にかがみこみ、床に手をつく。 

    168 = 1 :



    「……確かに、受け継ぎました」

    169 = 1 :


     そしてふかぶかと、頭を垂れた。
     厳粛な静寂がそこにあった。

    170 = 1 :


     ――ズズン……!


    「……」

    「じ、地震! 陛下、ご無事ですか!?」

    「ああ」

    「大きい!」

    「問題ない。じき静まる」

    「……?」

    「心を平静に。これからは不運に対し我らが自ら戦わねばならないのだから」

    「……だろう、勇者」

    171 = 1 :

    終わり

    173 = 33 :

    つまらなすぎて全部飛ばした

    174 = 146 :

    文才のなさに驚愕

    175 :

    絶望的につまらなかったな

    176 = 107 :

    >>173
    それでも終わりまでいるお前乙

    177 = 12 :

    つまらなすぎてほとんど読めなかった

    178 = 146 :

    SS速報ってとこはこんなのがゴロゴロいるのか?
    恐ろしいところだな

    179 :

    今回は特に、読んでる人を置いてけぼりにしてる感が酷かった
    キャラに魅力もないし

    まぁ乙

    180 = 33 :

    ここまで叩かれると>>1がちょっと可哀想になる
    頑張って書いたんだろうに
    でもつまらないんだよ・・・

    182 = 12 :

    これで加筆修正してるってのが一番ヤバい


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