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元スレ黒鎧「勇者と魔王、捕まえた」

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<魔王城.廻りの間>
ドバタガッシャァッ!
勇者「おうおうおうおう! 勇者様のご登場だぜ!」
魔王「来たか勇者、待ちくたびれたぞ!」
勇者「面倒なゴタクは嫌いだ。覚悟はいいか!?」
魔王「我輩随分待たされた! さっさとかかってこないかこのド阿呆が!」
勇者「いい返事だ! 早速行くぜ!」ダンッ!
魔王「来い!」グッ
勇者「うおおおおおおおお!」
魔王「ははははははははは!」
――ズドッ!
勇者「……」
魔王「……」
黒鎧「……」キュイィィン
勇者「えっ」
魔王「は?」
最近はSS速報からまたVIPに来るのが流行りなの?
行動が意味不明過ぎるんだけど
行動が意味不明過ぎるんだけど
勇者の剣。魔王の拳。その両方を、突如出現した黒い鎧が受け止めていた。
瞬きする前は――戦闘中にそんな余裕があったとは思えないが――いなかったと断言できる。
だがそれでも双方の攻撃はそのとき、目の前で確かに阻まれていた。
勇者が慌てて口を開く。
勇者「魔王! てめえ、まさか! 決闘の掟を破ったのか!?」
魔王「ち、違う、我輩は知らん!」
勇者「勇魔の決闘には余人の立ち入りを禁ず! 忘れたか!?」
魔王「違うといっとろうが!」
黒鎧「……」
自らをはさんで口論する二人に、だが黒い鎧は反応しなかった。
上背はそこそこあるが、ちゃんと中に人が入れるのか怪しい程スリムなフォルム。
硬さよりも滑らかさを感じさせる鎧表面。
二人の全力の攻撃を受け止めてなお微動だにしない。
と。
鎧が突如動きを見せた。
受け止めていたそれぞれを弾き飛ばす。
黒鎧「フシュッ!」キィン!
勇者「……!」バックステップ
魔王「……っ」バックステップ
黒鎧「<..."phantom" launch>」
勇者「……本当に、知らねえんだな?」
魔王「当然だ」
黒鎧「<capture mode ready...>」
勇者「ってことはだ」
魔王「ああ。あいつは我輩らの神聖な決闘に水を差した大馬鹿者だ」
黒鎧「<...go>」
勇者「――高くつくぞ!」バッ!
魔王「覚悟しろうつけが!」ダンッ!
右方からの勇者。鋭い踏み込み、大上段からの一閃。
左方からの魔王。猛烈な突進、繰り出される剛拳。
黒鎧の頭部と胴にそれぞれ鋭い突風が襲いかかった。
勇者(間抜けな素顔を見せやがれ!)
魔王(眠れド阿呆!)
黒鎧「<guard>」
――ガキンッ!
甲高い激突音とともに剣と拳が虚空で停止した。
二人の息をのむ気配。
展開された不可視の障壁は、確かに攻撃を受け止めていた。
勇者(あの短い詠唱で魔術を!?)
黒鎧「<counter attack>」
魔王「!」
ぶわ――ッ!
突如障壁が拡大。
二人は押しのけられるように弾き飛ばされ床に叩きつけられた。
「<"winter field" ready...>」
うめき声を上げる二人に、しかし黒鎧は手を休めることなく追い打ちをかける。
「<...exist>」
シュウウウウゥゥゥゥゥ……
勇者「な、なんだ?」
魔王「奴の周りから煙が……」
黒鎧「……」キュイィィン
勇者「……! 寒!」
魔王「なんだこれは!?」
猛烈な冷気。煙の正体はそれだった。
急冷され、空気中の水分が次々凍結していく。
勇者魔王の周りも例外ではない。
勇者が悲鳴を上げる。驚異の早さで体温を失った腕が剣を取り落とした。
魔王が跪く。寒気に力を失った脚が、主を支えるのを放棄した。
勇者「な、なんなんだよ……!」
魔王「――」
勇者「? 魔王。魔王……!?」
魔王「――」
勇者(あまりの寒さに意識を……俺も……)ガク
黒鎧「……」
勇者「……!」
目の前に黒鎧がいた。
近寄られていたことに気付かなかった。
そしていつの間にかそれが槍を取りだしていたことにも。
動けない。
(……終わりか)
槍が振り下ろされる。重い衝撃と共に勇者の意識を黒い帳が覆う。
最後に彼の脳裏に浮かんだのは、城外で待っている相棒のことだった。
猛烈な厨二。スレの正体はそれだった。
急冷され、スレ中のvipperが次々凍結していく。
童貞ニートの周りも例外ではない。
童貞が悲鳴を上げる。驚異の早さで体温を失った右手が剣を取り落とした。
ニートが跪く。寒気に力を失った親が、子を支えるのを放棄した。
急冷され、スレ中のvipperが次々凍結していく。
童貞ニートの周りも例外ではない。
童貞が悲鳴を上げる。驚異の早さで体温を失った右手が剣を取り落とした。
ニートが跪く。寒気に力を失った親が、子を支えるのを放棄した。
<database>
・phantom:黒鎧。以下不明
・
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・
気持ち悪い
まともな奴ならこれ以上書けないぞ
いや、普通は書かない
まともな奴ならこれ以上書けないぞ
いや、普通は書かない
<魔王城.地下牢>
勇者「『アカシア』」
魔王「『赤紫斜めマダラ接続式ゾウガメ』」
勇者「なんじゃそら……め、め、『綿花』」
魔王「『カゲスズミノコギリコバト』」
勇者「と、と、『問い合わせ』」
魔王「『栓抜き付き回転振り子ガニ』」
勇者「……」
魔王「どうした。次は『に』だぞ」
勇者「お前って、変な動物に詳しいのなぁ……」
魔王「そうか?」
勇者「ああ」
魔王「……もうそろそろ飽きてきたな」
勇者「同感だ」
魔王「そっちの居心地はどうだ?」
勇者「快適そうに聞こえるか? 聞こえるならもうそんな耳落としちまえ」
魔王「そうだな」
こ、こいつ・・・書き溜めてあるのか・・・?この恥ずかしい文章を・・・
>>41
SS速報から来たんじゃね
SS速報から来たんじゃね
俺は好きだが
やれるなら最後までやっちまえよ>>1
やれるなら最後までやっちまえよ>>1
勇者「……」
魔王「……」
勇者「何考えてやがる?」
魔王「お前と同じことだろうよ」
勇者「……アイツ、なにもんだ?」
魔王「分からん。が、魔王と勇者を苦もなく生け捕りにするところから見て相当な使い手だろう」
勇者「魔術騎士?」
魔王「さて。しかし、あんな騎士も魔術も見たことがない。いや障壁自体は珍しくも何ともないが、あれを大した予備動作なしでとなるとな」
勇者「ううむ」
魔王「お前、頭はいい方か?」
勇者「別に。良かったら勇者なんぞやめてるし、悪かったら今頃生きちゃいねえよ」
魔王「ふむ……」
なにこの>>1怖い
勇者「何かわかったのか?」
魔王「大したことは。とりあえず分かっていることは、少なくとも我輩らを殺す気はないということだ」
勇者「わざわざ牢屋まで引きずったらしいしな。おかげでケツが擦れてやがる」
魔王「我輩の顔もだ」
勇者「はっ、だっせぇ」
魔王「言ってろ」
勇者「……はぁ」
魔王「……」
――ズズン……! グラグラ……
勇者「……地震か」
魔王「最近多いな」
<魔王城.尖塔の一部屋>
黒鎧「<Satan&brave-system-circuit check start...>」
黒鎧「――」キュイィィン……
黒鎧「<...all green>」
――ズズン……! グラグラ……
黒鎧「…………」
黒鎧「<next...>」キュイィィン……
黒鎧「<...all green>」
・
・
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<魔王城.魔王の部屋>
――グラグラ……
メイド「地震……最近多いわね」
メイド「……」ソワ
メイド「ああもう、魔王のやついったいいつまで待たせるのかしら!」
メイド「勇者ごときになにを手こずって……ご飯が冷めちゃうじゃない」
メイド「……」
メイド「まさか負けたなんて事は……」
メイド「ないわね。魔王はああ見えて戦闘に関してだけは世界最強だし」
メイド(でも……油断して、ってことはあり得るかしら)
メイド「……しかたないわね。本当は勇魔の決闘は二人きりでって掟だけど。ちょっとくらいいいでしょ」スク
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