私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ京子「眠る結衣に口付けを」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★★★
レスフィルター : (試験中)
結衣「京子」
結衣「そんなに泣いていると、腫れちゃうよ」
手を使って拭おうとする京子の動きを察し、手首を掴む。
結衣「擦ると酷くなるから、私に任せて」
結衣「私が、拭ってあげるから」
京子「ん……」イヤイヤ
結衣「綺麗だよ、京子の泣き顔は」クスッ
何故だろうか、京子の想いが、感情が、考えが、今の私には分かる。
結衣「泣き止んで、京子」
止まらない涙をそっと指で払いのけて、京子にほほ笑みかける。
結衣「そんなに泣いていると、腫れちゃうよ」
手を使って拭おうとする京子の動きを察し、手首を掴む。
結衣「擦ると酷くなるから、私に任せて」
結衣「私が、拭ってあげるから」
京子「ん……」イヤイヤ
結衣「綺麗だよ、京子の泣き顔は」クスッ
何故だろうか、京子の想いが、感情が、考えが、今の私には分かる。
結衣「泣き止んで、京子」
止まらない涙をそっと指で払いのけて、京子にほほ笑みかける。
結衣「キス、しよう」
京子「……うん」
そっと重ねた唇で、私の心が満たされていく。
私たちを包むように、秋風が吹く。
秋風は男女の恋情が冷めることを暗示させるけれど、私はそんなものに惑わされたりしない。
私と京子の関係は、容易く切れてしまう程にやわじゃない。
天地神明に誓って、私はこのお姫様を守り続けよう。
病めるときも、健やかなるときも、富めるときも、貧するときも、ずっと傍にいよう。
それが、私の見つけた、私の答えだから。
結衣「京子……」グラッ
京子「結衣!?」
ふらついて、京子に寄りかかってしまう。
顔も、体も、心も、何だか熱い。
京子「結衣、どうしたの、って」
京子「結衣も熱あるじゃん!」
ああ、そういうことか。
通りで、食欲がしないわけだ。
京子「なにしてたの!」
京子が怒ると怖い。
けれどもその台詞は、京子自身にも言えることではないだろうか。
京子「結衣!?」
ふらついて、京子に寄りかかってしまう。
顔も、体も、心も、何だか熱い。
京子「結衣、どうしたの、って」
京子「結衣も熱あるじゃん!」
ああ、そういうことか。
通りで、食欲がしないわけだ。
京子「なにしてたの!」
京子が怒ると怖い。
けれどもその台詞は、京子自身にも言えることではないだろうか。
結衣「体が変だなぁとは思ってたけど、お弁当の準備してた」ハハ
京子「素直に休みなよ!」
ごもっともな事だけど、舞い上がっていて、不調にも気がつかなかったのだから仕方ない。
京子「やけに結衣が積極的だと思ったよ」ハァ
積極的なのは、京子への想いを自覚したからだと思うけれど。
確かに、熱の影響もあるのかもしれない。
京子「私の家の方が近いから、早く戻って寝るよ!」
看病するはずが、何やら私の方が看病されそうな展開だ。
京子「半笑いになってる場合じゃないぞ!」プンプン
結衣「はいはい」
繋いだ手から伝わる、京子のぬくもりが心地良かった。
京子「素直に休みなよ!」
ごもっともな事だけど、舞い上がっていて、不調にも気がつかなかったのだから仕方ない。
京子「やけに結衣が積極的だと思ったよ」ハァ
積極的なのは、京子への想いを自覚したからだと思うけれど。
確かに、熱の影響もあるのかもしれない。
京子「私の家の方が近いから、早く戻って寝るよ!」
看病するはずが、何やら私の方が看病されそうな展開だ。
京子「半笑いになってる場合じゃないぞ!」プンプン
結衣「はいはい」
繋いだ手から伝わる、京子のぬくもりが心地良かった。
ピピピッ
京子「体温計、見せてもらうよ」
結衣「うん」ケホッ
京子「熱が高くなってきたな」フム
結衣「頭がガンガンする」コホッ
やはり京子の風邪が移ったのだろうか。
けれども、もし私の願いが叶って、京子の苦しみを肩代わりできたのなら、
それで京子の風邪が良くなったのだとしたら、この苦しみも享受出来る気がする。
京子「そろそろ、何かお腹に入れておかないと」
京子「何かリクエストある?」
結衣「……お粥がいい」ケホッ
京子「分かった、ちょっと待ってて」
これで一応、料理も出来るのだから器用な奴だ。
京子「体温計、見せてもらうよ」
結衣「うん」ケホッ
京子「熱が高くなってきたな」フム
結衣「頭がガンガンする」コホッ
やはり京子の風邪が移ったのだろうか。
けれども、もし私の願いが叶って、京子の苦しみを肩代わりできたのなら、
それで京子の風邪が良くなったのだとしたら、この苦しみも享受出来る気がする。
京子「そろそろ、何かお腹に入れておかないと」
京子「何かリクエストある?」
結衣「……お粥がいい」ケホッ
京子「分かった、ちょっと待ってて」
これで一応、料理も出来るのだから器用な奴だ。
京子「この京子ちゃんがあーんをしてやろう!」フフン
京子「ほれ、京子ちゃん特製の愛情たっぷりなお粥だぞ、あーん」
結衣「……うん」アーン
少し恥ずかしいが、こういうのも悪くない。
京子の具合も良くないのだから、今は少しだけ、少しだけ甘えることにしよう。
京子「どんな感じ?」
結衣「……味がしない」
京子「舌も鼻も麻痺してるのかぁ」ヨシヨシ
結衣「京子のお粥、楽しみにしてたのに……」コホッ
悲しいことに、味覚も覚束無くなっていて、お粥を味わうことはできなかった。
まぁ、お弁当を作っている間は正常で助かった、そう考えよう。
京子「ほれ、京子ちゃん特製の愛情たっぷりなお粥だぞ、あーん」
結衣「……うん」アーン
少し恥ずかしいが、こういうのも悪くない。
京子の具合も良くないのだから、今は少しだけ、少しだけ甘えることにしよう。
京子「どんな感じ?」
結衣「……味がしない」
京子「舌も鼻も麻痺してるのかぁ」ヨシヨシ
結衣「京子のお粥、楽しみにしてたのに……」コホッ
悲しいことに、味覚も覚束無くなっていて、お粥を味わうことはできなかった。
まぁ、お弁当を作っている間は正常で助かった、そう考えよう。
京子「覇気のない結衣もかわいいなぁ」ポッ
結衣「おいこら」ゴホッ
京子「あっ、興奮したら体に障るよ」
結衣「興奮させたのは京子だろ……」ハァ
京子「大人しくしてて?ね?」ニコッ
結衣「何か嬉しそうだな」ゴホッ
両想いになったこともあってか、京子の背後には大量のハートマークが見える気がする。
私も京子が嬉しいと、それだけで嬉しくなれるけれども。
京子「あぅぅ、ごめん……」
京子「でもしっかりものの結衣の弱った姿なんて、私くらいしか見ることができないわけで」
京子「そう思うとなんだか、嬉しく思えてきちゃって」
結衣「おいこら」ゴホッ
京子「あっ、興奮したら体に障るよ」
結衣「興奮させたのは京子だろ……」ハァ
京子「大人しくしてて?ね?」ニコッ
結衣「何か嬉しそうだな」ゴホッ
両想いになったこともあってか、京子の背後には大量のハートマークが見える気がする。
私も京子が嬉しいと、それだけで嬉しくなれるけれども。
京子「あぅぅ、ごめん……」
京子「でもしっかりものの結衣の弱った姿なんて、私くらいしか見ることができないわけで」
京子「そう思うとなんだか、嬉しく思えてきちゃって」
結衣「そう」ゴシゴシ
眠気が襲ってきて、知らずに目蓋が閉じてくる。
京子「ゆっくり眠って、結衣」
京子「私が傍にいるから」
結衣「うん」
ここは京子の言葉に甘えて、眠ろう。
風邪を引いているのに、いい夢が見れそうな、そんな気分だ。
結衣「おやすみ、きょうこ」
京子「おやすみ、結衣」
意識が途絶える前に、京子の優しい笑顔が見えた。
眠気が襲ってきて、知らずに目蓋が閉じてくる。
京子「ゆっくり眠って、結衣」
京子「私が傍にいるから」
結衣「うん」
ここは京子の言葉に甘えて、眠ろう。
風邪を引いているのに、いい夢が見れそうな、そんな気分だ。
結衣「おやすみ、きょうこ」
京子「おやすみ、結衣」
意識が途絶える前に、京子の優しい笑顔が見えた。
結衣「………」スースー
京子「………」ジィー
チュ
瞳を閉じて眠る結衣が可愛くて、思わず口付けを落とす。
眠りながらもキスの感覚を感じたのか、ゴソゴソとむずかる結衣が愛おしい。
京子「大好きだよ、結衣」
愛の言葉は照れるけれど、この声の続く限り、ずっと君に伝えていこう。
京子「………」ジィー
京子「………」フフ
京子「………」ゴロゴロ
京子「………」ジィー
チュ
瞳を閉じて眠る結衣が可愛くて、思わず口付けを落とす。
眠りながらもキスの感覚を感じたのか、ゴソゴソとむずかる結衣が愛おしい。
京子「大好きだよ、結衣」
愛の言葉は照れるけれど、この声の続く限り、ずっと君に伝えていこう。
京子「………」ジィー
京子「………」フフ
京子「………」ゴロゴロ
京子「……私も眠たくなってきた」ファァ
何時までも結衣を見つめていたいけれど、
風邪で失った体力を回復させようと、体が休息を求める。
京子「私も、一緒に寝るね」
決して終わりが来たって怖くない。
こうして不器用に生きて、だけど君が傍にいるなら、私は煌めける。
京子「おやすみ、結衣」
そうやって、ありふれた時間が愛おしく思えたなら、きっとそれは愛のしわざなんだ。
京子「………」
今は深まる秋の寒さに負けないように、凍えないように寄り添っていよう。
この手に感じる体温に安心して、今は眠ろう。
京子「………」zzz
秋の夜長も乗り越えて、
そっと繋がれた二人の手は、朝までずっと離れなかったのでした。
おわり
何時までも結衣を見つめていたいけれど、
風邪で失った体力を回復させようと、体が休息を求める。
京子「私も、一緒に寝るね」
決して終わりが来たって怖くない。
こうして不器用に生きて、だけど君が傍にいるなら、私は煌めける。
京子「おやすみ、結衣」
そうやって、ありふれた時間が愛おしく思えたなら、きっとそれは愛のしわざなんだ。
京子「………」
今は深まる秋の寒さに負けないように、凍えないように寄り添っていよう。
この手に感じる体温に安心して、今は眠ろう。
京子「………」zzz
秋の夜長も乗り越えて、
そっと繋がれた二人の手は、朝までずっと離れなかったのでした。
おわり
・綾乃ちゃんとあかりちゃんとちなつちゃんの出番は色々あって割愛
・途中でシリアスに耐えられなくて方向転換ギップリャ
・アッカリーン
支援保守あり
・途中でシリアスに耐えられなくて方向転換ギップリャ
・アッカリーン
支援保守あり
みんなの評価 : ★★★
類似してるかもしれないスレッド
- 京子「結衣に監禁された」 (72) - [57%] - 2011/11/21 9:00 ○
- 京子「船見結衣依存症」 (139) - [50%] - 2012/2/9 9:45 ★
- 京子「結衣の変態っ!!」 (135) - [49%] - 2012/1/21 6:30 ☆
- 京子「惚れてもいいのよ」 (261) - [49%] - 2012/1/30 1:30 ☆
- 京子「一緒にいようよ」 (91) - [47%] - 2011/10/9 6:15 ☆
- 京子「スマイル下さい」 (334) - [47%] - 2011/10/28 4:16 ☆
- 京子「結衣の意外な一面」 (142) - [46%] - 2011/11/26 9:15 ★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について