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    元スレシンジ「学園都市?」

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    51 :

    ワカメの方かとヘタレの方か…

    52 = 1 :


    「い、いや。でも、とミサカは急な展開に動揺を隠し切れません」

    シンジ「大丈夫ですよ、ほら」

    シンジがそういって、猫の下へ駆け寄ると、子猫たちはしゃがみこんだシンジにじゃれるように寄り添ってきた。
    その様子をみて少女は、ゆっくりとシンジたちの傍へ近づいてくる。視線はジッと子猫たちを捕らえて離さず。
    シンジはなぜかそれをみて少しだけ笑ってしまった。無論それは少女の視界には入らなかったのだが。

    少女はシンジの隣へしゃがみこんだ。猫達はあまり気にした様子もなくじゃれあっている。
    少女が子猫へと手を伸ばしたときだった。触れるか触れないかのところで、一匹の子猫が急に駆け出し、それに釣られるように残りの子猫たちも草むらへと逃げ出してしまった。

    シンジ「……あ」

    「やはり、こうなってしまいましたか。とミサカは差し出した手をひきます」

    シンジ「たぶんびっくりしただけですよ、そんなに気にすること……」

    「いえ、違うのです。ミサカは発電能力者なので微弱な電磁波を身体の周囲にまとっています。人間ならば気付かないほど些細なものですが、敏感な動物はすぐにそれに気付きます。
    子猫たちはそれに反応して逃げていったのです。わかりきっていたことなのですが、とミサカは自らの行動を反省します」

    シンジ「……」

    53 = 1 :


    少女は落ち込んでいる様を隠しもせずにしゃがみこんでいた。
    きっと加持さんならこんな時に気の聞いた台詞の一つでもいうだろうな、と。シンジは少しだけ的外れなことを考えながら、遠く響いている。電車の音を聞いていた。

    「すみません。ミサカの所為で貴方まで子猫と戯れることが出来なくなって、とミサカは自らの失態を詫びます」

    シンジ「僕は平気ですよ。この場所が好きなだけですから」

    「それでは、ミサカは調整がありますので失礼します」

    そう言って彼女は去っていった。
    シンジは彼女を見送り、そして再び茂みに背中を預けた。

    シンジ「学園都市かあ、」

    55 = 1 :

    街中を歩いていると周囲が少し騒がしいことに気づいた。
    道行く人の視線が集まっている。シンジがそこに視線を向けると、いつかみた白い服を着た少女が掃除用ロボに噛み付いていた。

    禁書目録「かえしてなんだよ!! なんでそんなことするのかな!!」

    時間を確認すると登校時間ギリギリだった。たいしたことには見えず、このまま素通りしようという考えが頭に浮かぶ。

    「ジャッジメントですの!」

    声高らかに聞こえた風紀委員という声。
    シンジは数秒逡巡したのち、結局、真っ白なシスターと再会する選択肢を選んだ。

    56 :

    レイ「ィィィ碇くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」

    57 = 1 :

    禁書目録「ありがとうなんだよ、しんじ」

    シンジ「うん、誤解が解けてよかったよ……」

    インデックスは頬にクリームをつけながら、クレープを食べている。
    気の抜けるような声で返事をしたシンジはインデックスの真っ白な修道服にたくさんの安全ピンがついていることに気がついた。

    シンジ「服、どうかしたの?」

    口に出してから、前回出会った時にインデックスが口にした追われている。という言葉を思い出した。

    禁書目録「そうなんだよ!! 聞いて欲しいんだよ!! とーまがね、私の服に触って私をすっぽんぽんにしちゃったんだよ!!」

    シンジ「……そのとーまっていうのが、インデックスを追っている人なの?」

    禁書目録「ううん、私が偶然とーまの家のベランダにひっかかった時にご飯をくれたのがとーまなんだよ」

    シンジ「……そうなんだ」

    禁書目録「うん、それでとーまの『異能ならなんでもうちけせる幻想殺し』でわたしの『歩く教会』が破壊されちゃったの!」

    58 = 1 :

    異能、という言葉に今日がシステムスキャンの結果がわかるはずだった日であることを、シンジは思い出す。
    超能力開発を行う学園都市において、その才能を見定める。システムスキャン。
    どうやらシンジの通う中学はその才能が余りない人たちが揃った学校のようだったし、とてもじゃないが自分にそんな才能があるとは思えないが、やはりその結果とやらは多少気にはなった。

    禁書目録「ちょっと、しんじ、ちゃんと聞いてるのかな!」

    シンジ「うん、ちゃんと聞いてるよ」

    禁書目録「怪しいんだよ!!」

    それでも目の前の少女はシンジをすぐには話してくれそうになかったし、それに


    なぜか似ても似つかないはずの目の前の少女にかつての同居人を重ねていたジンジには、ここを離れてすぐに学校へ行くなんてことは出来そうにもなかった。

    59 = 1 :


    禁書目録「なんだか人が少なくなったね」

    シンジ「たぶん、皆学校へ行ったからじゃないかな」

    禁書目録「え、駄目なんだよ! シンジもちゃんと学校にいかないと!」

    シンジ「いや、インデックスと話してたから……」

    禁書目録「言い訳はめっ! なんだよ!」

    急にまともなことを言い出すインデックスにシンジは少しだけ笑ってしまう。

    禁書目録「なんで笑うのしんじ! 学校はちゃんと行かなきゃいけないんんだよ!」

    シンジ「うん、ちゃんといくよ、大丈夫。それよインデックスは大丈夫なの? 教会にはちゃんといけた?」

    禁書目録「わたしの心配はいいんだよ! ほらしんじはちゃんと学校に行くんだよ!」

    シンジ「ああ、わかったよ、わかったってば」

    膨れっ面でシンジの背中を押すインデックスにシンジは再び苦笑してしまう。

    60 = 1 :


    禁書目録「ちゃんと勉強して立派になるんだよ!!」

    そういって手を振るインデックス。
    彼女に急かされてシンジは走るように学校への道をいく。
    インデックスはシンジの背中が見えなくなるまで手を振っていた。


    ありがと。さよなら。しんじ。貴方にどうか神のご加護がありますように。


    インデックスが見えなくなってから空耳のように聞こえた彼女の声。
    シンジはもう一度振りむいたけれど、やはりもう彼女の姿は見えなかった。

    61 = 43 :

    インさんが可愛い…だと?

    62 = 1 :


    つーかこれ誰か見てんのかな

    63 = 26 :

    いちいちそんなこと気にしなきゃ書けんのならもうやめろうっとおしい

    64 :

    誰か見てるの→見てますよ→じゃあ書く

    この流れほど茶番で萎えるものは無い

    65 = 1 :

    ちょっとシャワー浴びてくる
    落ちたら落ちたでいいや

    68 = 1 :


    シンジ「……なんだか学校いくの面倒だなあ」

    ミサカ「おや、今日もここにいるんですねとミサカは久しぶりの再会の演出をします」

    シンジ「昨日もあった気がします。と僕は返事をします」

    ミサカ「何故ミサカの真似をするのですか、とミサカは憤慨しつつ日課の餌やりを行います」

    シンジ「……ああ、最近ご飯を持ってきてもあんまり寄り付かないと思ったら」

    ミサカ「ふっふっふ、普段学校に通っている貴方より研究所暮らしのミサカの方が餌やりには適しているのです。とミサカはここに勝利宣言します」

    シンジ「じゃあ、お願いするね。餌やり」

    ミサカ「な、なんですと。とミサカはあまりにあっさりと役目を奪い取れたことに少々物足りなさを感じます」

    69 = 1 :


    シンジ「……別に餌やりが趣味でここに来てるわけじゃないからね」

    ミサカ「では何故毎日子猫に餌を、とミサカは尋ねます」

    シンジ「場所を借りるときは、なにかしら返さないとさ」

    ミサカ「そういうものなのでしょうか、とミサカは貴方の言葉を理解しようと考えます」

    シンジ「わからないけど、いままでがそうだったから。君が変わりにやってくれるなら安心だよ」

    ミサカ「よくわかりませんが、当面の間は任せてください。と無い胸をはってみせます」

    シンジ「うん、君なら安心、出来るかなあ」



    70 = 1 :


    ミサカ「随分と眠たそうですが、とミサカは貴方に質問を投げかけますが、同時に貴方はいつも眠そうだともミサカは考察します」

    シンジ「うーん、少し寝不足なのかなあ」

    ミサカ「つまり、ここはあなたの昼寝スポットですね、とミサカは結論付けます」

    シンジ「そうなのかもね。いい風が吹いて。人が来なくて。ここはよく眠れる気がするよ」

    ミサカ「家のベッドよりも、ですか。とミサカは疑問をそのまま口にします」

    シンジ「うん。もしかしたら。そうかもしれない」

    72 = 1 :


    ミサカ「それでは失礼します。とミサカは貴方の横に寝転がります」

    シンジ「……え、い、いきなりなんだよ」

    ミサカ「抜群の昼寝所だと貴方が太鼓判を押したので、真似てみただけですが。とミサカは答えます」

    シンジ「いや、いいけどさ」

    ミサカ「といいながらミサカを気にするあたりは思春期の少年なのですね。とミサカは小さな嫌がらせをしてみます」

    シンジ「なんなんだよ、もう!」

    ミサカ「ああ、怒らないでください。とミサカはほんの出来心だったっとテンプレートどおりの言い訳をします」

    74 = 1 :


    シンジ「……気にしてないから、慌てなくても大丈夫だよ」

    ミサカ「……昼寝もミサカにとっては初めてです」

    シンジ「そっか」

    ミサカ「はい」

    76 :

    これはなかなか

    77 = 1 :


    シンジ「いつの間にか寝ちゃってた、か」

    目を覚ますと既に夕方で、もう少女の姿はなかった。きっといつもの調整とやらにいったのだろう。
    起き上がるとシンジの足元に一枚の紙が落ちていた。女の子の字で書かれた、ちぎられたメモ帳。


    猫師匠へ

    気持ちよさそうに寝ていたので、取り合えず放置していくことにします。
    決して寝過ごして調整の時間に間に合わなくて動揺しているわけではないとミサカはここに付け加えておきます。
    最近猫太郎達はキャットフードより、鮭フレークが好みのようです。
    昼寝、草がくすぐったかったです。

    それではまた明日


    雑に切り取られたメモ帳をシンジは少しだけ迷ってたたんでポケットへと入れた。
    子猫たちがにゃあにゃあといっていたので、手を振って草むらをゆっくりと歩いた。


    シンジ「それにしても猫太郎ってなんだよ。……ペンペンくらい安易な名前だなあ」

    79 :

    ズボンを上げてるシンジくんが
    禁書の世界にいるのを想像したら・・・

    80 = 1 :


    猫師匠の名称については明日文句を言ってやろう。
    そう思った帰り道のことだった。

    「ってえな!! んだよ!!」

    呆けて遠くを見ていると、いかにも柄の悪そうな人たちと肩がぶつかってしまった。
    謝ろうと思ったときには既に胸倉を掴まれていた。

    「てめえ、どこみて歩いてんだ? あ?」

    久しぶりに誰かに敵意というものを向けられた気がする。
    素直に謝ればいいものを、シンジは何故か言葉が出ずに呆けていた。

    すると案の定、すぐに言葉はやみ。代わりに拳が飛んできた。

    82 = 1 :


    頬に鈍い痛みが走る。
    ああ、これは駄目だ、とシンジの中でなにかしらの警告がでる。
    これはいけない、と。警鐘のなる。

    反抗も謝罪もしないシンジに不良たちは苛立ちを大きくさせたのか、そのまま近くの路地裏へとシンジを引きずり込んだ。

    「ああ、悪いことした時はどうするのか、母ちゃんにならわなかったのかあ?」

    後ろに立つ取り巻きが笑いながら、声を荒げる。
    これはよくない。駄目だ。シンジは怯えた。目の前の暴力ではなく。
    自分の中のものに。それを引きずり出そうと言う行為に。

    83 :

    「まさか!?暴走?」

    84 :

    初号機なしだとシンジは雑魚すぎるな

    85 = 1 :


    目の前には四人の不良が立っていた。
    けれどシンジの目にはその不良たちはうつっていない。

    「なんだよお前、なんとか言ってみたらどうなんだ? ああ!?」

    再び拳が飛んでくる。それは俯いていたシンジの額を打ち、シンジはそのまま地面に倒れこんだ。
    痛みを感じる。頭の中にノイズが混じる。

    「転校生、ワイはお前をなぐらなあかん」

    殴られた額でも打ち付けた下半身でもなく。いつか友人に、親友に殴られた場所が痛んだ。
    視界が揺れる。腹部を蹴られたのだと気づいたのはその少しあとだった。

    86 = 1 :


    「男がそんなんでいいのかよ? 一発くらい殴り返してこいや!」

    同時に上がる笑い声。
    シンジは蓋を閉じようとする。鍵をかけようとする。

    「そんなんじゃあ、なんかあったとき何にも出来ないぞ? お前」

    何も出来ない。なにもできない。ナニモ、デキナイ。

    自分の中から感情があふれ出すのがわかった。そしてそれはとても黒くて、とても暗いものだということ。
    それだけがわかった。それしかわからなかった。

    遠くで音がした。込みあがる何かがシンジの容量を超える。あふれ



    「おい、大丈夫か?」





    87 :

    許されないかと思ったら許されてた

    88 = 1 :


    ふと、視界が澄んだ。
    髪の毛がツンツンの高校生がシンジの肩に手をかけ、声をかけている。

    「おい! ほんとに大丈夫か?」

    シンジ「あ、はい。なんとか」

    「なんだよ、あんまり反応ないから上条さんはびっくりしましたよ」

    目の前の少年はわざとらしくため息をついて、そのあと、シンジを庇うように手を広げ振り返った。

    「よし、今のうちに逃げてとけ」

    「ざけんなよこらああ!!」

    91 :

    いいね

    92 :

    嫌いじゃないけど今のところこんなのシンジじゃない感がすごい

    93 = 1 :


    不良が声を荒げて目の前の少年に二人がかりで突っ込んでくる。
    よく見ると一人は地面に転がっていて、もう一人はすぐそこで尻餅をついている。

    「うるせえなあ!! 黙って聞いてりゃ男、男って、四人がかりで中学生に殴りかかっといて!!」

    ツンツン頭の少年は突っ込んできた一人のパンチをかわして、倒れた男の方へと振り回すように強引に投げ飛ばす。

    「てめえらの方がよっぽど男じゃねえだろうがよおおお!!!」

    そして、もう一人の男のパンチに合わせるようにカウンターを食らわせ、交わしきれなかったパンチを豪快に顔面へと貰っていた。

    94 = 1 :


    「いてて、てて」

    シンジ「だ、大丈夫ですか?」

    「こんなの余裕っていうかお前のほうが一杯貰ってただろ?」

    シンジ「いや、僕は全然……」

    「へへっ、強いやつだな。おまえ」

    シンジ「あ、いや……」

    「とまあ、あいつらが追っかけて来る前にさっさと逃げるぞ。四対二なんてちゃんとやったら絶対勝てねえ」

    95 = 1 :


    「ふう、危なかったなあ」

    少し離れた公園で二人はベンチに腰掛ける。もう辺りは夕暮れで暗いというのに、ぼろぼろの二人はどこか浮いていた。

    シンジ「あ、あのさっきはすみませんでした」

    「ああ、いいよ。気にしないでくれ、好きでやったことだから。それより、なんか飲むか?」

    シンジ「え、いや悪いですよ。ここは僕が……」

    「いいんだよ、気にすんな。こういう時は年上に奢らせてくれよ。コーヒーで大丈夫か?」

    シンジ「あ、はい……すみません」

    96 :

    UCCコーヒーを親父に飲まれたの思い出した

    97 = 1 :


    「ほら」

    シンジ「す、すみません」

    「んーすみません、ばっかりだなあ」

    シンジ「え?」

    「ありがとう、のが嬉しいんだけどな」

    少年はそういってシンジに向かって微笑み、コーヒーを手渡した。

    シンジ「あ、ありがとうっございま……」

    「あー!! ちっくしょう!! またのまれたあ!! くそう最後の百円だったのに!」

    シンジ「……」

    自販機の前で不幸だ……と呟く、その背中を見て、シンジは少し笑った。
    さっきまでのことを忘れたかのように振舞うその姿をかっこいいと、素直に感じていた。

    98 = 1 :


    シンジ「よかったらどうぞ」

    自販機に百円を入れて、うなだれている目の前の少年に声をかけた。

    「え、いいのか?」

    シンジ「はい、さっきのお礼です」

    「おお、ありがとう!」

    シンジ「こちらこそ、ありがとうございます」

    100 = 1 :


    「ってもうこんな時間だ。特売が終わっちまう」

    シンジ「え、あ……」

    「コーヒーありがとなー!」

    シンジ「えっと、あの……、行っちゃった」



    シンジ「財布、落としてるのに……」


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