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    元スレ魔王「失脚してしまった・・・今後の生活どうしよう・・・」

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    みんなの評価 : ★★★
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    651 = 22 :


      毎日楽しかった。

     人を食ったり、戦いの技術をみにつける以外のたのしみを初めてみつけたんです。

     でも、それを幸せだと思ってはいけなかったんですね。

      だって私たちはどうあがいても、敵同士だったのですから。



     「わかる? 力をもつものが世界を創るんじゃない」

     私「?」

     「壊すんだよ。そっから作っていくのは、力を持たないものたち」

     「みーんなでがんばるの」

     「魔王は馬鹿だから嫌い。あれは力が結果になってるだけ」

     「暴力の果てに暴力を生んで、血なまぐさい土壌しかできないよ」

     私「む・・・それは薄々感じていたが・・・」

     「だから私が殺すのさ。力をもってね。君たちの世界を壊すの」

     私「・・・」

     「だってこれでも勇者だもん!」

    653 = 22 :



     彼女は勇者と名乗っていました。
      
     えぇ、その存在がどんな意味を持つかもちろん知っていました。
     
     でも私の偏屈な頭は理解しようとしなかったんですね。

     伝説等々で語られる、勇者という役職を担う者が、こんなに笑顔の少女だとは思えなかったのです。

     
     そして・・・審判の日は唐突にやってきました。

     全ては私のせいです。

     いうまでもなく、彼女の剣を錆びつかせたのは私で。

     私の魔物としての誇りを打ち砕いたのは、彼女なのです。
     


     デーモン「勇者なんてあっけねけもんだぜ! なにが伝説だ!!」
     
     デーモン「殺してやった! ひゃはああ!!」

     ゴースト「こんなやつ束でかかればたいしたことはない!」

     デーモン「おい、どうした? なんでてめぇ手を貸さなかった」

     私「・・・」

    654 = 205 :

    せつなす

    655 = 592 :

    そこの伏線か

    656 :

    なんか同人ゲーで似たような文体みたことあるな・・・

    658 :

    Vipでたまに見る素晴らしい出来のssは同人ゲーム作者なことが多い


    これマメな

    660 = 22 :



    ――――――


    魔王「・・・」

    勇者「・・・魔王さん」

    魔王「何もできなかった。残ったのは後悔と自責の念だけ」

    魔王「その二つは混じり合い、やがて私を魔王へとのし上げる力となり・・・ただただ、虚しく・・・膨らんでいったのです」

    戦士「・・・」

    魔王「彼女と語りあった理想のため、奔走しました」

    魔王「後ろ指をさされ、子供にまで笑われ・・・」

    魔王「それでも・・・どんな苦汁を飲んでも、私は再び以前のように、力だけを求める愚か者には戻りたくなかったのです」

    魔王「彼女の示してくれた一つの未来を、実現したかったのです。とんだわがままな迷惑王ですね」

    僧侶「・・・いまからでも遅くないですよ!!」

    魔王「えぇ・・・もちろんです。壊すよりも創るほうが大変なのですから」

    魔王「私はまだ・・・戦い始めたばかりです」

    魔王「上空を死鳥が旋回していますね。覚悟してください。・・・もうすぐ魔の国に到着します」

    661 = 632 :

    ここで繋がるのか…

    663 = 492 :

    もういっこ魔王スレたってたけどエロくてエロくて

    665 = 616 :

    ガチで

    ・笑い部門
    ・鬱部門
    ・感動部門
    ・恋愛部門
     →勇者×魔王
     →勇者×その他
    ・変態部門

    これを決めたら

    鬱部門には魔王倒したし帰るかが入る

    667 :

    マジ名作だな。。。
    ここまでの作品をvipで見れるとは。。。

    668 = 22 :



    ――魔の国――



    勇者「うすぐらいよー・・・」

    戦士「・・・しっ」

    魔王「警戒しなくても大丈夫ですよ。都市部か城内にしか魔物はすんでません」

    戦士「なんで?」

    魔王「なにもないからです」

    僧侶「たしかに・・・木も全部腐敗していて、果実のひとつすら・・・」

    魔王「この国はほんとうに、なにもないのです」

    魔王「だから私はつくろうとした、食料の供給ラインや娯楽施設、大浴場」

    魔王「彼女におしえてもらったあらゆる文化をもとに、魔の国の改革を進めました」

    勇者「ここくさーい! やだー!!」

    魔王「ごめんなさいね。都市部に行けばすこしはマシになりますよ」

    670 :

    魔王のキャラが好きすぎる支援

    671 = 658 :

    勇者「魔の国いけるんですか?本拠地じゃないですか!やったーー!!」


    勇者「ここくさーい!やだーー!!」

    672 :

    気持ち悪い

    673 = 22 :



    戦士「覇権を極めた魔の国の実態がこれかよ・・・」

    魔王「力があっても、裕福とは限りません。奪うことしかしりませんでしたから」

    魔王「国としては、すこしありえない話ですよね。でも私だって長年なんの疑問もいだかなかったんです」

    魔王「だから私の改革は、急進派なんていわれちゃいましたよ」

    魔王「なんでもない普通の幸せを、みなに与えたかっただけなのですがね・・・」

    僧侶「魔王さんが再び返り咲けるよう、私たちは助力します」

    魔王「・・・いいんですか?」

    僧侶「え?」

    魔王「以前勇者さまともこんな話をしたことありますね」

    勇者「んー?」

    魔王「魔王を倒して私が次の魔王になったら。勇者様はどうするかって」

    勇者「絶対絶対たおさない! 魔王さんは良い人だから」

    魔王「ありがとうございます・・・」ナデナデ

    勇者「こんなとこにきてまで頭なでないでよー! 子供扱いしてー!」

    674 :

    勇者のキャラがなんかなw

    676 = 492 :

    >>666
    どうした

    677 = 205 :

    こんな設定よく考えるなー

    679 :

    >>667
    巣に帰れ

    680 = 565 :

    名作とか言ってるゆとりがいると萎えるわ

    681 = 22 :


    魔王「どうやら・・・というよりも当然、バレているようですね」

    戦士「!!!」

    僧侶「上です!!」


    ▼ダークドラゴンがあらわれた


    ドラゴン「無事たどりついたか」

    魔王「現魔王に会いにきました」

    ドラゴン「しらじらしい。首を取りに来たと言い直せ」

    魔王「はい」

    ドラゴン「裏切り者と侵入者はここで俺の業火で消し炭にしてやってもいいが」

    ドラゴン「それだとのちのち困るのはこっちだからな」

    勇者「どういうこと? なんであのドラゴンしゃべってるの?」

    僧侶「私たちの王位継承にも戴冠式などいろんな儀式がありますよね?」

    魔王「先も述べましたが先代の首をふりまわすこともひとつの通過儀礼なのです」

    勇者「ふーん? じゃあなんでしゃべってるの?」

    682 = 205 :

    ペロペロ

    683 = 22 :


    ドラゴン「それは俺が・・・賢いからだ!!」


    ▼ダークドラゴンはやけつく息を吐いた


    戦士「お、おい! 火ふかねぇっつったろ!!」

    僧侶「ちがいます・・・・これは・・・きゃあああああ!!」

    戦士「うああああああっ!!」

    勇者「僧侶!! 戦士ぃ!!」

    魔王「グ・・・姑息な」

    ドラゴン「姑息? 褒め言葉だな」

    ドラゴン「チッ、勇者はまぬがれたか。さすがの耐性だな」

    魔王(体が・・・おもうように動かないっ)

    ドラゴン「俺の息は皮膚、粘膜、器官、あらゆる場所から体内に侵入し、対象を麻痺させる」

    ドラゴン「貴様は魔法の使い手としては国でも五指に入るほどだが・・・相手が悪かったな」

    魔王(まずい・・・勇者様をまもらなければ・・・)

    勇者「魔王さん! 僧侶! 戦士!!」

    684 = 205 :

    やけつく保守!

    685 = 296 :

    焼け付く息… オレの奥の手だ… いかに大魔王とて無防備でくらえば…ッ 動くことはできんッ!
    ガチガチに麻痺したところで首をはねる…! これがオレの必勝戦法よ!

    686 = 566 :

    >>685
    グワアアアアア!

    687 :

    おもしろくなってきた

    688 :

    「姑息」は誤用

    689 = 22 :


    ドラゴン「くははは! 勇者、三人はもらっていくぞ」

    勇者「ま、まって!!」

    ドラゴン「一人で魔王城まで来い。ま、無理だろうがな」

    ドラゴン「貴様程度の実力では街の門番に殺されるといったところか」

    魔王(勇者様・・・)

    ドラゴン「飢えた民どもの糧にでもなり、その生命を終えるがいい」

    ドラゴン「いや、それで済めば御の字だな」

    勇者「!!」

    魔王「きく・・・な・・・・」

    ドラゴン「貴様のような熟れる前の小娘でも娶りたいやつは山ほどいるだろう。そっちに期待でもしてみるか?」

    ドラゴン「くははははは! もう会うことはないだろう。さらばだ」


    バッサバッサ・・・



    勇者「あ・・・・あ・・・連れてかれちゃった・・・」

    690 :

    >>685
    ぐわああああああ!!!!

    691 = 288 :

    >>690
    ク、クロコダイーン!!!!

    692 :

    追いついた
    おもしろい
    支援

    693 = 565 :

    駄目だ
    俺は寝る

    もっててよかった●

    694 = 22 :


    勇者「ど、どうしよう・・・魔王さん・・・」

    勇者「うぅ・・・どうしたらいいの!」

    勇者「みんな殺されちゃう! 殺されちゃうよぉ!!」

    勇者「うっ・・・うっ・・・」

    勇者「なんで、泣いちゃうの・・・だめ・・・勇者なのに・・・」


    勇者「助けて・・・魔王さん・・・」

    勇者「なんにもできないよ・・・スライムもたおせないのに・・・」

    勇者「・・・・うっ」

    勇者「うわああああああん!」

    勇者「あああああああああん!」




    ――――――

    695 = 670 :

    まだスライムも倒せないのか

    696 = 514 :

    勇者ちゃん運命の子なんだし何か、何か

    697 :

    スライム強いんだぞ

    698 = 633 :

    おや、髪の色が・・・

    699 = 22 :



    ――魔王城――


    ―謁見の間―


    魔王「がははははは! 笑いがとまらないぁ、なぁ?」

    ドラゴン「まったくですな」

    魔王「勇者も元魔王も同時始末できるなんざ。ぎゃはははは!」

    ドラゴン「国民集会の準備をすすめましょう」

    魔王「おうよ。俺はいまにもこいつの生意気な首をはねたくてはねたくてしょうがないのよ」

    ドラゴン「となりの娘二人はどうしますか?」

    魔王「ばらしてくっちまうってのもいいが・・・そこはまぁ、げひゃひゃ」

    魔王「俺様に挑んできたことを死ぬほど後悔させてやるってもんよ!!」


    魔王(う・・・・下衆が・・・)

    僧侶(勇者様・・・)

    戦士(体が動かねぇ・・・こんなとこで・・・こんなとこで死ぬのかよ・・・っ!)

    700 :

    「勇者様、早く帰ってこないかなぁ」


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