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    元スレ魔王「失脚してしまった・・・今後の生活どうしよう・・・」

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    みんなの評価 : ★★★
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    601 :

    すごい面白い
    せんしえん

    602 = 22 :



    ―しばらくして―



    戦士「おかしいな」

    勇者「なにがー?」

    魔王「・・・確かに」

    勇者「なにがー?」

    僧侶「・・・どういうことでしょう」

    勇者「なーにーがー!!?」

    戦士「嵐に突入してんだよな? 全然揺れねぇぞ?」

    魔王「・・・少し外の様子を見てきましょうか」

    僧侶「危なくないですか?」

    勇者「みにいこ! 嵐ってどんなのかな!」


    ガッ・・・ガンガン ガチャガチャガチャ

    魔王「おや・・・? 鍵がしまってます」

    603 :

    やべー魔王が武丸で変換された…

    604 = 565 :

    これはまさか!?

    605 = 522 :

    リヴァイアサンだな

    606 = 22 :



    戦士「おっかしいな? 嵐ぬけたら呼んでくれるっていってたのに」

    魔王「私が様子をみてきましょうか」

    勇者「ヒュンってやつやるの!? ヒュンってやつやって!」

    僧侶「そういえばあれってどういう魔法なんですか?」

    魔王「目で見える光景や、鮮明に覚えている場所に移動するだけです」

    僧侶「ぶつからないんですか?」

    魔王「一般的な移動魔法とは違い、空間を転移していますから」

    僧侶「よくわかんないですね」

    魔王「魔族の中でも一部の血筋しか使えない、割りと高等な魔法なんですよ」

    戦士「へー・・・まぁとりあえず頼むよ」

    魔王「はい」


    ヒュン――


    勇者「わぁー! 何度見てもかっこいいなー」

    607 :

    普段は真っ黒な鎧をまとっているけど、脱ぐとビッグボスのような顔立ちをしていると思っていました。

    608 = 514 :

    特別な血筋とな

    609 :

    やっと追い付いた
    面白いです

    610 :

    勇者のくせになまいきだ。シリーズの魔王が一番しっくりくるな

    611 = 268 :

    >>610
    やや!ここに同志がいましたぞ!

    612 :

    しっくりこねーよ気持ち悪い

    613 = 22 :



    ヒュン――


    魔王(・・・霧!? いくらなんでも濃すぎる。なにも見えん)

    魔王(嵐ではなかったのか・・・?)

    魔王(なぜ嘘を・・・!?)

    魔王(・・・だんだん晴れていく・・・)


    魔王(闇・・・!!?)

    魔王(もう夜・・・!? いや、違うな・・・これは・・・・ッ!!!)


    魔王「なんてことだ、嵐なんてものじゃない・・・・くっ」


    魔王「勇者様ァ!! いますぐ扉を破って外へ!!!」


    船長「へへ。もうおそいぜ・・・クククク」

    船員「ヒヒヒ・・・」ニヤニヤ

    魔王「貴様ら・・・!」

    614 = 453 :

    普通に魔王の姿はカーネルサンダースでいいよもう

    615 = 580 :

    幽霊船は鉄板だな

    616 :

    勇者×魔王SSってまおゆう以外に面白いのある?

    617 :

    なんとなく若い頃の藤田まことで想像してる

    618 = 22 :


    バコン バタン!


    勇者「魔王さん!」

    戦士「な、なんだこの風景!? 真っ暗だぜ」

    僧侶「おかしいです。まだ時間的には陽が高いはず!!」


    魔王「答えろ・・・」ズズ

    船長「へははは!! 地獄への船出だぜ魔王さんよぉ」

    船長「そして勇者ご一行様!!」

    勇者「!?」


    船長「ようこそ、魔の国へ・・・!!」


    勇者「!!」

    魔王(ハメられたか・・・!)

    619 = 205 :

    全員かわいくてたまらん支援

    620 = 22 :



    戦士「魔の国!?」

    僧侶「う、嘘です!? 魔の国へいく方法は限られているはず」

    船長「人間は知らねぇ特殊な海流にのった。あとはなにもしなくても漂着するぜ」

    魔王「・・・なぜだ、なぜ私たちを連れてきた」

    戦士「船ごと沈めちゃかたは付くはず」

    船長「魔王様はご立腹だ。てめぇだよてめぇ元魔王」

    魔王「・・・」

    船長「てめぇが失脚した後、国中血眼になって探したんだ」

    船長「だがてめぇは見つからなかった」

    魔王「・・・」

    船長「どうやってかしらねぇが国外へ逃亡していたんだな」


    僧侶(転移魔法・・・! ということは魔王さんは私たちの島へ来たことが!?)

    621 :

    父親がいたら魔王みたいな感じだったのだろうか

    622 = 190 :

    伏線だったのか?
    すげえ

    623 :

    >>556
    桜玉吉のドラクエ2漫画思い出した

    624 :

    私怨

    625 = 22 :



    船長「そして例の件だ。デーモン隊長が倒され、ようやく尻尾をあらわした」

    魔王「・・・うまくあぶりだされたということか・・・村ひとつを焼き払って」

    船長「へははは! いまの魔王様は実に凶悪なことを考えなさる」

    船長「てめぇの性分もよくわかってる」

    魔王「あぁ、やり手だな」

    船長「へははは! なに冷静なふりをしてやがる。ションベンちびりかけのくせによ」

    魔王「・・・ここで私たちを沈めない理由がしりたいな」

    船長「当然だろうが。魔王様の力を全土に示すには、どうしてもてめぇの生首がいるんだよ!」

    魔王「わかった」


    勇者「ね、ねぇ・・・どういうことなの?」

    魔王「どうあっても自分の手で私を殺したいようです」

    船長「おまけの勇者も一緒に血祭りだ」

    戦士「・・・わけわかねーこといってんじゃねぇぞ」

    僧侶「・・・でも魔の国・・・魔物の総本山・・・いまの私たちには早すぎます・・・!」

    627 = 475 :

    直通航路が開設してあるなんて便利な世界だな

    628 = 22 :


    勇者「ううん。違うよ僧侶」

    僧侶「・・・?」

    勇者「こんなに早く魔王を倒せる日がくるなんて思わなかったもん!!」

    勇者「はやければはやいほど良い!!」ブル…

    僧侶「勇者様・・・」ギュ

    勇者「うぅ・・・」


    船長「あんしんしろよぉ。なんなら勇者はここで首だけにしてやるからよぉ」

    船長「コエー思いして魔王様にたちむかわなくていいんだぜ? あ?」


    勇者「う・・・」

    戦士「殺すぞ」

    船長「お仲間はどうでもいいんだよ。海に沈めて魚の餌にしてやる」

    魔王「聞き苦しいな。あまり都合のいいことばかりべらべらしゃべらないほうがいい」

    船長「あ? それはてめぇが過去数年にわたりさんざんやってきたことだろうが無能野郎」

    魔王「そうだな。だから・・・私は舞い戻ってきた・・・まだやり遂げていないから」

    629 = 547 :

    >>627
    特殊って書いてるじゃん
    魔族専用なんじゃね?

    630 = 513 :

    オルテガはこの海流にのったんだな

    631 = 514 :

    読み直して勇者ちゃんの父親が魔王で十数年前に殺されたのが母親(一代目勇者)まで妄想した

    632 :

    >>631
    今までの伏線的にありそうだからあんま言うなよ…

    633 :

    いやまて
    世界の半分をやろうと言ったら共同経営を持ちかけられて
    謀反が起こるまではうまくやってた魔王かもしれんぞ

    連邦「独裁じゃダメなんですか?」

    634 = 22 :


    船長「かっこつけんなよモヤシの事務のおっさんごときが」

    魔王「お前たちには大きな過ちが三つある」

    船長「・・・は?」

    魔王「一つ。勇者様も一緒に連れてきたこと」

    勇者「?」

    魔王「二つ。私を連れてきてしまったこと」

    船長「あ?」

    魔王「三つ。私のことを知らなさ過ぎたこと」


    ヒュン――


    ▼魔王は瞬く間に鋭い爪で海賊船長の首を切り落とした


    船長「が・・・」

    船員「ひぇええええ!!」

    魔王「到着するまで船室でおとなしくしておけば命は見逃す」

    635 :

    黙れ

    636 :

    かっこいい

    637 = 489 :

    か、かっけぇ・・・

    638 = 495 :

    うむ

    639 :

    やはり格好いいおっさんはいいなあ

    640 = 205 :

    半端ない強さは家柄なのかねえ

    641 = 22 :



    ・・・


    戦士「なぁ・・・こんなこと言うのもなんだけど、あんたってやっぱり、魔王だったんだな」

    魔王「・・・」

    勇者「・・・」

    魔王「怖いですか?」

    勇者「ううん。魔王さんやさしいよ」

    僧侶「魔王さんは・・・素晴らしい方だとおもいます」

    魔王「そういわれると、また鈍るんですよ。魔物として」

    戦士「また?」

    僧侶「そうだ。聞きたかったことが」

    魔王「なんでしょう。答えられることなら」

    僧侶「魔王さんは、私たちの島へきたことがあるんですか?」

    魔王「・・・」

    魔王「そうですねぇ・・・。あれは・・・ずいぶんと血の気の盛んな頃でした――――――

    642 = 205 :

    しえんた

    643 = 96 :

    昨日からずっと見てるぞ
    がんばれ

    645 = 22 :



    ――――――十数年前
     

      あの頃、私は本国より命を受け、遠征調査隊の隊士として
      
      小さな島に偵察にいっていたんです。

      そこで、彼女に出会った。

      それは、今思えば不思議な出会いでした。 



      私「なぜ剣をおさめる」

      「君を切る気はなくなった」

      私「それは高貴なる魔族への侮辱と受け取っていいか」

      「とんがっているな。ますます嫌いになれない」

      私「?」

      「よければお酒でも飲まない?」

      私「わけのわからん女だ・・・」  
     
      「よく言われる」

    646 :

    趙子淵

    647 = 170 :

    スパーダァ…

    649 = 22 :

      

      当時、成り上がりの豪族だった私は力に溺れ、己を過信していました。

      どうしても品位と箔ほしかったので、貴族政治に身を乗り出したりもしました。

      この世のすべてを手に入れる日も近い。そう思った矢先での大敗北。

      それも女性に。屈辱でしたよ。

      ですが、ゆえに・・・彼女が気になって仕方なかったんです。

      なぜ旅をしているのか。なぜそんなに強いのか。

      なぜ、敵である私に笑顔をむけるのか。 
     
      しらずしらずに会食を重ね、私たちはうちとけていきました。

      魔物の私と人間の彼女が、です。



      「君は利口だな。ガウーしか言えない魔物がおおくて辟易していたんだ」

      私「また私を愚弄するか」

      「あはははっ! 魔族は冗談もつうじないのか」

      私「・・・・」

    650 = 492 :

    なんでこんな話書けるんだよ
    うらやましい


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