のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,432,949人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。

元スレほむら「私が残したもの」

SS覧 / PC版 /
スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 : ★★
タグ : - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
←前へ 1 2 3 4 5 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

51 :

ホムラチャン!!

52 = 1 :

――――――Mammy's――――――

杏子 「――大体話は分かった。まったく、何やってんだか」モシャモシャ

ほむら「うるさいわね…それで、その、悪魔祓いみたいなことって、杏子は…」

杏子 「エクソシズムのことか?そりゃあカトリックの話だね。言ったろ?うちはプロテスタントなんだよ」

マミ 「あまり詳しくなくてごめんなさい…キリスト教でも、派が違うってこと?」

杏子 「ほむらさ、あんた見滝原に来る前はミッションスクールにいたんだろ?何で知らないのさ」モグモグ

ほむら「う…」

マミ 「ほら、元々は身体が弱かったって言ってたじゃない。――あまり学校には行けてなかったんでしょ?」

ほむら「そう、ですね…」シュン

杏子 「まあプロテスタントにも似たようなのはあるけどね。でもそんなに体系化されてないし、
    それにしたって、悪霊に取り憑かれた人間から悪霊を追い出すような儀式だからな」ガツガツ

54 :

あんこあんあんこあんこ!

55 = 1 :

ほむら「そう…」

まどか「杏子ちゃんの教会と関わりのある人で、そういうのに詳しい人っていないの?」

杏子 「いないな。――そもそも、異端な教義に走ったせいで破門同然だったわけだしね」ゴキュゴキュ

まどか「あ、ご、ごめん」

杏子 「いいって。…それにしてもさやかはどうした?」ゲフッ

まどか「あ!」

ほむら「幾らなんでもおかしいわね…」

マミ 「もう一度電話してみましょう」

マミ 「…出ないわ」

56 = 3 :

さやさや?

57 = 1 :

ほむら「…」

杏子 「…厭な予感がするな」

まどか「さやかちゃんの家に行きましょう!」ガタッ

マミ 「ええ!」

ほむら「杏子の分は私が出しておくから、タクシーを止めておいて!」

杏子 「しゃあ!」タタタ

58 :

さや・・・さや・・・

59 = 1 :

――――――タクシー車内――――――

まどか「やっぱり出ないよ…」プルルルル プルルルルル ピッ

マミ 「何もないといいけど…」

杏子 「落としたか失くしたか、ならいいけどな」 …ポーピーポーピーポー

ほむら「ええ…」 ピーポーピーポーピーポー

まどか「運転手さん、出来るだけ急いで!」 ピーポーピーポ…

運転手「あいよ」

* * *

まどか「運転手さん、次の信号を左に曲がったところで止めてください」 

マミ 「…」

まどか「あ、その辺で大丈夫です」

60 = 13 :

救急車…かね…?

61 = 1 :

運転手「1,640円ね」

杏子 「あのマンションだよな?何か…エントランスに人だかりが」

ほむら「何かあったのかしら…」

マミ 「ひとまず私が立て替えておくわ、先に行って!」

まどか「は、はい!」バタン

ザワザワ ザワザワ

まどか「あ、おじさん!」

杏子 「誰だ?」

ほむら「さやかの家の隣の人だったかしら…」

性 「おや、鹿目さんとこの」

まどか「何か…あったんですか?」

性 「それがさ…美樹さんとこのさやかちゃんが、突然おかしくなっちゃって」

まどか「!!!」

62 = 3 :

さやさや……

63 = 39 :

さや…さや…

64 = 1 :

杏子 「どういうことだ!」

性 「っ!と…お友達かな?」

まどか「さやかちゃん…どうしちゃったって言うんですか!?」オロオロ

性 「いや、何か突然倒れて…意識はあるみたいなんだけど、喋れなくなって、ずっと涙をこぼして…」

ほむら「…!さっきすれ違った救急車はまさか!」

杏子 「追うぞ!」ダッ

まどか「うん!でも――どこの病院に…!」

ほむら「この辺で救急を受け入れてるのは見滝原病院しかないわ!」

マミ 「そうね!急ぎましょう!」

65 = 1 :

――――――病室――――――

さや母「さやか…さやか…どうしたの…しっかりして…」

さやか「」ボタボタ

さや父「先生…さやかはどうしてしまったんでしょうか…」

医師 「…」

まどか「さやかちゃん!」タタタ
杏子 「さやか!」タタタ

さや母「――まどかちゃん…来てくれたの」

ほむら「…これは…!」

さやかの様子は明らかに異常だった。

66 = 3 :

さやさや

67 = 39 :

さやさや

68 = 1 :

上半身を起こしてベッドに入っているので意識はあるようだが、目が左右別々の方向を見ている。
そして、その目からとめどなく滂沱の涙が溢れ続けていた。
既に上着と掛け布団のかなりの部分が濡れて変色している。到底常識では考えられない涙の量だった。

まどか「さやかちゃん!…しっかり、して――!」

さやか「…!」ボタボタ

まどかに気付いたのか、さやかの両の目が大きく見開かれた。だが相変わらず焦点は定まらない。
震える右手がわずかに持ち上がる。

まどか「さやかちゃん!」ガシッ

さやか「…!」ボタボタ ビクン

69 = 3 :

さやさや……

70 = 1 :

まどかがさやかの右手を両手で握り込むと、さやかは何かに怯えるように身体ごと
まどかに握られた手を振りほどこうとした。そして激しく痙攣し始める。
二人の看護師がまどかを引き離し、さやかを取り押さえた。

さやか「」ビクンビクン

さや母「さやか!さやか…!」

医師 「鎮静剤、点滴用意!――すみません、ご家族の方以外は外して頂けませんか」

マミ 「そんな…!」

さや父「来てくれたのは嬉しいけど…今は、先生の言うことを聞いてくれるかな…」

まどか「は、はい…」ウルウル

71 = 3 :

さやさや

72 = 1 :

――――――待合室――――――

まどか「さやかちゃん…」ウルウル

ほむら「どうしよう…私の、せいだ…」

マミ 「自分だけのせいにしないで。あれをやったのは、私たちみんななんだから」

杏子 「ちくしょう…何なんだ…さやかに何しやがった…!」

ほむら「杏子…やっぱりあれは、悪魔憑き――なのかしら」

杏子 「わかんねえよ!…あたしだって、悪魔だの何だのなんて…」

マミ 「ところで…みんな、気付いていたかしら?」

まどか「え?」

73 = 1 :

マミ 「ほんとにわずかにだけど…ソウルジェムが反応していたわ。
    魔女でも使い魔でもないけど…この世ならざる何か、なのは間違いない」

杏子 「それって…あたしが今日追い回されてたのも――!」

マミ 「多分ね」

杏子 「くそっ…!あの時、ビビらずに倒しておけば…っ!」ガン

ほむら「何とかしないと…とにかく、さやかの身体から追い出す方法を考えましょう」

74 = 3 :

まみまみ?

75 = 1 :

杏子 「それにしたって…一体何が憑いたのかも判らねーんじゃ、調べようが…」

まどか「"悪魔祓い"はダメだけど…。"悪霊払い"で検索したら、市内に幾つか神社とお寺がヒットしたよ」ピコピコ

マミ 「この際、お寺でも神社でもいいわ!手分けして相談しましょう!」

ほむら「――そうね。悩んでばかりでは、さやかは助けられない」スック

まどか「さやかちゃん…待っててね」

77 = 1 :

――――――神社――――――

まどか「ここだね…」

ほむら「広いわね…社務所はどこかしら」

まどか「あ、マミさんからメール」ティロティロリーン

まどか「住職不在で、もう1つのお寺に回ってみるってさ…」

ほむら「仕方ないわ。この神社が当たりなら、それでいいんだから」


ジャリッ


まどか「あ、あっちに案内板があるよ」

ほむら「見てみましょう」

78 :

ハイレタハイレタハイレタ

79 = 1 :


ジャリッ


まどか「えーと、受付ってのがあっちに――」


ジャリジャリジャリジャリジャリ


ほむら「!?」
まどか「ひゃっ!!」

異様な気配に気付いて振り向くと、灰色の何かが二人に迫ってきていた。
それが地面を這いずると、地面は雨が降った後のように変色していく。

80 :

結構前のマミさんが一人かくれんぼやるSS思い出した

81 = 1 :

ほむら「ソウルジェムが殆ど反応しない…こいつは――!」

まどか「何で!?さやかちゃんに取り憑いてたんじゃないの!?」

ジャリジャリジャリジャリジャリジャリジャリジャリ

ほむら「――くっ!」ピシュン!ピシュン!

サイレンサー付きのオートマチック拳銃で銃撃するが、手が震えて正確にヒットしない。

ほむら「…っ!まどか!走って!」ピシュン!ピシュン!

まどか「う、うん!」タタタ

少し冷静さを取り戻したほむらの銃撃はその「何か」にヒットしたが、
飛沫が飛び散るだけでまったく怯まない。

82 = 3 :

ほむほむ

83 = 80 :

誰かディーンとサムを呼んできてくれ!
ここは俺が時間を稼ぐ!

84 = 1 :

ほむら「ダメだ、ひとまず距離を取らないと――!」シュルルル

まどか「っ!ほむらちゃん!!」

ほむら「何か」の間にはまだ10メートル近い距離があったが、「何か」から
伸びた髪の毛のような触手がほむらの足に絡まり、ほむらは転倒した。

まどか「ほむらちゃん!」タタタ

ほむら「まどか!来ちゃダメ!!神主さんを呼んできて!!」

まどか「――っ、うわああああああん!」タタタタタ

まどかが本殿の方に走り去るのを確認すると、ほむらは閃光手榴弾を取り出し、ピンを抜いた。

ほむら(1…2…3…!)ポイッ

ドコオオオオオオン!

85 :

>>83
あいつら助けられない事の方が多い気が…

87 = 1 :

強烈な光と爆音が辺りを支配した。
水飛沫と、髪の毛の焦げる不快な臭いがほむらの顔にかかる。

その間に、ほむらは盾の中からアーミーナイフを探り当てた。
右足に絡まった髪の毛に押し当て、引き切る。

ほむら(くっ…!思ってたより硬くて…切れない――!)ブチブチブチ

ほむら「――はっ!」シュルシュル

アーミーナイフを持った右手に、さらに濡れそぼった髪の毛の束が絡みつき、
右半身の自由が完全に奪われた。

ズルズルズル

「何か」が髪の毛を引き込み始め、ほむらの身体が徐々にそれに向かって引きずられていく。

88 = 3 :

ほむむむむ

89 = 1 :

ほむら「しまっ、た――!」

ほむら(こんな…とこで…)

ほむら(やっと、まどかを契約させずに、ワルプルギスの夜を乗り越えたのに…)

ほむら(まど…か…)

ウジュルウジュルウジュルウジュルウジュルウジュル

「何か」はほむらの身体に覆い被さり、侵食していく。

91 = 1 :

ウジュルウジュルウジュルウジュルウジュルウジュル

ほむら(…まどか…)

ほむら「…!」

ほむら「ごめん…ごめん、ね…」ガクッ

ほむらの両目から一筋の涙がこぼれ落ちた。

ウジュルウジュルウジュルウジュルウジュルウジュル

* * *

まどか「急いでください!こっちです!」タタタタ

まどか「…!!」

92 = 58 :

謎の「何か」の正体とは!

93 :

???「破ァ!」

94 = 1 :

まどかが神主と巫女を連れて案内板のところに戻ると、そこにはほむらの姿はなかった。
代わりに、大量の水をぶちまけたような跡と、夥しい髪の毛が残されている。

まどか「…そ、そん、な――!」ガクッ

まどか「ほむらちゃん…ほむらちゃん…!」フラッ

まどかを眩暈が襲った。
急激に走ったことと、眼前の光景により受けたショックで、まどかはその場に倒れ伏した。

神主 「お、おい!」

 「大丈夫!?」

神主 「ひとまず、社務所へ運ぶんだ!」

95 = 3 :

ほむぅ……

96 = 28 :

ほむぅ…

97 = 78 :

fateでセイバーが影に飲まれた時のことを思い出してソウルジェムにごった

98 = 1 :

* * *

まどか「うう…えぐっ…」グスグス

マミ 「鹿目さん、もう泣かないで。…暁美さん、死んだと決まった訳じゃないんだから」

杏子 「そうだな。さやかの様子を見ても、すぐに命がどうこうって手合いじゃないはずだ」

まどか「でも…でも…」グスグス

 「――あの…こちらも参拝終了時間ですので…そろそろ…」

マミ 「あ、ごめんなさい。休憩所を貸していただいて、ありがとうございました」

 「いえ、それはいいんですけど…お友達、心配ですね」

杏子 「…」

99 = 80 :

俺は最初Dクラッカーズ的なのを想像してたわけよ

100 = 1 :

マミ 「では、私たちはこれで。――鹿目さん、立てる?」

まどか「はっ…はい…」グスグス

 「お役に立てなくて申し訳ありません」

杏子 「まどかを介抱してくれただけで十分だよ。ありがとな」

 「お気を付けて」

* * *

マミ 「これからどうしましょうか…」

杏子 「…もうここらにはいなそうだしな。――ほむらの家に行ってみるか」

まどか「正気に戻ってるかも知れない…ってこと?」

杏子 「いや…それならあたしたちの誰かに連絡はあるだろ。じゃなくて、
    もうあいつの行きそうな場所を当たるしかないってことさ」


←前へ 1 2 3 4 5 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS一覧へ
スレッド評価: スレッド評価について
みんなの評価 : ★★
タグ : - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

類似してるかもしれないスレッド


トップメニューへ / →のくす牧場書庫について