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    元スレ紅莉栖「メールで告白しちゃう男の人って…」

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    51 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:21:16.35 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-162)
    俺は、とぼとぼと階段を上がり、ラボに入るとラボメン達の挨拶をすり抜け窓を締め切った。

    右手をグッ…と力強く握る。

    ……やったぞ。 やってやったった!!

    岡部「ふ…ククク……フゥーッハハハハハハハ!」

    ダル「く、空襲警報!?」

    紅莉栖「ちょ、岡部!? どうした!?」

    岡部「どうした…だと?」

    これが笑わずにいられようか…?

    俺は…アプローチ2日目にして、ついに鈴羽の感情を引き出す事が出来たのだ!

    見たかあの声、あの表情!

    剥き出された感情!

    フハハ…鈴羽攻略ルートも、ここにきて急進展を見せたぞ!

    岡部「フゥーッハハハ! フハッ!フハッ!フフフ…フゥーッハハハハハハハ!」
    52 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:22:22.67 ID:RHlzNOit0 (+23,+28,+0)
    オカリンかわいい
    53 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:23:05.15 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-65)
    ダル「オカリンがついに壊れたお。 元から壊れてたけど、友として複雑な気分っつーか…」

    まゆり「ねぇねぇオカリン?」

    岡部「フゥーハ…ハ、なんだまゆりよ?」

    まゆり「うるさい」

    岡部「…あ……おおう」

    ダル「無茶しやがって…オカリン」
    54 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:24:22.67 ID:EhRHxj58O (+85,+30,-232)
    俺は、一息つくために冷蔵庫からドクターペッパーを取り出した。

    ダル「んで、どういう事なん?」

    俺は、なんだなんだと聞いてくるラボの連中に、先ほどの鈴羽とのやりとりを説明する。

    ダル「なにやってんだよオカリンェ…」

    紅莉栖「ワロスワロス。 これはメシウマ展開くるー?」

    岡部「なにっ!? 上手くいっているだろ…? なんで…?」

    俺が狼狽えていると、まゆりが会話に割って入ってくる。

    まゆり「オカリンはアスペかなぁ?」

    岡部「え? ま、まゆり?」

    アスペ…? アガペーの事か?

    まゆり「それのどこが上手くいっているのか、まゆしぃにはさっぱりさっぱりなのでーす♪」

    紅莉栖「そうよ。それ、結果的には阿万音さんをただ怒らせただけじゃない。 もしかしたら傷ついてるかも」

    岡部「なにっ!」

    傷ついてる? 何故だ?
    55 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:25:21.36 ID:5obsTTrZ0 (+19,+29,-15)
    こりゃ鈴羽に走るわ
    56 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:25:35.49 ID:kYxr5rjC0 (+19,+29,-4)
    助手とまゆりが必死すぎてワロタ
    57 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:25:48.07 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-128)
    ダル「オカリン…人にはさ、触れられたくない事情ってのが少なからずあるんだお」

    岡部「お、おおう?」

    まさかダルにこんな事を言われるとは…。

    ダル「つまり、オカリンはその領域に、土足どころかスパイクで踏み込んだってワケ」

    なん…だと?

    紅莉栖「橋田はスパイクどころか、Godzillaに乗って上陸してくるけどな」

    ダル「そう、あえて遠慮しないのが僕のジャスティス! おほっ、おほふ」

    紅莉栖「死ね。 氏ねじゃなく死ね」

    ダル「むほっ、ありがたきお言葉!」

    全く…こんな連中と話していてもしょうがないな。
    58 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:25:54.36 ID:RHlzNOit0 (+24,+29,-2)
    まゆしぃ黒過ぎワロタ
    59 : 忍法帖【Lv= - 2011/11/10(木) 23:26:54.10 ID:1B/LfFJi0 (-14,+0,+0)
    wktk
    60 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:27:28.43 ID:JlYM7Anw0 (+18,+28,-1)
    まゆしぃェ…
    61 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:28:48.93 ID:EhRHxj58O (+93,+30,-89)
    ダル「あれ?オカリンどこ行くん? 今きたばっかじゃん」

    岡部「俺は腹痛のため早退する…」

    紅莉栖「…岡部」



    その夜は、鈴羽からのメールが来なかった。

    人の心…か。

    ダルの言葉を思い返す。

    俺は、本当に馬鹿な事をしてしまったのかも知れんな。

    明日は謝ろう。 うん、きっとだ。

    ……そして、鳳凰院凶真らしくはないが、正攻法でいってやろうではないか。
    62 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:30:25.84 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-192)
    次の日、俺は張り切っていた。

    普段はオシャレには気を使わないのが俺というものだが、今日はなんとヒゲを剃り、眉を整え、整髪料まで使用したのだ。

    そして仕上げにおろしたての白衣を羽織る。

    岡部「うむ、完璧だな」

    ラボの前に来ると、二階の窓から“ブフゥー”と何かを吹き出す音が聞こえた。

    岡部「ダルのやつめ…。 後で見ていろよ…」

    今日も、鈴羽はブラウン管工房の前で掃き掃除をしている。

    岡部「おはよう…す、鈴羽」

    鈴羽「あ、おっはー。 って、え? すずは?」
    63 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:30:34.42 ID:JlYM7Anw0 (+21,+26,-1)
    がんばれオカリン!
    64 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:30:44.68 ID:Q+ZI6x7x0 (+24,+29,-1)
    俺がニヤニヤしててキモい
    65 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:31:44.69 ID:RHlzNOit0 (-14,-4,+0)
    がんばれー
    66 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:32:03.47 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-107)
    岡部「う、んむ。 いつまでもバイト戦士と呼ぶのも、いささか失礼かと思ってな……嫌か?」

    鈴羽「うーん、まあ…バイト戦士よりは、そっちのがいいけど」

    キターーーーーーッ!

    岡部「キタ…じゃなくって。 そうか、良かった…! 鈴羽…鈴羽か…」

    鈴羽「あー、あのさ…」

    岡部「ん? なんだ鈴羽よ」

    鈴羽「いや、何でもない…」

    頭上から、ダメ、今日もダメっぽい、と聞こえる。

    やかましいぞお前ら!
    67 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:33:36.34 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-106)
    岡部「そうか…。 じ、実はその…昨日の詫びをしようと思ってな」

    鈴羽「あー、あれもういいよ。 あたしこそどうかしてた。 ゴメン…」

    岡部「い、いやっ。 俺が悪かったんだ。 その…人の心に土足で踏み込んだ訳だし」

    鈴羽「岡部倫太郎…」

    岡部「ダルにも注意されたよ。 本当にその通りだった。 すまん…」

    …二階からどよめきが起こる。

    鈴羽「う、うん」

    素直に謝った。 今日は素直に行こう。 素直に。
    68 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:35:09.56 ID:EhRHxj58O (+93,+30,-169)
    岡部「あ、あの…鈴羽?」

    鈴羽「あ、うん。 なに?」

    岡部「も、もしだぞ? もし嫌じゃなかったら…」

    鈴羽「なんだよー、まどろっこしいのは嫌いだよ?」

    しまった、俺の馬鹿…。

    岡部「うっ、ああ。 あの、鈴羽って、サバイバル料理が出来るんだろう? 良かったら俺にも食わせてもらえないか…?」

    俺は思い切って訊いた。 よくやった俺。

    後は野にでも山にでもなるがいい。

    鈴羽「え…? マジ?」

    岡部「う…うむ、マジだ」

    鈴羽は、視線を合わせたり逸らせたりしている。

    鈴羽「うーん、べつにいいけど…」

    鈴羽が、珍しくもじもじしながら答える。
    69 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:35:43.38 ID:RHlzNOit0 (+29,+29,-4)
    真面目モードオカリンの落とし神っぷりは異常
    70 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:36:39.18 ID:Q+ZI6x7x0 (+24,+29,-3)
    鈴羽の作ったゲテなら余裕
    71 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:36:47.59 ID:JlYM7Anw0 (+24,+29,-1)
    オカリンはイケメンだしな
    72 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:37:19.87 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-118)
    岡部「なにっ! そっ、それは本当か!?」

    思わずテンションメーターが振り切った。

    鈴羽「で、でも…引いちゃうかも…」

    岡部「そ、そんな事はない! 頼む」

    俺は、嬉しさのあまり、無意識に鈴羽の手を掴んでしまっていた。

    鈴羽が“ひゃっ”と声をもらす。

    俺は、ハッとして手を離した。

    それからしばらく考えたあと、鈴羽が答える。

    鈴羽「う、うん…わかった。 だけど期待しないでよ?」

    岡部「いいや、するさ! するだろう!! だって鈴羽の手料理…あ」

    鈴羽「え?」
    73 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:39:09.61 ID:JlYM7Anw0 (+22,+27,-15)
    ※いまラボメンガールズは発狂中です
    74 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:40:12.53 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-118)
    しまった……素直になりすぎた。

    少し落ち着け、俺。

    急いで咳払いをして誤魔化す。

    岡部「と、とにかくあれだ……あり…がとう…」

    鈴羽「…うん。 じゃあバイト終わったら呼び行くから」

    やったった…。 やってやったったぞ…。

    岡部「あ、ああ。 慌てなくていい。 仕事も大変だろうからな」

    まあ、ブラウン管工房だが。

    鈴羽「うん、ありがと。 それじゃねー。 さーて、お仕事お仕事、っと」

    心なしか、鈴羽が張り切っているように見えた。
    75 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:41:12.14 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-98)
    岡部「…と、言うわけだ」

    ダル「オカリンェ…。 アンタ…僕ぁいつかやるんじゃないかと思ってたお」

    岡部「サンクス、我が頼れる右腕《マイフェイバリットライトアーム》よ」

    紅莉栖「ぐ…くく…岡部のくせに…」

    まゆり「…」

    ふはは、実に愉快だ。 紅莉栖のこの歯がゆそうな顔。

    まゆりなんか見てみろ、黙りこくっているじゃないか。
    76 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:42:28.77 ID:ebz679Mx0 (+19,+29,-8)
    オカリン…罪な男っ!
    77 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:43:05.02 ID:wgZKup8M0 (+24,+29,-12)
    なんかSSで鈴羽ENDって多い気がする。助手の次に。
    78 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:43:22.90 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-216)
    岡部「フゥーッハハハハ! どうだ諸君、この鳳凰院凶真の、華麗なる切り崩し!」

    ダル「いや、まさかここまでとは…。ってか、曲がりなりにも阿万音氏の手料理を獲得したってすげーっす」

    岡部「ああ、まさに聖餐と呼ぶに値するだろう…」

    ダル「それに、さっきの阿万音氏の反応見てたら、まんざらでも無いようだったお」

    岡部「そうだろうそうだろう! ダルはよく解っているな! フゥーッハハハ!」

    ダル「なぁなぁオカリン、そんな事より、僕も食べに行っていい? 阿万音氏の手料理」

    こいつ……。

    岡部「…ダルよ。お前は右腕であり親友だ。 だが…今日ばかりは自重してほしい」

    いくら褒められても、鈴羽の手料理だけは一口たりともやらん。
    79 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:43:43.05 ID:UUd9jAyuI (+22,+29,-16)
    そりゃ鈴羽はかわいいからな
    80 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:44:23.35 ID:KklXpmT30 (+10,+25,+0)
    おっぱいだしな
    81 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:44:51.82 ID:JlYM7Anw0 (+29,+29,-31)
    どっかの帰国子女みたいにひんぬーじゃないしな
    82 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:45:30.28 ID:A2PtH4Au0 (+14,+24,-11)
    知的障害のフリしてないしな
    83 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:45:35.37 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-165)
    ダル「ううう……無念」

    紅莉栖「ちょ、調子に乗って失敗しても知らないからな! ってかしろ!失敗して私に泣きつけ!」

    まゆり「紅莉栖ちゃん…? 今日は、なんかうるさいねぇー。 セミかな?」

    まゆりがハエたたきを掴んで窓側へ寄る。

    紅莉栖「ひっ…!」

    ま、まゆりのキャラがここ数日で別人のようだ…。

    岡部「ま…まあまあ、妬くな妬くな」

    紅莉栖「や、妬いとらんわ!」

    岡部「フッ…お前達にも、いずれ今日教わったサバイバル料理を伝授してやるさ」

    紅莉栖「ぐぬぬ…」
    84 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:45:43.97 ID:Q+ZI6x7x0 (+18,+28,+1)
    スパッツだしな
    85 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:46:23.97 ID:RHlzNOit0 (+19,+29,+0)
    おっはーだしな
    86 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:47:09.33 ID:AjG9SS2r0 (+19,+29,+0)
    世界一カワイイしな。
    87 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:47:17.14 ID:JlYM7Anw0 (+24,+29,-12)
    ヴィンテージジャージだしな
    88 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:47:21.11 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-155)
    そんなこんなで、すっかり日も暮れた頃…。

    鈴羽「う、うーっす。 岡部倫太郎いる?」

    岡部「ひゃ、ひゃい!」

    まだかまだかと首を長くしていたのだが、実際にその時が来ると心臓が跳ね上がる。

    紅莉栖の、クスリと笑う声が聞こえた。

    あ、うまいな今の。

    見ると、鈴羽も笑っている。 結果オーライ。

    俺は、心臓に合わせて、ソファから跳ね上がると鈴羽のいる玄関へバタバタと向かった。

    背後からは、ダルのはやし立てる“ヒューッ”だとか“ホォーィ”だとかが聞こえる。

    ダル、やめろ…。 今だけは勘弁してくれ…。
    90 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:48:33.71 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-130)
    岡部「…おつかれさま、鈴羽」

    鈴羽「あ、うん。 ご、ごめ。 お待たせ」

    岡部「い、いや~? 今来たところだ…あ」

    紅莉栖「デートか…。 さっきからおるだろ…」

    岡部「やかまひぃ!」

    またもや紅莉栖が吹き出す。

    くそう、紅莉栖め。 人のちょっとした間違いを、いちいちチクチクチクチクとよォ…。

    ってか、チクチクチクチクと、殺気めいた視線を送ってくる輩も約一名いるしよォ…。

    …こうなれば一刻も早く、ここを離れるのが吉、か。
    91 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:49:36.27 ID:JlYM7Anw0 (+18,+28,+0)
    おさげだしな
    92 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:50:52.23 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-156)
    岡部「それじゃあ――」

    鈴羽「それじゃあ――」

    言いかけて、鈴羽と被る。

    ギクリ、としてしまう。

    鈴羽「あ、え? なに?」

    鈴羽は、明らかに動揺してキョロキョロと視線を泳がせた。

    岡部「あ、おお。 じゃ、行こうかって事で…」

    鈴羽「う、うん」

    俺たちがラボを出ると、目の前に植木鉢が、パカーンと小気味よい音を立てて落ちてきた。

    主に、鈴羽の目の前に。

    これは確か、まゆりの“サボテンちゃん3号なのです☆”だったはず…。

    まゆり…。

    俺は、偶然だと信じたい。
    93 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:51:01.95 ID:FclmMGmuO (+24,+29,-22)
    今まで紅莉栖派だったが、鈴羽に鞍替えした
    95 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:52:34.52 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-125)
    鈴羽と並んで、秋葉原の街を一緒に歩く。 鈴羽は、黙って自転車を押している。

    時々、そこを曲がる、だとか、足下注意、だとか。

    そんな会話がポツポツとあるくらい。

    雲一つないため、俺たちの頭上には星空の大パノラマが広がっていた。

    誰だ。 東京は星が見えないって言った奴は。

    そうだ、今の時期なら、天の川も見えるんだろうか?

    俺たちが住む、この銀河の中心点と、それに集った星々が。


    ……ポエム乙。

    俺は自嘲して、歩く鈴羽の横顔を見た。

    前を見据えたその顔は、とても綺麗で、とても愛おしい。
    96 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:54:01.83 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-102)
    ふと、鈴羽は俺の視線に気付くとキョロキョロしだす。

    鈴羽「ん? あ、ごめん。 遠かった?」

    岡部「あ、いいや…こうして歩くのも悪くないな、と思って」

    鈴羽「そ、そっか。良かった。 さーて、もうすぐ着くよ」

    岡部「ああ」

    それから俺たちは、これといった会話もなく、気がつくと俺は空き地に立っていた。

    空になっている土地と書いて空き地。

    …やっぱり、予想していたとはいえ、さすがに目の当たりにすると辛いな。

    鈴羽…お前は……。
    97 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:54:49.68 ID:RHlzNOit0 (+24,+29,-29)
    総受けかつロマンチストかつポエマー
    98 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:55:31.29 ID:JlYM7Anw0 (+16,+26,+0)
    岡部ェ
    99 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:55:48.83 ID:UUd9jAyuI (+22,+29,-4)
    これはオカリンの男が試されるな
    100 : 以下、名無しにか - 2011/11/10(木) 23:56:54.38 ID:EhRHxj58O (+95,+30,-134)
    鈴羽「あっはは……引いた?」

    少しだけ驚いたが、引きはしない。

    岡部「…そんなわけあるか。 これから食料、調達するんだよな?」

    鈴羽「うん…」

    岡部「何をしている、俺は朝から何も食べていないのだぞ」

    鈴羽「えーっ! まじで!」

    岡部「まじだ。 だから、張り切って探すぞ」

    鈴羽「わ、わかったよ」

    大の大人が二人、こんな時間に草や虫を探して空き地をウロウロする。

    …って虫? 虫って言ってたっけ?

    いや、さすがに虫は無いだろう。なあ? 鈴羽流ジョークってやつだろ。
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