私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
VIP以外のSS書庫はSS+をご利用ください。
元スレ紅莉栖「メールで告白しちゃう男の人って…」
SS スレッド一覧へ / SS とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★
レスフィルター : (試験中)
俺は、とぼとぼと階段を上がり、ラボに入るとラボメン達の挨拶をすり抜け窓を締め切った。
右手をグッ…と力強く握る。
……やったぞ。 やってやったった!!
岡部「ふ…ククク……フゥーッハハハハハハハ!」
ダル「く、空襲警報!?」
紅莉栖「ちょ、岡部!? どうした!?」
岡部「どうした…だと?」
これが笑わずにいられようか…?
俺は…アプローチ2日目にして、ついに鈴羽の感情を引き出す事が出来たのだ!
見たかあの声、あの表情!
剥き出された感情!
フハハ…鈴羽攻略ルートも、ここにきて急進展を見せたぞ!
岡部「フゥーッハハハ! フハッ!フハッ!フフフ…フゥーッハハハハハハハ!」
右手をグッ…と力強く握る。
……やったぞ。 やってやったった!!
岡部「ふ…ククク……フゥーッハハハハハハハ!」
ダル「く、空襲警報!?」
紅莉栖「ちょ、岡部!? どうした!?」
岡部「どうした…だと?」
これが笑わずにいられようか…?
俺は…アプローチ2日目にして、ついに鈴羽の感情を引き出す事が出来たのだ!
見たかあの声、あの表情!
剥き出された感情!
フハハ…鈴羽攻略ルートも、ここにきて急進展を見せたぞ!
岡部「フゥーッハハハ! フハッ!フハッ!フフフ…フゥーッハハハハハハハ!」
ダル「オカリンがついに壊れたお。 元から壊れてたけど、友として複雑な気分っつーか…」
まゆり「ねぇねぇオカリン?」
岡部「フゥーハ…ハ、なんだまゆりよ?」
まゆり「うるさい」
岡部「…あ……おおう」
ダル「無茶しやがって…オカリン」
まゆり「ねぇねぇオカリン?」
岡部「フゥーハ…ハ、なんだまゆりよ?」
まゆり「うるさい」
岡部「…あ……おおう」
ダル「無茶しやがって…オカリン」
俺は、一息つくために冷蔵庫からドクターペッパーを取り出した。
ダル「んで、どういう事なん?」
俺は、なんだなんだと聞いてくるラボの連中に、先ほどの鈴羽とのやりとりを説明する。
ダル「なにやってんだよオカリンェ…」
紅莉栖「ワロスワロス。 これはメシウマ展開くるー?」
岡部「なにっ!? 上手くいっているだろ…? なんで…?」
俺が狼狽えていると、まゆりが会話に割って入ってくる。
まゆり「オカリンはアスペかなぁ?」
岡部「え? ま、まゆり?」
アスペ…? アガペーの事か?
まゆり「それのどこが上手くいっているのか、まゆしぃにはさっぱりさっぱりなのでーす♪」
紅莉栖「そうよ。それ、結果的には阿万音さんをただ怒らせただけじゃない。 もしかしたら傷ついてるかも」
岡部「なにっ!」
傷ついてる? 何故だ?
ダル「んで、どういう事なん?」
俺は、なんだなんだと聞いてくるラボの連中に、先ほどの鈴羽とのやりとりを説明する。
ダル「なにやってんだよオカリンェ…」
紅莉栖「ワロスワロス。 これはメシウマ展開くるー?」
岡部「なにっ!? 上手くいっているだろ…? なんで…?」
俺が狼狽えていると、まゆりが会話に割って入ってくる。
まゆり「オカリンはアスペかなぁ?」
岡部「え? ま、まゆり?」
アスペ…? アガペーの事か?
まゆり「それのどこが上手くいっているのか、まゆしぃにはさっぱりさっぱりなのでーす♪」
紅莉栖「そうよ。それ、結果的には阿万音さんをただ怒らせただけじゃない。 もしかしたら傷ついてるかも」
岡部「なにっ!」
傷ついてる? 何故だ?
ダル「オカリン…人にはさ、触れられたくない事情ってのが少なからずあるんだお」
岡部「お、おおう?」
まさかダルにこんな事を言われるとは…。
ダル「つまり、オカリンはその領域に、土足どころかスパイクで踏み込んだってワケ」
なん…だと?
紅莉栖「橋田はスパイクどころか、Godzillaに乗って上陸してくるけどな」
ダル「そう、あえて遠慮しないのが僕のジャスティス! おほっ、おほふ」
紅莉栖「死ね。 氏ねじゃなく死ね」
ダル「むほっ、ありがたきお言葉!」
全く…こんな連中と話していてもしょうがないな。
岡部「お、おおう?」
まさかダルにこんな事を言われるとは…。
ダル「つまり、オカリンはその領域に、土足どころかスパイクで踏み込んだってワケ」
なん…だと?
紅莉栖「橋田はスパイクどころか、Godzillaに乗って上陸してくるけどな」
ダル「そう、あえて遠慮しないのが僕のジャスティス! おほっ、おほふ」
紅莉栖「死ね。 氏ねじゃなく死ね」
ダル「むほっ、ありがたきお言葉!」
全く…こんな連中と話していてもしょうがないな。
ダル「あれ?オカリンどこ行くん? 今きたばっかじゃん」
岡部「俺は腹痛のため早退する…」
紅莉栖「…岡部」
その夜は、鈴羽からのメールが来なかった。
人の心…か。
ダルの言葉を思い返す。
俺は、本当に馬鹿な事をしてしまったのかも知れんな。
明日は謝ろう。 うん、きっとだ。
……そして、鳳凰院凶真らしくはないが、正攻法でいってやろうではないか。
岡部「俺は腹痛のため早退する…」
紅莉栖「…岡部」
その夜は、鈴羽からのメールが来なかった。
人の心…か。
ダルの言葉を思い返す。
俺は、本当に馬鹿な事をしてしまったのかも知れんな。
明日は謝ろう。 うん、きっとだ。
……そして、鳳凰院凶真らしくはないが、正攻法でいってやろうではないか。
次の日、俺は張り切っていた。
普段はオシャレには気を使わないのが俺というものだが、今日はなんとヒゲを剃り、眉を整え、整髪料まで使用したのだ。
そして仕上げにおろしたての白衣を羽織る。
岡部「うむ、完璧だな」
ラボの前に来ると、二階の窓から“ブフゥー”と何かを吹き出す音が聞こえた。
岡部「ダルのやつめ…。 後で見ていろよ…」
今日も、鈴羽はブラウン管工房の前で掃き掃除をしている。
岡部「おはよう…す、鈴羽」
鈴羽「あ、おっはー。 って、え? すずは?」
普段はオシャレには気を使わないのが俺というものだが、今日はなんとヒゲを剃り、眉を整え、整髪料まで使用したのだ。
そして仕上げにおろしたての白衣を羽織る。
岡部「うむ、完璧だな」
ラボの前に来ると、二階の窓から“ブフゥー”と何かを吹き出す音が聞こえた。
岡部「ダルのやつめ…。 後で見ていろよ…」
今日も、鈴羽はブラウン管工房の前で掃き掃除をしている。
岡部「おはよう…す、鈴羽」
鈴羽「あ、おっはー。 って、え? すずは?」
岡部「う、んむ。 いつまでもバイト戦士と呼ぶのも、いささか失礼かと思ってな……嫌か?」
鈴羽「うーん、まあ…バイト戦士よりは、そっちのがいいけど」
キターーーーーーッ!
岡部「キタ…じゃなくって。 そうか、良かった…! 鈴羽…鈴羽か…」
鈴羽「あー、あのさ…」
岡部「ん? なんだ鈴羽よ」
鈴羽「いや、何でもない…」
頭上から、ダメ、今日もダメっぽい、と聞こえる。
やかましいぞお前ら!
鈴羽「うーん、まあ…バイト戦士よりは、そっちのがいいけど」
キターーーーーーッ!
岡部「キタ…じゃなくって。 そうか、良かった…! 鈴羽…鈴羽か…」
鈴羽「あー、あのさ…」
岡部「ん? なんだ鈴羽よ」
鈴羽「いや、何でもない…」
頭上から、ダメ、今日もダメっぽい、と聞こえる。
やかましいぞお前ら!
岡部「そうか…。 じ、実はその…昨日の詫びをしようと思ってな」
鈴羽「あー、あれもういいよ。 あたしこそどうかしてた。 ゴメン…」
岡部「い、いやっ。 俺が悪かったんだ。 その…人の心に土足で踏み込んだ訳だし」
鈴羽「岡部倫太郎…」
岡部「ダルにも注意されたよ。 本当にその通りだった。 すまん…」
…二階からどよめきが起こる。
鈴羽「う、うん」
素直に謝った。 今日は素直に行こう。 素直に。
鈴羽「あー、あれもういいよ。 あたしこそどうかしてた。 ゴメン…」
岡部「い、いやっ。 俺が悪かったんだ。 その…人の心に土足で踏み込んだ訳だし」
鈴羽「岡部倫太郎…」
岡部「ダルにも注意されたよ。 本当にその通りだった。 すまん…」
…二階からどよめきが起こる。
鈴羽「う、うん」
素直に謝った。 今日は素直に行こう。 素直に。
岡部「あ、あの…鈴羽?」
鈴羽「あ、うん。 なに?」
岡部「も、もしだぞ? もし嫌じゃなかったら…」
鈴羽「なんだよー、まどろっこしいのは嫌いだよ?」
しまった、俺の馬鹿…。
岡部「うっ、ああ。 あの、鈴羽って、サバイバル料理が出来るんだろう? 良かったら俺にも食わせてもらえないか…?」
俺は思い切って訊いた。 よくやった俺。
後は野にでも山にでもなるがいい。
鈴羽「え…? マジ?」
岡部「う…うむ、マジだ」
鈴羽は、視線を合わせたり逸らせたりしている。
鈴羽「うーん、べつにいいけど…」
鈴羽が、珍しくもじもじしながら答える。
鈴羽「あ、うん。 なに?」
岡部「も、もしだぞ? もし嫌じゃなかったら…」
鈴羽「なんだよー、まどろっこしいのは嫌いだよ?」
しまった、俺の馬鹿…。
岡部「うっ、ああ。 あの、鈴羽って、サバイバル料理が出来るんだろう? 良かったら俺にも食わせてもらえないか…?」
俺は思い切って訊いた。 よくやった俺。
後は野にでも山にでもなるがいい。
鈴羽「え…? マジ?」
岡部「う…うむ、マジだ」
鈴羽は、視線を合わせたり逸らせたりしている。
鈴羽「うーん、べつにいいけど…」
鈴羽が、珍しくもじもじしながら答える。
岡部「なにっ! そっ、それは本当か!?」
思わずテンションメーターが振り切った。
鈴羽「で、でも…引いちゃうかも…」
岡部「そ、そんな事はない! 頼む」
俺は、嬉しさのあまり、無意識に鈴羽の手を掴んでしまっていた。
鈴羽が“ひゃっ”と声をもらす。
俺は、ハッとして手を離した。
それからしばらく考えたあと、鈴羽が答える。
鈴羽「う、うん…わかった。 だけど期待しないでよ?」
岡部「いいや、するさ! するだろう!! だって鈴羽の手料理…あ」
鈴羽「え?」
思わずテンションメーターが振り切った。
鈴羽「で、でも…引いちゃうかも…」
岡部「そ、そんな事はない! 頼む」
俺は、嬉しさのあまり、無意識に鈴羽の手を掴んでしまっていた。
鈴羽が“ひゃっ”と声をもらす。
俺は、ハッとして手を離した。
それからしばらく考えたあと、鈴羽が答える。
鈴羽「う、うん…わかった。 だけど期待しないでよ?」
岡部「いいや、するさ! するだろう!! だって鈴羽の手料理…あ」
鈴羽「え?」
しまった……素直になりすぎた。
少し落ち着け、俺。
急いで咳払いをして誤魔化す。
岡部「と、とにかくあれだ……あり…がとう…」
鈴羽「…うん。 じゃあバイト終わったら呼び行くから」
やったった…。 やってやったったぞ…。
岡部「あ、ああ。 慌てなくていい。 仕事も大変だろうからな」
まあ、ブラウン管工房だが。
鈴羽「うん、ありがと。 それじゃねー。 さーて、お仕事お仕事、っと」
心なしか、鈴羽が張り切っているように見えた。
少し落ち着け、俺。
急いで咳払いをして誤魔化す。
岡部「と、とにかくあれだ……あり…がとう…」
鈴羽「…うん。 じゃあバイト終わったら呼び行くから」
やったった…。 やってやったったぞ…。
岡部「あ、ああ。 慌てなくていい。 仕事も大変だろうからな」
まあ、ブラウン管工房だが。
鈴羽「うん、ありがと。 それじゃねー。 さーて、お仕事お仕事、っと」
心なしか、鈴羽が張り切っているように見えた。
岡部「…と、言うわけだ」
ダル「オカリンェ…。 アンタ…僕ぁいつかやるんじゃないかと思ってたお」
岡部「サンクス、我が頼れる右腕《マイフェイバリットライトアーム》よ」
紅莉栖「ぐ…くく…岡部のくせに…」
まゆり「…」
ふはは、実に愉快だ。 紅莉栖のこの歯がゆそうな顔。
まゆりなんか見てみろ、黙りこくっているじゃないか。
ダル「オカリンェ…。 アンタ…僕ぁいつかやるんじゃないかと思ってたお」
岡部「サンクス、我が頼れる右腕《マイフェイバリットライトアーム》よ」
紅莉栖「ぐ…くく…岡部のくせに…」
まゆり「…」
ふはは、実に愉快だ。 紅莉栖のこの歯がゆそうな顔。
まゆりなんか見てみろ、黙りこくっているじゃないか。
岡部「フゥーッハハハハ! どうだ諸君、この鳳凰院凶真の、華麗なる切り崩し!」
ダル「いや、まさかここまでとは…。ってか、曲がりなりにも阿万音氏の手料理を獲得したってすげーっす」
岡部「ああ、まさに聖餐と呼ぶに値するだろう…」
ダル「それに、さっきの阿万音氏の反応見てたら、まんざらでも無いようだったお」
岡部「そうだろうそうだろう! ダルはよく解っているな! フゥーッハハハ!」
ダル「なぁなぁオカリン、そんな事より、僕も食べに行っていい? 阿万音氏の手料理」
こいつ……。
岡部「…ダルよ。お前は右腕であり親友だ。 だが…今日ばかりは自重してほしい」
いくら褒められても、鈴羽の手料理だけは一口たりともやらん。
ダル「いや、まさかここまでとは…。ってか、曲がりなりにも阿万音氏の手料理を獲得したってすげーっす」
岡部「ああ、まさに聖餐と呼ぶに値するだろう…」
ダル「それに、さっきの阿万音氏の反応見てたら、まんざらでも無いようだったお」
岡部「そうだろうそうだろう! ダルはよく解っているな! フゥーッハハハ!」
ダル「なぁなぁオカリン、そんな事より、僕も食べに行っていい? 阿万音氏の手料理」
こいつ……。
岡部「…ダルよ。お前は右腕であり親友だ。 だが…今日ばかりは自重してほしい」
いくら褒められても、鈴羽の手料理だけは一口たりともやらん。
ダル「ううう……無念」
紅莉栖「ちょ、調子に乗って失敗しても知らないからな! ってかしろ!失敗して私に泣きつけ!」
まゆり「紅莉栖ちゃん…? 今日は、なんかうるさいねぇー。 セミかな?」
まゆりがハエたたきを掴んで窓側へ寄る。
紅莉栖「ひっ…!」
ま、まゆりのキャラがここ数日で別人のようだ…。
岡部「ま…まあまあ、妬くな妬くな」
紅莉栖「や、妬いとらんわ!」
岡部「フッ…お前達にも、いずれ今日教わったサバイバル料理を伝授してやるさ」
紅莉栖「ぐぬぬ…」
紅莉栖「ちょ、調子に乗って失敗しても知らないからな! ってかしろ!失敗して私に泣きつけ!」
まゆり「紅莉栖ちゃん…? 今日は、なんかうるさいねぇー。 セミかな?」
まゆりがハエたたきを掴んで窓側へ寄る。
紅莉栖「ひっ…!」
ま、まゆりのキャラがここ数日で別人のようだ…。
岡部「ま…まあまあ、妬くな妬くな」
紅莉栖「や、妬いとらんわ!」
岡部「フッ…お前達にも、いずれ今日教わったサバイバル料理を伝授してやるさ」
紅莉栖「ぐぬぬ…」
そんなこんなで、すっかり日も暮れた頃…。
鈴羽「う、うーっす。 岡部倫太郎いる?」
岡部「ひゃ、ひゃい!」
まだかまだかと首を長くしていたのだが、実際にその時が来ると心臓が跳ね上がる。
紅莉栖の、クスリと笑う声が聞こえた。
あ、うまいな今の。
見ると、鈴羽も笑っている。 結果オーライ。
俺は、心臓に合わせて、ソファから跳ね上がると鈴羽のいる玄関へバタバタと向かった。
背後からは、ダルのはやし立てる“ヒューッ”だとか“ホォーィ”だとかが聞こえる。
ダル、やめろ…。 今だけは勘弁してくれ…。
鈴羽「う、うーっす。 岡部倫太郎いる?」
岡部「ひゃ、ひゃい!」
まだかまだかと首を長くしていたのだが、実際にその時が来ると心臓が跳ね上がる。
紅莉栖の、クスリと笑う声が聞こえた。
あ、うまいな今の。
見ると、鈴羽も笑っている。 結果オーライ。
俺は、心臓に合わせて、ソファから跳ね上がると鈴羽のいる玄関へバタバタと向かった。
背後からは、ダルのはやし立てる“ヒューッ”だとか“ホォーィ”だとかが聞こえる。
ダル、やめろ…。 今だけは勘弁してくれ…。
岡部「…おつかれさま、鈴羽」
鈴羽「あ、うん。 ご、ごめ。 お待たせ」
岡部「い、いや~? 今来たところだ…あ」
紅莉栖「デートか…。 さっきからおるだろ…」
岡部「やかまひぃ!」
またもや紅莉栖が吹き出す。
くそう、紅莉栖め。 人のちょっとした間違いを、いちいちチクチクチクチクとよォ…。
ってか、チクチクチクチクと、殺気めいた視線を送ってくる輩も約一名いるしよォ…。
…こうなれば一刻も早く、ここを離れるのが吉、か。
鈴羽「あ、うん。 ご、ごめ。 お待たせ」
岡部「い、いや~? 今来たところだ…あ」
紅莉栖「デートか…。 さっきからおるだろ…」
岡部「やかまひぃ!」
またもや紅莉栖が吹き出す。
くそう、紅莉栖め。 人のちょっとした間違いを、いちいちチクチクチクチクとよォ…。
ってか、チクチクチクチクと、殺気めいた視線を送ってくる輩も約一名いるしよォ…。
…こうなれば一刻も早く、ここを離れるのが吉、か。
岡部「それじゃあ――」
鈴羽「それじゃあ――」
言いかけて、鈴羽と被る。
ギクリ、としてしまう。
鈴羽「あ、え? なに?」
鈴羽は、明らかに動揺してキョロキョロと視線を泳がせた。
岡部「あ、おお。 じゃ、行こうかって事で…」
鈴羽「う、うん」
俺たちがラボを出ると、目の前に植木鉢が、パカーンと小気味よい音を立てて落ちてきた。
主に、鈴羽の目の前に。
これは確か、まゆりの“サボテンちゃん3号なのです☆”だったはず…。
まゆり…。
俺は、偶然だと信じたい。
鈴羽「それじゃあ――」
言いかけて、鈴羽と被る。
ギクリ、としてしまう。
鈴羽「あ、え? なに?」
鈴羽は、明らかに動揺してキョロキョロと視線を泳がせた。
岡部「あ、おお。 じゃ、行こうかって事で…」
鈴羽「う、うん」
俺たちがラボを出ると、目の前に植木鉢が、パカーンと小気味よい音を立てて落ちてきた。
主に、鈴羽の目の前に。
これは確か、まゆりの“サボテンちゃん3号なのです☆”だったはず…。
まゆり…。
俺は、偶然だと信じたい。
鈴羽と並んで、秋葉原の街を一緒に歩く。 鈴羽は、黙って自転車を押している。
時々、そこを曲がる、だとか、足下注意、だとか。
そんな会話がポツポツとあるくらい。
雲一つないため、俺たちの頭上には星空の大パノラマが広がっていた。
誰だ。 東京は星が見えないって言った奴は。
そうだ、今の時期なら、天の川も見えるんだろうか?
俺たちが住む、この銀河の中心点と、それに集った星々が。
……ポエム乙。
俺は自嘲して、歩く鈴羽の横顔を見た。
前を見据えたその顔は、とても綺麗で、とても愛おしい。
時々、そこを曲がる、だとか、足下注意、だとか。
そんな会話がポツポツとあるくらい。
雲一つないため、俺たちの頭上には星空の大パノラマが広がっていた。
誰だ。 東京は星が見えないって言った奴は。
そうだ、今の時期なら、天の川も見えるんだろうか?
俺たちが住む、この銀河の中心点と、それに集った星々が。
……ポエム乙。
俺は自嘲して、歩く鈴羽の横顔を見た。
前を見据えたその顔は、とても綺麗で、とても愛おしい。
ふと、鈴羽は俺の視線に気付くとキョロキョロしだす。
鈴羽「ん? あ、ごめん。 遠かった?」
岡部「あ、いいや…こうして歩くのも悪くないな、と思って」
鈴羽「そ、そっか。良かった。 さーて、もうすぐ着くよ」
岡部「ああ」
それから俺たちは、これといった会話もなく、気がつくと俺は空き地に立っていた。
空になっている土地と書いて空き地。
…やっぱり、予想していたとはいえ、さすがに目の当たりにすると辛いな。
鈴羽…お前は……。
鈴羽「ん? あ、ごめん。 遠かった?」
岡部「あ、いいや…こうして歩くのも悪くないな、と思って」
鈴羽「そ、そっか。良かった。 さーて、もうすぐ着くよ」
岡部「ああ」
それから俺たちは、これといった会話もなく、気がつくと俺は空き地に立っていた。
空になっている土地と書いて空き地。
…やっぱり、予想していたとはいえ、さすがに目の当たりにすると辛いな。
鈴羽…お前は……。
鈴羽「あっはは……引いた?」
少しだけ驚いたが、引きはしない。
岡部「…そんなわけあるか。 これから食料、調達するんだよな?」
鈴羽「うん…」
岡部「何をしている、俺は朝から何も食べていないのだぞ」
鈴羽「えーっ! まじで!」
岡部「まじだ。 だから、張り切って探すぞ」
鈴羽「わ、わかったよ」
大の大人が二人、こんな時間に草や虫を探して空き地をウロウロする。
…って虫? 虫って言ってたっけ?
いや、さすがに虫は無いだろう。なあ? 鈴羽流ジョークってやつだろ。
少しだけ驚いたが、引きはしない。
岡部「…そんなわけあるか。 これから食料、調達するんだよな?」
鈴羽「うん…」
岡部「何をしている、俺は朝から何も食べていないのだぞ」
鈴羽「えーっ! まじで!」
岡部「まじだ。 だから、張り切って探すぞ」
鈴羽「わ、わかったよ」
大の大人が二人、こんな時間に草や虫を探して空き地をウロウロする。
…って虫? 虫って言ってたっけ?
いや、さすがに虫は無いだろう。なあ? 鈴羽流ジョークってやつだろ。
類似してるかもしれないスレッド
- 紅莉栖「岡部ってもしかしてホモなのかしら」 (242) - [50%] - 2011/7/22 12:30 ★
- 紅莉栖「なかなか岡部と2人きりになれない……」 (194) - [50%] - 2011/8/17 2:00 ★
- 紅莉栖「岡部。熱中症ってゆっくり言ってみて。」 (175) - [48%] - 2011/7/8 23:15 ★
- 紅莉栖「岡部がツンデレ過ぎて生きるのが辛い」 (127) - [47%] - 2011/7/12 5:30 ★
- 春香「765プロが倒産してもう3年かぁ……」 (513) - [47%] - 2011/10/8 11:45 ★★
- ハルヒ「キョンってなんだか大人だな…」 (1001) - [46%] - 2009/2/8 7:32 ★★★×18
- 紅莉栖「ツンツンしすぎて岡部に愛想尽かされた……」 (202) - [46%] - 2012/5/14 9:30 ★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について