私的良スレ書庫
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元スレ鈴羽「比翼恋理のだーりん?」岡部「やむを得まい」
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しかし書き込みを遠慮して期待したスレが落ちてしまうという事件が多数発見されているのでなんとも
鈴羽「―――さっきのレジスタンスとの一件で」
岡部「ん?」
鈴羽「ダイバージェンスメーターが多少変動してた。相手の想定内か想定外なのかはわからないけど。
こちらの世界線に何かの影響が出ているはずだよ。小さくはなかったからね」
岡部「前から思っていたのだが、どこに数値が出ているのだ? 何かそういった装置を持っているのか?」
鈴羽「んーと。そっか、君は共有してないんだっけ」
岡部「む……?」
鈴羽「あたしの所属していた組織では、ダイバージェンスメーターは脳内でチップによって補完されてる。
感覚的にわかるの。変動率を掴むまでは訓練が必要だけど」
岡部「何っ?! バイト戦士はサイボーグ化していたのかっ!?」
鈴羽「すずはだってば。……サイボーグといっても、チップは物質的なものじゃないよ。
概念を脳内にプロットする、一種のアイデアみたいなもので……」
岡部「……ややこしくなりそうだからそれはいい」
鈴羽「そう? 結構面白いんだけどなー。今度頭に入れてみる?」
岡部「断固拒否だっ!!」
>抜けるときに抜いておくのが、戦士のたしなみというやつなのかもしれないな
鈴羽「あたしの観測によると、このΣ世界線の起点となる変動率は、-20%代。Ω世界線は-10%代だね」
岡部「求めるべき変動率の解はどこに位置するんだ?」
鈴羽「わかんない」
岡部「は?」
鈴羽「だってそうでしょ。
以前みたいに約束された未来を目指すわけじゃなくて、今回は対抗馬がいる。
一対一のゲームなんだよ?」
岡部「……問題が与えられて、それを解くだけでは不十分……」
鈴羽「そう。相手の指し手を読んで、こちらにとって最も有益な世界線を選択しなきゃいけない。
たとえば仮に-3%台の世界線を目指していたとしても、それが相手にとっても最良だった場合は……」
岡部「時と場合に応じて、別の世界線を目指す必要があるということか」
鈴羽「そういうこと」
岡部「世界線のよじれを解き、元に戻すという目的すらも、本当にベストなのかはわからないということか」
鈴羽「そうなんだよね。そもそも世界線を分離させることがどうなのかも、正直いってわかんない。
それもこれも、相手次第ってこと」
岡部「頭が痛くなるな……」
鈴羽「狂気のマッドサイエンティストなんでしょ? がんばって!」
岡部(以前は一人であちらへ行ったりこちらへ行ったりしていたわけだが……)
岡部(ん? でも実際の相手は俺自身ってことになるのか? ならある程度考えそうなことは……)
岡部(……いやいや、そうじゃない。要するに自分と将棋を打って勝つということか?
ぐぬぬ、そう考えるとこれは……)
鈴羽「難しい顔してる。やっぱりあたしとじゃ不安?」
岡部「え?」
オカリンが悪者になってるなら
俺は正気じゃいられないやもしれぬ……ぐぬぬ……
俺は正気じゃいられないやもしれぬ……ぐぬぬ……
>>560
何か事情があって欲しい
何か事情があって欲しい
鈴羽「……いや、一応これでも訓練とかそういうのはパスしてきてるんだけどさ。
実戦経験はホントに少ないから、あたし」
岡部「そうなのか? その割りに、さきほどの一件では大活躍だったじゃないか」
鈴羽「あんなの全然ダメだよ。一時的とはいえ、君を危険に晒してしまったしね。
ワルキューレの教官に言ったら、『ばっかたっれ! 腕立て200回!』とか言われちゃうんだろうなー」
岡部「ワルキューレ?」
鈴羽「あ。やば」
岡部「…………」
岡部「なあ、鈴羽」
鈴羽「……うん? どこから来たかは教えないよ」
岡部「どの世界線から来たのかは置いておくが……。お前のいた世界はどうだったんだ?」
鈴羽「……どう、って?」
岡部「ちゃんとダルやお前の母親は元気にしてるのかとか。秋葉原はどうなのかとか」
岡部「俺たちは、まだ笑ってるのかとかだな」
鈴羽「………」
鈴羽「そろそろ、いこっか」
岡部「む。またはぐらかす気か?」
鈴羽「そんなの聞いてもつまんないよ。でも大丈夫、みんな笑ってるよ」
岡部「……なんだか妙に聞こえるぞ、その言い方」
鈴羽「そう? あーおいしかった! ごちそうさま! お代はツケといてね!」
岡部「まったく……」
岡部(どうも影があるような印象を受けるな)
岡部(たしかに八月の事件ではある意味もっとも苦労していた人間だったわけだが)
岡部(………ク、ククク……)
岡部(………だぁが、それもまた一興。安心しろバイト戦士鈴羽よ。貴様の未来はこの鳳凰院凶真が保証してくれる)
岡部(そして……ゆくゆくは狂気乱舞のOMEGA・マァァァッドサイエンティストとなるこの俺の懐刀として活躍してもらうのDAッ!!)
岡部「……フ、フフフ………フゥーーーーハハハハハ!!」
鈴羽「?」
鈴羽「ま、そういうわけで、とりあえずは探索だね。OMEGAの手がかりを探さないと」
岡部「って待て。何の目印もなく探すというのか? 運命石の扉もびっくりだぞ」
鈴羽「機関のトップはさっきも言ったとおり、天王寺裕吾なんだけど、コンタクトを取るのが難しいんだよね。
電波は首都にほぼ網羅されてるし。アナログなやり方じゃないとつかめないよ」
岡部「だからと言ってあてもなくこの街を歩き回ってもだな……」
鈴羽「あたしはちょっとコネが効くから、桐生萌郁に会って来るよ」
岡部「ちょちょちょっと待てって。それなら俺もそこに行けばいいのではないか?」
鈴羽「忘れたの? キミは死んでるんだよ? 説明したりなんだりで時間がもったいないじゃん。
時期が来たらちゃんと会わせるよ。今はOMEGAの位置を掴むほうが先決」
岡部「いや、それを言うならさっきのソフトクリームはなんだったのだ……」
鈴羽「……でも、そうか。それなら、椎名まゆりに会ってみる?」
岡部「まゆりに?」
鈴羽「あ、といってももちろん素性は隠さないとダメだよ。特に彼女の場合はね」
岡部「う、うむ(フェイリスのときは大丈夫だったのか?)」
鈴羽「携帯で位置を送るね。迷っちゃダメだよ?」
岡部「侮るな。これでも地図は読める男だ」
鈴羽「それから、バッジは絶対持っていてね。なくしたら代え、ないんだから。
あれ、原理は簡単なんだけど組むのが大変ですっごい高いんだよー」
岡部「え……い、いくらぐらいだ?」
岡部(あれ……バッジって……どこやったんだ? そもそも俺、受け取ったか?)
鈴羽「ゼロが8つくらい」
岡部「んなっ!?!?」
鈴羽「じゃ、また後でね! 何かあったら連絡するー!」
岡部「…………」
岡部(……ま、まあなんとかなるか。はっはっは)
>>586
なにそれ?
なにそれ?
>>588
いつも着ている青のスポーツウェアのことじゃないか
いつも着ている青のスポーツウェアのことじゃないか
>>589納得
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