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    元スレあかり「トリック・オア・トリート!」

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    タグ : - ゆるゆり + - ハロウィン + - 結あか + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 84 :

    102 = 82 :

    ――なもラゲ病院

    結衣(やっとついた……。 あぁ、しまった、何処に入院してるのか……)

    老人「ぇーと、なんじゃったかのぉ」

    受付「保険証ですよおじいさん」

    老人「ほっかいろ? 腰についとるのとってもらえんかのぉ」

    結衣(うぅ、こんな時に……! もう、一か八か適当な医者っぽい人に聞くしか……)

    医者風の「ふふ、お困りのようだね?」

    結衣「えっ? あ、あの、赤座あかりって子が入院してる部屋ってわかりますか!?」

    医者「あぁ、昨日の子、ね。 確か3階の、306号だったかな?」

    結衣「306ですね! ありがとうございます!」

    医者「ふぅん。 シビれるねぇ……」

    103 = 84 :

    104 :

    流石です!サネトシ先生!

    105 = 82 :

    ――

    結衣(306、ここか!)

    結衣はノックもせずに扉を開く。

    病室には――誰もいなかった。

    綺麗に片付けられたベッド。 開け放たれた窓。

    結衣「ぁ……あぁ……」

    病室を間違えたのだろうかと、札を確かめる。

    そこは確かに306号室だった。

    結衣「……あぁ、名札も、ないじゃないか……」

    名札もなく、空室となっている病室。

    それは、つまり――

    106 :

    アッカリーン

    107 = 82 :

    京子「結衣!」

    結衣「京、子……。 あかりは……死んだのか……」

    京子「……え?」

    結衣「……え?」

    京子「いや、結衣があかりの隣の部屋に突撃してったから何事かと思って声かけたんだけど」

    結衣「隣?」

    京子「うん。 あかりの部屋は305だよ。 メールしたじゃん」

    結衣「……携帯おいてきた」

    京子「はぁ……」

    結衣「あかりは、無事なのか……?」

    京子「う、うーーーーん……。 まぁ、とりあえずあかりの部屋いこうよ」

    結衣「あ、あぁ……」

    108 :

    退院か

    109 = 96 :

    まさか……

    112 = 82 :

    あかね「あ、結衣ちゃん……」

    ちなつ「結衣先輩……」

    結衣「こんにちは……。 すみません、昨日の夜は全然気づかなくて……」
       (昨日の夜のことは言わないほうがいいよな……。
       そもそも、私も本当だったのか、まだわからないし……)

    あかね「いいのよ。 来てくれてありがとう」

    結衣「それで、その、あかりは……」

    あかね「……手術は成功して、峠って言われてた昨日の夜も越えたけど、意識が戻らなくて」

    ちなつ「皆でずっと呼んでるんですけど……」

    京子「うぅ、薄情者め……」グスッ

    あかね「だから、結衣ちゃんもお願い」

    結衣「……はい」

    113 = 84 :

    まだかねむい

    114 = 83 :

    ごめんね・・・
    ごめん・・。

    115 :

    あかりん

    117 = 82 :

    結衣「……あかり」

    結衣はそっと、あかりの手を握り、名前を呼ぶ。

    あかりの寝顔は、安らかだ。

    周りの医療機器がなければ、普通に寝ているだけのように見える。

    結衣(……昨日の夜、あれは本当にあったこと、だと思う)

    握った手に力を込める。

    結衣「あかり……」

    もう一度。 今度は少し大きな声で呼びかける。

    反応はない。

    結衣(……そうだ。 昨日、最後にあかりにかけた言葉は)

    結衣はあかりの耳元に顔を近づけ、そっと――

    118 = 82 :






    結衣「……あかり、起きて。 朝だよ」





    119 :

    爆発した

    120 :

    121 = 82 :

    あかり「……ん……」

    あかりの手がかすかに動き、静かに瞼が揺れ、目が開く。

    あかり「……おはよう、結衣ちゃん。 もう朝?」

    まだ焦点があってない様子で、キョロキョロしながらあかりがつぶやく。

    あかりが目を覚ました事に喜びの声をあげようとした面々がずっこける。

    あかり「……?」

    あかね「ふふっ、あかり、なによ、それ……もう……!」

    京子「あんなので起きるなんて……」

    ちなつ「あかりちゃんには呆れます!」

    あかり「……何のこと?」ボーッ

    京子「こ、こいつぅ~」

    ちなつ「ちょっと、京子先輩! これでも病人ですよ!」

    京子「おっと、そうだったそうだった。 あはは」

    122 = 82 :

    あかね「先生呼んでくるから、ちょっと待っててね?」

    あかり「……うん」

    京子「結衣びいきだー!」

    結衣「おい、騒ぐなよ」

    ちなつ「そうです。 静かにしてください!」

    あかり「……結衣、ちゃん」

    京子「ご指名だぞ、結衣」

    ちなつ「結衣先輩流石です!」

    結衣「あ、あぁ……。 どうした、あかり」

    あかり「……ありがと」

    結衣「……どういたしまして」

    あかり「……」ニコッ

    京子「いい雰囲気ですなぁ」

    ちなつ「ぐぬぬ……!」

    123 = 110 :

    >>83
    命拾いしたな

    125 = 83 :

    よかった

    126 = 82 :

    ――二週間後

    結衣「あかりー、見舞いに来たぞー」

    あかり「ぇへへ、いらっしゃいー」

    結衣「元気そうでよかった」

    あかり「うん。 毎日皆が来てくれるから、寂しくないし、嬉しいよっ!」

    結衣「あはは。 騒がしくてごめんね」

    あかり「そんなことないよー」

    結衣「はい、差し入れのアンパン」

    あかり「わーい。 これで今日も安心して張り込みが……ってなんでですかぁー!」

    結衣「うん、元気でよろしい」

    あかり「あはは」

    127 = 120 :

    シャロwww

    128 = 85 :

    一応中の人いるけどなw

    129 = 82 :

    あかり「今日は結衣ちゃんだけ?」

    結衣「あぁ。 皆用事があるって」

    あかり「そっかぁ。 残念」

    結衣「もうだいぶ調子もよさそうだし、今度生徒会の皆も連れてくるよ」

    あかり「わぁ、賑やかになりそー」ニコニコ

    結衣「生徒会長も連れてくるから存分に対決するといいよ」

    あかり「えぇっ……。 そういえば生徒会長さんって見たことないなぁ」

    結衣「あぁ、そうだったね」

    あかり「どんな人なのかなぁー」

    結衣「あかりに似てると思うよ。 存在感が希薄なところとか」

    あかり「そ、そうなんだ……」

    結衣「でも」

    あかり「画面に入ったらあかりより存在感あるんだ、よね?」

    結衣「うん。 え?」

    130 = 82 :

    あかり「あれ? こんなお話前にもしたような……」

    結衣「あぁ……したんだけど……。 覚えてるの?」

    あかり「うーん、したような、しなかったようなー」

    結衣「……まぁ、いいや。 キットしたんだと思うよ」

    あかり「うん。 そうだねー」

    結衣「……クリスマスにデートする約束は?」

    あかり「えぇっ、そんな約束してた……っけ?」

    結衣「あはは。 したんだけどね」

    あかり「ご、ごめんね! 全然覚えが、うーん、でもちょっとそういうのがあったような……」

    結衣「じゃ、改めて。 クリスマスにデートしようね」

    あかり「う、うん! 頑張ってそれまでに治すよ!」

    結衣「あぁ、でも無理はしないでくれよ……。 もし何かあって、私がけしかけたってお姉さんにバレたら……」

    あかり「わ、わかった……!」

    132 :

    アカリワンワンダー!!

    133 = 82 :

    ――

    あかり「……」ウトウト

    結衣「……眠いのか?」

    あかり「ぇへへ」

    結衣「私もそろそろ帰るから」

    あかり「うん、今日はありがと。 あ、でも、あかりが寝るまで居て欲しい、なぁ……」

    結衣「いいよ」

    あかり「ぇへへ。 あと、手も……」

    結衣「はい」

    あかり「ありがと……」

    結衣「……おやすみ、あかり」

    あかり「おやすみ、結衣ちゃん……」

    135 = 83 :

    あかりバターわんわ

    137 = 82 :

    ――

    あれから二ヶ月。 あかりは無事退院して、学校にも復帰した。

    すぐに冬休みに入ったけど。

    そして今日。

    あかり「結衣ちゃーん! わっ」コケッ

    結衣「あかり、走ると危ないって」

    まだあかりの体は万全とまで行かない。

    少し急ぎ足になるだけで転びそうになる。

    だから、私はそっとあかりに手を差し出す。

    結衣「ほら、手繋いで行こう」

    あかり「う、うん! あ、雪だぁー」

    結衣「ほんとだ」

    灰色の空から装飾で煌めく街に雪が降りてくる。

    今日はクリスマス。 約束の日。

    私はあかりの手を引いて、ゆっくりと歩き出した。
                                             おわり

    141 = 110 :

    乙!

    あかり生存EDと思わせつつコロッと死ぬんじゃないかと気が気じゃなかったぜ

    144 :


    途中でどうなるかわかんなくてビビったけど
    ハッピーエンドでよかった

    145 :

    乙、とてもよかったよ
    >>83
    お前もよくやった

    146 :

    これで安心して寝れる
    おつ

    147 :


    こちらもかなり良かった
    無事にハッピーエンドで終わって良かった

    >>1、そして>>83に乙

    148 = 120 :

    もし奇数だったらどうなってたんだろ

    149 = 82 :

    保守やら支援やら乙やら感謝ー
    奇数だったらあかりは残念ながら……

    150 = 110 :

    何度やっても>>83の兄貴は偶数を取ります


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