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    元スレアスカ「バレンタインデーにチョコ?」

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    1 :

    ヒカリ「うん、日本のバレンタインデーはチョコを渡すのよ」

    アスカ「ふーん」

    ヒカリ「……あんまり興味なさそうね?」

    アスカ「だって、私、付き合ってる人いないし」


    ヒカリ「日本では別に付き合っていなくても、あげていいのよ」

    アスカ「そうなの?」

    ヒカリ「うん。好きな人、憧れている人、日頃お世話になっている人……そういう人にあげるの」

    アスカ「へぇ」

    3 = 1 :

    アスカ「じゃあ、2月14日はチョコ食べ放題ね!」

    ヒカリ「……なんで?」

    アスカ「だって、私に憧れている人なんて、くさる程いるでしょ?」

    ヒカリ「そうだと思うけど……あ、そっか」

    アスカ「なに?」


    ヒカリ「日本のバレンタインはね、女の人が、男の人にあげるの。ドイツとは逆よ」

    アスカ「……はぁ!?」

    ヒカリ「え、ええ?」

    アスカ「なんで女性が損しないといけないのよ!!」

    アスカ「えー……」

    4 :

    シンジって普通にモテるからバレンタインチョコ結構もらいそうだな…クソ

    5 = 1 :

    アスカ「納得いかない……どうして、そんなことがまかり通っているの……」

    ヒカリ「あのね、アスカ、バレンタインはね」

    アスカ「なによ?」


    ヒカリ「そ、その……日頃、伝えられない感謝や想いを、告げる機会を与えてくれる日っていうか……」

    アスカ「……」

    ヒカリ「なかなか言えないことってあるでしょ? それをね、チョコに込めて渡すのよ」

    アスカ「……」


    ヒカリ「アスカ?」

    アスカ「なるほど。概ね理解したわ」

    ヒカリ「ほんと?」

    6 :

    いいんちょ可愛い

    8 = 1 :

    アスカ「でも、解せないわ。告白なんて、好きな時にしたらいいじゃない」

    ヒカリ「だ、だから、そういう勇気がもてない人もいるから!」

    アスカ「そうかもしれないけどー」


    ヒカリ「あ、それとね! 最近は友チョコっていうのも流行っててね」

    アスカ「友チョコ?」

    ヒカリ「うん。女の子同士でね、友達にあげるのよ」


    アスカ「……間違ってたらごめんだけど、それってバレンタイン関係あるの?」

    ヒカリ「……えーっと……」

    アスカ「チョコ繋がりじゃない! チョコの売り上げを伸ばすために誰かが企てた陰謀よ!」

    ヒカリ「わぁー……その手の話、久々に聞いたよ……」

    9 = 1 :

    アスカ「駄目よ、ヒカリ、大人に騙されちゃ」

    ヒカリ「うーん……アスカにチョコ、あげようと思ったんだけどな」

    アスカ「それは貰うわ」

    ヒカリ「え、え?」

    アスカ「バレンタイン関係なくってことでよろしく」

    ヒカリ「いいけどさぁ……」


    ヒカリ「……あ、でも、アスカ」

    アスカ「なに?」

    ヒカリ「碇君には、チョコ、あげるよね?」

    アスカ「……はぁ?」

    10 = 1 :

    アスカ「……なんで、私があのバカにそんなものあげなくちゃいけないのよ」

    ヒカリ「えっと」

    アスカ「変なこと言ったら、ぶっとばすわよ」


    ヒカリ「……」

    アスカ「……」

    ヒカリ「……」

    アスカ「……」


    ヒカリ「……そ、そう、感謝!」

    アスカ「あん?」

    ヒカリ「感謝のね、思いを込めて!!」

    アスカ「感謝ぁ~?」

    11 = 1 :

    アスカ「なんで、私が感謝しなくちゃいけないのよ」

    ヒカリ「だ、だって、いつもお世話になってるでしょ?」

    アスカ「なってないわよ!」

    ヒカリ「……ほら、ご飯とか、作ってもらってるんじゃ」

    アスカ「むしろお世話してる!!」


    ヒカリ「……」

    アスカ「……」


    ヒカリ「……そ、そっか」

    アスカ「そうよ」

    12 :

    なるほど、夜のお世話をしてるのか

    13 = 1 :

    ヒカリ「でも、本当にいいの?」

    アスカ「……なにがよ?」

    ヒカリ「チョコ、あげない?」

    アスカ「あげない」


    ヒカリ「……ほんとに?」

    アスカ「あげない!」

    ヒカリ「ふーん……」

    アスカ「……」



    アスカ「…………」

    14 = 1 :

    ミサト「……んっんっ」ゴクゴク

    アスカ「……」

    ミサト「……んっんっ」ゴクゴク

    アスカ「……」


    ミサト「ぷっはぁー! 今日もシンジ君のご飯と、ビールが美味いっ!!」

    アスカ「……ミサト、おやじ臭い」

    ミサト「なによぉー、アスカだって美味しいでしょ、ご飯ー」

    アスカ「別に……普通でしょ、これくらい」


    ミサト「普通じゃないわよ!」ドンッ

    アスカ「な、なんでよ」

    15 :

    なぜsageるんだ

    16 = 1 :

    ミサト「学校行って、エヴァの訓練して……見知らぬ土地で中学生の男の子が一人……まぁこれはアスカも同じだけど……」

    アスカ「……」

    ミサト「その上、家事をこなして、私たちの分までご飯を作ってくれるのよ」

    アスカ「……」

    ミサト「これが普通なら、世の中学生全員、NERVの職員として働いてもらいたいくらいよ」

    アスカ「……」


    アスカ「……なら、ミサトがご飯、作ればいいじゃない」

    ミサト「それは無理ー! シンジくーん! いつもありがとー!!」

    17 = 1 :

    シンジ「―――ちょっと、ミサトさん、飲みすぎじゃないですか?」


    ミサト「あ、シンジくーん! ご飯美味しいわよ―」

    シンジ「はいはい」

    ミサト「はぁ、幸せ……シンジ君、私がお婆ちゃんになったら、介護よろしくね」

    シンジ「いつの話ですか……まだ若いのに」

    ミサト「キャー! ちょっと聞いた、アスカ!? まだ若いですって!」


    シンジ「……はぁ」

    アスカ「こんな大人にはなりたくないわね」


    ミサト「キャーキャー!!」

    18 = 15 :

    ミサトさんwwww 



    かわいい

    19 = 1 :

    アスカ「……でも、感謝、かぁ」ボソッ


    シンジ「なにか言った?」

    アスカ「なんでもないわ」

    シンジ「そう?」

    アスカ「……」


    ミサト「シンちゃん、シンちゃん」

    シンジ「はい?」

    ミサト「吐く」

    シンジ「吐きそうとかじゃなくて断定ですか!? トイレ連れていきますから、少しだけ堪えてください!」

    ミサト「ううう……」オエッ



    アスカ「…………」

    20 = 1 :

    ―――『いらっしゃいませー』


    アスカ「……」

    アスカ「……」

    アスカ「お菓子、お菓子……」


    アスカ「……」

    アスカ「……」

    アスカ「……」


    アスカ「……あった、ここね」

    アスカ「……」

    21 = 1 :

    アスカ「チョコって、どういうのが……」

    アスカ「……」

    アスカ「……」


    アスカ「ポッキー……とかよりは、普通の板チョコ?」

    アスカ「……」

    アスカ「……」


    アスカ「100円……?」

    アスカ「こんなので、いいのかしら?」


    アスカ「……」

    23 :

    最近毎日エヴァSSが読めて至福

    24 = 1 :

    アスカ「……!」

    アスカ「バレンタインフェア……」


    アスカ「……」

    アスカ「いろいろ、あるのね……」

    アスカ「……」

    アスカ「……」


    アスカ「義理と……本命?」

    アスカ「……なに、それ」


    アスカ「……」

    アスカ「……」

    アスカ「……ああ、そういう……」

    25 = 2 :

    エヴァQは認めんが、おかげでエヴァSSが増えたのは歓喜

    26 = 1 :

    アスカ「……私は、当然」

    アスカ「……」

    アスカ「……」


    アスカ「…………義理、よね」

    アスカ「感謝、だし」

    アスカ「……」

    アスカ「……うん」


    アスカ「……」

    アスカ「……どれに、しよう」

    27 = 1 :

    ヒカリ「―――あれ、アスカ?」

    アスカ「……!」ビクッ


    ヒカリ「こういうとこで会うの、珍しいね」

    アスカ「……」

    ヒカリ「なにを買いに来たの?」

    アスカ「……夕飯」

    ヒカリ「え?」


    アスカ「夕飯の、おかずの、その……足りなくて」

    ヒカリ「ああ、おつかいなんだ」

    28 = 1 :

    アスカ「そ、そうよ、バカシンジのやつ、私をおつかいに行かせるなんて、生意気!」

    ヒカリ「あはは」


    アスカ「ヒカリは、なにしてんのよ」

    ヒカリ「私? 私は……」

    アスカ「……」

    ヒカリ「えーっと……」


    アスカ「……バレンタインのチョコ、買いに来たんだ?」

    ヒカリ「!」ピク

    29 = 1 :

    ヒカリ「ま、まぁ、そう、かな? そうだね!」

    アスカ「……鈴原にあげるんだ?」

    ヒカリ「な、なんで、そこで鈴原の名前っ!」


    アスカ「……」ジトー

    ヒカリ「……」

    アスカ「……」


    ヒカリ「う……そ、そうです、鈴原にあげるためのチョコを買いに来ました」

    アスカ「やっぱり」

    30 :

    >>1がんばれ

    31 = 1 :

    ヒカリ「で、でもね、アスカにあげる分もだよ!」

    アスカ「別に私の分なんて、ついででも構わないわよ」

    ヒカリ「そんな気はないけど……」

    アスカ「……で、どんなチョコ、あげるの?」


    ヒカリ「うーん、やっぱり手作りにしようかなって」

    アスカ「手作り? どうして?」

    ヒカリ「だって、やっぱり、本命チョコは手作り……」


    アスカ「……」

    ヒカリ「……じゃ、じゃなくて、あ、あの」

    アスカ「……」

    32 :

    >>1読んでるよ!支援

    33 :

    このアスカかわいい最高

    34 = 1 :

    ヒカリ「や、安上がりになるから! 手作りの方が!」

    アスカ「ふーん」

    ヒカリ「……絶対、信じてないじゃん……」

    アスカ「ま、ね」

    ヒカリ「……」


    アスカ「そうねぇ、本命ねぇ……」

    ヒカリ「……」

    アスカ「それだけ、ヒカリの気持ち、込めてれば美味しくもなるわよね」

    ヒカリ「ううう……」

    35 = 1 :

    ヒカリ「も、もういいでしょ! 私、行くからね!」

    アスカ「―――ちょっと待って!」ガシッ


    ヒカリ「……なに?」

    アスカ「……」

    ヒカリ「アスカ?」

    アスカ「……」


    アスカ「……て、手伝って、あげよっか?」

    ヒカリ「……え?」

    36 = 1 :

    アスカ「……だから、チョコ、作るの……手伝ってあげるわよ」

    ヒカリ「え、でもこういうのって、一人で……」


    アスカ「……」

    ヒカリ「……あ、そっか……」

    アスカ「……」

    ヒカリ「そうだね、うん! アスカにも手伝って貰っちゃおっかな!」

    アスカ「……うん」


    ヒカリ「ん、頑張ろうね!」

    アスカ「……ええ」

    37 = 33 :

    アスカかわいいよアスカ

    38 = 1 :

    ヒカリ「―――それでね、溶かしたやつを、冷水と温水で、温度調節しながら……」


    アスカ「……」

    ヒカリ「うん、これを型に入れて、コーティングすれば、完成だよ!」

    アスカ「……え、お終い?」


    ヒカリ「そうだけど」

    アスカ「溶かして固めただけじゃない?」

    ヒカリ「……で、でもさ、こういうのって気持ちの問題だから」

    アスカ「そうかもしんないけど……」

    39 = 1 :

    アスカ「あれ?」

    ヒカリ「なに?」


    アスカ「あのレシピ本って」

    ヒカリ「……! ……こ、これはね」

    アスカ「ちょっと見せて」

    ヒカリ「……だめ!」


    アスカ「……」ペラッ

    ヒカリ「……ああ」

    40 :

    いいよいいよー

    41 = 1 :

    アスカ「ねぇ、ヒカリ?」

    ヒカリ「……なぁに」


    アスカ「この本、ずいぶん読み込んであるわね」

    ヒカリ「……」

    アスカ「しかも、チョコケーキのベージ、ハートマークでいっぱいだし……」

    ヒカリ「……」


    アスカ「……まさか、私がいるからって、簡単なやつにしたんじゃないでしょうね?」

    ヒカリ「……」

    43 = 1 :

    アスカ「ヒカリ」

    ヒカリ「は、はい」

    アスカ「これ、作るわよ」

    ヒカリ「今から!?」


    アスカ「当然でしょ」

    ヒカリ「でも、もう夜だし……」

    アスカ「さっき、ヒカリの保護者には泊まらせてもらえるようにお願いしてきたわ」

    ヒカリ「いつの間に!?」


    アスカ「うちにも連絡済み。逃げ場はないわよ」

    ヒカリ「アスカって、ほんとアスカだよね……」

    44 = 1 :

    ヒカリ「でもね、お菓子作りって、ちょっとも分量を間違えられないから、けっこう難しいのよ」

    アスカ「覚悟は出来てるわ」

    ヒカリ「……でもぉ」

    アスカ「お菓子作りのっていうか、徹夜のだけど」

    ヒカリ「ええー……」


    アスカ「お願い! ヒカリ!」

    ヒカリ「……はぁ、分かった。どうせ、アスカの頼みは断れないもん」

    アスカ「ありがと!」


    ヒカリ「じゃ、頑張ろっか」

    アスカ「ええ!」

    46 = 1 :

    ―――チュン、チュン


    アスカ「終わった……」

    ヒカリ「本当に、朝になっちゃたね……」

    アスカ「疲れた……」

    ヒカリ「でも、完璧に出来たよ……」


    アスカ「はぁ……」

    ヒカリ「後は、渡すだけだね……」

    アスカ「渡す……?」


    ヒカリ「うん……え?」

    47 = 1 :

    アスカ「渡すって……これを?」

    ヒカリ「考えてなかったの?」


    アスカ「……でも、こんなの渡したら……」

    ヒカリ「……」

    アスカ「……ヤバイでしょ、さすがに」

    ヒカリ「大丈夫だと思うけど」


    アスカ「ハートのチョコとか、乗っちゃってるし……」

    ヒカリ「可愛いよ!」

    48 = 1 :

    アスカ「……ヒカリ」

    ヒカリ「うん?」

    アスカ「今、食べちゃおっか」

    ヒカリ「やめてよ! 私の徹夜まで無駄になっちゃうよ!」


    アスカ「まぁ、そうよね……それは申し訳ないわ……」

    ヒカリ「そうして欲しいな」

    アスカ「渡す……渡すのか……」

    ヒカリ「……」


    アスカ「……グチャッ! ってしたくなるわね」

    ヒカリ「やめてよ!」

    49 :

    かあいいよお

    50 = 33 :

    このアスカ惣流のほうかなぁ


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