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    元スレあかり「トリック・オア・トリート!」

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    みんなの評価 :
    タグ : - ゆるゆり + - ハロウィン + - 結あか + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 8 :

    52 = 1 :

    結衣「ついに私に京子が移ってきたのか……」

    あかり「悪いことばっかりじゃないと思うよっ!」

    結衣「悪いとは言ってないよ」

    あかり「あっ」

    結衣「……まだ言ってなかっただけだけどね」

    あかり「ぇへへ」

    結衣「でもやっぱり、京子みたいにちなつちゃんに突撃する気にはならないなぁ」

    あかり「結衣ちゃんは結衣ちゃんらしくで大丈夫思うよぉ」

    結衣「うん」

    あかり「あかりも、あかりらしく空気頑張る!」

    結衣「いや、そこは直してもいいところだろ」

    あかり「本当に?」

    結衣「……ホントウダヨ」サッ

    あかり「ちょ、ちょっとー目を逸らさないでーっ」

    53 :

    まさか京子未登場で終わらないだろうな?

    54 :

    かわいい

    55 = 1 :

    ――

    結衣「あー、あれは面白かったな」

    あかり「ぇへへ、そうだねー」

    結衣「……なぁ、あかり」

    あかり「はい?」

    結衣「何かあったんだろ?」

    あかり「ハロウィンだよ!」

    結衣「そうじゃなくて」

    あかり「……どうしてそう思うの?」

    結衣「あかりは9時に寝てるはずなのに、9時半にうちに来て……」

    あかり「……」

    結衣「おまけに一人でなんて。 お姉さんと喧嘩して家出でもしてきたのか?」

    あかり「……」

    56 :

    おんねんが

    57 = 8 :

    58 = 1 :

    結衣「家出だったら、家出って言ってくれれば私は泊めてあげるし」

    あかり「ぇへへ、結衣ちゃんは優しいね」

    結衣「……はぁ。 まぁ、早いところ仲直りしたほうがいいと思うぞ」

    あかり「……う、うーん」

    結衣「……今は深くは聞かないよ。 でも、あかりが家出かぁ」ジーッ

    あかり「な、何?」

    結衣「こうやって大人の階段を登っていくのかなと思って」

    あかり「ほんとに京子ちゃんみたい」クスクス

    結衣「あいつ、姿見せないと思ったら私に憑いてるのか? 恐ろしいやつだ」

    あかり「あはは」

    59 = 8 :

    60 = 1 :

    あかり「あかりが娯楽部にはいってもう結構経つねぇ」

    結衣「なんだ、いきなり」

    あかり「ぇへへ、大人の階段を登っているあかりは感傷に浸ってみたいのです」

    結衣「おぉ、あかりが突然難しい言葉を」

    あかり「いろんなこと思い出して懐かしいなぁって」

    結衣「そうだなぁ。 色々あった」

    あかり「短冊が飛ばされたり」

    結衣「めだちたgirl」

    あかり「あの箱まだあるのかなー?」

    結衣「あるんじゃないかなぁ」

    あかり「思えばあの時からあかりは空気キャラに……」シクシク

    結衣「ははは……」

    61 = 8 :

    空気がなきゃ生きていけないんですぅー

    62 :

    なんかわかんないけど寂しい気持ちになってきた

    63 = 8 :

    64 = 1 :

    あかり「結衣ちゃんは、ごらく部の皆、好き?」

    結衣「あぁ、好きだよ」

    あかり「ぇへへ。 あかりも大好き!」

    結衣「よかった。 あかりも、ちなつちゃんも普通の部活に入ってもらったほうが
     良かったんじゃないかって思ったりもしてた」

    あかり「うん」

    結衣「でも、いつも二人とも楽しそうにしてくれてるし、あかりは今、良かったって言ってくれたし」

    あかり「ぇへへ」

    結衣「京子が突然ごらく部作る! なんて言い出した時はどうしようかと思ったけど
     付き合うことにしてよかったって、思ってるよ」

    あかり「うん。 あかりも、入学してごらく部があってよかったって思う!」

    結衣「……なんだか、修学旅行の夜みたいな会話になってきたな」

    あかり「ぇへへ。 秋だからかなぁ」

    結衣「秋だからかもね」

    67 = 1 :

    結衣「修学旅行のおみやげ、木刀でごめんね」

    あかり「う、ううん、嬉しかったよぉ!」

    結衣「流石にそれは嘘だってわかるよ」

    あかり「木刀だもんね……」

    結衣「もっと気のきいたのを買おうと思ったんだけどね」

    あかり「でも京子ちゃんらしかった、よ!」

    結衣「ははは」

    あかり「結衣ちゃんの八ツ橋も美味しかったよぉー」

    結衣「それはよかった。 あかりが行く時のおみやげ期待してるよ。 木刀以外で……」

    あかり「あはは……」

    68 = 8 :

    69 = 1 :

    結衣「……あかり」

    あかり「何?」

    結衣「一体何を隠してるんだ?」

    あかり「何のこと?」

    結衣「さっきから昔話ばっかりして。 将来のことを話すとすぐに濁して避ける」

    あかり「……」

    結衣「そんなに酷い喧嘩したのか? その、死にたく、なる、ような」

    あかり「そんなこと、ないよ」

    結衣「……」

    あかり「秋の夜って、なんだかネガティブになっちゃわない、かな?」

    結衣「……」

    あかり「それだけだから、心配しないで」

    結衣「……」

    70 = 8 :

    不穏やぁ・・・

    72 = 1 :

    あかり「……あかりは、ごらく部の皆のこと本当に大好きだよ」

    結衣「うん」

    あかり「もっと皆で騒いだり、思い出作ったりしたいと思う」

    結衣「……」

    あかり「生徒会の皆だってすごく大切で、応援したいと思ってる」

    結衣「……」

    あかり「皆とまだまだ、もっと、一緒にいたいから、そんな、自分から死ぬなんてことは、ないよ……!」

    結衣「そうか。 そうだよな。 あかりがそんなこと考えないよな」

    あかり「うん」

    結衣「じゃあ」

    あかり「でも」

    結衣「……」

    あかり「……でも」

    74 = 1 :

    あかり「でも、もう一緒に居られないかもしれない」

    結衣「……!」

    あかり「……結衣ちゃんは小さい頃から、あかりや京子ちゃん守ってくれて

     ちなつちゃんがごらく部に来た時も、守ってあげるって言ってて……。

     あかりは、そんな結衣ちゃんのフォローができたらいいなぁなんて、思ってたんだよ?

     でももうできないかもしれない」

    結衣「どうして、そんな……こと……」

    あかり「ねぇ、結衣ちゃん。 あかりが居なくなっても、皆のこと守ってあげてくれる?

     あかりは、何もしてあげられなかったのかもしれないけど……」

    結衣「そんなことない! そんなことない……けど……。

     何なんだよ。 さっき、死ぬつもり無いって言ったじゃないか!

     そんな言い方だと、まるで……」

    75 = 36 :

    あかゆい

    76 :

    ハロウィンの夜は、仮装した子供たちに紛れて本物の…

    77 = 8 :

    78 = 1 :

    あかり「……あかりからの最後のお願いだよ」

    結衣「最後って、あかり……やめてくれよ、そういうの」

    あかり「……あかりたちが小さい頃、やったハロウィンの遊び覚えてる?

     三人でいろんな人にお菓子をもらおうとしたけど、もらえなくて……

     京子ちゃんが迷子になって……、結衣ちゃん一人で探しに行っちゃって……」

    結衣「覚えてる、覚えてるけど、だから、昔の話はもう!」

    あかり「その時みたいに、皆を守ってあげて」

    結衣「……嫌だ」

    あかり「……お願いだからね」

    結衣「……だったら、私はあかりも守る! だから何処かへ行こうとしないでくれ!

     そうだ、ずっとうちに泊まっててもいいから! だから」

    あかり「……ううん。 ごめんね。 実は家出じゃないの。

     あかりは、遠い所に行かないといけないから、最後のお別れに来たんだよ。 ぇへへ」

    結衣「なんだよ、それ……」

    79 :

    あっちと繋がってんの?

    80 :

    >>79
    無関係

    81 = 56 :

    ああ
    わかってたけどなんか胃がキリキリしてきた

    82 :

    あかり「……それじゃ、もう時間がないから」

    結衣「まって、待ってくれ!」

    あかり「ぇへへ。 今までありがと……。 さようなら!」

    結衣「あかり、行くな! あかり!」


    結衣は必死にあかりに手を伸ばす。
    ここであかりを引き止められなければ、二度とあかりとは会えないとわかったから。

    さっきまで隣に居たはずのあかりが遠い。
    それでも結衣は手を伸ばす。

    結衣の手は――

    最速レスのコンマ判定
    偶数or奇数でEND変わります

    83 :

    84 :

    ゴクリ

    85 :

    >>83
    偶数か

    86 = 84 :

    87 = 82 :

    伸ばされた結衣の手が、あかりの手を掴んだ。

    あかり「えっ……結衣……ちゃん……」

    結衣「行かせない! 絶対に……!」

    あかり「……」

    結衣「ごらく部を守るなら、絶対にあかりも、守らなきゃいけないから」

    あかり「……」

    結衣「だから、こっちへ、戻ってきてくれ。 あかり!」

    あかり「結衣ちゃん……ありがとう――」

    88 :

    泣いた

    89 = 84 :

    不覚にも

    90 = 82 :

    ――

    結衣「……んん……。 しまった、寝てたのか……。 さっきのは夢?」

    あかり「……」

    結衣「あ、あかり! おい、大丈夫か?」

    あかり「……」

    結衣「あかり!」

    あかり「……京子ちゃんめっちゃイボイボ……」

    結衣「……寝てるだけか。 おーい、あかりー、こんなところで寝てたら風邪引くぞー」

    あかり「ふへ……? ぁー結衣ちゃんおはようー」ウトウト

    結衣「おはよう……。 ほら、布団引くから、もうちょっと踏ん張って」

    あかり「ぇへへ……、ありがとうね、結衣ちゃん」

    結衣「ん? あぁ、当然だろ」

    あかり「ぇへへー……」

    91 = 82 :

    結衣「ほら、布団だよー」

    あかり「わーい」モフモフ

    結衣「起きてるのか怪しいな」

    あかり「寝起きてるよぉー」フラフラ

    結衣「だめだこりゃ」

    あかり「あかりがねー、結衣ちゃんの所に来たのはー、結衣ちゃんが好きだからだよぉー」ニコニコ

    結衣「ありがと」

    あかり「結衣ちゃん大好きー」ウトウト

    結衣「はいはい。 私もあかりの事好きだよ」

    あかり「ぇへへー」スヤスヤ

    結衣「……寝るか。 おやすみ、あかり――」

    93 = 82 :

    ――



    だっいっじけっん!

    結衣「うわぁっ」

    ゆっりゆっらっらっらっら!

    結衣(何だもう朝か……。 アラームなんてセットしたっけ?)

    さーくらさきーぃー! おかざきぃー!

    結衣「……あぁ! 着信か! もしもし!」

    京子『ゆーーーーーーーいーーーーーーーーーーー!!!』

    結衣「なんだ京子か。 朝から元気だな」

    京子『何呑気なこといってるの! 昨日の夜から何度も電話してるのに一行に出ないし!』

    結衣「昨日の夜って、一度も着信なかったと思うんだけどなぁ……」

    95 = 82 :

    京子『あぁもう、そんなことより、はやくなもラゲ病院に来てよ!』

    結衣「……なもラゲ病院……誰か怪我でもしたのか!?」

    京子『あかりが轢かれたんだよ!』

    結衣「あかり……? あかりって……」

    京子『昨日の夜ー』

    結衣(昨日の、夜?)

    京子『7時ぐらいに――』

    結衣(昨日……?)

    京子『9時半ぐらいに手術終わって――』

    結衣(9時半……)

    京子『今夜が山田もとい、山だって――』

    結衣(……あかりは!)

    京子『ちょっと結衣、聞いて』

    結衣「あかりが居ない!」

    京子『は? ちょっと、結衣、ゆ』プツッ

    96 :

    HAPPYに見せかけてBADな気がしてきた

    97 :

    嫌な予感しかない

    98 = 88 :

    ああもう胃が

    99 = 82 :

    結衣(……靴がない。 でも、昨日使ったコップはある。

     ……あかり……。 あのあかりは……まさか……)

    ――

    あかり「怨念が、おんねん」

    ――

    結衣(……思い出すシーンがここだなんて。

     でも、あれが夢じゃなくて本当だったら、私は確かに、あかりの手を掴んだ、はず……。

     だったらきっと……)

    ――

    京子『なもラゲ病院に――』

    ――

    結衣(行かないと……!)


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