元スレ貞子「……」男「お久しぶりです。」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
151 = 132 :
男「だ、ですが、そうしないと返せない……」
「……うむ」
男「力を返した後は煮るなり焼くなり好きにしてください。」
「……そのつもりじゃ」ギロ
男「っ……も、元々死ぬつもりでここに来たので……殺して下さって結構ですので。」
「ふんっ……つくづく人間というものはわからぬな。」スクッ
男「はい。」
152 = 132 :
「座るぞ」チョコント
男「はい。」
「……さあ、やれ」
男「……」ナデナデ
「……」
男「……」ナデナデ
「……まだか」
男「しばらくかかります……」ナデナデ
「……」
男「……」ナデナデ
「……」モジモジ
154 :
だんだん腹が立ってきた。
なんだか死にたくなってきた。
155 = 132 :
男(ばれませんように)
「……」
男「……」スッ
「……」
男「……」スーッ
「……」
男「……」カチャッ
「ん?なにをした」
男「さ、さあ。力が戻ってるからじゃないでしょうか」
「そうか。心なしか手が暖かいぞ」
男「はい。」
男(後は足を)
156 = 141 :
うん
157 = 132 :
カチャッ
「!?」
「なんじゃ!!」
男「うぃっひー!せいこーう!!」
「んっ!な、!手足が動かぬ!!」
男「見えない手錠だよー!」
「き、貴様ぁぁぁぁ!!一度ならず二度までも!!!」
男「ざまぁ味噌漬け、きゅうりの浅漬けぇ!」
158 :
どういうこっちゃほしゅ
160 = 132 :
「くっ!」ジタバタ
幼女は、手足が動かせない状態で暴れている。
まるでイモムシの様で滑稽だ。
男「はぁ……神様ってのも落ちぶれたもんだな。」
「くっ……!」ギリ
男「二度も人間に騙されるなんて。」
「貴様、何者じゃ」
男「だからオナニーマスターです」
「……」
男「まぁ……人は極めれば何よりも優れることができるってことだよ。」
161 = 132 :
とりあえず俺は少女を抱いて歩く事にした。
「はむ……」ハグハグ
男「いていて」テクテク
手足が縛られているから、せめてもの攻撃なのだろう。
「もぐ」ハグハグ
男「跡ついちゃうって。あてていて。」テクテク
さっきから少女が首を甘噛みをしてくる。
「……」ハグハグ
男「……いて」テクテク
元々、龍だったせいか牙があるようだ。
ちょっと痛い。
「……かぶ」カプッ
男「いたいっ……て」
162 :
ほむほむ
163 = 132 :
男「なぁ……本気で噛まないのか」
「殺して欲しいか」
男「いや」
「お主をちと観察しようかと思っての」
男「観察?」
「妾を殺すわけでもなく、力を欲してるようには思えぬ。」
男「だから観察……」
「不思議だからの。」
男「なるほどね」
164 :
全然進んでなくて絶望した
もうだめだ死ぬ
165 = 132 :
カツッ、カツッ
男「なぁ、なんであんなところにいたんだ。」
「……」アグアグ
男「俺はさっき名乗ったぞ」
「……水神じゃ」
男「え?」
「妾の名……」
カツッ、カツッ
男「水神、か……」
「……」ガリッ
男「いって!なにすんだ!」
「……」
166 = 132 :
「妾はもうか弱い少女……これくらいのこと痒くもないであろう」
男「いや痛いって。牙を生えてるから」
「ん?……」ンガァ
口を開け、歯を指でなぞる。
「……」ニヤ
男「なんだよ。」
「妾はいつでも主の首を噛みちぎる事もできるのじゃな」
男「そうだが」
「……なんじゃ。」ジー
167 = 132 :
男(なに言ってんだこいつ。)
水神「……」ピクッ
カツッ、カツッ
水神「今、無礼な事を考えておったな。」
男「い、いや。」
水神「……」ジー
男「……」タラー
カツッ、カツッ
水神「あぐっ」ガブッ
男「いったい!!」
168 = 132 :
カツッ、カツッ
「……」
男「……」テクテク
それから数分歩いたが、なかなかつかない。意外と遠い。
行きよりも明らかに歩いているのだが。
カツッ、カツッ、カツン
男「なぁ、何かしたか?全然つかないんだけど」
「……」
関係ないが、こいつの中途半端な古臭い訛りはなんとかならんのか。
「……」ギロッ
男「……」シカト
カツッ、カツッ
169 = 132 :
男「いや、これあり得ないって。遠いって」
いくら歩いても着かない。そろそろ腕が痛くなってきた。
「……当たり前じゃ。そもそも妾に会えたのは妾の意思のおかげ。」
男「なんだよそれ」
「無礼なやつじゃの。」
男「……」
「……まぁよい、要はもう主は帰れぬ」
男「まじか」
「諦めるんじゃな。」
170 :
おいはやくしろ
171 = 141 :
うんとこしょ
172 :
早くしろよ
貼って少し直すだけだろ
173 = 132 :
男「んー……つまり、結界かなんかがあるから力を使わなきゃ無理ってことか」
水神「そうじゃな。」
男「ふーん。ちょうど吸い取ったことだし使うってみるかな。」
水神「無理じゃな。結界の鍵は妾しか知らぬ。」
男「なにそれずるい」
水神「おとなしく力を返すんじゃな。」
男「んー……」
174 = 132 :
男「ちょっと降りて。」
水神「ん、とと」ヨロッ
男「危ない。」ガシッ
水神「ふ、触れるでない!」
男(なんなんだよ。)
水神を降ろしたあと、低く腰をおとし、男はある構えをする。
175 = 132 :
手を合わせ、腰の横に添える。
男「すぅー……」
息を吸う。そして、技の名前を吐くのだ
男「かぁぁぁぁぁぁ」
水神「な、なんのつもりじゃ」
男「ぁぁぁぁぁぁー……」
水神「あ……」
男「ぁぁぁぁぁぁ!!」
水神「……?」
男「めはめは!!!」
水神「!?」ビクッ
どんがらガッしゃんばりんばりん
176 = 132 :
男「ふぅ」
水神「わ……」パクパク
ガラスが割れるような音が響く。
水神は空いた口が塞がらない様子だ。
水神「うぅ……」
男「よし、これで帰れ」
水神「うわぁぁぁぁん!」
突然、泣き出す水神。
男「!?」
水神「ふえぇぇぇぇ」ボロボロ
男「な、なんだなんだ」
177 = 132 :
水神「ひっく……ひっく……」ポロポロ
男「え、とえと」アワアワ
水神「うえぇぇぇぇ……」ポロポロ
男「どうしよ」
水神「うぇぇ……ひっく……」ポロポロ
男「よ、よしよし」ナデナデ
178 = 132 :
水神「なぜじゃ!」ボロボロ
男「え、いやだって」
水神「この!」ポカッ
男「あいたっ」
水神「このぉ!」ポカッ
男「いたいっ」
水神「このこの!」ポカポカッ
男「ちょっ、痛いっ」
179 = 132 :
男「……」
水神「このこの!」ポカポカ
男「……」
突然泣き出したり、突然怒りだしたり忙しいやつだな。
水神「ぐすっ……この!」ポカポカ
男「……」
痛くないし、どうすればいいかわからんから殴られてやってるんだが
俺は早く帰りたい。
180 = 170 :
おいサルかよ加減しろ
181 = 132 :
面倒なので強行手段に出る。
男「ほら、帰るぞ」ガッシ
水神「わぁっ!離せ!」ジタバタ
少女を肩に担ぐ。さっきまではお姫様抱っこだったが、腕が疲れて仕方が無い。この体制に変えた。
男「暴れるなー」ガッシリ
水神「離せ!馬鹿者!」ジタバタ
男「はいはい。」
水神「はーなーせー!!」ジタバタ
183 = 132 :
その後は特に何かあったわけでもなく、ただひたすら歩いただけだった。
鳥居をくぐる時、また水神が泣き出したんだが叩きはしなかったから無視した。
背中を撫でてやるとおとなしくなった。
洞窟を出ると、既に外は暗くなっていた。
すると、
水神が「妾が山から離れたら水は止まる。それでもいいんじゃな?」と言うので
俺の家は山の中にあることを伝えると
「そういう問題ではない。」と言う。
そんなことより早く帰りたかったのだが、「そんなことどうでもいい」なんて言ったら、また怒り出しそうなのでやめた。
どうやら十日以内なら大丈夫らしいので、帰ったら考えよう。という結論をだし、俺達は帰路についた
184 :
男「ただいまー」
ガラガラ
水神「ここが主の家……」
ドタドタドタドタ
玄関を開けると奥から廊下をはしる音が聞こえてきた。
貞子「……!」
男「お、貞子。ただいま。」
水神「……」ジー
貞子「……」ダラー
185 = 184 :
男「ん?」キョロキョロ
貞子「……」ダラダラ
水神「こやつ、悪霊か。」ギロッ
男「そうだよ。でも大丈夫、もう俺が更正させたから」
説明しながら靴を脱ぐ。
貞子「ぅ……」
水神「……」ジィー
男「ほら、お前も上がれよ」ヌギヌギ
186 = 184 :
貞子「っ!」タタタ
家に上がった途端、貞子が走り出し寄ってきた。
男「おごふっ」ドスッ
こいつ胸に頭突きしてきやがった。
貞子「……」ギューッ
男「ゲホッ、ゲホッ」
水神が怖いのだろうか。
水神「……」ヌギヌギ
187 = 184 :
貞子「……」ギュッ
男「貞子、離せ」ズリズリ
水神「随分懐いてるようじゃの」ギロッ
貞子「!」ビクッ
水神「ふん……」
男「さーだーこーおもいー」ズリズリ
貞子「……」ギュー
水神「離さぬか貞子とやら。男が歩きずらいではないか」
貞子「ぅ……」ウルウル
男「俺を見るんじゃない」
189 = 184 :
貞子「……ゃ」ギュー
男「はぁ」
水神「おかしなやつじゃ。」
男「俺が?」
水神「他に誰がおる。悪霊と神を同居させようなど数百年生きてきて聞いたことないわ」
男「何か問題か?」
水神「ない。妾は主を観察するだけじゃ。好きにするが良い」
男「了解。とりあえず、こいつを引っぺがしたいんだがどうしたらいい」
水神「……がおーっ」ガバッ
貞子「ーっ!」ギュー
男「いたいいたい!貞子!あばら折れちゃうから!!」バシバシ
水神「……」ニヤニヤ
190 = 184 :
男「はぁ」
ドサッ
貞子「……」ギュッ
やっとのことでソファーまで来たが、さっきから水神がニヤニヤと笑って気持ちが悪い。
水神「……がおーっ」
貞子「っ!!!」ギューッ
男「腕がががが変なんなってる!変なんなって折れる!」
水神「……」ニヤニヤ
さっきからこんな感じだ
貞子が良い匂いなのは良いんだが俺のからだがもたん。
191 = 170 :
なんという投下速度だ
その辺とカス書きとは訳が違うな
192 = 184 :
歯医者いって来ます…………
歯ぁいじられながら続き考えます。
頑張ります。
歯医者怖いお
194 :
水神と同じような犬歯つけてもらえ
197 :
てす
198 :
うむ、支援
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