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元スレ櫻子「あかりちゃんって、好きな子いる?」
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向日葵『それはその……ちょうど起きてたからこんな時間に電話するのも迷惑だし
迷惑のかからない櫻子に』
櫻子「私をなんだと思ってる」
ふっと、向日葵が息をこらしたのがわかった。
私も黙り込んだ。
こんなふうに向日葵と話すのは久し振りで。最近全然話していなかったせいで、
変な感じ。
あと、あかりちゃんも変なこと言うから。
喉がカラカラして、まるで向日葵と話すのに緊張してるみたいだ。
向日葵『……』
櫻子「向日葵」
向日葵『はい』
櫻子「どうして生徒会、来ないの」
迷惑のかからない櫻子に』
櫻子「私をなんだと思ってる」
ふっと、向日葵が息をこらしたのがわかった。
私も黙り込んだ。
こんなふうに向日葵と話すのは久し振りで。最近全然話していなかったせいで、
変な感じ。
あと、あかりちゃんも変なこと言うから。
喉がカラカラして、まるで向日葵と話すのに緊張してるみたいだ。
向日葵『……』
櫻子「向日葵」
向日葵『はい』
櫻子「どうして生徒会、来ないの」
VIPの中じゃ>>1の地の文は十分上手い部類だよね
心配とかしてたわけじゃないし。
ただ、気になったから。
そう早口で付け足す。
向日葵『……もう、辞めると先輩方に言っておいたので』
櫻子「え?」
向日葵『だってこれ以上、心をかき乱されたくはなかったから』
なにそれ。意味わかんないよ。
そういいたいけど、声が出てこない。
意味わかんない。なに勝手なこと言ってんの。
向日葵は私のライバルで、一応友達で、それで。
そんな勝手、許されるはずなんて。
ただ、気になったから。
そう早口で付け足す。
向日葵『……もう、辞めると先輩方に言っておいたので』
櫻子「え?」
向日葵『だってこれ以上、心をかき乱されたくはなかったから』
なにそれ。意味わかんないよ。
そういいたいけど、声が出てこない。
意味わかんない。なに勝手なこと言ってんの。
向日葵は私のライバルで、一応友達で、それで。
そんな勝手、許されるはずなんて。
あかり「櫻子ちゃん自分に嘘をつかないで。あかりにはわかるよ…」
こうなりそうだな
こうなりそうだな
結局さくひまか?櫻あかを期待してたのに・・・今度は書くときはさくあかにしてください
櫻子「……わけわかんないよ」
向日葵『そうですわね』
櫻子「変だ、向日葵」
向日葵『そういう櫻子だって充分変』
櫻子「私は」
……私だって、変だけど。
なにが変なのかとか、よくわかんなくって。
ただ、向日葵は辞めちゃだめだって、そう思う。
私のライバルがいなくなるなんてごめんだ。
そんなの絶対、私が許したりしない。
櫻子「先輩たち、何も言ってなかったよ」
向日葵『受理されてませんもの』
櫻子「それで勝手に辞めた気になってんの」
向日葵『……さあ』
櫻子「なにさその返事」
そう言うと、向日葵はまたふっと黙り込んだ。
次の言葉は、『櫻子、明日遅刻しても知りませんわよ』だった。
向日葵『そうですわね』
櫻子「変だ、向日葵」
向日葵『そういう櫻子だって充分変』
櫻子「私は」
……私だって、変だけど。
なにが変なのかとか、よくわかんなくって。
ただ、向日葵は辞めちゃだめだって、そう思う。
私のライバルがいなくなるなんてごめんだ。
そんなの絶対、私が許したりしない。
櫻子「先輩たち、何も言ってなかったよ」
向日葵『受理されてませんもの』
櫻子「それで勝手に辞めた気になってんの」
向日葵『……さあ』
櫻子「なにさその返事」
そう言うと、向日葵はまたふっと黙り込んだ。
次の言葉は、『櫻子、明日遅刻しても知りませんわよ』だった。
確かにいつのまにか午前二時半を過ぎている。
これは遅刻決定だ。
櫻子「……寝る」
向日葵『そうなさい』
櫻子「言われなくてもそうする」
向日葵『言われなくっちゃいつまでも私を問い詰めていそうでしたけど』
櫻子「そんな面倒なことしないもん」
そう言って、ぶちっと電話を切ろうとした。
切るその間際、向日葵の「おやすみなさい」
電話の向こうがツー、ツー、という音にかわっても、いつまで経っても向日葵の
その声は消えてくれなかった。
これは遅刻決定だ。
櫻子「……寝る」
向日葵『そうなさい』
櫻子「言われなくてもそうする」
向日葵『言われなくっちゃいつまでも私を問い詰めていそうでしたけど』
櫻子「そんな面倒なことしないもん」
そう言って、ぶちっと電話を切ろうとした。
切るその間際、向日葵の「おやすみなさい」
電話の向こうがツー、ツー、という音にかわっても、いつまで経っても向日葵の
その声は消えてくれなかった。
さくあかに見せかけたひまさく……と見せかけて実は
フられて悲しんでるあかりをちなつちゃんが慰めるというちなあかフラグ!
フられて悲しんでるあかりをちなつちゃんが慰めるというちなあかフラグ!
◆
櫻子「……」
あかり「大丈夫?」
櫻子「だめだ、眠くてすごくぼーっとする……」
三階、非常階段。
秋晴れの清清しい空の下、あかりちゃんの持って来たお弁当をかみかみしながら、
私はぼーっとする頭を必死で起こそうと努力していた。
あかり「昨日遅かった?」
うん、と頷こうとして躊躇った。
向日葵と電話してて、なんてことはあまりあかりちゃんに言いたくなかった。
櫻子「遅かったんだけど……あかりちゃんが待ってると思ったからめっちゃ頑張って起きたんだよ!」
あかり「えへへ、そっかぁ」
櫻子「……うん」
櫻子「……」
あかり「大丈夫?」
櫻子「だめだ、眠くてすごくぼーっとする……」
三階、非常階段。
秋晴れの清清しい空の下、あかりちゃんの持って来たお弁当をかみかみしながら、
私はぼーっとする頭を必死で起こそうと努力していた。
あかり「昨日遅かった?」
うん、と頷こうとして躊躇った。
向日葵と電話してて、なんてことはあまりあかりちゃんに言いたくなかった。
櫻子「遅かったんだけど……あかりちゃんが待ってると思ったからめっちゃ頑張って起きたんだよ!」
あかり「えへへ、そっかぁ」
櫻子「……うん」
あかりちゃんが嬉しそうに笑う。
私の言った言葉は嘘なんかじゃない。けど、やっぱりずきずきでやな感じ。
櫻子「……」
あかり「……」
一緒に食べるお弁当。
卵が少し、しょっぱい。
私は確かにあかりちゃんが好き。
付き合い始めて、その気持ちは前よりうんっと強くなった。
でも、最初に付き合い始めた理由は向日葵を追いかけるためで。
向日葵だけずるいって。向日葵に負けたくないって。
向日葵が元凶。
向日葵が始まり。
向日葵が。
櫻子「……あかりちゃん、好きって、どんな気持ち?」
私の言った言葉は嘘なんかじゃない。けど、やっぱりずきずきでやな感じ。
櫻子「……」
あかり「……」
一緒に食べるお弁当。
卵が少し、しょっぱい。
私は確かにあかりちゃんが好き。
付き合い始めて、その気持ちは前よりうんっと強くなった。
でも、最初に付き合い始めた理由は向日葵を追いかけるためで。
向日葵だけずるいって。向日葵に負けたくないって。
向日葵が元凶。
向日葵が始まり。
向日葵が。
櫻子「……あかりちゃん、好きって、どんな気持ち?」
私ってバカだからよくわからないんだよね。
だから向日葵と同じのを感じてみたかった。
向日葵が感じる気持ちを一緒に、感じていたかった。
あかり「よくわかんないけど、ずっと一緒にいたい、かなぁ」
のんびりとした口調で、あかりちゃんは言った。
それからやっぱりゆっくりと、あかりちゃんは私を見て。
あかり「だからあかりが櫻子ちゃんに感じてる気持ちも、きっと好きなんだって思うよ」
だから向日葵と同じのを感じてみたかった。
向日葵が感じる気持ちを一緒に、感じていたかった。
あかり「よくわかんないけど、ずっと一緒にいたい、かなぁ」
のんびりとした口調で、あかりちゃんは言った。
それからやっぱりゆっくりと、あかりちゃんは私を見て。
あかり「だからあかりが櫻子ちゃんに感じてる気持ちも、きっと好きなんだって思うよ」
櫻子…まさかてめぇも…
チッ…仕方ねえ…俺は今から中学校へと潜り込む!
あんなとこ…二度と行かねえって決めてたが…もう俺は大事なものを失いたくないんだ!
うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!待ってろ綾乃ぁぁぁぁ!!!!
チッ…仕方ねえ…俺は今から中学校へと潜り込む!
あんなとこ…二度と行かねえって決めてたが…もう俺は大事なものを失いたくないんだ!
うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!待ってろ綾乃ぁぁぁぁ!!!!
初めて、あかりちゃんに好きって言われた気がする。
私は驚いて、柄にもなく真っ赤になってしまった。
しかも、そんな真剣な顔で。
反則だよ、こんなの。
櫻子「……」
あかり「櫻子ちゃん」
櫻子「……え?」
あかり「櫻子ちゃんって、好きな子いる?」
チャイムが鳴った。
朝のホームルームが始まってしまう。あかりちゃんは食べかけのお弁当を包むと、
「教室行こうか」
何もなかったみたいに微笑んだ。
◆
私は驚いて、柄にもなく真っ赤になってしまった。
しかも、そんな真剣な顔で。
反則だよ、こんなの。
櫻子「……」
あかり「櫻子ちゃん」
櫻子「……え?」
あかり「櫻子ちゃんって、好きな子いる?」
チャイムが鳴った。
朝のホームルームが始まってしまう。あかりちゃんは食べかけのお弁当を包むと、
「教室行こうか」
何もなかったみたいに微笑んだ。
◆
>>189
二次元空間じゃなくて中学校かよ
二次元空間じゃなくて中学校かよ
昼休みも休憩時間もあかりちゃんと過ごしていたってちっともうずうずせずに、
放課後になった。
ずっと恋がしたかったのは確かで。
それはでも、向日葵が誰かを好きだと言っていたから。
向日葵と同じ気持ちになりたくて、だからたぶん、それってやっぱり、あかりちゃんの
言う通りなのかもしれない。
あかりちゃんに感じている気持ちも、向日葵に感じている気持ちも、
言葉では言い表せない。
でもどっちも同じ好き。
確かに同じ好きで。
あかり「櫻子ちゃん、今日は帰るの?」
櫻子「うん……」
頷きながら二人一緒に廊下を出て、昇降口まで歩く。
生徒会室の前を通りがかったとき、私はふと立ち止まった。
向日葵の声がした。
放課後になった。
ずっと恋がしたかったのは確かで。
それはでも、向日葵が誰かを好きだと言っていたから。
向日葵と同じ気持ちになりたくて、だからたぶん、それってやっぱり、あかりちゃんの
言う通りなのかもしれない。
あかりちゃんに感じている気持ちも、向日葵に感じている気持ちも、
言葉では言い表せない。
でもどっちも同じ好き。
確かに同じ好きで。
あかり「櫻子ちゃん、今日は帰るの?」
櫻子「うん……」
頷きながら二人一緒に廊下を出て、昇降口まで歩く。
生徒会室の前を通りがかったとき、私はふと立ち止まった。
向日葵の声がした。
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