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元スレ櫻子「あかりちゃんって、好きな子いる?」

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櫻子は誰とくっついても納得いくのに向日葵は櫻子以外考えられない不思議
俺もアリだと思う
向日葵は京子を一番過大評価(ある意味正当な評価)してる可愛い
向日葵は京子を一番過大評価(ある意味正当な評価)してる可愛い
あかり「えっ、だめだよそんなの!」
うおっ、あかりちゃんが目の色変えた。
確かにあかりちゃんって毎日三食きちんと食べてそうな気はするけど。
櫻子「そ、そう?」
あかり「あかりも食べてないけど!」
櫻子「えっ」
あかり「きょ、今日だけだよ?いつもちゃんと食べてるもん、時間あるときは……」
最後のほうは小さくてよく聞き取れなかったけど。
ほえー。
もしかしてあかりちゃん、私を迎えに来たから朝ごはん食べれなかったのかな。
うおっ、あかりちゃんが目の色変えた。
確かにあかりちゃんって毎日三食きちんと食べてそうな気はするけど。
櫻子「そ、そう?」
あかり「あかりも食べてないけど!」
櫻子「えっ」
あかり「きょ、今日だけだよ?いつもちゃんと食べてるもん、時間あるときは……」
最後のほうは小さくてよく聞き取れなかったけど。
ほえー。
もしかしてあかりちゃん、私を迎えに来たから朝ごはん食べれなかったのかな。
櫻子「そっかー……」
あかり「だからちゃんと食べなきゃだめだよ!」
櫻子「う、うん」
でも、そうは言われても起きられない。
目覚まし時計は壊れて使い物にならないし。向日葵だったらお上品に玄関の前で
待ったりなんてしないでずかずか入ってきて布団ひっぺがしてくるけど、
あかりちゃんにそこまで要求するのはどうかと思うし。
櫻子「起きられるかなあ……」
あかり「櫻子ちゃん、それじゃああかり、朝ごはんにお弁当持って来ようか」
櫻子「お弁当!?」
あかり「だからちゃんと食べなきゃだめだよ!」
櫻子「う、うん」
でも、そうは言われても起きられない。
目覚まし時計は壊れて使い物にならないし。向日葵だったらお上品に玄関の前で
待ったりなんてしないでずかずか入ってきて布団ひっぺがしてくるけど、
あかりちゃんにそこまで要求するのはどうかと思うし。
櫻子「起きられるかなあ……」
あかり「櫻子ちゃん、それじゃああかり、朝ごはんにお弁当持って来ようか」
櫻子「お弁当!?」
あかり「うん、何かあれば櫻子ちゃんも起きるって聞いたから」
櫻子「うわあ、さすがあかりちゃん!」
あかり「それで一緒に学校で食べよっか」
櫻子「いい!それすごくいいよあかりちゃん!」
なんかすっごいそれっぽいし!
付き合ってるって感じ!
胸の奥がうずうずして嬉しくてしょうがない。
早起きして学校で食べるなら家で食べたほうがいいような気もしなくもないけど、
あかりちゃんとももっと仲良くなれるチャンスだ。
逃すわけにはいかない。
櫻子「うわあ、さすがあかりちゃん!」
あかり「それで一緒に学校で食べよっか」
櫻子「いい!それすごくいいよあかりちゃん!」
なんかすっごいそれっぽいし!
付き合ってるって感じ!
胸の奥がうずうずして嬉しくてしょうがない。
早起きして学校で食べるなら家で食べたほうがいいような気もしなくもないけど、
あかりちゃんとももっと仲良くなれるチャンスだ。
逃すわけにはいかない。
あかり「えへへ、そうかなぁ」
櫻子「あかりちゃん最高!」
あかり「褒めすぎだよ櫻子ちゃん~」
櫻子「あかりちゃんは世界一!」
あかり「えぇっ!?」
ギャーギャーとあかりちゃんと騒いでいると、昼休みはあっという間に過ぎていった。
チャイムが鳴る直前、ふと視線を感じて振り返ると、向日葵がいた。
向日葵は一瞬何か言いたそうな顔をして、それから小さく息を吐くと私に背を向けた。
櫻子「……なんだ向日葵のやつ」
櫻子「あかりちゃん最高!」
あかり「褒めすぎだよ櫻子ちゃん~」
櫻子「あかりちゃんは世界一!」
あかり「えぇっ!?」
ギャーギャーとあかりちゃんと騒いでいると、昼休みはあっという間に過ぎていった。
チャイムが鳴る直前、ふと視線を感じて振り返ると、向日葵がいた。
向日葵は一瞬何か言いたそうな顔をして、それから小さく息を吐くと私に背を向けた。
櫻子「……なんだ向日葵のやつ」
―――――
―――――
放課後。
私もごらく部に入ればよかったかなあ、なんてことを考えながらふらふら生徒会室を
訪れた。
ドアの前に立ち止まって。
「でも、古谷さん……」
「そやで……にはいかへんて」
「……は、そのつもりです」
最後の声だけ、やけに大きく聞こえた。
杉浦先輩と、池田先輩と、それから……向日葵。
―――――
放課後。
私もごらく部に入ればよかったかなあ、なんてことを考えながらふらふら生徒会室を
訪れた。
ドアの前に立ち止まって。
「でも、古谷さん……」
「そやで……にはいかへんて」
「……は、そのつもりです」
最後の声だけ、やけに大きく聞こえた。
杉浦先輩と、池田先輩と、それから……向日葵。
怒ってるみたいだ、向日葵。
杉浦先輩と池田先輩は困ってるみたいだし。
向日葵が先輩方に刃向かうなんて珍しい。
これは面白そうだし、もうちょっと聞いておこうかなと思ったとき、突然肩を
叩かれた。
櫻子「ぎゃっ!?」
ちなつ「すごい声だね……」
櫻子「なんだ、ちなつちゃんか……」
ちなつ「あかりちゃんじゃなくってごめんね」
櫻子「ほんとだよ!」
こんなこと言ったら向日葵に怒られそうだけど。
今向日葵はいないし大丈夫だろう。
杉浦先輩と池田先輩は困ってるみたいだし。
向日葵が先輩方に刃向かうなんて珍しい。
これは面白そうだし、もうちょっと聞いておこうかなと思ったとき、突然肩を
叩かれた。
櫻子「ぎゃっ!?」
ちなつ「すごい声だね……」
櫻子「なんだ、ちなつちゃんか……」
ちなつ「あかりちゃんじゃなくってごめんね」
櫻子「ほんとだよ!」
こんなこと言ったら向日葵に怒られそうだけど。
今向日葵はいないし大丈夫だろう。
櫻子「で、どうしたの?生徒会に用事?」
ちなつ「私こそどうしたのって聞きたいよ、櫻子ちゃん。なんでこそこそしてるの?」
櫻子「こそこそしてるわけじゃ……」
うん、してるんだけど。
だからさっきもちなつちゃんに肩叩かれて驚いて。
ちなつ「へえ……」
櫻子「向日葵がなんかね」
先輩方ともめてるみたい――そう言おうとしたとき、生徒会の扉が勢いよく開いた。
向日葵が、立っていた。
ちなつ「あ、向日葵ちゃん」
ちなつ「私こそどうしたのって聞きたいよ、櫻子ちゃん。なんでこそこそしてるの?」
櫻子「こそこそしてるわけじゃ……」
うん、してるんだけど。
だからさっきもちなつちゃんに肩叩かれて驚いて。
ちなつ「へえ……」
櫻子「向日葵がなんかね」
先輩方ともめてるみたい――そう言おうとしたとき、生徒会の扉が勢いよく開いた。
向日葵が、立っていた。
ちなつ「あ、向日葵ちゃん」
向日葵「吉川さん……と、櫻子」
櫻子「と、で悪かったなと、で!」
ぐーっと睨みつけると、向日葵はまた溜息を吐いて。
そんなに私と話すと疲れるのか。
ちなつ「向日葵ちゃん、何かあったの?って櫻子ちゃんが」
櫻子「私は何も言ってないよ!」
向日葵「……私もなんでもありませんわ」
一瞬の間。
向日葵が何か隠している証拠だ。
けど私は関係ないし、あ、でも生徒会のことだったら私だって……。
向日葵「吉川さん、帰りましょ」
ちなつ「えっ、うん……」
櫻子「と、で悪かったなと、で!」
ぐーっと睨みつけると、向日葵はまた溜息を吐いて。
そんなに私と話すと疲れるのか。
ちなつ「向日葵ちゃん、何かあったの?って櫻子ちゃんが」
櫻子「私は何も言ってないよ!」
向日葵「……私もなんでもありませんわ」
一瞬の間。
向日葵が何か隠している証拠だ。
けど私は関係ないし、あ、でも生徒会のことだったら私だって……。
向日葵「吉川さん、帰りましょ」
ちなつ「えっ、うん……」
櫻子「もう帰るの?」
向日葵「見てわからない?」
そういえば向日葵、もう帰り支度万端だ。
生徒会の仕事はどうしたんだろう。
訊ねる暇もないままに、向日葵はちなつちゃんと一緒に帰ってしまっていった。
櫻子「……」
本当になんなんだろ、向日葵のやつは。
向日葵に思い切り舌を出すと、私は奴のいなくなって清々した生徒会室に飛び込んだ。
向日葵「見てわからない?」
そういえば向日葵、もう帰り支度万端だ。
生徒会の仕事はどうしたんだろう。
訊ねる暇もないままに、向日葵はちなつちゃんと一緒に帰ってしまっていった。
櫻子「……」
本当になんなんだろ、向日葵のやつは。
向日葵に思い切り舌を出すと、私は奴のいなくなって清々した生徒会室に飛び込んだ。
櫻子「こんにちは!」
うん、元気元気。
元気元気だけど、先輩たちはそうではなかったらしい。
綾乃「あ、大室さん」
千歳「大室さん、元気にしとる?」
櫻子「えっ、あの、はい?」
千歳「元気やんな?」
櫻子「そりゃあもちろん、このとおり」
池田先輩は恐ろしい形相で私に近寄りながら、確かに、と言って肩を落とした。
杉浦先輩なんて今にも怒るか泣きそうな表情どちらも器用に顔に表している。
正直こわいです、先輩。
うん、元気元気。
元気元気だけど、先輩たちはそうではなかったらしい。
綾乃「あ、大室さん」
千歳「大室さん、元気にしとる?」
櫻子「えっ、あの、はい?」
千歳「元気やんな?」
櫻子「そりゃあもちろん、このとおり」
池田先輩は恐ろしい形相で私に近寄りながら、確かに、と言って肩を落とした。
杉浦先輩なんて今にも怒るか泣きそうな表情どちらも器用に顔に表している。
正直こわいです、先輩。
たぶん、向日葵の仕業なんだろう。
「あのー、なにかあったんですか?」と控えめに訊ねると、杉浦先輩と池田先輩は
わかりやすすぎるくらいにびくついてくれた。
綾乃「えっ、あの、それはその、ね……」
千歳「そやで、大室さん、それはやね……そ、そうや!プリン食べる?」
櫻子「プリンっ!」
綾乃「ちょッ、千歳、それ私の――」
千歳「ごめんな、綾乃ちゃん……」
なんだかよくわからないけど、プリンをもらえたのでよしとしよう。
それっきり、先輩たちを問い詰めることはせずに私はプリンを食べることに集中した。
「あのー、なにかあったんですか?」と控えめに訊ねると、杉浦先輩と池田先輩は
わかりやすすぎるくらいにびくついてくれた。
綾乃「えっ、あの、それはその、ね……」
千歳「そやで、大室さん、それはやね……そ、そうや!プリン食べる?」
櫻子「プリンっ!」
綾乃「ちょッ、千歳、それ私の――」
千歳「ごめんな、綾乃ちゃん……」
なんだかよくわからないけど、プリンをもらえたのでよしとしよう。
それっきり、先輩たちを問い詰めることはせずに私はプリンを食べることに集中した。
―――――
―――――
あかり「へえ、向日葵ちゃんが」
櫻子「うん、まあ別にどうでもいいんだけどね!」
あかり「ほんとー?」
櫻子「うん、ほんと!」
今はあかりちゃんのことが一番大事なんだから!
とは、さすがに恥ずかしくて言えないけど。この暗さでならちょっとくらい赤くなっても
ばれないかな。
ようやく放課後終了のチャイムが鳴り終え、生徒会から解放された私は
あかりちゃんと一緒の帰り道。
―――――
あかり「へえ、向日葵ちゃんが」
櫻子「うん、まあ別にどうでもいいんだけどね!」
あかり「ほんとー?」
櫻子「うん、ほんと!」
今はあかりちゃんのことが一番大事なんだから!
とは、さすがに恥ずかしくて言えないけど。この暗さでならちょっとくらい赤くなっても
ばれないかな。
ようやく放課後終了のチャイムが鳴り終え、生徒会から解放された私は
あかりちゃんと一緒の帰り道。
いつもはこんな時間まで仕事なんてしないのに、今日は向日葵もだけど先輩たちも
変だ。杉浦先輩と池田先輩なんて途中でごらく部行くくせに今日に限って黙々と
書類整理なんてしてたし。せっかく仕事中でもあかりちゃんに会えるかもって
期待してたのになあ。
櫻子「待っててもらってごめんね」
あかり「ううん、全然平気だよー」
あかりちゃんはいい子だなあ。
いくら待たせたって文句なんて言われない。
(ごらく部は一時間ほど前に皆帰ったっていうからびっくりだ)
変だ。杉浦先輩と池田先輩なんて途中でごらく部行くくせに今日に限って黙々と
書類整理なんてしてたし。せっかく仕事中でもあかりちゃんに会えるかもって
期待してたのになあ。
櫻子「待っててもらってごめんね」
あかり「ううん、全然平気だよー」
あかりちゃんはいい子だなあ。
いくら待たせたって文句なんて言われない。
(ごらく部は一時間ほど前に皆帰ったっていうからびっくりだ)
もうすっかり寒くなっていて、夏はまだ明るかったこの時間帯も真っ暗闇。
あかりちゃんと一緒に帰れて本当に良かった。
今日は向日葵もいなかったし。
……最近はもう、ずっと一緒に帰ってないけど。
そんな私の思考をかき消すように、あかりちゃんの「ねえ」という声が聞こえた。
かじかみそうな手をごしごししながら「ん?」と返事。
あかり「あのね、今日ずっと考えてたんだけど……」
櫻子「うん」
あかり「付き合うって、どういうことするのかな」
あかりちゃんと一緒に帰れて本当に良かった。
今日は向日葵もいなかったし。
……最近はもう、ずっと一緒に帰ってないけど。
そんな私の思考をかき消すように、あかりちゃんの「ねえ」という声が聞こえた。
かじかみそうな手をごしごししながら「ん?」と返事。
あかり「あのね、今日ずっと考えてたんだけど……」
櫻子「うん」
あかり「付き合うって、どういうことするのかな」
恥ずかしそうに、あかりちゃんは言った。
えっ、と思わず立ち止まる。
あかり「あかり、変なこと言っちゃった?」
そんな私の反応に驚いたように、あかりちゃんも立ち止まって私を振りかえった。
そういえば、なにするんだろう。
漠然とこんな感じ、とかは思い描いてたけど。向日葵は具体的に何をして……。
櫻子「えーっと……デート、とか?」
あかり「……うん、そうだよね」
普通に遊びに行くとかとどう違うんだろうなんてことは考えない。
だって私たち、付き合ってるんだし。
えっ、と思わず立ち止まる。
あかり「あかり、変なこと言っちゃった?」
そんな私の反応に驚いたように、あかりちゃんも立ち止まって私を振りかえった。
そういえば、なにするんだろう。
漠然とこんな感じ、とかは思い描いてたけど。向日葵は具体的に何をして……。
櫻子「えーっと……デート、とか?」
あかり「……うん、そうだよね」
普通に遊びに行くとかとどう違うんだろうなんてことは考えない。
だって私たち、付き合ってるんだし。
櫻子「んーっと……」
それらしいこと、とかは漠然とわかるんだけど。
言われればそれっぽいとか思うし。
けど、実際ちゃんと考えてみると、何をしてどうするんだろう。
櫻子「……手、繋ぐ、とか?」
うん、これならいいかもしれない。
そう言うと、あかりちゃんも「おぉ!」と目を輝かせた。
櫻子「なんかそれっぽいよね!」
あかり「うん、それっぽいね!」
櫻子「じゃあ繋ぐ?」
それらしいこと、とかは漠然とわかるんだけど。
言われればそれっぽいとか思うし。
けど、実際ちゃんと考えてみると、何をしてどうするんだろう。
櫻子「……手、繋ぐ、とか?」
うん、これならいいかもしれない。
そう言うと、あかりちゃんも「おぉ!」と目を輝かせた。
櫻子「なんかそれっぽいよね!」
あかり「うん、それっぽいね!」
櫻子「じゃあ繋ぐ?」
すっと手を差し出してみる。
あー、私の手、汗ばんでないかな。今更心配したって遅いけど。
あかり「いいの?」
櫻子「いいもわるいもないよ、あかりちゃん!」
あかり「そ、そうだよねぇ」
そう言いながら、あかりちゃんの冷たい手の感触が。
朝握ったときとはまた別の感じがした。
意識、してるからかも知れない。すごく特別っていうか、へんなふうに心臓が苦しい。
でも全然嫌な感じなんかしなくって。
あー、私の手、汗ばんでないかな。今更心配したって遅いけど。
あかり「いいの?」
櫻子「いいもわるいもないよ、あかりちゃん!」
あかり「そ、そうだよねぇ」
そう言いながら、あかりちゃんの冷たい手の感触が。
朝握ったときとはまた別の感じがした。
意識、してるからかも知れない。すごく特別っていうか、へんなふうに心臓が苦しい。
でも全然嫌な感じなんかしなくって。
あかり「……」
櫻子「……」
立ち止まったまま、しばらくお互いの手を握り合った。
それからどちらともなく照れ笑い。
あかり「えへへ、なんか恥ずかしいや」
櫻子「うん」
あかり「離す?」
櫻子「ううん」
あかり「そっかぁ」
櫻子「うん」
離したくなんてないな。
猛しばらくは、ずっとあかりちゃんとこうしてたい。
このへんな感じを、もっともっと感じていたい。あかりちゃんも同じことを
思ってくれていたのか、私たちはそのままずっとそこから、動こうとはしなかった。
櫻子「……」
立ち止まったまま、しばらくお互いの手を握り合った。
それからどちらともなく照れ笑い。
あかり「えへへ、なんか恥ずかしいや」
櫻子「うん」
あかり「離す?」
櫻子「ううん」
あかり「そっかぁ」
櫻子「うん」
離したくなんてないな。
猛しばらくは、ずっとあかりちゃんとこうしてたい。
このへんな感じを、もっともっと感じていたい。あかりちゃんも同じことを
思ってくれていたのか、私たちはそのままずっとそこから、動こうとはしなかった。
◆
次の日から、あかりちゃんは本当に早起きして私を迎えに来てくれた。
もちろん、お弁当もちゃんと持って。
あかりちゃんがお弁当作ってくるなんて言うから早めに目を覚まして外に出たら
本当にあかりちゃんが待っていたときの喜びといったら。
櫻子「あかりちゃんは私の救世主だあー!」
あかり「えへへ、櫻子ちゃんのためならなんでもしちゃうよぉ」
櫻子「ほんとほんと!?」
あかり「うん!」
ほんと、向日葵とは大違い。
次の日から、あかりちゃんは本当に早起きして私を迎えに来てくれた。
もちろん、お弁当もちゃんと持って。
あかりちゃんがお弁当作ってくるなんて言うから早めに目を覚まして外に出たら
本当にあかりちゃんが待っていたときの喜びといったら。
櫻子「あかりちゃんは私の救世主だあー!」
あかり「えへへ、櫻子ちゃんのためならなんでもしちゃうよぉ」
櫻子「ほんとほんと!?」
あかり「うん!」
ほんと、向日葵とは大違い。
学校に着いた私たちは一番乗りだったのか、校舎全体がしんと静かだった。
これはいい感じだ。
櫻子「誰もいないみたいだねー」
あかり「ほんとだ、あかり、こんな時間に学校来たのはじめて!」
櫻子「私も!」
あかり「起きれないもん」
櫻子「私も」
あかり「でも今日は起きれたね」
櫻子「あかりちゃんが待っててくれたから」
朝っぱらから繋いでいたあかりちゃんの手の力が、
少しだけ強くなった気がした。
これはいい感じだ。
櫻子「誰もいないみたいだねー」
あかり「ほんとだ、あかり、こんな時間に学校来たのはじめて!」
櫻子「私も!」
あかり「起きれないもん」
櫻子「私も」
あかり「でも今日は起きれたね」
櫻子「あかりちゃんが待っててくれたから」
朝っぱらから繋いでいたあかりちゃんの手の力が、
少しだけ強くなった気がした。
あかり「どこで食べよっか」
櫻子「教室?」
は、さすがに人が来て見られるとまずいかな……。
それなら生徒会室とか、なんなら図書室……も無理。
櫻子「ひ、非常階段のとことか!」
あかり「えっ、いいの?」
櫻子「よく隠れてお菓子食べてる子みるよ」
あかり「櫻子ちゃん、生徒会だよね……」
櫻子「うん、そうだけど?」
きょとんとしながら歩き出す。
あかりちゃんは苦笑しながら、「櫻子ちゃんらしいなあ」と呟いた。
櫻子「教室?」
は、さすがに人が来て見られるとまずいかな……。
それなら生徒会室とか、なんなら図書室……も無理。
櫻子「ひ、非常階段のとことか!」
あかり「えっ、いいの?」
櫻子「よく隠れてお菓子食べてる子みるよ」
あかり「櫻子ちゃん、生徒会だよね……」
櫻子「うん、そうだけど?」
きょとんとしながら歩き出す。
あかりちゃんは苦笑しながら、「櫻子ちゃんらしいなあ」と呟いた。
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