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元スレまどか「えっ?マミさん連休の予定無いんですか?」
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ガラガラ…
まどか「ほんとだ、お庭みたいだー」
せっかくなので、人のいない室内の湯船をスルーして外に出る。
ほむら「まどか、そんなに急いだら転ぶわよ」
マミ「へぇ……」
岩で作られた露天風呂の周りに手入れされた植木が並び、
それほど本格的でないまでも日本庭園の雰囲気が出ている。
マミ「なるほどね……いいじゃない」ブルッ
マミ「う。寒いから早く入ろっと」チャポッ
マミ (ふぅぅ……。あったかい……)
寝起きから間もない身体がじわじわと暖められ、目が冴えてくる。
マミ (……垣根の向こうも、多分これは……自然の森林?)
マミ (庭の池に住む鯉になった気分かしらね……)
まどか「ほんとだ、お庭みたいだー」
せっかくなので、人のいない室内の湯船をスルーして外に出る。
ほむら「まどか、そんなに急いだら転ぶわよ」
マミ「へぇ……」
岩で作られた露天風呂の周りに手入れされた植木が並び、
それほど本格的でないまでも日本庭園の雰囲気が出ている。
マミ「なるほどね……いいじゃない」ブルッ
マミ「う。寒いから早く入ろっと」チャポッ
マミ (ふぅぅ……。あったかい……)
寝起きから間もない身体がじわじわと暖められ、目が冴えてくる。
マミ (……垣根の向こうも、多分これは……自然の森林?)
マミ (庭の池に住む鯉になった気分かしらね……)
チャパ…
ふと、 揺れる水面の奥に、自分の手を広げて透かしてみる。
マミ (生きてるんだなぁ、私……人として)
マミ (鯉よりは苦労も多いけど。楽しみも多分、多い。……なんてね)
マミ (……あ。ちょっとまた眠くなって来ちゃったかも)
身体全体が暖まっているものの、外の涼しい空気で頭は冷やされ、あまりのぼせそうな感じがない。
マミ「あったかいのに、涼しくて、いい気持ちね……」
ほむら「ええ……朝の空気って良いわよね……」
まどか「えへへ……また寝ちゃいそう……」
3人で皆、半ば昇天しかけた顔を並べてしばらく過ごした。
ふと、 揺れる水面の奥に、自分の手を広げて透かしてみる。
マミ (生きてるんだなぁ、私……人として)
マミ (鯉よりは苦労も多いけど。楽しみも多分、多い。……なんてね)
マミ (……あ。ちょっとまた眠くなって来ちゃったかも)
身体全体が暖まっているものの、外の涼しい空気で頭は冷やされ、あまりのぼせそうな感じがない。
マミ「あったかいのに、涼しくて、いい気持ちね……」
ほむら「ええ……朝の空気って良いわよね……」
まどか「えへへ……また寝ちゃいそう……」
3人で皆、半ば昇天しかけた顔を並べてしばらく過ごした。
――ほむホーム・お風呂場――
ザザー ザババー…
普段厳しい戦いに身を置いているとは思えない、華奢で透き通った裸体を少女がシャワーに晒している。
杏子「ああー、くっそ。ほむらの野郎、帰ってきたらマジでタタじゃおかねぇ……」
目をつぶったまま、苦々しく口をゆがめる。
杏子「何でいつも泊まるときにあった布団が無くなってんだよ! おかしいだろ、隠す必要ねーじゃねーか!」
杏子「おかげで同じ布団で寝なきゃならなくって……ひどい寝不足だよ……」
誰にと言うわけでもなく愚痴る。
杏子 (……さやかは、すぐ寝ちまったよなぁ………)
杏子 (あいつにゃ、そんな気はねーってことだろうけど……)
それが友情なのか、愛情なのか、それともまた別の何かなのか。自分でも分からない。
杏子 (……めんどくせぇよな、人間って………)
杏子「………」ハァ…
キュッ キィー…
ゴソゴソ…
ザザー ザババー…
普段厳しい戦いに身を置いているとは思えない、華奢で透き通った裸体を少女がシャワーに晒している。
杏子「ああー、くっそ。ほむらの野郎、帰ってきたらマジでタタじゃおかねぇ……」
目をつぶったまま、苦々しく口をゆがめる。
杏子「何でいつも泊まるときにあった布団が無くなってんだよ! おかしいだろ、隠す必要ねーじゃねーか!」
杏子「おかげで同じ布団で寝なきゃならなくって……ひどい寝不足だよ……」
誰にと言うわけでもなく愚痴る。
杏子 (……さやかは、すぐ寝ちまったよなぁ………)
杏子 (あいつにゃ、そんな気はねーってことだろうけど……)
それが友情なのか、愛情なのか、それともまた別の何かなのか。自分でも分からない。
杏子 (……めんどくせぇよな、人間って………)
杏子「………」ハァ…
キュッ キィー…
ゴソゴソ…
>>1がんばるなー
杏子「ふー……」
身体を拭いて、一息つく。
脱ぎ捨てたパジャマを拾い、手で広げてみて…また顔をしかめる。
杏子「布団だけならまだしも、あたし用に置いといた寝間着が消えてて、代わりにコレ……
わんこの着ぐるみパジャマだもんな……」
杏子「……うーん、やっぱ一度、槍と銃で存分に語り合う必要があるな、間違いない」グッ
他に寝間着があるわけでもない。仕方なしに、その服を着て風呂場を後にする。
窓からは朝日が差し込んでいるが、しんとした部屋に物音はない。
まださやかは寝ているようだ。
杏子「よっと……」ボスッ
ソファーに腰を下ろし、何を見るわけでもなく目線を泳がせる。
杏子 (……まだ、起きてこないよな………)
杏子 (………)
ぼーっと見開いていた目も、だんだんと重くなり視界が暗くなる。
杏子は、いつしかソファーに横になって寝息を立て始めていた…
身体を拭いて、一息つく。
脱ぎ捨てたパジャマを拾い、手で広げてみて…また顔をしかめる。
杏子「布団だけならまだしも、あたし用に置いといた寝間着が消えてて、代わりにコレ……
わんこの着ぐるみパジャマだもんな……」
杏子「……うーん、やっぱ一度、槍と銃で存分に語り合う必要があるな、間違いない」グッ
他に寝間着があるわけでもない。仕方なしに、その服を着て風呂場を後にする。
窓からは朝日が差し込んでいるが、しんとした部屋に物音はない。
まださやかは寝ているようだ。
杏子「よっと……」ボスッ
ソファーに腰を下ろし、何を見るわけでもなく目線を泳がせる。
杏子 (……まだ、起きてこないよな………)
杏子 (………)
ぼーっと見開いていた目も、だんだんと重くなり視界が暗くなる。
杏子は、いつしかソファーに横になって寝息を立て始めていた…
――旅館の一室――
カチャカチャ… カタッ…
マミ「……正直、これが夕飯と言われても嬉しいぐらいよね」
ご飯、味噌汁、焼き鮭、煮物、漬け物…奥には湯豆腐まで煮立っている。
ほむら「普段の朝食なんて頑張っても食パン一枚が良いところだものね……」モグモグ
マミ「フルーツグラノーラを軽く一杯とかね」ムグモグ
ほむら「あれいいわよね」
まどか「え、二人とも……そんな食生活なの……?」
ほむら「一人暮らしはそんなものよ?」
まどか「うう、そう言われると言い返せないけど……。何か良くない気がするよ……!」
マミ「ふふ、本当は朝にしっかり食べるのが健康的らしいけれど……。
実際は食べてるだけ良い方よ。朝は抜きって子、結構クラスに居るわ」
まどか「朝ご飯食べると、すごく元気が出るのに……」
ほむら「まどかの場合、お父さんが優秀だものね……。栄養バランスもよく考えられてそう」
まどか「ティヒヒ、それはあるかも」
カチャカチャ… カタッ…
マミ「……正直、これが夕飯と言われても嬉しいぐらいよね」
ご飯、味噌汁、焼き鮭、煮物、漬け物…奥には湯豆腐まで煮立っている。
ほむら「普段の朝食なんて頑張っても食パン一枚が良いところだものね……」モグモグ
マミ「フルーツグラノーラを軽く一杯とかね」ムグモグ
ほむら「あれいいわよね」
まどか「え、二人とも……そんな食生活なの……?」
ほむら「一人暮らしはそんなものよ?」
まどか「うう、そう言われると言い返せないけど……。何か良くない気がするよ……!」
マミ「ふふ、本当は朝にしっかり食べるのが健康的らしいけれど……。
実際は食べてるだけ良い方よ。朝は抜きって子、結構クラスに居るわ」
まどか「朝ご飯食べると、すごく元気が出るのに……」
ほむら「まどかの場合、お父さんが優秀だものね……。栄養バランスもよく考えられてそう」
まどか「ティヒヒ、それはあるかも」
マミ「このとろろ美味しいわね……。ご飯何杯でも行けちゃいそう」
まどか「あ、ご飯まだありますよ。おかわりしますか?」
マミ (……食べ過ぎかな? でも……)
マミ「………うん、鹿目さんお願い」スッ
まどか「はい! ……あれ、ほむらちゃんはとろろ食べないんだね?」
マミ「とろろご飯美味しいのに。おすすめよ?」
ほむら「え!? えっと、いや他にもおかずいろいろあるじゃない、別にいいかなって……その……」
マミ「……もしかして、嫌い?」
ほむら「………」
まどか「そう言えばほむらちゃん、納豆食べられないんだっけ……」
マミ「あ、なるほど。ねばねば系の物が苦手なタイプね……。ふふふ、暁美さんにも意外な弱点があるものね。
これは是非とも食べられるようにしてあげたい気がしてきたわ」ニヤリ
ほむら「お願い、勘弁して……」
まどか「わたしも好き嫌いは良くないなって、ずっと思ってたんですよね……ウェヒヒヒ」
ほむら「本当にダメなのっ……!」
まどか「あ、ご飯まだありますよ。おかわりしますか?」
マミ (……食べ過ぎかな? でも……)
マミ「………うん、鹿目さんお願い」スッ
まどか「はい! ……あれ、ほむらちゃんはとろろ食べないんだね?」
マミ「とろろご飯美味しいのに。おすすめよ?」
ほむら「え!? えっと、いや他にもおかずいろいろあるじゃない、別にいいかなって……その……」
マミ「……もしかして、嫌い?」
ほむら「………」
まどか「そう言えばほむらちゃん、納豆食べられないんだっけ……」
マミ「あ、なるほど。ねばねば系の物が苦手なタイプね……。ふふふ、暁美さんにも意外な弱点があるものね。
これは是非とも食べられるようにしてあげたい気がしてきたわ」ニヤリ
ほむら「お願い、勘弁して……」
まどか「わたしも好き嫌いは良くないなって、ずっと思ってたんですよね……ウェヒヒヒ」
ほむら「本当にダメなのっ……!」
とろろを無理矢理食べさせようとは……なんて卑猥なっ!?www
マミ「まぁ、納豆パーティーはまた今度の楽しみに取っておくとして……」
ほむら「いいから忘れてってば……」
マミ「今日はこの後どうするの? 予定とかある?」
ほむら「ああ、それなら。とりあえず、山の上でも行ってみない?」
まどか「山登りするの?」
ほむら「いえ、違うわ。……さっき、入ってきた『鴻の湯』の方、ほとんど山だったでしょう。
あそこからもうちょっと奥に行くとロープウェイがあるらしいのよ」
まどか「へぇー、温泉だけじゃないんだね」
ほむら「今日も天気は良いし、景色も楽しめるんじゃないかしら?」
マミ「それじゃ、食べ終わったら出かけましょう」
ほむら「着替えもしてからいかなきゃね」
まどか「うん!」
ほむら「いいから忘れてってば……」
マミ「今日はこの後どうするの? 予定とかある?」
ほむら「ああ、それなら。とりあえず、山の上でも行ってみない?」
まどか「山登りするの?」
ほむら「いえ、違うわ。……さっき、入ってきた『鴻の湯』の方、ほとんど山だったでしょう。
あそこからもうちょっと奥に行くとロープウェイがあるらしいのよ」
まどか「へぇー、温泉だけじゃないんだね」
ほむら「今日も天気は良いし、景色も楽しめるんじゃないかしら?」
マミ「それじゃ、食べ終わったら出かけましょう」
ほむら「着替えもしてからいかなきゃね」
まどか「うん!」
――乗り場手前で――
ほむら「はぁ、はぁ……。ちょ、ちょっと待って……」
マミ「意外と体力無いわよね、暁美さん」
ほむら「もともと病弱だもの……。はぁ、魔力で強化しなければ……こんなものよ」
まどか「もうちょっとだよほむらちゃん、がんばって」
ほむら「はぁ……。こんな階段があるなんて聞いてないわよ、ロープウェイなら下から作りなさいよね……」
マミ「山頂まで歩くってんじゃないんだから、文句言わないの。ほら、手を貸してあげるから」
ほむら「……ありがとう、上までよろしく頼むわ」グイッ
マミ「えっ、ちょっ、そんなに体重かけないでよ!」
ほむら「冗談よ。……どうせなら背負って貰いたいくらいだけれど」
マミ「まったくもう……落ちても知らないわよ?」
ほむら「ソウルジェムはわりと丈夫なのよ」
ほむら「はぁ、はぁ……。ちょ、ちょっと待って……」
マミ「意外と体力無いわよね、暁美さん」
ほむら「もともと病弱だもの……。はぁ、魔力で強化しなければ……こんなものよ」
まどか「もうちょっとだよほむらちゃん、がんばって」
ほむら「はぁ……。こんな階段があるなんて聞いてないわよ、ロープウェイなら下から作りなさいよね……」
マミ「山頂まで歩くってんじゃないんだから、文句言わないの。ほら、手を貸してあげるから」
ほむら「……ありがとう、上までよろしく頼むわ」グイッ
マミ「えっ、ちょっ、そんなに体重かけないでよ!」
ほむら「冗談よ。……どうせなら背負って貰いたいくらいだけれど」
マミ「まったくもう……落ちても知らないわよ?」
ほむら「ソウルジェムはわりと丈夫なのよ」
ゴウンッ…
まどか「動き出した!」
マミ「っとと……。結構、揺れるわね」
ほむら「あら、高いところは苦手かしら? マミ」
マミ「そう言う訳じゃないけれど……。もしもの事を考えるとちょっと、ね」
ほむら「ふぅん……これは使えそうにないわね。何かもっと重大な弱点が欲しい……」ブツブツ…
まどか「ほむらちゃん……。さっきまであれだけ疲れた顔してて……」
マミ「乗った途端にこれなんだから」
ほむら「人の弱みを握ってニヤニヤしてる貴女が悪いのよ?」
マミ「根に持つわね……ふふ」
スピーカーから、明るい声で誰も聞かない観光案内が流れている。
マミ「あら……もう駅があんなに小さく」
まどか「もう、すっかり山の中ですねー……。見渡す限り緑色だよ」
まどか「動き出した!」
マミ「っとと……。結構、揺れるわね」
ほむら「あら、高いところは苦手かしら? マミ」
マミ「そう言う訳じゃないけれど……。もしもの事を考えるとちょっと、ね」
ほむら「ふぅん……これは使えそうにないわね。何かもっと重大な弱点が欲しい……」ブツブツ…
まどか「ほむらちゃん……。さっきまであれだけ疲れた顔してて……」
マミ「乗った途端にこれなんだから」
ほむら「人の弱みを握ってニヤニヤしてる貴女が悪いのよ?」
マミ「根に持つわね……ふふ」
スピーカーから、明るい声で誰も聞かない観光案内が流れている。
マミ「あら……もう駅があんなに小さく」
まどか「もう、すっかり山の中ですねー……。見渡す限り緑色だよ」
マミさんとほむほむは陰湿に喧嘩して欲しい
マミさんとあんこは掴み合い殴り合いの喧嘩をして欲しい
マミさんとあんこは掴み合い殴り合いの喧嘩をして欲しい
>>267
コミカルにポカポカ殴り合ってる光景しか創造できない
コミカルにポカポカ殴り合ってる光景しか創造できない
やがて駅どころか、街全体も小さく見えてくる。
マミ「こうして見ると、すごく秘境って感じがあるわね。
周りが全部山で、ぽつんと温泉街が密集してるのが良く分かる」
まどか「本当に山奥の温泉だったんですね。電車で来たから、あんまりそんなイメージなかったけど」
ほむら「……昔の人って、どうやって来たのかしら。平安時代からある温泉らしいけれど」
マミ「えっ、そんな古くからあるの?」
まどか「すごいねー。……あ、ほら、向こうに大きな川が見えるよ? 船で来たんじゃないかな!」
ほむら「なるほど、それはありそうね」
そうこうしているうち、5分もかからずゴンドラは駅へと着いた。
まどか「あれ、もう到着?」
ほむら「到着だけど、ここで乗り換えよ」
マミ「ここには何かあるの?」
ほむら「たしかお寺があったんじゃないかしら……。とりあえず一番上まで行きましょう?」
マミ「そうね」
マミ「こうして見ると、すごく秘境って感じがあるわね。
周りが全部山で、ぽつんと温泉街が密集してるのが良く分かる」
まどか「本当に山奥の温泉だったんですね。電車で来たから、あんまりそんなイメージなかったけど」
ほむら「……昔の人って、どうやって来たのかしら。平安時代からある温泉らしいけれど」
マミ「えっ、そんな古くからあるの?」
まどか「すごいねー。……あ、ほら、向こうに大きな川が見えるよ? 船で来たんじゃないかな!」
ほむら「なるほど、それはありそうね」
そうこうしているうち、5分もかからずゴンドラは駅へと着いた。
まどか「あれ、もう到着?」
ほむら「到着だけど、ここで乗り換えよ」
マミ「ここには何かあるの?」
ほむら「たしかお寺があったんじゃないかしら……。とりあえず一番上まで行きましょう?」
マミ「そうね」
赤いゴンドラから黄色いゴンドラに乗り換えて、また数分。
山頂に到着した一行は、早速展望台へと昇った。
まどか「いい眺めだねっ! これも写真に撮っとこうかな?」
ほむら「えっと、あの川があって……ほら、左の向こう側はもう日本海よ」
マミ「こんなに海の近くだったのねぇ……。道理でお刺身が美味しいはず……」
ほむら「冬場だと、その日に水揚げした美味しいカニがたらふく食べられるって話よ」
マミ「カニ……! あまりのおいしさに思わず無口になるというあの伝説の……!」
まどか「わたしカニ苦手だなー、殻を剥くのが大変だもん」ピローン
ほむら「! ……い、いくらまどかでも、カニを冒涜するその発言はちょっと許せないわ……」
マミ「鹿目さん、口に気をつけないと命がいくつあっても足りないわよ……?」
まどか「ちょ、ちょっと怖いよ? 二人とも!?」ズザッ…
マミ「……なーんて、食べたこと無いから、本当に美味しいのかは知らないのだけれどね」
ほむら「え、ダメじゃないマミ……。もう、もっと寒くなってから連れてくれば良かったわ」
マミ「うふふ」
まどか「あはは……」
山頂に到着した一行は、早速展望台へと昇った。
まどか「いい眺めだねっ! これも写真に撮っとこうかな?」
ほむら「えっと、あの川があって……ほら、左の向こう側はもう日本海よ」
マミ「こんなに海の近くだったのねぇ……。道理でお刺身が美味しいはず……」
ほむら「冬場だと、その日に水揚げした美味しいカニがたらふく食べられるって話よ」
マミ「カニ……! あまりのおいしさに思わず無口になるというあの伝説の……!」
まどか「わたしカニ苦手だなー、殻を剥くのが大変だもん」ピローン
ほむら「! ……い、いくらまどかでも、カニを冒涜するその発言はちょっと許せないわ……」
マミ「鹿目さん、口に気をつけないと命がいくつあっても足りないわよ……?」
まどか「ちょ、ちょっと怖いよ? 二人とも!?」ズザッ…
マミ「……なーんて、食べたこと無いから、本当に美味しいのかは知らないのだけれどね」
ほむら「え、ダメじゃないマミ……。もう、もっと寒くなってから連れてくれば良かったわ」
マミ「うふふ」
まどか「あはは……」
それから3人は、城崎中を楽しく歩き回った。
温泉寺にお参りをしてみたり。文学碑を廻ってみたり。
歩き疲れたとなれば、まだ巡っていない外湯に入り。
木屋町小路に出てみれば、お酢を飲んで顔をしかめたり、甘いデザートに顔をとろけさせたり。
水族館があると聞けば、足を伸ばして魚たちとにらめっこしたり。
気づいたときには……もう日が暮れていた。
マミ (きっと……。私の走馬燈には、今日のことがいっぱい出てくるんじゃないかしら)
マミ (とても、素敵な時間だった……)
温泉寺にお参りをしてみたり。文学碑を廻ってみたり。
歩き疲れたとなれば、まだ巡っていない外湯に入り。
木屋町小路に出てみれば、お酢を飲んで顔をしかめたり、甘いデザートに顔をとろけさせたり。
水族館があると聞けば、足を伸ばして魚たちとにらめっこしたり。
気づいたときには……もう日が暮れていた。
マミ (きっと……。私の走馬燈には、今日のことがいっぱい出てくるんじゃないかしら)
マミ (とても、素敵な時間だった……)
――ほむホーム――
杏子「……マジで大丈夫か? 菓子とは違うんじゃないか?」
さやか「何よー、失礼しちゃうわねー。あんたまであたしを見くびるわけ?」
杏子「いや、そういうわけじゃないんだけど……」
さやか「あのマミさんから仮免許皆伝を頂いた、このさやかちゃんに不可能は無いのだー!」
杏子「その仮なのか皆伝なのか分かんないあたりがすげぇ不安なんだろーが……」
さやか「……あたしね。厳しい修行の中で、とても大切なことを学んだのよ」
さやか「ひとぉーつ。レシピをよく読むこと」
杏子「ああ」
さやか「………」
杏子「え? ……それだけ?」
さやか「あー、あと材料をちゃんと量る……こと?」
杏子「よーし、出かける準備だ。ラーメンでも食いに行こう」トコトコ
さやか「ちょっとー!」ガシッ
杏子「離せさやかっ! あたしはもうちょっと長生きしたいんだ……!」ジタバタ
杏子「……マジで大丈夫か? 菓子とは違うんじゃないか?」
さやか「何よー、失礼しちゃうわねー。あんたまであたしを見くびるわけ?」
杏子「いや、そういうわけじゃないんだけど……」
さやか「あのマミさんから仮免許皆伝を頂いた、このさやかちゃんに不可能は無いのだー!」
杏子「その仮なのか皆伝なのか分かんないあたりがすげぇ不安なんだろーが……」
さやか「……あたしね。厳しい修行の中で、とても大切なことを学んだのよ」
さやか「ひとぉーつ。レシピをよく読むこと」
杏子「ああ」
さやか「………」
杏子「え? ……それだけ?」
さやか「あー、あと材料をちゃんと量る……こと?」
杏子「よーし、出かける準備だ。ラーメンでも食いに行こう」トコトコ
さやか「ちょっとー!」ガシッ
杏子「離せさやかっ! あたしはもうちょっと長生きしたいんだ……!」ジタバタ
杏子「で………結局、カレーか」
さやか「うん。あたしだってそんな無茶したいわけじゃないし……。
冷蔵庫の中身とか使って良いって言われてたから、見てみたらニンジンとかジャガイモとかあったし」ガサガサ
杏子「そういや肉とカレールウぐらいしか買ってこなかったな」
杏子 (まあ、これぐらいなら……ヤバいもんにはならない……はずだよな?)
杏子「せいぜいできあがりを楽しみにしとくか」
さやか「うん。あんたも手伝うのよ?」
杏子「もちろんだ、作業現場を監視する必要があるからな」
さやか「ぐぬ……見てなさいよ! あたしの本気!」
さやか「まずは、お米をといでっと……」
サラサラ… ジャバババ…
さやか「うん。あたしだってそんな無茶したいわけじゃないし……。
冷蔵庫の中身とか使って良いって言われてたから、見てみたらニンジンとかジャガイモとかあったし」ガサガサ
杏子「そういや肉とカレールウぐらいしか買ってこなかったな」
杏子 (まあ、これぐらいなら……ヤバいもんにはならない……はずだよな?)
杏子「せいぜいできあがりを楽しみにしとくか」
さやか「うん。あんたも手伝うのよ?」
杏子「もちろんだ、作業現場を監視する必要があるからな」
さやか「ぐぬ……見てなさいよ! あたしの本気!」
さやか「まずは、お米をといでっと……」
サラサラ… ジャバババ…
さやか「んじゃ、ニンジンとジャガイモの皮むき頼んだ。これピーラーね」ヒョイ
杏子「よし了解。全部剥けばいいんだよな?」
さやか「うん、洗ってそこにあるやつ全部」
杏子 (んーと、これ……当てて引けば良いんだよな?)
シャリシャリ… シャリシャリ…
杏子 (おお、剥けてる剥けてる)
杏子「……面白いな、これ」
さやか「必要以上に剥かないでよ?」
杏子「食いモンを粗末にしないことに関してはプライドがあるから。任せろって」シャリシャリ…
さやか「はいはい、そーだったわね。あたしはタマネギを切るかなっと……」
さやか (半分に切って……) ズドンッ
さやか (色が変わるまで皮を剥けばいい……んだったよね?) ペリペリ…
さやか (大丈夫、いけるいける)
杏子「よし了解。全部剥けばいいんだよな?」
さやか「うん、洗ってそこにあるやつ全部」
杏子 (んーと、これ……当てて引けば良いんだよな?)
シャリシャリ… シャリシャリ…
杏子 (おお、剥けてる剥けてる)
杏子「……面白いな、これ」
さやか「必要以上に剥かないでよ?」
杏子「食いモンを粗末にしないことに関してはプライドがあるから。任せろって」シャリシャリ…
さやか「はいはい、そーだったわね。あたしはタマネギを切るかなっと……」
さやか (半分に切って……) ズドンッ
さやか (色が変わるまで皮を剥けばいい……んだったよね?) ペリペリ…
さやか (大丈夫、いけるいける)
さやか「よーし。下ごしらえも終わったし、ここからが本番だね!」
杏子「なぁ」
さやか「ん?」
杏子「………切ってないあたしが言うのもなんだが、不揃いだよな、野菜」
さやか「う、うるさいよっ! 火が通ればいいのよ火が通れば!」
杏子「まあカレーに関しては正論かもなぁ」
さやか「とにかく先へ進むのっ。ええと、鍋に油をしいて、火にかけて……」ガタガタ…
ピッ ウィーーン…
杏子「これ、いつ見ても不思議だよな。なんで火もないのに温まるんだ?」
さやか「んー? あいえっち、だっけ? 知らないけど……便利だしいいじゃん。
魔法少女の変身だって、同じぐらいよくわかんないし」
杏子「………それもそうだな」
杏子「なぁ」
さやか「ん?」
杏子「………切ってないあたしが言うのもなんだが、不揃いだよな、野菜」
さやか「う、うるさいよっ! 火が通ればいいのよ火が通れば!」
杏子「まあカレーに関しては正論かもなぁ」
さやか「とにかく先へ進むのっ。ええと、鍋に油をしいて、火にかけて……」ガタガタ…
ピッ ウィーーン…
杏子「これ、いつ見ても不思議だよな。なんで火もないのに温まるんだ?」
さやか「んー? あいえっち、だっけ? 知らないけど……便利だしいいじゃん。
魔法少女の変身だって、同じぐらいよくわかんないし」
杏子「………それもそうだな」
さやか「まずは、タマネギを炒めるのね」ザラザラ
ジュゥー… パチッ…
さやか「あつっ!? ……ちょっと飛んだような?」
杏子「大丈夫か?」
さやか「何とも無さそう」
ガサッ ジュジュー…
さやか「うん、このぐらいかな? 次は牛肉を入れて」
ジュジュジュー…
杏子「……うー、既にうまそうな匂いがするなあ」クンクン
さやか「まだ調理は始まったばっかだっつーの。相変わらずの食い意地め……」
杏子「仕方ないだろぉー、実際いい匂いじゃん」クンクン
さやか「そうだけどさー」ガタガサ…
さやか (んー……。もう火は通ってる、かな?)
さやか「他の野菜も行こう」ザザザ…
ジュゥー… パチッ…
さやか「あつっ!? ……ちょっと飛んだような?」
杏子「大丈夫か?」
さやか「何とも無さそう」
ガサッ ジュジュー…
さやか「うん、このぐらいかな? 次は牛肉を入れて」
ジュジュジュー…
杏子「……うー、既にうまそうな匂いがするなあ」クンクン
さやか「まだ調理は始まったばっかだっつーの。相変わらずの食い意地め……」
杏子「仕方ないだろぉー、実際いい匂いじゃん」クンクン
さやか「そうだけどさー」ガタガサ…
さやか (んー……。もう火は通ってる、かな?)
さやか「他の野菜も行こう」ザザザ…
さやか「炒めはこんなもんかな……。焦げても無さそうだし、上出来上出来♪」
杏子「次はどうすんだ?」
さやか「えーっと……。杏子、そこのカップ一杯に水汲んで貰える?」
杏子「カップ……これか」
チョロチョロチョロ…キュッ
さやか「そんで、それをこの鍋の中に」
杏子「あいよ」ジャポポポポ
さやか「それを……あと2杯半、入れればいいみたい」
杏子「2杯半な。任せろ」ジョロジョロ…
さやか「よっし、そしたら中火で煮込むぞー!」
杏子「ほっときゃいいのか?」
さやか「基本的には……多分。……あ、そうだ、灰汁は取らなきゃ駄目か」
杏子「灰汁?」
杏子「次はどうすんだ?」
さやか「えーっと……。杏子、そこのカップ一杯に水汲んで貰える?」
杏子「カップ……これか」
チョロチョロチョロ…キュッ
さやか「そんで、それをこの鍋の中に」
杏子「あいよ」ジャポポポポ
さやか「それを……あと2杯半、入れればいいみたい」
杏子「2杯半な。任せろ」ジョロジョロ…
さやか「よっし、そしたら中火で煮込むぞー!」
杏子「ほっときゃいいのか?」
さやか「基本的には……多分。……あ、そうだ、灰汁は取らなきゃ駄目か」
杏子「灰汁?」
さやか「え? 知らない?」
杏子「悪じゃなくてか?」
さやか「いや、灰汁。もうちょっと煮立ってくれば出てくると思うよ」
グツグツ… グツグツ…
さやか「ほら、鍋の周りに何か集まってきたでしょ」
杏子「なんか泡っぽいな……。これが灰汁なのか?」
さやか「うん。これを……ええとお玉は……。あった、これですくって捨てるのよ」
杏子「え、捨てちまうのか!? 勿体ないじゃねーか……」
さやか「………じゃ、食べてみる? コレ」
そう言って、すくった灰汁を計量カップに移し、杏子に渡す。
杏子「どれどれ……」ゴクッ
杏子「………うえ、なんだコレ……!」ペッペッ
さやか「ほーれ見ろ。美味しくないでしょ?」
杏子「あたしが悪かったよ……。これは捨てるべきだ。うう、口濯ごう……」
杏子「悪じゃなくてか?」
さやか「いや、灰汁。もうちょっと煮立ってくれば出てくると思うよ」
グツグツ… グツグツ…
さやか「ほら、鍋の周りに何か集まってきたでしょ」
杏子「なんか泡っぽいな……。これが灰汁なのか?」
さやか「うん。これを……ええとお玉は……。あった、これですくって捨てるのよ」
杏子「え、捨てちまうのか!? 勿体ないじゃねーか……」
さやか「………じゃ、食べてみる? コレ」
そう言って、すくった灰汁を計量カップに移し、杏子に渡す。
杏子「どれどれ……」ゴクッ
杏子「………うえ、なんだコレ……!」ペッペッ
さやか「ほーれ見ろ。美味しくないでしょ?」
杏子「あたしが悪かったよ……。これは捨てるべきだ。うう、口濯ごう……」
杏子「そういや、味付けってしないのか? 何か煮てるだけみたいだけど」
さやか「んー……。レシピ見る限り、味付けはカレールウだけっぽいからなぁ」
さやか (林間学校んときは、まどかが何か入れてたような気もするんだけど……)
杏子「ふーん……。ま、変に手を加えたりしないほうが安全か」
さやか「……正直やりたいなー、って思いはあるんだけどさ」
さやか「マミさんに教わってるときに、これバナナとか刻んで入れたら美味しそうだ! とか言ったんだったかな?
絶対美味しいですよ、やってみましょうよ、って言ってみたんだけど……」
マミ『美樹さん? あなたは、料理における最も恐ろしい禁忌の一つを犯そうとしているわ』
マミ『生半可な気持ちでレシピのアレンジをするとね……最悪死ぬわよ。私も、あなたも。本当に』
さやか「とかって死んだ目で言われてさ……怖かったなぁ………」
杏子「そりゃ恐ろしいモン見たな……。」
さやか「あれ以来どーも気が引けて、手が加えられないのよねー……」
杏子 (そんなに怒ることなのか………?)
さやか「んー……。レシピ見る限り、味付けはカレールウだけっぽいからなぁ」
さやか (林間学校んときは、まどかが何か入れてたような気もするんだけど……)
杏子「ふーん……。ま、変に手を加えたりしないほうが安全か」
さやか「……正直やりたいなー、って思いはあるんだけどさ」
さやか「マミさんに教わってるときに、これバナナとか刻んで入れたら美味しそうだ! とか言ったんだったかな?
絶対美味しいですよ、やってみましょうよ、って言ってみたんだけど……」
マミ『美樹さん? あなたは、料理における最も恐ろしい禁忌の一つを犯そうとしているわ』
マミ『生半可な気持ちでレシピのアレンジをするとね……最悪死ぬわよ。私も、あなたも。本当に』
さやか「とかって死んだ目で言われてさ……怖かったなぁ………」
杏子「そりゃ恐ろしいモン見たな……。」
さやか「あれ以来どーも気が引けて、手が加えられないのよねー……」
杏子 (そんなに怒ることなのか………?)
ルウを加え、弱火で煮込むこと数分。
さやか「かーんせーい! どうどう、ばっちりじゃないこれ!?」
杏子「おおー……。匂いも見た目もすげーうまそう……」ジュルル…
杏子「さやかさやか、味見してもいいか?」
さやか「あ、うん。熱いから気をつけなよ? ほれお玉」
さやか (……大丈夫だよね?)
杏子「どれどれ……」フーフー …ペロッ
さやか「………」ゴクリ…
杏子「………おい」
さやか「! え……もしかして……」ダラダラ
杏子「うめぇじゃねえか、これ!」ズルズル
さやか「へ……? え、あっ、あったり前じゃん! あはは」
杏子「へへ……あたしも手伝ってるせいかな、何かうれしい」モグモグ
さやか「おいこらっ、味見って量じゃないぞそれ!」
さやか (なんだなんだ、不安だったけどやっぱやれば出来るじゃんあたし! さやかちゃん上出来!)
さやか「かーんせーい! どうどう、ばっちりじゃないこれ!?」
杏子「おおー……。匂いも見た目もすげーうまそう……」ジュルル…
杏子「さやかさやか、味見してもいいか?」
さやか「あ、うん。熱いから気をつけなよ? ほれお玉」
さやか (……大丈夫だよね?)
杏子「どれどれ……」フーフー …ペロッ
さやか「………」ゴクリ…
杏子「………おい」
さやか「! え……もしかして……」ダラダラ
杏子「うめぇじゃねえか、これ!」ズルズル
さやか「へ……? え、あっ、あったり前じゃん! あはは」
杏子「へへ……あたしも手伝ってるせいかな、何かうれしい」モグモグ
さやか「おいこらっ、味見って量じゃないぞそれ!」
さやか (なんだなんだ、不安だったけどやっぱやれば出来るじゃんあたし! さやかちゃん上出来!)
――昭和を感じる遊技場――
ザワザワ… ガヤガヤ…
マミ「最後の一発ね……」
マミ「はっ! (ティロ・フィナーレ!)」
パシッ! ……コロン
まどか「わ、全弾命中だ!」
マミ「ふふ、こんなもんかしらねっ☆」フッ
煙を吹くマネをする。
ほむら「すごいわね、射的の銃なんてまともに弾が飛びそうにないのに。長年銃を打ち込んでるだけある」
マミ「銃を出せるようになった当時は、全然当たらなかったんだけれどね……。鈍器代わりに殴ったりしてたっけ。
暁美さんだって、銃は結構メインに使ってるじゃない」
ほむら「私は時間を止めてから打つのにばかり慣れていたから……。近代的な銃ばかりだし。
そんな、恰好をつけて射的で百発百中させる芸当は出来ないわ」
マミ「か、恰好つけてって……///」
ほむら「ほら、まどかみたいに身を乗り出すのが、射的本来の伝統的スタイルだと思うのよ。
あ、でもまどか、それ以上乗り出すと向こう側に落ちるわよ」
まどか「えへへ……気をつけるよっ!」パンッ!
ザワザワ… ガヤガヤ…
マミ「最後の一発ね……」
マミ「はっ! (ティロ・フィナーレ!)」
パシッ! ……コロン
まどか「わ、全弾命中だ!」
マミ「ふふ、こんなもんかしらねっ☆」フッ
煙を吹くマネをする。
ほむら「すごいわね、射的の銃なんてまともに弾が飛びそうにないのに。長年銃を打ち込んでるだけある」
マミ「銃を出せるようになった当時は、全然当たらなかったんだけれどね……。鈍器代わりに殴ったりしてたっけ。
暁美さんだって、銃は結構メインに使ってるじゃない」
ほむら「私は時間を止めてから打つのにばかり慣れていたから……。近代的な銃ばかりだし。
そんな、恰好をつけて射的で百発百中させる芸当は出来ないわ」
マミ「か、恰好つけてって……///」
ほむら「ほら、まどかみたいに身を乗り出すのが、射的本来の伝統的スタイルだと思うのよ。
あ、でもまどか、それ以上乗り出すと向こう側に落ちるわよ」
まどか「えへへ……気をつけるよっ!」パンッ!
懐かしいわ、温泉寺で大学合格祈願の護摩焚いてもらったっけなぁ
水族館もってことは日和山も行ったのか
水族館もってことは日和山も行ったのか
まどか「ううー、結局ダメだったよう……」
マミ「鹿目さん、何回も挑戦しすぎよ……」
まどか「だって二人とも成功してたんだもん! わたしもやりたかったー……」
ほむら「そんなに全弾命中に拘らなくても……。ほら、そこでフレッシュジュースでも飲みましょう? 機嫌治して、ね?」
まどか「ウェヒヒヒ……ほむらちゃん大好きっ!」ギュウッ
ほむら「え、ま、まどか……///」
抱きつかれて少し体勢を崩し、ほむらが下駄を踏む足に力を入れる。と、
ブチッ
ほむら「きゃっ」ズテッ
まどか「えっ? え、ごめん! 大丈夫!? ほむらちゃん!」アタフタ
ほむら「ええ、何とか。……下駄の鼻緒が切れてしまったみたいね」
マミ「怪我は無い?」
ほむら「大丈夫よ。ちょっとお尻を付いただけですんだわ」
マミ「肩を貸すから、少し二人三脚気味に帰りましょう?」
ほむら「ありがとう、助かるわ。……それにしても、不吉ね」
マミ「鹿目さん、何回も挑戦しすぎよ……」
まどか「だって二人とも成功してたんだもん! わたしもやりたかったー……」
ほむら「そんなに全弾命中に拘らなくても……。ほら、そこでフレッシュジュースでも飲みましょう? 機嫌治して、ね?」
まどか「ウェヒヒヒ……ほむらちゃん大好きっ!」ギュウッ
ほむら「え、ま、まどか……///」
抱きつかれて少し体勢を崩し、ほむらが下駄を踏む足に力を入れる。と、
ブチッ
ほむら「きゃっ」ズテッ
まどか「えっ? え、ごめん! 大丈夫!? ほむらちゃん!」アタフタ
ほむら「ええ、何とか。……下駄の鼻緒が切れてしまったみたいね」
マミ「怪我は無い?」
ほむら「大丈夫よ。ちょっとお尻を付いただけですんだわ」
マミ「肩を貸すから、少し二人三脚気味に帰りましょう?」
ほむら「ありがとう、助かるわ。……それにしても、不吉ね」
――ほむホーム――
ガラガラガッシャーン!
杏子「ああっ! くっそー、負けたっ」
さやか「ははは、さやかちゃんに勝とうなんて10年は早かったわね!」
杏子「ちっくしょう、ジェンガはダメだ、あたしが勝てそうなのは……」ゴソゴソ
さやか「何回ゲーム交換してんのよ、負け続きだし……」
さやか「……それにしても、ほむらの家も随分おもちゃ増えたよねー。遊びに事欠かない」
杏子「持ち込んでる本人が何言ってんだ。ほむらも仕舞う場所に困ってたぞ」
さやか「まあそうなんだけどさ」
さやか「……転校生、って呼んでたときのこと……何か思い出して」
杏子「転校生? ……ああー、ワルプルギスの夜の一ヶ月前に転校してきたんだっけ、ほむらの奴」
さやか「うん。最初は、綺麗な顔して無表情で、何かいけ好かないヤツだな―とか思ってた」
杏子「……それ今でもあんまり変わってないだろ?」
さやか「まあね」
ガラガラガッシャーン!
杏子「ああっ! くっそー、負けたっ」
さやか「ははは、さやかちゃんに勝とうなんて10年は早かったわね!」
杏子「ちっくしょう、ジェンガはダメだ、あたしが勝てそうなのは……」ゴソゴソ
さやか「何回ゲーム交換してんのよ、負け続きだし……」
さやか「……それにしても、ほむらの家も随分おもちゃ増えたよねー。遊びに事欠かない」
杏子「持ち込んでる本人が何言ってんだ。ほむらも仕舞う場所に困ってたぞ」
さやか「まあそうなんだけどさ」
さやか「……転校生、って呼んでたときのこと……何か思い出して」
杏子「転校生? ……ああー、ワルプルギスの夜の一ヶ月前に転校してきたんだっけ、ほむらの奴」
さやか「うん。最初は、綺麗な顔して無表情で、何かいけ好かないヤツだな―とか思ってた」
杏子「……それ今でもあんまり変わってないだろ?」
さやか「まあね」
さやか「でもさ、ほむらは意外と面倒見が良くて、優しくて、ただ不器用な可愛いヤツって……中身はそんなかんじじゃない?」
杏子「んー、まぁそうかもな。結局憎たらしートコ残るけど」
さやか「魔法少女の世界に巻き込まれていくうちに、なんだかそれが分かってきて……」
さやか「それで、誘われて初めてこの部屋に来たときに、すごく寂しい部屋だって思ったんだよね」
杏子「………」
さやか「何て言うか、生活のための最低限の物を置いただけで、他は一切排除しちゃいました!
みたいな殺風景さがあって……痛々しかったのよ」
杏子「そうかもな……」
さやか「それをちょっと変えたかったのかな。いろいろと持ち込みはじめたのはさ……」
杏子 (………)
杏子「……そ、そういう所があるさやかが、あたしは……好きだよ。真っ直ぐな優しさでさ」
さやか「……! へへ、素直な杏子ちゃんも可愛いわねっ!」グリグリ
杏子「ちょ……茶化すなよ、真面目な話してんだろーが……///」
さやか「……ありがとっ」ニカッ
杏子「………」
杏子「んー、まぁそうかもな。結局憎たらしートコ残るけど」
さやか「魔法少女の世界に巻き込まれていくうちに、なんだかそれが分かってきて……」
さやか「それで、誘われて初めてこの部屋に来たときに、すごく寂しい部屋だって思ったんだよね」
杏子「………」
さやか「何て言うか、生活のための最低限の物を置いただけで、他は一切排除しちゃいました!
みたいな殺風景さがあって……痛々しかったのよ」
杏子「そうかもな……」
さやか「それをちょっと変えたかったのかな。いろいろと持ち込みはじめたのはさ……」
杏子 (………)
杏子「……そ、そういう所があるさやかが、あたしは……好きだよ。真っ直ぐな優しさでさ」
さやか「……! へへ、素直な杏子ちゃんも可愛いわねっ!」グリグリ
杏子「ちょ……茶化すなよ、真面目な話してんだろーが……///」
さやか「……ありがとっ」ニカッ
杏子「………」
杏子「……っ! おっと、こいつは……」
さやか「どした?」
杏子「使い魔……いや、これは魔女の反応だよ。マミの留守中にホントに出たな」
さやか「え、マジで……!?」
杏子「さーて、ようやくあたしが活躍する場面ってわけだ。ちょっくら行ってくるよ」ポキポキ
さやか「あ、その……」ソワソワ
杏子「ん?」
さやか「あたしも行くよっ! 心配だよ」
杏子「何言ってんだ、さやかは魔法少女じゃないじゃんか。危ないぞ」
さやか「そうだけど……」
杏子「大丈夫だって、あたしだってそれなりに魔女退治のベテランなんだ」
さやか「でも……」
杏子「いーからまかせて待っててくれよ。……さやかが待っててくれたら、その、ちゃんと帰ってこられるから」ポン
さやか「………うん、分かった。……気をつけてね?」
杏子「おう、じゃなっ」 ギィー パタン…
さやか「どした?」
杏子「使い魔……いや、これは魔女の反応だよ。マミの留守中にホントに出たな」
さやか「え、マジで……!?」
杏子「さーて、ようやくあたしが活躍する場面ってわけだ。ちょっくら行ってくるよ」ポキポキ
さやか「あ、その……」ソワソワ
杏子「ん?」
さやか「あたしも行くよっ! 心配だよ」
杏子「何言ってんだ、さやかは魔法少女じゃないじゃんか。危ないぞ」
さやか「そうだけど……」
杏子「大丈夫だって、あたしだってそれなりに魔女退治のベテランなんだ」
さやか「でも……」
杏子「いーからまかせて待っててくれよ。……さやかが待っててくれたら、その、ちゃんと帰ってこられるから」ポン
さやか「………うん、分かった。……気をつけてね?」
杏子「おう、じゃなっ」 ギィー パタン…
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