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元スレまどか「えっ?マミさん連休の予定無いんですか?」
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そのまま10分ほど歩いて、細い道を突き当たると、目的の旅館に到着した。
ほむら「ここね……ついたわ」
まどか「わぁ、立派なところだね」
和風の木造建築に、松の木が風格を添えている。
ガーッ
自動ドアをくぐると、内装も手入れが行き届いていることが分かる。
「いらっしゃいませ」
ほむら「あ、えっと、予約していた暁美と申しますが…」
「はい、ようこそお越し下さいました。こちらでお手続きの方を…」
そう言われ、やけに沢山の下駄が並んだ玄関で履き物を替えて、奥に向かう。
「お連れ様はこちらで少々お待ちください」
まどか「あ、はいっ」
マミとまどかは日当たりの良いテラスの椅子に案内された。
和風らしさを失わないまま、明るく洒落た作りになっている。
マミ (静かね……落ち着いた感じ……)
ほむら「ここね……ついたわ」
まどか「わぁ、立派なところだね」
和風の木造建築に、松の木が風格を添えている。
ガーッ
自動ドアをくぐると、内装も手入れが行き届いていることが分かる。
「いらっしゃいませ」
ほむら「あ、えっと、予約していた暁美と申しますが…」
「はい、ようこそお越し下さいました。こちらでお手続きの方を…」
そう言われ、やけに沢山の下駄が並んだ玄関で履き物を替えて、奥に向かう。
「お連れ様はこちらで少々お待ちください」
まどか「あ、はいっ」
マミとまどかは日当たりの良いテラスの椅子に案内された。
和風らしさを失わないまま、明るく洒落た作りになっている。
マミ (静かね……落ち着いた感じ……)
マミ「ふぅ……」コクッ
出されたお茶を一口頂く。暖かい。
まどか「ティヒヒ…なんだか緊張しちゃいますね」
マミ「そうね、学生だけ3人は、ちょっとだけ場違いかも……」
まどか「ほむらちゃん、気合い入れて選んでたからなあ」
マミ「そうなの?」
まどか「パンフレットとかインターネットとか、ずーっとにらめっこしてましたよ。
マミさんのためだからって」
マミ「……ほんと、そういうそぶりを見せないわよね、あの子」
まどか「根はすごく頑張りやさんで、恥ずかしがりやさんなんですよね、ほむらちゃん」
マミ「ふふ……ツンデレはやっぱり、私より暁美さんのほうが似合うわね」
まどか「やっぱりそうですよね!」
そんな、居ない人の話をしているうちに、チェックインを済ませたほむらがやってきた。
ほむら「お待たせ、ちょっと荷物置いてこっち来てもらえるかしら」
出されたお茶を一口頂く。暖かい。
まどか「ティヒヒ…なんだか緊張しちゃいますね」
マミ「そうね、学生だけ3人は、ちょっとだけ場違いかも……」
まどか「ほむらちゃん、気合い入れて選んでたからなあ」
マミ「そうなの?」
まどか「パンフレットとかインターネットとか、ずーっとにらめっこしてましたよ。
マミさんのためだからって」
マミ「……ほんと、そういうそぶりを見せないわよね、あの子」
まどか「根はすごく頑張りやさんで、恥ずかしがりやさんなんですよね、ほむらちゃん」
マミ「ふふ……ツンデレはやっぱり、私より暁美さんのほうが似合うわね」
まどか「やっぱりそうですよね!」
そんな、居ない人の話をしているうちに、チェックインを済ませたほむらがやってきた。
ほむら「お待たせ、ちょっと荷物置いてこっち来てもらえるかしら」
マミ「どうしたの?」
ほむら「これよ、浴衣」
促されて見た机の上を見ると、
赤、青、黄、紫……様々な柄の色浴衣が並んでいた。
まどか「うわあっ、すごい!」
マミ「綺麗ねー……」
「こちらからどうぞ、お一人一つお好きなものをお選びください」
マミ「え、いいの?」
ほむら「貸して貰えるのよ」
まどか「えへへ、どれにしよう……」
マミ「これだけあると、ちょっと悩むわ……」
ほむら「これよ、浴衣」
促されて見た机の上を見ると、
赤、青、黄、紫……様々な柄の色浴衣が並んでいた。
まどか「うわあっ、すごい!」
マミ「綺麗ねー……」
「こちらからどうぞ、お一人一つお好きなものをお選びください」
マミ「え、いいの?」
ほむら「貸して貰えるのよ」
まどか「えへへ、どれにしよう……」
マミ「これだけあると、ちょっと悩むわ……」
マミ「やっぱり黄色かな……」
ほむら「それはちょっと地味にならないかしら。……この赤いのは?」
えんじに近い深い赤に、薄い紫で花柄が入っている。
マミ「それはそれで派手すぎない?」
まどか「そんなことないですよ! マミさんの髪にも似合いそう」
ほむら「いいじゃない、せっかくなら少しぐらい派手でも」
マミ「じゃ、じゃあ……これにしようかな……?」
まどか「ほむらちゃんにはどれがいいかな?」
ほむら「え……?」
ほむら (………自分が着ること、すっかり考えてなかったわ……。地味な色で良いのだけれど)
まどか「この黒いの格好良さそう! あ、でも、もうちょっとかわいいほうがいいかな」
ほむら「え、えっと……」
マミ「そうねぇ、ならこの紫色のなんかは……」
ほむら「その……」
ほむら「それはちょっと地味にならないかしら。……この赤いのは?」
えんじに近い深い赤に、薄い紫で花柄が入っている。
マミ「それはそれで派手すぎない?」
まどか「そんなことないですよ! マミさんの髪にも似合いそう」
ほむら「いいじゃない、せっかくなら少しぐらい派手でも」
マミ「じゃ、じゃあ……これにしようかな……?」
まどか「ほむらちゃんにはどれがいいかな?」
ほむら「え……?」
ほむら (………自分が着ること、すっかり考えてなかったわ……。地味な色で良いのだけれど)
まどか「この黒いの格好良さそう! あ、でも、もうちょっとかわいいほうがいいかな」
ほむら「え、えっと……」
マミ「そうねぇ、ならこの紫色のなんかは……」
ほむら「その……」
マミさんぼっちネタは、ひとりぼっちで泣いてばかり発言やカップリング等々
からの飛躍で友達がいない設定が捏造されたって感じだね
二次設定として楽しめば何も問題はない。
からの飛躍で友達がいない設定が捏造されたって感じだね
二次設定として楽しめば何も問題はない。
この前草津だけど老舗の温泉旅館行ってきたが
何もかも格が違った
ほむほむ随分張り込んだな
何もかも格が違った
ほむほむ随分張り込んだな
まどか「うーん、これなんてどうかな」
紫がかった深い群青色に、百合の花が咲いている。
マミ「いいわね」
ほむら「そういうのは……私には合わない……と思う……」
マミ「え? そんなことないわよ? どうしたの、急にしおらしくなって」
まどか「うん、これほむらちゃんによく似合うと思う!」
ほむら「ん……。まどかが、そう言うなら………これにするわ」
マミ「鹿目さんは? 桃色の可愛らしいの、合うと思うのだけれど」
まどか (ピンク色は大好きだけど……ううん)
まどか「二人とも、なんだか大人っぽいんだもん、ピンク色は……」
マミ「ふふ、じゃあ……この水色のは? 明るくて鹿目さんによく合うと思うわ」
鮮やかな水色に、パステルカラーで細かく柄が入っている。
ほむら「うん……とても良いと思う」
まどか「似合うかな?」
マミ「ばっちりよ」
紫がかった深い群青色に、百合の花が咲いている。
マミ「いいわね」
ほむら「そういうのは……私には合わない……と思う……」
マミ「え? そんなことないわよ? どうしたの、急にしおらしくなって」
まどか「うん、これほむらちゃんによく似合うと思う!」
ほむら「ん……。まどかが、そう言うなら………これにするわ」
マミ「鹿目さんは? 桃色の可愛らしいの、合うと思うのだけれど」
まどか (ピンク色は大好きだけど……ううん)
まどか「二人とも、なんだか大人っぽいんだもん、ピンク色は……」
マミ「ふふ、じゃあ……この水色のは? 明るくて鹿目さんによく合うと思うわ」
鮮やかな水色に、パステルカラーで細かく柄が入っている。
ほむら「うん……とても良いと思う」
まどか「似合うかな?」
マミ「ばっちりよ」
マミ「あ、でもこれ……どうやって着るのかしら? 私着たことないわよ」
まどか「そういえば……」
「それでしたらご安心ください、着付けのお手伝いもさせていただきますので」
マミ「あら、本当ですか? ありがとうございます」
「お決まりでしたら、お部屋の方にご案内させて頂きます。どうぞこちらへ…」
まどか「は、はい!」
マミ (荷物持ってこないと……) トトト…
まどか「そういえば……」
「それでしたらご安心ください、着付けのお手伝いもさせていただきますので」
マミ「あら、本当ですか? ありがとうございます」
「お決まりでしたら、お部屋の方にご案内させて頂きます。どうぞこちらへ…」
まどか「は、はい!」
マミ (荷物持ってこないと……) トトト…
ギシ…ギシ…
ゆっくりと先導する仲居さんに付いて、よく磨かれた木造りの階段を上っていく。
ザザー
「こちらが本日ご宿泊頂くお部屋でございます」
マミ「あら、思ったより広いわね」
まどか「畳だー! ティヒヒ」
ほむら「へぇ……。写真で見てたより綺麗かも」
割と新しい畳張りの和室に、木製のテーブルと座椅子、奥にはテレビ。
広々とした窓からは、先ほど辿ってきた川がよく見える。
「よろしければ、今から浴衣に着替えてお出かけになりますか?」
まどか「えっと……どうする?」
マミ「うん、せっかくなら、早速お湯に入りにいきたいかも……。昨日、入ってないし」
ほむら「玄関からベッドまで真っ直ぐ沈んでいたものね」
マミ「……観察してなくてよろしい。それじゃ、すみませんが……着方を教えて頂けますか?」
「畏まりました」
ゆっくりと先導する仲居さんに付いて、よく磨かれた木造りの階段を上っていく。
ザザー
「こちらが本日ご宿泊頂くお部屋でございます」
マミ「あら、思ったより広いわね」
まどか「畳だー! ティヒヒ」
ほむら「へぇ……。写真で見てたより綺麗かも」
割と新しい畳張りの和室に、木製のテーブルと座椅子、奥にはテレビ。
広々とした窓からは、先ほど辿ってきた川がよく見える。
「よろしければ、今から浴衣に着替えてお出かけになりますか?」
まどか「えっと……どうする?」
マミ「うん、せっかくなら、早速お湯に入りにいきたいかも……。昨日、入ってないし」
ほむら「玄関からベッドまで真っ直ぐ沈んでいたものね」
マミ「……観察してなくてよろしい。それじゃ、すみませんが……着方を教えて頂けますか?」
「畏まりました」
拙い手つきながらも、丁寧に教えて貰い、なんとか三人が艶やかな浴衣の装いを完成する。
まどか「うーん、思ってたより難しくないけど、帯がちょっと不安……かな?」
マミ「お風呂から上がった後、ちゃんと着直せるかしら……?」
「どうしてもお困りの時は、各浴場の者に言って頂ければお手伝いも致しますので…」
マミ「それなら何とかなりそうね」
「歩いていて着崩れたときも、『ゆかたご意見番』の看板がある店にお尋ね頂ければご案内させて頂きます…」
まどか「へぇ、そんなのまであるんだ……すごいね」
「ご夕食の時刻はどうなさいますか。6時から8時までの間でお選び頂けますが」
マミ「そうね……。今からお風呂に行ったら……7時ぐらい?」
「畏まりました。夜7時に、こちらのお部屋までご用意させて頂きます」
「それから外湯巡りにお出かけの際は、お部屋備え付けのバスタオルをご利用下さい」
「それでは、どうぞごゆっくりとお楽しみ下さい」ペコリ
マミ「ええ。ありがとうございました」
ザザー
まどか「……? ほむらちゃん?」
まどか「うーん、思ってたより難しくないけど、帯がちょっと不安……かな?」
マミ「お風呂から上がった後、ちゃんと着直せるかしら……?」
「どうしてもお困りの時は、各浴場の者に言って頂ければお手伝いも致しますので…」
マミ「それなら何とかなりそうね」
「歩いていて着崩れたときも、『ゆかたご意見番』の看板がある店にお尋ね頂ければご案内させて頂きます…」
まどか「へぇ、そんなのまであるんだ……すごいね」
「ご夕食の時刻はどうなさいますか。6時から8時までの間でお選び頂けますが」
マミ「そうね……。今からお風呂に行ったら……7時ぐらい?」
「畏まりました。夜7時に、こちらのお部屋までご用意させて頂きます」
「それから外湯巡りにお出かけの際は、お部屋備え付けのバスタオルをご利用下さい」
「それでは、どうぞごゆっくりとお楽しみ下さい」ペコリ
マミ「ええ。ありがとうございました」
ザザー
まどか「……? ほむらちゃん?」
マミ「暁美さん? どうかした?」
先ほどから沈黙したままのほむらは、自分の浴衣姿をじっと見つめていた。
ほむら「あ! ……いえ、その……。変、じゃない……かしら」
マミ「何言ってるのよ。一番似合ってるくらいじゃない?」
まどか「すごく綺麗だよ! ほむらちゃん!」
ほむら「そ、そう……かな……? まどかほどじゃないとは思うけれど……」
マミ「浴衣って、黒い髪が一番映えるんじゃないかしら。うらやましい位よ」
ほむら「そう………あ、ありがとう……///」ヒラヒラ
マミ「私も……どうかな」
そう言いながら、袖を広げてくるくると廻ってみせるマミ。
まどか「マミさんも似合ってますよ!」
マミ「えへへ、浴衣って、着てるだけでなんだか楽しくなるわね」フリフリ
まどか「あ、そうだ。みんなで写真撮りましょうよ」
マミ「いいわね!」
先ほどから沈黙したままのほむらは、自分の浴衣姿をじっと見つめていた。
ほむら「あ! ……いえ、その……。変、じゃない……かしら」
マミ「何言ってるのよ。一番似合ってるくらいじゃない?」
まどか「すごく綺麗だよ! ほむらちゃん!」
ほむら「そ、そう……かな……? まどかほどじゃないとは思うけれど……」
マミ「浴衣って、黒い髪が一番映えるんじゃないかしら。うらやましい位よ」
ほむら「そう………あ、ありがとう……///」ヒラヒラ
マミ「私も……どうかな」
そう言いながら、袖を広げてくるくると廻ってみせるマミ。
まどか「マミさんも似合ってますよ!」
マミ「えへへ、浴衣って、着てるだけでなんだか楽しくなるわね」フリフリ
まどか「あ、そうだ。みんなで写真撮りましょうよ」
マミ「いいわね!」
まどかは脱いだ服から携帯電話を取りだし、なにやらテーブルに置いて操作をする。
マミ「どうしたの?」
まどか「タイマーが付いてるんで、ちょっと設定を……できたっ」
まどか「マミさん、ほむらちゃんの隣に寄って下さい!」トタタ
マミ「オッケー」トトト
ほむら「あっえっ…?」
まどか「ほら、ほむらちゃん向こうむいて」
相変わらずもじもじとしているほむらを真ん中に、マミとまどかが二人で挟み込む。
ピローン
まどか「撮れたかな? ……あ、うまく入ってるー」
マミ「見せて見せて。……うん、いいじゃない。あとで頂戴?」
まどか「はい、もちろん! そだ、さやかちゃんにも送っておこうっと……」ピポポ
マミ「どうしたの?」
まどか「タイマーが付いてるんで、ちょっと設定を……できたっ」
まどか「マミさん、ほむらちゃんの隣に寄って下さい!」トタタ
マミ「オッケー」トトト
ほむら「あっえっ…?」
まどか「ほら、ほむらちゃん向こうむいて」
相変わらずもじもじとしているほむらを真ん中に、マミとまどかが二人で挟み込む。
ピローン
まどか「撮れたかな? ……あ、うまく入ってるー」
マミ「見せて見せて。……うん、いいじゃない。あとで頂戴?」
まどか「はい、もちろん! そだ、さやかちゃんにも送っておこうっと……」ピポポ
ほむら「……え。い、今のさやかに送るの?」
まどか「うん、ついたよーって連絡してないし」ポポ
ほむら「まどか、その! ……ちょっとそれは!」
まどか「え? ……もう送っちゃったよ」パタン
ほむら「そんな、何か……からかわれそうじゃない……」
マミ「そんなこと無いわよ」
まどか「そうだよー」
ほむら「あう……」
マミ「じゃ、早速外に出ましょうか?」
まどか「そうですね、みんなで行きましょう! お風呂!」
マミ「ふふふ……」
まどか「あ、タオルも持って行かなきゃ……」
一緒に貸して貰った巾着に財布を入れ、タオルの袋と共にゆらゆらとぶら下げながら部屋を出た。
まどか「うん、ついたよーって連絡してないし」ポポ
ほむら「まどか、その! ……ちょっとそれは!」
まどか「え? ……もう送っちゃったよ」パタン
ほむら「そんな、何か……からかわれそうじゃない……」
マミ「そんなこと無いわよ」
まどか「そうだよー」
ほむら「あう……」
マミ「じゃ、早速外に出ましょうか?」
まどか「そうですね、みんなで行きましょう! お風呂!」
マミ「ふふふ……」
まどか「あ、タオルも持って行かなきゃ……」
一緒に貸して貰った巾着に財布を入れ、タオルの袋と共にゆらゆらとぶら下げながら部屋を出た。
「お出かけでしたら、こちらの案内をどうぞ」
玄関に降りると、先ほどとは違う人が一枚のリーフレットを差し出してきた。
マミ「これは……地図?」
まどか「あ、お風呂の場所とか載ってますね!」
マミ「へぇ……。えっと……7カ所あるのね」
「ご入浴の際は、こちらの入浴券をご利用下さい」
マミ「入浴券? これを渡せば入れるって事かしら」
「はい、ご宿泊のお客様方は無料でご利用頂けるようになっております」
マミ「ふふ、サービスいいじゃない」
まどか「どこが良いかな?」
ほむら「……『一の湯』でいいんじゃないかしら? どうせ他の浴場も回れるだろうし、数字の1からで」
マミ「そうね。開運・招福って書いてあるし……うん、最初に入るには良さそう」
まどか「えーと……来るときに渡った橋のあたりだね? 行こう行こう!」
玄関に降りると、先ほどとは違う人が一枚のリーフレットを差し出してきた。
マミ「これは……地図?」
まどか「あ、お風呂の場所とか載ってますね!」
マミ「へぇ……。えっと……7カ所あるのね」
「ご入浴の際は、こちらの入浴券をご利用下さい」
マミ「入浴券? これを渡せば入れるって事かしら」
「はい、ご宿泊のお客様方は無料でご利用頂けるようになっております」
マミ「ふふ、サービスいいじゃない」
まどか「どこが良いかな?」
ほむら「……『一の湯』でいいんじゃないかしら? どうせ他の浴場も回れるだろうし、数字の1からで」
マミ「そうね。開運・招福って書いてあるし……うん、最初に入るには良さそう」
まどか「えーと……来るときに渡った橋のあたりだね? 行こう行こう!」
カラン… コロン…
旅館の下駄を慣らしながら、三人が並んで歩いていく。
日はすっかり暮れていたが、街灯とお店の光でまだ明るく、多くの客で賑わっていた。
まどか「あっ、甘い匂い……。わらび餅パフェ? ねぇねぇ美味しそうだよほむらちゃん」クイクイ
ほむら「駄目よまどか、この後夕飯なんだから」
まどか「えへへ、分かってるよー♪」
マミ「お土産やさんもわりとあるわよね。ちょっと気になるな……」
ほむら「そうね……。明日は一日ゆっくりできるから、見てみましょう」
マミ「ええ」
カラン… コロン…
ほむら「あ……あそこね」
正面に、黄色の壁をした左右対称の建物が明るく灯っている。
中央の入り口に、『一の湯』と書かれたのれんが見えた。
旅館の下駄を慣らしながら、三人が並んで歩いていく。
日はすっかり暮れていたが、街灯とお店の光でまだ明るく、多くの客で賑わっていた。
まどか「あっ、甘い匂い……。わらび餅パフェ? ねぇねぇ美味しそうだよほむらちゃん」クイクイ
ほむら「駄目よまどか、この後夕飯なんだから」
まどか「えへへ、分かってるよー♪」
マミ「お土産やさんもわりとあるわよね。ちょっと気になるな……」
ほむら「そうね……。明日は一日ゆっくりできるから、見てみましょう」
マミ「ええ」
カラン… コロン…
ほむら「あ……あそこね」
正面に、黄色の壁をした左右対称の建物が明るく灯っている。
中央の入り口に、『一の湯』と書かれたのれんが見えた。
まどか「あれは何だろ?」
一の湯の向かい、橋の横にある屋根に人が集まっている。
マミ「……何か飲んでるわね?」
ほむら「温泉じゃないかしら? 何カ所か飲湯所があるって読んだわ」
マミ「へぇ、飲んでみましょうか」
まどか「おいしいのかな……」
置いてある湯飲みに少し注ぎ、熱いお湯を一口飲む。
ゴクッ
まどか「ん、これは」
ほむら「しょっぱい……」
マミ「不味くはないけど……ちょっと塩辛いわね……。健康に悪そう」
ほむら「でも、たしか……胃腸に良いらしいわよ? ほら、書いてある」
マミ「え、そうなの?」
マミ (それはつまり、お通じにも良いってことよね?)
マミ (……もう一杯だけ……貰っておこうっと……) ゴクッ
一の湯の向かい、橋の横にある屋根に人が集まっている。
マミ「……何か飲んでるわね?」
ほむら「温泉じゃないかしら? 何カ所か飲湯所があるって読んだわ」
マミ「へぇ、飲んでみましょうか」
まどか「おいしいのかな……」
置いてある湯飲みに少し注ぎ、熱いお湯を一口飲む。
ゴクッ
まどか「ん、これは」
ほむら「しょっぱい……」
マミ「不味くはないけど……ちょっと塩辛いわね……。健康に悪そう」
ほむら「でも、たしか……胃腸に良いらしいわよ? ほら、書いてある」
マミ「え、そうなの?」
マミ (それはつまり、お通じにも良いってことよね?)
マミ (……もう一杯だけ……貰っておこうっと……) ゴクッ
湯飲みもそこそこに、浴場ののれんをくぐる。
中に入ると外からの見掛け以上に明るく、広々とした内装だった。
まどか「お風呂~♪ お風呂~♪」
マミ「二階もあるのね?」
ほむら「休憩所か何かじゃないかしら」
女湯のほうの脱衣所に入ると、数人の先客がいた。
さすがに……自分たちと同じような学生は見あたらないが。
スルスル…
帯を外し、浴衣を脱ぎ、生まれたままの姿になる。
マミ (……指輪、変色したりしないかしら?)
マミ (ま、仕方ないし……。素材も多分謎の宇宙合金だから大丈夫でしょう)
中に入ると外からの見掛け以上に明るく、広々とした内装だった。
まどか「お風呂~♪ お風呂~♪」
マミ「二階もあるのね?」
ほむら「休憩所か何かじゃないかしら」
女湯のほうの脱衣所に入ると、数人の先客がいた。
さすがに……自分たちと同じような学生は見あたらないが。
スルスル…
帯を外し、浴衣を脱ぎ、生まれたままの姿になる。
マミ (……指輪、変色したりしないかしら?)
マミ (ま、仕方ないし……。素材も多分謎の宇宙合金だから大丈夫でしょう)
まどか「………」ジーッ
マミ「……? どうしたの、鹿目さん?」
モミッ
マミ「え、鹿目さんっ!?」
まどか「マミさん、高校生になってますます大きくなってますよね……」モミモミ
マミ「ちょっ、好きでこんなんなったわけじゃないわよ」
まどか「ウェヒヒヒ……このさわり心地、とっても安心感があるなって」サワサワ
マミ「こ、こら、やめなさいって」グイッ
ほむら「………」
マミ「! ちょっとほら、鹿目さん、暁美さんが泣きそうな顔してるわよ」ボソボソ
まどか「えっ……あ、ホントだ……」ボソボソ
まどか「ほ、ほむらちゃん? お風呂、入ろっか?」
ほむら「……ええ」
ほむら (………気にしてないわ。気にしてない)
マミ「……? どうしたの、鹿目さん?」
モミッ
マミ「え、鹿目さんっ!?」
まどか「マミさん、高校生になってますます大きくなってますよね……」モミモミ
マミ「ちょっ、好きでこんなんなったわけじゃないわよ」
まどか「ウェヒヒヒ……このさわり心地、とっても安心感があるなって」サワサワ
マミ「こ、こら、やめなさいって」グイッ
ほむら「………」
マミ「! ちょっとほら、鹿目さん、暁美さんが泣きそうな顔してるわよ」ボソボソ
まどか「えっ……あ、ホントだ……」ボソボソ
まどか「ほ、ほむらちゃん? お風呂、入ろっか?」
ほむら「……ええ」
ほむら (………気にしてないわ。気にしてない)
まどか「えっwwwwマミさん連休の予定無いんですかwwwwww」
まどか「うわー、やっぱり広いねー!」
少し深めの浴槽が、ざばざばと溢れるお湯を湛えている。
室内に満ちる蒸気に混じって、硫黄の匂いが肺に入ってくる。
マミ「ちゃんと身体流してからじゃないと駄目よ?」
まどか「はーい」
備え付けのシャワーの前に座り、まずは丁寧に身体の汗を流していく。
マミ (ふー、すっきりする……)
マミ (……それじゃ、湯船に入ろっかな)
チャパッ…
足からゆっくりと入っていく。最初は、お湯はすこし熱すぎるくらいに思う。
そのまま肩まで漬かると、じんわりと身体の芯まで温められる。
少しすると慣れてきて、それがとても心地よい熱さであると感じてきた。
マミ (はぁ………。癒される………)
マミ (なんだか全身から嫌な事がみんな抜けてくみたい………ふふふ)
少し深めの浴槽が、ざばざばと溢れるお湯を湛えている。
室内に満ちる蒸気に混じって、硫黄の匂いが肺に入ってくる。
マミ「ちゃんと身体流してからじゃないと駄目よ?」
まどか「はーい」
備え付けのシャワーの前に座り、まずは丁寧に身体の汗を流していく。
マミ (ふー、すっきりする……)
マミ (……それじゃ、湯船に入ろっかな)
チャパッ…
足からゆっくりと入っていく。最初は、お湯はすこし熱すぎるくらいに思う。
そのまま肩まで漬かると、じんわりと身体の芯まで温められる。
少しすると慣れてきて、それがとても心地よい熱さであると感じてきた。
マミ (はぁ………。癒される………)
マミ (なんだか全身から嫌な事がみんな抜けてくみたい………ふふふ)
まどか「マミさん、外のお風呂面白いですよ!」
マミ「え? どんなのかしら……」ザパッ
急に来たまどかに手を引かれ、扉の外に出てみる。
そこは、岩盤の深い窪みを利用して作られた露天風呂になっていた。
マミ「へぇ……洞窟? みたいな感じね」ヒタヒタ
ほむら「あ、マミ……。一応、ここの目玉の洞窟風呂よ。結構面白いでしょう」
マミ「ええ」
窪みの奥に背を預けて見上げる空は、確かにそれなりの不思議な世界を感じる。
マミ「でも、もうちょっと本格的に洞窟だったら良かったな」
ほむら「……ホントに洞窟の中に入れるお風呂も、城崎じゃないけど……たしかあったはずよ。またそのうち行きましょう?」
マミ「そうなの? ……うん、それもまた楽しみね」
マミ (まるでRPGの洞窟みたいなんだろうな……)
マミ (戦いで傷ついた黒魔道士マミは、洞窟内で偶然見つけた泉で束の間の癒しを得るのであった……と)
マミ (ふふふ)
まどか (マミさんさっきから変にニヤニヤしてる……)
マミ「え? どんなのかしら……」ザパッ
急に来たまどかに手を引かれ、扉の外に出てみる。
そこは、岩盤の深い窪みを利用して作られた露天風呂になっていた。
マミ「へぇ……洞窟? みたいな感じね」ヒタヒタ
ほむら「あ、マミ……。一応、ここの目玉の洞窟風呂よ。結構面白いでしょう」
マミ「ええ」
窪みの奥に背を預けて見上げる空は、確かにそれなりの不思議な世界を感じる。
マミ「でも、もうちょっと本格的に洞窟だったら良かったな」
ほむら「……ホントに洞窟の中に入れるお風呂も、城崎じゃないけど……たしかあったはずよ。またそのうち行きましょう?」
マミ「そうなの? ……うん、それもまた楽しみね」
マミ (まるでRPGの洞窟みたいなんだろうな……)
マミ (戦いで傷ついた黒魔道士マミは、洞窟内で偶然見つけた泉で束の間の癒しを得るのであった……と)
マミ (ふふふ)
まどか (マミさんさっきから変にニヤニヤしてる……)
マミ「そういえば……」
ほむら「どうしたの?」
マミ「……こういう場所には、魔女って居ないのかしら」
まどか「あっ、マミさんそれは忘れないと駄目ですよ!」
マミ「う、そうでした……。ごめんなさい、でもちょっと気になって」
ほむら「……みんな、幸せそうな顔してるから。魔女もキスしづらいんじゃない?」
マミ「ふふ、なるほどね。そうかもしれない」
ほむら「……思春期の少女も……少なそうだし、ね」
マミ「………そうね」
まどか「………」
マミ「そろそろ、出ましょうか。結構いい時間じゃない?」
ほむら「そうね、あんまりゆっくりしてると遅れちゃうわ」
まどか「うん、お腹もすいてきちゃった」
ザパッ…
ほむら「どうしたの?」
マミ「……こういう場所には、魔女って居ないのかしら」
まどか「あっ、マミさんそれは忘れないと駄目ですよ!」
マミ「う、そうでした……。ごめんなさい、でもちょっと気になって」
ほむら「……みんな、幸せそうな顔してるから。魔女もキスしづらいんじゃない?」
マミ「ふふ、なるほどね。そうかもしれない」
ほむら「……思春期の少女も……少なそうだし、ね」
マミ「………そうね」
まどか「………」
マミ「そろそろ、出ましょうか。結構いい時間じゃない?」
ほむら「そうね、あんまりゆっくりしてると遅れちゃうわ」
まどか「うん、お腹もすいてきちゃった」
ザパッ…
――混雑したレストラン――
ザワザワ… ガヤガヤ…
杏子「やっぱイカ墨スパゲティは美味いな」モグモグ
さやか「色がアレだけどねー。味はいいよね」
杏子「このピザのアンチョビも…塩が効いてて相変わらずうめぇ」モグモグ
さやか「それにしてもあんた、奢りだからって食べ過ぎ」
二人のテーブルには、ぱっと見4人でも多いであろう量の空き皿が敷き詰められていた。
杏子「ん? なんださやか、今更あたしにゲーセンで勝負を挑んだことを後悔してんのか?」ニヤニヤ
さやか「そういうわけじゃないけどさー。……なんでそんだけ食べて太らないのよ。うらやましいヤツ」
杏子「さーなぁ。……魔法少女だからかな?」モグムグ
さやか「え、あんた魔法で体型維持してたの!?」ガタッ
杏子「いや? 別に何もしてねーけど」
さやか「………ちょっと期待しちゃったじゃん、もう」
杏子「いつも思うけど、これどの辺がミラノ風なんだろうな。美味いからいいけど」ガツガツ
さやか (ううー、うまそうに食いやがってっ! このっ!)
ザワザワ… ガヤガヤ…
杏子「やっぱイカ墨スパゲティは美味いな」モグモグ
さやか「色がアレだけどねー。味はいいよね」
杏子「このピザのアンチョビも…塩が効いてて相変わらずうめぇ」モグモグ
さやか「それにしてもあんた、奢りだからって食べ過ぎ」
二人のテーブルには、ぱっと見4人でも多いであろう量の空き皿が敷き詰められていた。
杏子「ん? なんださやか、今更あたしにゲーセンで勝負を挑んだことを後悔してんのか?」ニヤニヤ
さやか「そういうわけじゃないけどさー。……なんでそんだけ食べて太らないのよ。うらやましいヤツ」
杏子「さーなぁ。……魔法少女だからかな?」モグムグ
さやか「え、あんた魔法で体型維持してたの!?」ガタッ
杏子「いや? 別に何もしてねーけど」
さやか「………ちょっと期待しちゃったじゃん、もう」
杏子「いつも思うけど、これどの辺がミラノ風なんだろうな。美味いからいいけど」ガツガツ
さやか (ううー、うまそうに食いやがってっ! このっ!)
ブブブブッ ブブブブッ
さやか「ん? ケータイ……」ゴソゴソ
杏子「メールか?」モグモグ
さやか「みたい。……あ、まどかからだ!」
杏子「ああ、無事か? マミにティロ・フィナーレされてねぇといいけど」ゴクゴク
さやか「んなわけあるかって。……写真ついてる。おお、浴衣だ。きれー!」
杏子「あたしにも見してくれよ」フキフキ
さやか「ほい」
杏子「へぇー、綺麗じゃん。三人ともよく似合って……ん、何か、真ん中のほむら変な顔してねぇか?」
さやか「んー? あー、たしかに見てる方向とか変かも」
杏子「まどかに抱きつかれてキョドってんのかな」
さやか「あはは、それもあるかも。でも自分の浴衣見てるっぽいし、似合ってるかどうか気にしてるんじゃん?」
さやか「ん? ケータイ……」ゴソゴソ
杏子「メールか?」モグモグ
さやか「みたい。……あ、まどかからだ!」
杏子「ああ、無事か? マミにティロ・フィナーレされてねぇといいけど」ゴクゴク
さやか「んなわけあるかって。……写真ついてる。おお、浴衣だ。きれー!」
杏子「あたしにも見してくれよ」フキフキ
さやか「ほい」
杏子「へぇー、綺麗じゃん。三人ともよく似合って……ん、何か、真ん中のほむら変な顔してねぇか?」
さやか「んー? あー、たしかに見てる方向とか変かも」
杏子「まどかに抱きつかれてキョドってんのかな」
さやか「あはは、それもあるかも。でも自分の浴衣見てるっぽいし、似合ってるかどうか気にしてるんじゃん?」
サイゼリヤ安くてそこそこうまいよね
ミラノ風ドリアのコスパは異常
ミラノ風ドリアのコスパは異常
さやか「あんたも今日、結構こんな感じだったと思うよ」
杏子「う……。ごめん、や、やっぱまだ慣れないからさ……///」
さやか「いやいや、非難してるわけじゃないってばさ。ゆっくり慣れてけばいいよ」
杏子「うん……」
さやか「今日はもう着替えちゃったけど、明日また見せてくれたら、あたしすごく嬉しいな~? なんて」
杏子「………それは、あたしも嬉しい……けど」ボソッ
さやか「ん? 何か言った?」
杏子「いやっ」
杏子「……ちょっとドリンクバー貰ってくるよ」ガタッ
さやか「あ、それならあたしのウーロン茶もよろしく」
杏子「はいよ」トコトコ…
杏子「う……。ごめん、や、やっぱまだ慣れないからさ……///」
さやか「いやいや、非難してるわけじゃないってばさ。ゆっくり慣れてけばいいよ」
杏子「うん……」
さやか「今日はもう着替えちゃったけど、明日また見せてくれたら、あたしすごく嬉しいな~? なんて」
杏子「………それは、あたしも嬉しい……けど」ボソッ
さやか「ん? 何か言った?」
杏子「いやっ」
杏子「……ちょっとドリンクバー貰ってくるよ」ガタッ
さやか「あ、それならあたしのウーロン茶もよろしく」
杏子「はいよ」トコトコ…
さやか (………)
さやか (……あ。あれは……)
ぼーっと窓の外を眺めていると、洒落た服を着た緑髪の少女が道を急いでいた。
さやか (久しぶりに見たなあ、仁美……)
さやか (3年でクラス分かれてから、もうほとんど話さなくなったし……)
さやか (……恭介とデートかな? あんなニコニコしちゃって)
さやか (………)
終わった話だ。忘れよう。そう言い聞かせる。
さやか (……あたしも、新しい恋? ってやつを探さなきゃいけないのかねぇ)
さやか (………今はそんな暇ないか。もうすぐ高校受験だし)
さやか (うん、女子高生さやかちゃんに変身すれば、新しい出逢いがある気もする!)
さやか (マミさんと同じトコ、行けるかなぁ……?)
杏子「……? どうかしたか?」ゴトッ
さやか「っあ、杏子……。いや、何でもないよ。お茶ありがと」
さやか (……あ。あれは……)
ぼーっと窓の外を眺めていると、洒落た服を着た緑髪の少女が道を急いでいた。
さやか (久しぶりに見たなあ、仁美……)
さやか (3年でクラス分かれてから、もうほとんど話さなくなったし……)
さやか (……恭介とデートかな? あんなニコニコしちゃって)
さやか (………)
終わった話だ。忘れよう。そう言い聞かせる。
さやか (……あたしも、新しい恋? ってやつを探さなきゃいけないのかねぇ)
さやか (………今はそんな暇ないか。もうすぐ高校受験だし)
さやか (うん、女子高生さやかちゃんに変身すれば、新しい出逢いがある気もする!)
さやか (マミさんと同じトコ、行けるかなぁ……?)
杏子「……? どうかしたか?」ゴトッ
さやか「っあ、杏子……。いや、何でもないよ。お茶ありがと」
――旅館の部屋で――
ほむら「間に合ったわね」
マミ「これは……」
まどか「うわあ、すごいね……」
すっかり暖まった身体を外の風で冷ましながら旅館に戻ると、既に夕食の準備が始まっていた。
「本日は、但馬牛のしゃぶしゃぶ御膳で御座います」
テーブルの上には、見るからに美味しそうな牛肉が、たっぷりと円形の皿に載って待ち構えている。
そのほかにも天ぷら、刺身、漬け物、煮物、茶碗蒸しなどが、所狭しと場所を争っていた。
普段の生活ではまず味わうことのない贅沢さである。
マミ「お夕食まですごく豪華……。これ、本当に大丈夫なの?」
ほむら「何が?」
マミ「その……。宿泊費とか、いろいろ……」
ほむら「え……ええ。全然大丈夫よ。問題ないわ」
ちょっと目をそらしながら答えるほむら。
ほむら (大丈夫、ご飯と醤油さえあれば死なない事は既に実証済み……。戦える)
ほむら「間に合ったわね」
マミ「これは……」
まどか「うわあ、すごいね……」
すっかり暖まった身体を外の風で冷ましながら旅館に戻ると、既に夕食の準備が始まっていた。
「本日は、但馬牛のしゃぶしゃぶ御膳で御座います」
テーブルの上には、見るからに美味しそうな牛肉が、たっぷりと円形の皿に載って待ち構えている。
そのほかにも天ぷら、刺身、漬け物、煮物、茶碗蒸しなどが、所狭しと場所を争っていた。
普段の生活ではまず味わうことのない贅沢さである。
マミ「お夕食まですごく豪華……。これ、本当に大丈夫なの?」
ほむら「何が?」
マミ「その……。宿泊費とか、いろいろ……」
ほむら「え……ええ。全然大丈夫よ。問題ないわ」
ちょっと目をそらしながら答えるほむら。
ほむら (大丈夫、ご飯と醤油さえあれば死なない事は既に実証済み……。戦える)
マミ「それじゃ、食べましょうか!」
まどか「うん!」
「「「いただきまーす!」」」
マミ (まずは……やっぱり、お肉からよね)
示し合わせたわけでもなく、3人が皆、薄く切られた牛を箸で取り持ち上げる。
マミ「3秒ぐらい、って言ってたわよね?」
ほむら「ええ」
湯気で霞む鍋の中に潜らせると、すぐに肉は淡いピンク色へと変わった。
マミ (こんなものかしら?)
用意されたポン酢とごまだれのうち、悩みながらポン酢を選んでつけ、口に含む。
マミ (! これ……)
マミ「すごい……。口の中で溶けるようなお肉って、ホントにあるのね……」
まどか「お肉じゃないみたいに柔らかいねー!」
ほむら (この感動を胸に、あと1ヶ月はご飯が食べられるわ……) ホムホム
まどか「うん!」
「「「いただきまーす!」」」
マミ (まずは……やっぱり、お肉からよね)
示し合わせたわけでもなく、3人が皆、薄く切られた牛を箸で取り持ち上げる。
マミ「3秒ぐらい、って言ってたわよね?」
ほむら「ええ」
湯気で霞む鍋の中に潜らせると、すぐに肉は淡いピンク色へと変わった。
マミ (こんなものかしら?)
用意されたポン酢とごまだれのうち、悩みながらポン酢を選んでつけ、口に含む。
マミ (! これ……)
マミ「すごい……。口の中で溶けるようなお肉って、ホントにあるのね……」
まどか「お肉じゃないみたいに柔らかいねー!」
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