私的良スレ書庫
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元スレまどか「えっ?マミさん連休の予定無いんですか?」
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マミ (天ぷらも気になるわね……)
マミ (……まずは塩、かな?)
サクッ
マミ「あら、まだ揚げたてね? 中がちょっと熱いぐらい……うーん、茄子の天ぷらはいいわね」モムモム
ほむら「お刺身も美味しいわよ」
マミ「どれどれ……」
わさびを醤油に少しだけ溶かし、一切れ口にする。
モグッ
マミ (……うん、歯ごたえもあって、ぜんぜん生の嫌な感じがないわ)
マミ「美味しい。新鮮なのねー」モグモグ
まどか「どれ食べても美味しいから迷っちゃうよ……」
ほむら「あら、全部食べればいいだけのことよ?」モグモグ
まどか「えへへ、食べきれるか心配なんだ」
マミ (こんな贅沢しちゃっていいのかしら……うふふ、しあわせ……♪)
マミ (……まずは塩、かな?)
サクッ
マミ「あら、まだ揚げたてね? 中がちょっと熱いぐらい……うーん、茄子の天ぷらはいいわね」モムモム
ほむら「お刺身も美味しいわよ」
マミ「どれどれ……」
わさびを醤油に少しだけ溶かし、一切れ口にする。
モグッ
マミ (……うん、歯ごたえもあって、ぜんぜん生の嫌な感じがないわ)
マミ「美味しい。新鮮なのねー」モグモグ
まどか「どれ食べても美味しいから迷っちゃうよ……」
ほむら「あら、全部食べればいいだけのことよ?」モグモグ
まどか「えへへ、食べきれるか心配なんだ」
マミ (こんな贅沢しちゃっていいのかしら……うふふ、しあわせ……♪)
まどか「うーん、これでビールでも飲んだら、極楽ー!……ってやつなのかな、なんて」
マミ「こーら、まだあなたたち未成年でしょ」
まどか「ティヒヒ、そうなんですけど、ママが週末になると美味しそうにお酒を飲むんですよ」
ほむら「あなたのお母さんホント酒豪だものね……」
まどか「見てるこっちは困るぐらいなのに、すごく楽しそうなんだよねー」
まどか「……どんな味なのかな。ほむらちゃん、飲んだことある?」
ほむら「あるわけないじゃない……。匂いをかぐだけで、気分が悪くなって駄目なのよ」
まどか「そっかー。マミさんはありますか?」
マミ「……え!? いや、まさか、ないわよまだ私も未成年だし……えへへ……」アセアセ
ほむら (……あるのね)
まどか (……あるんだ)
まどか「………どんな味でした?」
マミ「あ、うん、苦いしすぐ吐き出しちゃって………って! いや、何でもないのよ、うん」キョドキョド
ほむら (ちょっと興味を持っちゃったのね……)
マミ「……忘れて………///」ハァ…
マミ「こーら、まだあなたたち未成年でしょ」
まどか「ティヒヒ、そうなんですけど、ママが週末になると美味しそうにお酒を飲むんですよ」
ほむら「あなたのお母さんホント酒豪だものね……」
まどか「見てるこっちは困るぐらいなのに、すごく楽しそうなんだよねー」
まどか「……どんな味なのかな。ほむらちゃん、飲んだことある?」
ほむら「あるわけないじゃない……。匂いをかぐだけで、気分が悪くなって駄目なのよ」
まどか「そっかー。マミさんはありますか?」
マミ「……え!? いや、まさか、ないわよまだ私も未成年だし……えへへ……」アセアセ
ほむら (……あるのね)
まどか (……あるんだ)
まどか「………どんな味でした?」
マミ「あ、うん、苦いしすぐ吐き出しちゃって………って! いや、何でもないのよ、うん」キョドキョド
ほむら (ちょっと興味を持っちゃったのね……)
マミ「……忘れて………///」ハァ…
マミさんは一人暮らしをいい事にやりたい放題の不良中学生かわいい!
ほむら「……? あら、マミ……茶碗蒸しは苦手?」
マミ「…え? ふふ、何言ってるのよ。逆よ逆」
まどか「あ、マミさんも好きな物は最後に食べる派ですか?」
マミ「そういうこと」
まどか「ですよねっ!」
マミ「たまに家族で外食に行くときは、頼めるなら必ず頼んでたわ……」
まどか「そんなに好きなんですか……」
マミ「ぷるぷるした卵液の食感、贅沢な出汁の味、ほくほくしたゆり根や銀杏、椎茸……。
ああ、想像するだけでよだれが出そう……!」
ほむら「自分で作ったりはしないの?」
マミ「うん、茶碗蒸しって結構難しい料理なのよ。ちょっと気を抜くとすが入るし、怖がると全然固まらないし……。
材料も他から使い回せないようなの多いしね。私も気軽には作れないわよ」
ほむら「そうなの……?」
まどか (今度パパに頼んでみようかな?)
マミ「…え? ふふ、何言ってるのよ。逆よ逆」
まどか「あ、マミさんも好きな物は最後に食べる派ですか?」
マミ「そういうこと」
まどか「ですよねっ!」
マミ「たまに家族で外食に行くときは、頼めるなら必ず頼んでたわ……」
まどか「そんなに好きなんですか……」
マミ「ぷるぷるした卵液の食感、贅沢な出汁の味、ほくほくしたゆり根や銀杏、椎茸……。
ああ、想像するだけでよだれが出そう……!」
ほむら「自分で作ったりはしないの?」
マミ「うん、茶碗蒸しって結構難しい料理なのよ。ちょっと気を抜くとすが入るし、怖がると全然固まらないし……。
材料も他から使い回せないようなの多いしね。私も気軽には作れないわよ」
ほむら「そうなの……?」
まどか (今度パパに頼んでみようかな?)
まどか「ふぅ、ごちそうさまぁー!」ケプッ
ほむら「食べた……」
マミ「結局、全部食べちゃったわね……」
マミ (………帰ったら、運動しないとかな……)
マミ「食後にまたお風呂に行っても良いかなと思ったけど……ちょっと動けないかも」
ほむら「そうね……ゆっくりしてましょう」
まどか「そだ、ほむらちゃんトランプ持ってきてたよね? 何かやらない?」
マミ「面白そうだけど……3人だと、ちょっと寂しいんじゃない?」
ほむら「そんなことないわよ。トランプは1人でも10人でも遊べる優れものよ?」ガサゴソ
まどか「一人って?」
ほむら「ソリティアとか」
マミ「ああ……」
ほむら「3人なら、ハンドメイキング系がやりやすいかしら」
マミ「ハンドメイキング?」
ほむら「ポーカーみたいに、手札をうまく組み合わせてあがるゲームよ。51とか……そうね、セブンブリッジでもやりましょう」
ほむら「食べた……」
マミ「結局、全部食べちゃったわね……」
マミ (………帰ったら、運動しないとかな……)
マミ「食後にまたお風呂に行っても良いかなと思ったけど……ちょっと動けないかも」
ほむら「そうね……ゆっくりしてましょう」
まどか「そだ、ほむらちゃんトランプ持ってきてたよね? 何かやらない?」
マミ「面白そうだけど……3人だと、ちょっと寂しいんじゃない?」
ほむら「そんなことないわよ。トランプは1人でも10人でも遊べる優れものよ?」ガサゴソ
まどか「一人って?」
ほむら「ソリティアとか」
マミ「ああ……」
ほむら「3人なら、ハンドメイキング系がやりやすいかしら」
マミ「ハンドメイキング?」
ほむら「ポーカーみたいに、手札をうまく組み合わせてあがるゲームよ。51とか……そうね、セブンブリッジでもやりましょう」
マミ「はい、それ貰って上がりね!」パサッ
ほむら「嘘……嘘だと言って……」
まどか「そんなのって無いよ……あんまりだよ……」
ほむら「また勝てなかった……。どうして何度やってもマミに勝てないの……!?」ドンッ
マミ「ふっふっふ……」
マミ (鹿目さんは顔で分かるし……。暁美さんは全然顔に出ないけれど、やり方が愚直すぎる……)
マミ (ふふっ、久々に先輩の貫禄を見せつけた気分♪)
コンコンッ
マミ「はい、どうぞ?」
ザザーッ
「お布団の準備に参りました」
ほむら「あ、ありがとうございます……片付けなきゃ」イソイソ
部屋の隅で待っているだけで、着々と寝床ができあがっていく。
放っておいたら片付けられた夕食の場所に、放っておいたら今度は布団が敷かれてしまった。
マミ (わー、何もしなくても布団が……。これ、慣れたら私ダメになっちゃうかも……)
ほむら「嘘……嘘だと言って……」
まどか「そんなのって無いよ……あんまりだよ……」
ほむら「また勝てなかった……。どうして何度やってもマミに勝てないの……!?」ドンッ
マミ「ふっふっふ……」
マミ (鹿目さんは顔で分かるし……。暁美さんは全然顔に出ないけれど、やり方が愚直すぎる……)
マミ (ふふっ、久々に先輩の貫禄を見せつけた気分♪)
コンコンッ
マミ「はい、どうぞ?」
ザザーッ
「お布団の準備に参りました」
ほむら「あ、ありがとうございます……片付けなきゃ」イソイソ
部屋の隅で待っているだけで、着々と寝床ができあがっていく。
放っておいたら片付けられた夕食の場所に、放っておいたら今度は布団が敷かれてしまった。
マミ (わー、何もしなくても布団が……。これ、慣れたら私ダメになっちゃうかも……)
マミ「うーん、もう寝ちゃいましょうか」
ほむら「まだ早くないかしら?」
マミ「でも二人とも、朝早かったんでしょう?」
まどか「う……たしかに、ちょっと眠い……かも。あふ…」
ほむら「……そうね。明日もあるのだし、今日は早めに寝ましょう」
まどか「えへへ、それじゃお布団くっつけよー」ズルズル
ほむら「マミが真ん中ね」
まどか「うん! 二人でマミさん囲んじゃうよー? ウェヒヒ」
マミ「え? えっと……」
マミ (なんだか二人を引き裂くみたいな恰好になると思うんだけれど……)
マミ「……いいの?」ヒソッ
ほむら「……今日は特別」ヒソヒソッ
ほむら「ほら、おとなしく横になりなさい」
マミ「きゃっ!?」ボフッ
無理矢理、布団の上に押し倒された。
ほむら「まだ早くないかしら?」
マミ「でも二人とも、朝早かったんでしょう?」
まどか「う……たしかに、ちょっと眠い……かも。あふ…」
ほむら「……そうね。明日もあるのだし、今日は早めに寝ましょう」
まどか「えへへ、それじゃお布団くっつけよー」ズルズル
ほむら「マミが真ん中ね」
まどか「うん! 二人でマミさん囲んじゃうよー? ウェヒヒ」
マミ「え? えっと……」
マミ (なんだか二人を引き裂くみたいな恰好になると思うんだけれど……)
マミ「……いいの?」ヒソッ
ほむら「……今日は特別」ヒソヒソッ
ほむら「ほら、おとなしく横になりなさい」
マミ「きゃっ!?」ボフッ
無理矢理、布団の上に押し倒された。
マミ「もう、危ないじゃない……」
まどか「そしたら……こうだっ!」ノソノソ
左右から、ほむらとまどかが抱きついてきた。
ギュッ
マミ「あ………ふふ、私抱き枕じゃないのよ?」
ほむら「夜中に逃げられたら困るもの」
マミ「まだ言ってる……」
まどか「おうちだとみんなベッドだから……こんな風に三人で寝られるって、なかなか無いもん」
マミ「そうね……」
マミ (ちょっと暑いけど……)
でも、幸せな暑さなのだった。
マミ「ありがと、それじゃ……おやすみなさい」
まどか「おやすみなさい!」
ほむら「おやすみ」
まどか「そしたら……こうだっ!」ノソノソ
左右から、ほむらとまどかが抱きついてきた。
ギュッ
マミ「あ………ふふ、私抱き枕じゃないのよ?」
ほむら「夜中に逃げられたら困るもの」
マミ「まだ言ってる……」
まどか「おうちだとみんなベッドだから……こんな風に三人で寝られるって、なかなか無いもん」
マミ「そうね……」
マミ (ちょっと暑いけど……)
でも、幸せな暑さなのだった。
マミ「ありがと、それじゃ……おやすみなさい」
まどか「おやすみなさい!」
ほむら「おやすみ」
―――――――――――
―――――
マミ「っはあ、はあ、はあ」タタタタ…
蒸し暑い迷路を駆け抜ける。辺りは蒸気で曇り、視界は良くない。
ザパパパパ
マミ「っ! 来た!?」
目の前のドアの隙間から、みるみるうちに水が溢れてくる。
勢いを増した水はドアを突き破り、一気に押し寄せてきた。
マミ (こ、こっちは駄目ね……じゃあこっち!) ダッ
マミ (あーもうっ! 聞いてないわよ! 何でお湯に襲われなきゃなんないのよっ!) タタタタ…
先ほどから、やけに心地よい温度のお湯のカタマリに襲われていた。
逃げても逃げてもついてきて、何度か溺れそうになりながらもまだ生きている。
マミ (このままじゃマズい……。でもどうしていいのか分からないし……)
マミ (とりあえずこの結界の出口を探さなきゃ!) タタタタ…
―――――
マミ「っはあ、はあ、はあ」タタタタ…
蒸し暑い迷路を駆け抜ける。辺りは蒸気で曇り、視界は良くない。
ザパパパパ
マミ「っ! 来た!?」
目の前のドアの隙間から、みるみるうちに水が溢れてくる。
勢いを増した水はドアを突き破り、一気に押し寄せてきた。
マミ (こ、こっちは駄目ね……じゃあこっち!) ダッ
マミ (あーもうっ! 聞いてないわよ! 何でお湯に襲われなきゃなんないのよっ!) タタタタ…
先ほどから、やけに心地よい温度のお湯のカタマリに襲われていた。
逃げても逃げてもついてきて、何度か溺れそうになりながらもまだ生きている。
マミ (このままじゃマズい……。でもどうしていいのか分からないし……)
マミ (とりあえずこの結界の出口を探さなきゃ!) タタタタ…
といっても、頼りになる物は何もない。
闇雲に走り続けても、結果はほぼみえていて……
マミ (げげっ、行き止まり!)
マミ「あ……」ジリッ
壁を背に、ありもしない打開策を考える。
マミ (まずいわ、銃も効かないしリボンもすり抜けるし……かなりまずいっ……!)
ジャババババ…
襲い来るお湯に諦めて目を閉じる、その時、
「貴女ね、人を頼りなさいって言ったばかりじゃない……」ザッ
マミ「えっ?」
ドガンッ ガガガガッ!
酷い爆破音と共に、目の前のお湯が砕け散る。
その向こうに、濡れた黒髪をはためかせるほむらの姿があった。
マミ「あ……暁美さん……」
闇雲に走り続けても、結果はほぼみえていて……
マミ (げげっ、行き止まり!)
マミ「あ……」ジリッ
壁を背に、ありもしない打開策を考える。
マミ (まずいわ、銃も効かないしリボンもすり抜けるし……かなりまずいっ……!)
ジャババババ…
襲い来るお湯に諦めて目を閉じる、その時、
「貴女ね、人を頼りなさいって言ったばかりじゃない……」ザッ
マミ「えっ?」
ドガンッ ガガガガッ!
酷い爆破音と共に、目の前のお湯が砕け散る。
その向こうに、濡れた黒髪をはためかせるほむらの姿があった。
マミ「あ……暁美さん……」
ほむら「ほら、行くわよ! まだコイツは死んじゃいないわ」
マミ「……えっと、その……ありがとう」
ほむら「お礼はいいから! 早く!」
マミ「………うん、そうなんだけど……///」ジィー
そんな問答をしていると、周囲に散った水滴が驚くべき速度でまた塊に戻りはじめた。
ジョボボボボボッ
ほむら「……馬鹿っ!」ダッ
無理矢理連れ出そうとマミに手を伸ばすが、既に遅く……
手を繋いだまま、二人ともお湯に飲み込まれた。
ほむら「くっ……!」
マミ「うわっぷ……ごぼっ……」
マミ (うっ……助けてくれるのは……いいんだけど……)
マミ (暁美さん……あなた……なんで裸にふんどしなの………)
ゴボボ……
マミ「……えっと、その……ありがとう」
ほむら「お礼はいいから! 早く!」
マミ「………うん、そうなんだけど……///」ジィー
そんな問答をしていると、周囲に散った水滴が驚くべき速度でまた塊に戻りはじめた。
ジョボボボボボッ
ほむら「……馬鹿っ!」ダッ
無理矢理連れ出そうとマミに手を伸ばすが、既に遅く……
手を繋いだまま、二人ともお湯に飲み込まれた。
ほむら「くっ……!」
マミ「うわっぷ……ごぼっ……」
マミ (うっ……助けてくれるのは……いいんだけど……)
マミ (暁美さん……あなた……なんで裸にふんどしなの………)
ゴボボ……
マミ「っは!?」パチッ
身体をびくりと動かして、目が覚める。
マミ (……何だ、夢………)
マミ (昨日一日のほうが、夢見たいな感じだったのに。ふふ……変なの)
マミ (………ちょっと、お茶でも飲もうかな)
ゴソゴソ…
マミ (起きない……かな? 大丈夫そうね……)
寝たときの姿のまま、マミに抱きついているほむらの腕をそうっとほどく。
ほむら「……ん………」ゴロッ
マミ (あれ? 鹿目さんは……)
きょろきょろと薄暗い室内を見回すと、遙か布団から離れた畳の上で伏している何かが目に入った。
まどか「………zzz」
マミ (あんなところまで……。もう、風邪ひいちゃうじゃない)
主の居ない布団から毛布を引っ張り、大の字で眠り続けるまどかに優しくかけてあげた。
マミ (……かわいい)
身体をびくりと動かして、目が覚める。
マミ (……何だ、夢………)
マミ (昨日一日のほうが、夢見たいな感じだったのに。ふふ……変なの)
マミ (………ちょっと、お茶でも飲もうかな)
ゴソゴソ…
マミ (起きない……かな? 大丈夫そうね……)
寝たときの姿のまま、マミに抱きついているほむらの腕をそうっとほどく。
ほむら「……ん………」ゴロッ
マミ (あれ? 鹿目さんは……)
きょろきょろと薄暗い室内を見回すと、遙か布団から離れた畳の上で伏している何かが目に入った。
まどか「………zzz」
マミ (あんなところまで……。もう、風邪ひいちゃうじゃない)
主の居ない布団から毛布を引っ張り、大の字で眠り続けるまどかに優しくかけてあげた。
マミ (……かわいい)
ギシッ…
窓際にある椅子に腰掛け、窓から外を眺める。
街灯が下を流れる細い川を照らしている。
明かりの色が冷たいのが惜しいけれど、逆に静けさがあって良いのかもしれない。
マミ (……暗いけど……不安を感じない暗さよね)
手をかざして一瞬、魔法のティーカップが現れる。
マミ (………) コクッ…
カタッ…
マミ (月が綺麗………)
「……マミさん?」ゴソ…
マミ「!」
急に声をかけられて振り向くと、薄明かりにまどかの寝ぼけ顔が浮かんでいた。
……頬に若干、畳の跡がついている。
窓際にある椅子に腰掛け、窓から外を眺める。
街灯が下を流れる細い川を照らしている。
明かりの色が冷たいのが惜しいけれど、逆に静けさがあって良いのかもしれない。
マミ (……暗いけど……不安を感じない暗さよね)
手をかざして一瞬、魔法のティーカップが現れる。
マミ (………) コクッ…
カタッ…
マミ (月が綺麗………)
「……マミさん?」ゴソ…
マミ「!」
急に声をかけられて振り向くと、薄明かりにまどかの寝ぼけ顔が浮かんでいた。
……頬に若干、畳の跡がついている。
マミ「あ、ごめんなさい、鹿目さん。起こしちゃったわね」
まどか「いえ……そんなことないです。眠れないんですか?」
マミ「ん、ちょっと……変な夢で目が覚めちゃってね……」
ギッ…
向かいにまどかが腰掛ける。
マミ「………紅茶でもどうかしら」
まどか「え? ……あ、もらってもいいですか」
マミ「ええ」
テーブルの上に、すっと左手をかざす。
指輪がきらりと光ると、何もなかった空間にもう一つのティーカップが湯気を立てて現れた。
まどか「……すごいですよね、これ。いただきます」
マミ「………最初は、ただ格好良さそうって理由で出せるようになっただけ、なのだけれどね」
まどか「普段もこうやって魔法で出して飲んでるんですか?」
マミ「いえ、飲まないわよ。ちゃんとした茶葉を煎れるのには味も香りも敵わないし……そんなに魔力も使えないしね」コクッ…
まどか「そうなんですか……」コクッ…
まどか「いえ……そんなことないです。眠れないんですか?」
マミ「ん、ちょっと……変な夢で目が覚めちゃってね……」
ギッ…
向かいにまどかが腰掛ける。
マミ「………紅茶でもどうかしら」
まどか「え? ……あ、もらってもいいですか」
マミ「ええ」
テーブルの上に、すっと左手をかざす。
指輪がきらりと光ると、何もなかった空間にもう一つのティーカップが湯気を立てて現れた。
まどか「……すごいですよね、これ。いただきます」
マミ「………最初は、ただ格好良さそうって理由で出せるようになっただけ、なのだけれどね」
まどか「普段もこうやって魔法で出して飲んでるんですか?」
マミ「いえ、飲まないわよ。ちゃんとした茶葉を煎れるのには味も香りも敵わないし……そんなに魔力も使えないしね」コクッ…
まどか「そうなんですか……」コクッ…
マミ「今日は……本当に、楽しかったわ。連れてきてくれて、ありがとう」
まどか「え、いやその、わたしはただ付いてきただけなんです」
マミ「……ふふ。鹿目さんだって、目立たないところで活躍してるのよ?」
まどか「……?」
マミ「私も、暁美さんも、あなたの優しさにとても救われているって事よ」
まどか「そ、そんなこと……てへへ……///」
まどか「……でも、良かったです、喜んで貰えたみたいで」
まどか「最初、無理にでも連れて行こうって話になったとき、本当は不安で……」
まどか「新幹線を降りたぐらいから、以前の元気なマミさんに戻ってきたなって思って……。
すごく嬉しかったんです」
マミ「なんだか恥ずかしいわね……。そんなに分かるものかしら」
まどか「分かりますよ! 大切なマミさんだもん」
マミ「………」
マミ「……疲れてるよ、って言われてから……いろいろ考えてみたけれど」
マミ「私……いつまで、魔法少女でいられるのかなって」コクコク…
まどか「え、いやその、わたしはただ付いてきただけなんです」
マミ「……ふふ。鹿目さんだって、目立たないところで活躍してるのよ?」
まどか「……?」
マミ「私も、暁美さんも、あなたの優しさにとても救われているって事よ」
まどか「そ、そんなこと……てへへ……///」
まどか「……でも、良かったです、喜んで貰えたみたいで」
まどか「最初、無理にでも連れて行こうって話になったとき、本当は不安で……」
まどか「新幹線を降りたぐらいから、以前の元気なマミさんに戻ってきたなって思って……。
すごく嬉しかったんです」
マミ「なんだか恥ずかしいわね……。そんなに分かるものかしら」
まどか「分かりますよ! 大切なマミさんだもん」
マミ「………」
マミ「……疲れてるよ、って言われてから……いろいろ考えてみたけれど」
マミ「私……いつまで、魔法少女でいられるのかなって」コクコク…
まどか「……え?」
手をかざし、飲みきったティーカップにお代わりを注ぐ。
マミ「……魔法少女になってから、普通の人みたいに気楽に笑って過ごせるなんて思ってなかった」
マミ「それで寂しかったこともあったけれど……。昔はね、正義のための使命なんだって、心から信じて頑張れた」
まどか「………」
マミ「でも……高校に入ったぐらいからかな……」
マミ「周りはみんな急に大人びていって、いろんな遊びや経験を積んでいって……」
マミ「それを側で見ながら、やっぱり私はこっちの住人じゃないんだな、なんて思ったりして……。
それがとても、空しいことに思えた」
マミ「多分……取り残されちゃった気がしたのかな……。魔法少女のまま」
マミ「それでも身体はどんどん歳を取っていって、自分が受け入れられていないはずの社会から
求められる物はどんどん重くなっていって……」
マミ「……そう思うと、何となく生きていくのが不安になって」
マミ「………それで、なんだか疲れてたのかなって。今になると……そう思う」
まどか「そんな………」
マミ「………ごめんなさい、変な話しちゃったわね」ゴクッ…
手をかざし、飲みきったティーカップにお代わりを注ぐ。
マミ「……魔法少女になってから、普通の人みたいに気楽に笑って過ごせるなんて思ってなかった」
マミ「それで寂しかったこともあったけれど……。昔はね、正義のための使命なんだって、心から信じて頑張れた」
まどか「………」
マミ「でも……高校に入ったぐらいからかな……」
マミ「周りはみんな急に大人びていって、いろんな遊びや経験を積んでいって……」
マミ「それを側で見ながら、やっぱり私はこっちの住人じゃないんだな、なんて思ったりして……。
それがとても、空しいことに思えた」
マミ「多分……取り残されちゃった気がしたのかな……。魔法少女のまま」
マミ「それでも身体はどんどん歳を取っていって、自分が受け入れられていないはずの社会から
求められる物はどんどん重くなっていって……」
マミ「……そう思うと、何となく生きていくのが不安になって」
マミ「………それで、なんだか疲れてたのかなって。今になると……そう思う」
まどか「そんな………」
マミ「………ごめんなさい、変な話しちゃったわね」ゴクッ…
まどか「そんなこと……思い込みですよ」
まどか「受け入れられないなんて嘘です。マミさんは、わたしたちの頼れる先輩じゃないですか」
マミ「それは……あなたたちが、魔法少女について知ってるから……」
まどか「そ、そうじゃなくって! 確かに、みんなの為に戦う魔法少女のマミさんをすごく尊敬してます」
マミ「……そんな、尊敬するほどのものじゃないけれどね」
まどか「ううん、とってもカッコイイ、正義の味方です。そう何度でも言い返せます」
マミ「………」
まどか「……でも、それだけがマミさんじゃなくって。
料理やお菓子作りが得意で、勉強もわかりやすく教えてくれる優しい先輩で……」
まどか「だけど、たまに傷ついたり、悩んだり、悲しくなったりして……。
えっと……泳ぐのとか……苦手なことだってあったりして……」
まどか「マミさんだって、そういう……普通の女の子じゃないですか。
そんなマミさんが、わたしたちは、大好きなんです」
マミ「……う。その………///」
マミ (まるで……告白されてるみたいじゃない……)
まどか「受け入れられないなんて嘘です。マミさんは、わたしたちの頼れる先輩じゃないですか」
マミ「それは……あなたたちが、魔法少女について知ってるから……」
まどか「そ、そうじゃなくって! 確かに、みんなの為に戦う魔法少女のマミさんをすごく尊敬してます」
マミ「……そんな、尊敬するほどのものじゃないけれどね」
まどか「ううん、とってもカッコイイ、正義の味方です。そう何度でも言い返せます」
マミ「………」
まどか「……でも、それだけがマミさんじゃなくって。
料理やお菓子作りが得意で、勉強もわかりやすく教えてくれる優しい先輩で……」
まどか「だけど、たまに傷ついたり、悩んだり、悲しくなったりして……。
えっと……泳ぐのとか……苦手なことだってあったりして……」
まどか「マミさんだって、そういう……普通の女の子じゃないですか。
そんなマミさんが、わたしたちは、大好きなんです」
マミ「……う。その………///」
マミ (まるで……告白されてるみたいじゃない……)
まどか「ときどき、変身して魔法少女になって戦うとしても……。
やっぱりマミさんはマミさんっていう一人の女の子じゃないかなって……」
まどか「いつまでだって魔法少女で、いつまでだって……マミさんです」
ぼうっと机に置いていたマミの手が、強くまどかに握られる。
マミ「あ………」
まどか「だから、悲しいこと言わないでください! ずっとずっと、楽しく笑っていてください。
マミさんだって、ちょっと特別なだけで、みんなと同じ世界の人です」
まどか「えと、わたしには……マミさんが困ってても、お手伝いできないかもしれないけど、けど」
まどか「みんなで楽しさを分け合うことは出来るんじゃなかなって……」
マミ (鹿目さん………)
まどか「うんと、だから…」
マミ「うん。ありがとう。……今度こそ、ちゃんと分かった気がするわ」
まどか「え……!」
マミ「あなたが、本当に優しすぎるということと。私が……本当に愚かだったと言うことがね」
まどか「え、えっと……?」
やっぱりマミさんはマミさんっていう一人の女の子じゃないかなって……」
まどか「いつまでだって魔法少女で、いつまでだって……マミさんです」
ぼうっと机に置いていたマミの手が、強くまどかに握られる。
マミ「あ………」
まどか「だから、悲しいこと言わないでください! ずっとずっと、楽しく笑っていてください。
マミさんだって、ちょっと特別なだけで、みんなと同じ世界の人です」
まどか「えと、わたしには……マミさんが困ってても、お手伝いできないかもしれないけど、けど」
まどか「みんなで楽しさを分け合うことは出来るんじゃなかなって……」
マミ (鹿目さん………)
まどか「うんと、だから…」
マミ「うん。ありがとう。……今度こそ、ちゃんと分かった気がするわ」
まどか「え……!」
マミ「あなたが、本当に優しすぎるということと。私が……本当に愚かだったと言うことがね」
まどか「え、えっと……?」
マミ (多分、当たり前のことで……)
マミ「……明日も、みんなで旅行を楽しもう、そういうことでしょう?」
まどか「は、はい!」パアッ
マミ「楽しめるだけ楽しまなきゃ、損だものね?」
まどか「そうですよ! 楽しみましょう!」
マミ「ふふふっ」
マミ (そうよね。こんなに素敵な友達を持てて……。私は、勿体ないくらい幸せに生きている)
マミ (それを蔑ろにして……もっと勿体ないことをしていたのかもしれない)
マミ「……そろそろ、明日のためにも寝ましょうか」
まどか「あ、そうですね……眠れますか?」
マミ「ええ。鹿目さんのおかげで、とてもいい気持ちで眠れそうよ」
まどか「えへへ…おやすみなさい!」
マミ「おやすみなさい」
マミ「……明日も、みんなで旅行を楽しもう、そういうことでしょう?」
まどか「は、はい!」パアッ
マミ「楽しめるだけ楽しまなきゃ、損だものね?」
まどか「そうですよ! 楽しみましょう!」
マミ「ふふふっ」
マミ (そうよね。こんなに素敵な友達を持てて……。私は、勿体ないくらい幸せに生きている)
マミ (それを蔑ろにして……もっと勿体ないことをしていたのかもしれない)
マミ「……そろそろ、明日のためにも寝ましょうか」
まどか「あ、そうですね……眠れますか?」
マミ「ええ。鹿目さんのおかげで、とてもいい気持ちで眠れそうよ」
まどか「えへへ…おやすみなさい!」
マミ「おやすみなさい」
――静まりかえった夜道――
ひたひたと、水銀灯が緑色に照らす道路を獣が歩いていく。
相変わらず表情はまるで無く、仮面を付けた犬が歩いているようだ。
QB「ふぅ……。こんなものかな?」
誰にも聞こえない声で独りごちる。
QB (うん。今日一日、久々に見滝原を見て回ったけれど……)
QB (やっぱり今は、この街にいる魔法少女は彼女だけみたいだね)
QB (理由は分からないけれど……これはチャンスってやつなのかな?)
そう、きっと感情があったなら邪悪は笑みを浮かべるであろうことを考えながら、
インキュベーターは街灯のない横道へと消えていった。
ひたひたと、水銀灯が緑色に照らす道路を獣が歩いていく。
相変わらず表情はまるで無く、仮面を付けた犬が歩いているようだ。
QB「ふぅ……。こんなものかな?」
誰にも聞こえない声で独りごちる。
QB (うん。今日一日、久々に見滝原を見て回ったけれど……)
QB (やっぱり今は、この街にいる魔法少女は彼女だけみたいだね)
QB (理由は分からないけれど……これはチャンスってやつなのかな?)
そう、きっと感情があったなら邪悪は笑みを浮かべるであろうことを考えながら、
インキュベーターは街灯のない横道へと消えていった。
――翌朝――
ほむら「ふぇ……。朝……?」
ほむら (以前に比べたら、随分長く眠るようになったわね……。私も)
ほむら「んっ……!」
布団に転がったまま、両手を上に上げて伸びをする。
と、身体に何か重しを感じる。
ほむら「あら?」
まどか「………zzz」
下を向くと、いつの間に転がってきたのか、まどかがほむらのお腹の上で寝息を立てていた。
ほむら (これは……! 動いたら打ち首ものね……)
彼女の平穏を壊さぬよう、努めて冷静に身を固くする。だが…
まどか「………zzz」モゾッ
ほむら「うっく!」ビクッ
そのまどか本人のせいか、ほむらの浴衣は着崩れて、おなかの素肌が露出していた。
そこに、桃色の髪の毛がさわさわと触れる物だから…
ほむら (くすぐったいっ……!)
ほむら「ふぇ……。朝……?」
ほむら (以前に比べたら、随分長く眠るようになったわね……。私も)
ほむら「んっ……!」
布団に転がったまま、両手を上に上げて伸びをする。
と、身体に何か重しを感じる。
ほむら「あら?」
まどか「………zzz」
下を向くと、いつの間に転がってきたのか、まどかがほむらのお腹の上で寝息を立てていた。
ほむら (これは……! 動いたら打ち首ものね……)
彼女の平穏を壊さぬよう、努めて冷静に身を固くする。だが…
まどか「………zzz」モゾッ
ほむら「うっく!」ビクッ
そのまどか本人のせいか、ほむらの浴衣は着崩れて、おなかの素肌が露出していた。
そこに、桃色の髪の毛がさわさわと触れる物だから…
ほむら (くすぐったいっ……!)
ほむら (精神統一……精神統一……)
しかし一度意識してしまうと、なぜかお腹だけ感覚が鋭敏になるようで…
まどか「………zzz」スー… スー…
ほむら「ふっ………んっ! くっ……」ピクッ
ほむら (まどかの息が……っ!)
まどか「ん………」ゴロッ
ほむら「うひっ! ひ………っ! ………」ヒクヒク
ほむら(む、無理かも……!)
まどか「……んんー」モゾモゾ…
ほむら「えひゃひゃっはっはっははははっ!」ガバッ
まどか「ふあっ!?」ドテッ
まどか「いたた、あー……朝? だね、おはようほむらちゃん……?」
ほむら「まどっ……か、はぁ、ごめんなさい……」
しかし一度意識してしまうと、なぜかお腹だけ感覚が鋭敏になるようで…
まどか「………zzz」スー… スー…
ほむら「ふっ………んっ! くっ……」ピクッ
ほむら (まどかの息が……っ!)
まどか「ん………」ゴロッ
ほむら「うひっ! ひ………っ! ………」ヒクヒク
ほむら(む、無理かも……!)
まどか「……んんー」モゾモゾ…
ほむら「えひゃひゃっはっはっははははっ!」ガバッ
まどか「ふあっ!?」ドテッ
まどか「いたた、あー……朝? だね、おはようほむらちゃん……?」
ほむら「まどっ……か、はぁ、ごめんなさい……」
マミ「ん……? あら、明るい……」モゾッ
まどか「あ、マミさんもおはようございます! 朝ですよー」
マミ「おはよう、鹿目さん。暁美さんも……? どうしたの、赤い顔して」
まどか「えっと……起きたら何か、こんなでした」
ゆっくりと息を整えるほむらを見て、二人で不思議そうな顔をする。
マミ「大丈夫? 風邪でも引いたのかしら……」
ほむら「いえ……健康よ。何でもないわ、気にしないで」
マミ「そう?」
まどか「お熱はあるかな……?」ピトッ
ほむら「っ!」ドキッ
まどか「……よかった、なさそうだね」
マミ「ならいいのだけれど……」
ほむら (ちょっと苦しかったけれど……とても、満たされた寝起きに感じるわ……。ふぅ……)
まどか「あ、マミさんもおはようございます! 朝ですよー」
マミ「おはよう、鹿目さん。暁美さんも……? どうしたの、赤い顔して」
まどか「えっと……起きたら何か、こんなでした」
ゆっくりと息を整えるほむらを見て、二人で不思議そうな顔をする。
マミ「大丈夫? 風邪でも引いたのかしら……」
ほむら「いえ……健康よ。何でもないわ、気にしないで」
マミ「そう?」
まどか「お熱はあるかな……?」ピトッ
ほむら「っ!」ドキッ
まどか「……よかった、なさそうだね」
マミ「ならいいのだけれど……」
ほむら (ちょっと苦しかったけれど……とても、満たされた寝起きに感じるわ……。ふぅ……)
まどか「朝風呂?」
ほむら「ええ。結構、早い時間から開いているみたいなのよ。いかない?」
マミ「いいわね、行ってみましょう」
まどか「出かけるなら……ほむらちゃん、浴衣なおさないと」
ほむら「! そ、それもそうね……」サッ
ほむら「……でも、朝なら旅館の浴衣の方が楽かもしれないわ。えーと……ほら、これ」ガサゴソ
まどか「へー、こんなのもあるんだ。サイズも分かれてるし、たしかに楽そう」
マミ「じゃ、着替えて出ましょうか?」
マミ「あ、でも……。ちょっと朝は冷えるわね……」ブルッ
ほむら「なら、この羽織を上に着て行けばいいわ」
マミ「うん、それなら暖かそうね。昼はまだ日も暖かいけれど……もう秋なのねぇ」
ほむら「秋分の日だものね」
まどか「真っ赤な紅葉とかもうそろそろ見られるのかなー?」
マミ「紅葉はもうちょっと寒くなってからが時期ね。それならみんなで出かけられるし、今度お弁当持って行きましょう?」
まどか「はい!」
ほむら「ええ。結構、早い時間から開いているみたいなのよ。いかない?」
マミ「いいわね、行ってみましょう」
まどか「出かけるなら……ほむらちゃん、浴衣なおさないと」
ほむら「! そ、それもそうね……」サッ
ほむら「……でも、朝なら旅館の浴衣の方が楽かもしれないわ。えーと……ほら、これ」ガサゴソ
まどか「へー、こんなのもあるんだ。サイズも分かれてるし、たしかに楽そう」
マミ「じゃ、着替えて出ましょうか?」
マミ「あ、でも……。ちょっと朝は冷えるわね……」ブルッ
ほむら「なら、この羽織を上に着て行けばいいわ」
マミ「うん、それなら暖かそうね。昼はまだ日も暖かいけれど……もう秋なのねぇ」
ほむら「秋分の日だものね」
まどか「真っ赤な紅葉とかもうそろそろ見られるのかなー?」
マミ「紅葉はもうちょっと寒くなってからが時期ね。それならみんなで出かけられるし、今度お弁当持って行きましょう?」
まどか「はい!」
カラン… コロン…
まどか「あ、あれかな?」
ほむら「ええ。ここね、『鴻の湯』」
『一の湯』よりは、少し中心街から離れた広い場所。
マミ「何だか、お団子やさんみたいな雰囲気ね?」
三角屋根をした和風の建物が、親しみやすい印象を抱かせる。
ガラガラ…
引き戸を開けて入ると、内装もどことなく落ち着きを覚える。
まどか (おばあちゃん家みたいな安心感があるような…?)
マミ「そういえば暁美さん、ここにも目玉みたいのってあるの?」
ほむら「ええ。ここは、庭園風呂があるはずよ」
まどか「庭園風呂?」
ほむら「露天風呂がちょっと庭園ぽくなってるらしいわ。まぁ、入れば分かると思う」
マミ「それもそうね。さ、脱いじゃお脱いじゃお」ゴソゴソ…
まどか「あ、あれかな?」
ほむら「ええ。ここね、『鴻の湯』」
『一の湯』よりは、少し中心街から離れた広い場所。
マミ「何だか、お団子やさんみたいな雰囲気ね?」
三角屋根をした和風の建物が、親しみやすい印象を抱かせる。
ガラガラ…
引き戸を開けて入ると、内装もどことなく落ち着きを覚える。
まどか (おばあちゃん家みたいな安心感があるような…?)
マミ「そういえば暁美さん、ここにも目玉みたいのってあるの?」
ほむら「ええ。ここは、庭園風呂があるはずよ」
まどか「庭園風呂?」
ほむら「露天風呂がちょっと庭園ぽくなってるらしいわ。まぁ、入れば分かると思う」
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