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元スレ伊織「765プロが倒産してもう2年半じゃない……」
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「ねぇ、『READY!!』って、なに……?」
一斉に、振り返った。声の主は美希だった。
あ……。
そうだ。そうだった。
この曲は、半年間の間に、美希を探してる間に作った曲だったわ……。
美希が知ってるハズが無い……。
さっきのお祭りムードが、一瞬にしてお通夜になる。
……事情を説明すると、美希はひとつ「ふ~ん」とだけ唸った。
そして、いつもでは考えられないくらいの、真剣な顔つきで言った。
「ねぇ、ミキにその曲聴かせて?」
音楽プレーヤーを渡して、私たちの生録音の『READY!!』を聴かせた。
目を瞑って、リズムに合わせて頭が揺れる。
「とっても、いい曲だね」
ミキは真剣な顔のまま続けた。
「じゃ、次はダンスを教えて欲しいの」
真が、振り付けを一通り行う。ミキはそれを、瞬きもせず見ていた。
そして、
「おっけー、ミキもう覚えたよ」
親指と人差し指をたてて、ウィンクしながら、その指を頬の横で振った。
……ハァ?!ウ、ウソでしょ?!
一斉に、振り返った。声の主は美希だった。
あ……。
そうだ。そうだった。
この曲は、半年間の間に、美希を探してる間に作った曲だったわ……。
美希が知ってるハズが無い……。
さっきのお祭りムードが、一瞬にしてお通夜になる。
……事情を説明すると、美希はひとつ「ふ~ん」とだけ唸った。
そして、いつもでは考えられないくらいの、真剣な顔つきで言った。
「ねぇ、ミキにその曲聴かせて?」
音楽プレーヤーを渡して、私たちの生録音の『READY!!』を聴かせた。
目を瞑って、リズムに合わせて頭が揺れる。
「とっても、いい曲だね」
ミキは真剣な顔のまま続けた。
「じゃ、次はダンスを教えて欲しいの」
真が、振り付けを一通り行う。ミキはそれを、瞬きもせず見ていた。
そして、
「おっけー、ミキもう覚えたよ」
親指と人差し指をたてて、ウィンクしながら、その指を頬の横で振った。
……ハァ?!ウ、ウソでしょ?!
そういえばモバゲーにアイドルマスターが来るらしいね。
バンナム必死だね。
バンナム必死だね。
そして、位置についた。左には真顔の真美、右には春香のポジションがぽっかりと空いていた。
遠くから律子の緊張した声が聞こえる。
「いくわよ……みんな……」
──ARE YOU READY!? I'M LADY!!
律子が、ボタンを一つ押すと、ついに曲が始まった。
ゆっくりと、片手を顔の前へ上げる。もう片方もあげて、強く握る。
そして、腰へと手を当てる。手の平にじっとりと汗をかいている。
多分、皆も同じ気持ち。
大丈夫、大丈夫よ。何百回も練習した。
振り付けは体で覚えてる。
私たちの、運命がかかった一曲。
失敗すれば、アイドルの道は無くなる。
遠くから律子の緊張した声が聞こえる。
「いくわよ……みんな……」
──ARE YOU READY!? I'M LADY!!
律子が、ボタンを一つ押すと、ついに曲が始まった。
ゆっくりと、片手を顔の前へ上げる。もう片方もあげて、強く握る。
そして、腰へと手を当てる。手の平にじっとりと汗をかいている。
多分、皆も同じ気持ち。
大丈夫、大丈夫よ。何百回も練習した。
振り付けは体で覚えてる。
私たちの、運命がかかった一曲。
失敗すれば、アイドルの道は無くなる。
お兄様は無表情で私たちの方をじっと見つめている。
楽しんでるんだか、退屈してるんだかまるでわからない。
絶対に認めさせてあげるんだから……!
私たちは捨てるには惜しいんだってくらいの、とびきりのアイドルだってことを。
──STARDOM光り光るSPOTLIGHT
──眩しい輝き まっすぐDEBUT
美希の方を見ると、完璧だった。
私たちの動きに合わせて、遅れずにピッタリとついてくる。
この舞台を用意するために思考錯誤したから練習する暇なんて無かったのに。
……やっぱりあんたやるじゃない。
段々と、ノってきたわ……。
昔のキラキラのステージを思い出して、緊張した顔が解れてくる。
いける……!いけるわ……!
楽しんでるんだか、退屈してるんだかまるでわからない。
絶対に認めさせてあげるんだから……!
私たちは捨てるには惜しいんだってくらいの、とびきりのアイドルだってことを。
──STARDOM光り光るSPOTLIGHT
──眩しい輝き まっすぐDEBUT
美希の方を見ると、完璧だった。
私たちの動きに合わせて、遅れずにピッタリとついてくる。
この舞台を用意するために思考錯誤したから練習する暇なんて無かったのに。
……やっぱりあんたやるじゃない。
段々と、ノってきたわ……。
昔のキラキラのステージを思い出して、緊張した顔が解れてくる。
いける……!いけるわ……!
>>363
まぁこの作者だからな。あげて落とす。
まぁこの作者だからな。あげて落とす。
敢えて触れないでおくが春香のコンサートにみんながいないっちゅーことは…
──夢は叶うモノ 私信じてる
──さあ位置についてLET'S GO!!
そろそろサビに入る。心の底から楽しんでいた。
振り向くと、みんな、汗を飛ばしながら笑顔で踊っていた。
殺風景な倉庫が、不思議と光輝いて見えた。
──いおりんのダンスマジ最高!
お兄様しかいないハズの場所に、そんな歓声が聞こえた。
これなら、どんな会場でも満員にしてみせる!できる!
──ARE YOU READY!! I'M LADY!! 歌をうたおう
今まででベストと言えるくらいにバッチリ、サビに入った!
最高!最高の気分よ!
ねぇ、あんたたちやっぱり私たちはスーパーアイドルなんだわ!
日本中のオーディエンスを、コーフンさせてあげちゃうんだから!
「う……うぅ……」
えっ……
曲に混じって、背中から低い呻き声がかすかに聞こえた……
後ろにいるから姿は見えないけど、この声は……
響……よね……?
──さあ位置についてLET'S GO!!
そろそろサビに入る。心の底から楽しんでいた。
振り向くと、みんな、汗を飛ばしながら笑顔で踊っていた。
殺風景な倉庫が、不思議と光輝いて見えた。
──いおりんのダンスマジ最高!
お兄様しかいないハズの場所に、そんな歓声が聞こえた。
これなら、どんな会場でも満員にしてみせる!できる!
──ARE YOU READY!! I'M LADY!! 歌をうたおう
今まででベストと言えるくらいにバッチリ、サビに入った!
最高!最高の気分よ!
ねぇ、あんたたちやっぱり私たちはスーパーアイドルなんだわ!
日本中のオーディエンスを、コーフンさせてあげちゃうんだから!
「う……うぅ……」
えっ……
曲に混じって、背中から低い呻き声がかすかに聞こえた……
後ろにいるから姿は見えないけど、この声は……
響……よね……?
触れとるやないか
てか、本編見直してもそうは書いてなかったと思うがw
てか、本編見直してもそうは書いてなかったと思うがw
……こういう極限状態にいると、普段生活してる時とはまるで感覚が違うものね。
最高潮のテンションに、ヒビがひとつ入った感じが私たち全体に伝わる。
だけど、ダンスを止める事は出来ない。そのまま続ける。
「ひ、響ちゃ……」
今度は雪歩の声……。
な、なによ……一体何が起こってるの……?
後ろを振り向きたい衝動に駆られるけど、まだ曲は終わっていない。
中断は許されない。
──ひとつひとつ 笑顔と涙が……
あとワンフレーズで、終わる。あとちょっと、あとちょっと。
次は、この曲の最も盛り上がるトコロなんだから。
全員で、一斉に飛び上がるフレーズ。
ここは、絶対に決めなくちゃ……。
最高潮のテンションに、ヒビがひとつ入った感じが私たち全体に伝わる。
だけど、ダンスを止める事は出来ない。そのまま続ける。
「ひ、響ちゃ……」
今度は雪歩の声……。
な、なによ……一体何が起こってるの……?
後ろを振り向きたい衝動に駆られるけど、まだ曲は終わっていない。
中断は許されない。
──ひとつひとつ 笑顔と涙が……
あとワンフレーズで、終わる。あとちょっと、あとちょっと。
次は、この曲の最も盛り上がるトコロなんだから。
全員で、一斉に飛び上がるフレーズ。
ここは、絶対に決めなくちゃ……。
──夢になる……
もうちょっとで、もうちょっとで終わる。
お願いだから何も起こらないで。
ここまで来て……
──ENTERTAINMENT!
私はつま先に力を込めて飛び上がった。
「うぎゃあああ!」
響の叫び声が聞こえた
全員が一斉に振り返ると、苦しそうに足を抑えて倒れた響がそこにいた。
──ARE YOU REA……
曲が止まった。
ここまで来て……これで終わりだっていうの……。
もうちょっとで、もうちょっとで終わる。
お願いだから何も起こらないで。
ここまで来て……
──ENTERTAINMENT!
私はつま先に力を込めて飛び上がった。
「うぎゃあああ!」
響の叫び声が聞こえた
全員が一斉に振り返ると、苦しそうに足を抑えて倒れた響がそこにいた。
──ARE YOU REA……
曲が止まった。
ここまで来て……これで終わりだっていうの……。
この>>1はどれだけ響をいじめれば気が済むんだ!
>>393
やめてください
やめてください
全員がうずくまる響に駆け寄る。
なんでよ……響は、765プロで一番ダンスが得意なハズ……。
ミスなんか絶対にするハズない……。
「響ちゃん!やっぱり足……!」
雪歩が真っ先に駆け寄った。倒れる響の肩を掴む。
「う……うぐ……ご……ごめん……ごめん……」
響が顔をぐしゃぐしゃをして泣きだす。
「ごめん……自分のせいで……」
たくさんの涙と鼻水とヨダレが舞台の床に染みを作った。
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
顔を覆って、丸まって、響はひたすら謝り続けた。
「ウソ……でしょ……」
私は、膝を落として、ただ愕然とするしかなかった。
「……ダメだな」
お兄様が、パイプ椅子からおもむろに立ち上がった。
そのまま背を向けて、出口へと歩き出した。
なんでよ……響は、765プロで一番ダンスが得意なハズ……。
ミスなんか絶対にするハズない……。
「響ちゃん!やっぱり足……!」
雪歩が真っ先に駆け寄った。倒れる響の肩を掴む。
「う……うぐ……ご……ごめん……ごめん……」
響が顔をぐしゃぐしゃをして泣きだす。
「ごめん……自分のせいで……」
たくさんの涙と鼻水とヨダレが舞台の床に染みを作った。
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
顔を覆って、丸まって、響はひたすら謝り続けた。
「ウソ……でしょ……」
私は、膝を落として、ただ愕然とするしかなかった。
「……ダメだな」
お兄様が、パイプ椅子からおもむろに立ち上がった。
そのまま背を向けて、出口へと歩き出した。
がんばってくれ俺の響!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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