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    元スレ妹「お兄ちゃん、寒いしコタツだそうよ」兄「だな」

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    51 = 1 :

    「ミラー!!」

    「おい」

    「あだだ!!耳をひっぱらないでよ!!」

    「勝手に温度をいじんな」

    「はぁ?知らないよ」

    「お前しかいないだろ」

    「でもぉ……」

    「あ、あの」

    「ん?」

    「さっきも温度最大になってましたよ……?」

    「ほら、お前だろ」

    「ちがうよー!!」

    「この家の基本設定かなって思ったんだけど」

    「最大にはしないよ。あ、でも洗濯物を乾かすときは最大だね」

    「それでTシャツ一枚、ダメにしたけどな。お前が」

    52 = 1 :

    ―――夕方

    「あ、晩御飯も食べてくか?」

    「い、いえ……流石にそこまでは」

    「とまってけー」

    「えぇ!?」

    「お、それいいな。明日、日曜日だし」

    「えぇぇ!?」

    「(お兄ちゃんと一緒に寝ちゃえよ)」

    「(何言ってるの!?)」

    「(寝ぼけてお兄ちゃんのベッドに入れば?)」

    「ちょっと!!」

    「なにしてんだ?」

    「是非とも泊まりたいって」

    「そっか。じゃあ、そっちの家に俺から連絡いれとくよ」

    「あぁ……す、すいません……お願いします……」

    53 :

    兄貴電話番号知ってんのか

    54 = 1 :

    「―――ええ。はい。明日の夕方には、はい、勿論です」

    「よかったね」

    「もう……着替えとかもってきてないよ?」

    「ノーブラ、ノーパンでいいじゃん」

    「な……!?」

    「―――了解も得たし、んじゃ晩飯でも作るか」

    「お兄ちゃん、なにするー?」

    「あ、お手伝いします……いえ、させてください!!」

    「お、そうか。なら……」

    「頑張れよ、諸君」

    「お前は何もしないのな」

    「出来るお兄ちゃんを持つと、どうしても妹はぐーたらになるよ」

    「自分でいうな」

    「いてっ」

    (いいなぁ……私も仲よくなりたいなぁ……)

    55 = 1 :

    「じゃあ、野菜を切ってくれるか?」

    「はい」

    「何がでるかなー♪なにがでるかなー♪」

    「……ん?コタツ、暑い……」

    「うわ……温度最大だ……。お兄ちゃんめ、報復のつもりか」

    「さげよ」

    「―――暑い」

    「あれ?温度がまた元に戻ってる……なんで?」


    「指、気を付けてな」

    「あ、はい」

    「―――お兄ちゃん!!コタツが壊れたー!!」

    「はあ?電源が落ちたか?」

    「逆ー!もうずっと温度が最大なのー!!」

    「マジかよ。プラグは?」

    「抜いた」

    56 = 1 :

    「困りましたね」

    「まあ、あとで様子をみるか。じゃあ、ここまで来たんだ。お前もなんか手伝え」

    「マジで!?」

    「マジだ」

    「ちくしょう……」

    「ふふ、はい」

    「ニンジン切れってか。というか、カレーだね?」

    「シチューだ」

    「なんだカレーか」

    「シチューだって」

    「指を切らないようにね?」

    「はいよ」

    「こいつは多分、切るだろうけどな」

    「む……」

    「あはは、不器用だもんね」

    57 = 41 :

    コタツさん…

    59 = 1 :

    「―――痛っ!?」

    「あ、大丈夫!?」

    「ほら、いわんこっちゃない。見せてみろ」

    「お兄ちゃんが手伝わせるから……」

    「はぁ……少しぐらい練習させたかったんだよ」

    「血が出てる……」

    「痛そう……」

    「まあ、深くはないな。舐めとけばいいだろ……ん」

    「ぶっ!?」

    「あ……」

    「よし。ちょっと待ってろ絆創膏もってくる」

    「な、なにするの!?この変態!!!」

    「なんだよ、指を舐めただけだろ」

    「死ね!!」

    (いいなぁ……わざと指を切ってみようかなぁ……)

    60 :

    羨ま死ね

    61 :

    コタツいいな

    62 = 1 :

    「さてと、あとは煮込むだけだな」

    「うぅ……」

    「まだ痛むの?」

    「そ、そういうわけじゃ……」

    「ちょっとコタツの様子を見てくる」

    「あ、はい」

    (ったく……この優しさをこの子に向けろってば)


    「―――普通だな」

    「別に壊れてるわけじゃなさそうだけど……いや、内部が馬鹿になりはじめてるのかもな」

    「俺達の成長をずっと見てくれてきたから、捨てることはできればしたくないけど……」

    「今年の冬ぐらいはもってくれよ?」

    「頼むな」

    63 :

    うん。ほのぼのサスペンスだな。大好物だ。
    もっとやれ!

    64 = 1 :

    「―――じゃあ、頂きます」

    「いただきます」

    「ズズズズズズズ!!!」

    「おい。きたねえよ」

    「え?」

    「あはは」

    「そういえばコタツ、直ったの?」

    「問題はないな」

    「そっか」

    「嬉しそうだね?」

    「だって、私よりも先にこの家にいたんだよ?もう人生の先輩みたいなものだし、なんというか家族?みたいな」

    「ふふ……家電が家族かいいね」

    「まあ、それぐらいの愛着はあるよな」

    「でしょ?―――ズズズズズズズ」

    「その音やめろ。嫁にいけないぞ」

    65 :

    いもぺろさるよけ

    66 = 1 :

    ―――夜

    「あ!お風呂はいろー」

    「え……うん」

    「お兄ちゃんもはいる?」

    「よーし、背中も前も洗わせろ」

    「はぇぇぇ!!?」

    「ほほ、本気にすんな!!」

    「冗談に決まってんだろ」

    「バーカ!!ほら、いこ」

    「あ、うん。あの、お先に失礼しますね」

    「ああ」

    「―――コーヒーでも飲むか」

    「……いや、いいか。なんかコタツから出たくないし」

    「ふわぁぁ……ねむいな」

    67 = 1 :

    「―――でーん!!初公開、バスタオル一丁の中学生女児!!」

    「ちょっと!!恥ずかしいから!!!」

    「あれ?」

    「すぅ……すぅ……」

    「寝てやがる」

    「はぁ……よかった」

    「なーんだ。つまんないの」

    「は、はやく、着替え……」

    「でも、胸のサイズが違うからなにきても苦しいと思うよ?」

    「なんでもいいよ!」

    「この無駄乳め」

    「はにゃぁ!!」

    69 = 1 :

    「ん……やべ、寝てた」

    「あ、起きた?」

    「おう……うーん……部屋に戻るわ」

    「えー?もう?」

    「いや、12時だし」

    「まだ12時じゃん」

    「ふわぁぁ……じゃあ、おやすみ……さむ……」

    「おやすみなさい……」

    「チャーンス」

    「な、なにが……?」

    「ベッドにいってこい」

    「や、やめてよぉ」

    「ほらほら。30分後ぐらいにいけばいいって。そんなことじゃあのお兄ちゃんは振り向いてくれないぞ?」

    「お兄さんが迷惑がるよ……」

    「大丈夫だって。お兄ちゃんも男だし。起きてみると可愛い中学生が隣で寝てたら興奮するって」

    70 :

    ペロッ

    71 = 1 :

    ―――深夜

    「……ん」

    「便所……」

    「すぅ……すぅ……」

    「……またアイツの悪戯か」

    「可哀想に」


    「―――ふぅ。すっきりした」

    「あ、コタツ、ちゃんと切ってんだろうな?」

    「……おし、プラグも抜いてあるな」

    「……よいしょ」

    「なんだろうな……電源落ちてても、温かい気がする……」

    カチン……

    「え?」

    「……電源が入った……?」

    「プラグは!?―――ささってる……」

    72 = 42 :

    ホラー?ホラーなの?!

    73 = 60 :

    ホラー!ホラーだよ!?

    74 :

    おっついた支援

    75 = 1 :

    「……」

    「おしっこー」

    「……」

    「うわぁ!?おにいちゃん、なにやってんの!?電気もつけないで!!」

    「あ、いや……なんとなくコタツに入ってみようかなって思ったら」

    「なに?」

    「……勝手に電源が入った」

    「センサーでもついてたっけ?」

    「そんな高性能なコタツじゃないはずだけどな」

    「ふーん……あ、おしっこー」

    「……どうなってんだ、このコタツ……」

    「ちょっとこわいな……」

    76 = 1 :

    「―――すっきりした」

    「……」

    「まだいたの?」

    「ああ」

    「じゃあ、わたしもはいろっと……ぬへぇ……」

    「……はぁ」

    「えへへ、温かいね」

    「そうだな……でも、怖くないか?」

    「勝手に電源が入ること?」

    「プラグも勝手に入るぞ?」

    「……私は別に」

    「そうなのか?」

    「うん……温かいもん」

    「理由になってねえな」

    「それに……家族みたいなものだしね」

    77 :

    妹良い娘元気な子

    78 = 1 :

    「でもなぁ……」

    「じゃあ、片付ける?」

    「……」

    「この部屋、エアコンないからこの子に頼るしかないんだけどなー」

    「いや……壊れるまで使うよ」

    「そうこなくっちゃ」

    「……そうだな。もうこの家の一部みたいなもんだよね、これ」

    「でほぉ?」

    「ああ……」

    「ふわぁぁ……」

    「あ、寝るならベッドにいけよ」

    「うん……そうする。じゃ、おやすみ」

    「ああ」

    「さて、じゃあ、俺も寝るか……スイッチをオフに……よし」

    「おやすみ……」

    79 = 53 :

    火事フラグ立てまくりじゃねーか!

    80 :

    友ちゃんがラスボスになりそうな設定だな

    81 = 1 :

    ―――翌朝

    「―――きゃぁあああああああ!!!!」

    「うぉ!?」

    「あ、す、すいません……」

    「なにかあったのか?」

    「い、いえ……目が覚めたら……お兄さんの寝顔が……」

    「―――どうしたの!?」

    「あ、おはよう」

    「よお」

    「まさか……夜這い!?」

    「朝だし」

    「な、なにもされてないから……」

    「そっか……残念だね」

    「うん……いやいやいや!!!!」

    「朝から元気だな……よし、朝食でも食うか」

    82 :

    ―――ほひょぉぉ

    83 = 1 :

    「コタツさーん!!今日もあっためてー!!」

    「どうだ?勝手に電源入ってるか?」

    「はいってたー♪」

    「そうか」

    「ええ?」

    「ほらほら、こっちきなよ。温かいよ?」

    「うん……」

    「あ、パンがいいかライスがいいか」

    「パン!!」

    「私も」

    「了解」

    「でも……怖くないの?勝手に電源は入るなんて……」

    「全自動オンオフ機能搭載のコタツを買ったと思えば、それほど」

    「適応するの早いね」

    84 :

    私怨

    85 = 1 :

    「そうでもないよ。買ったばかりのコタツならすぐに返品してる」

    「それはそうだろうけど」

    「ほい。焼けたぞ」

    「サンクスブレッド」

    「ありがとうございます」

    「さて、今日一日なにするんだ?」

    「どっか遊びに行く?」

    「あ……うん……そだね」

    「お兄ちゃんも一緒に、ね?」

    「二人で行って来いよ」

    「だーめ」

    「……いや、この子が気を使うだろ」

    「そ、そんなことありません!!い、いっしょにいきましょう!!」

    「そ、そうか……」

    「んじゃ、着替えたら出発だー」

    86 = 42 :

    出かけた先にコタツが現れたらホラーと言うことで。

    87 = 1 :

    「うっし」

    「どこいこっか?」

    「まあ、適当にショッピングモールでもウロウロしようっか」

    「……よし」

    「プラグ抜いたの?」

    「ああ」

    「帰ってきたらまた温まってるんでしょうか?」

    「多分な」

    「お兄ちゃんよりいい子だよ」

    「うっせえな」

    「あはは」

    「んじゃ、いってきます」

    「いってきます」

    「い、いってきます……」

    コタツ「……」

    88 = 60 :

    コタツ...

    89 = 1 :

    ―――ショッピングモール

    「うっひょー!お兄ちゃん、このアクセかってー!!5万するけど」

    「死ね」

    「……」

    「ん?なにか欲しいものでもあるのか?」

    「あ、えと」

    「あ、コタツみてたの?」

    「私の部屋に置きたいなぁって」

    「ああ、一人用のコタツか。それほど高くないな」

    「でも……中学生には中々手が出ません」

    「親に懇願したら?」

    「ううん……エアコンがあるから……多分、買ってくれない」

    「ふーん……すいませーん」

    店員「はい?」

    「このコタツ、配達してもらえますか?」

    90 :

    「こたつ」じゃなく「おこた」って言うとなんか可愛いよね

    91 = 1 :

    「えぇ!?」

    「ちょ!!お兄ちゃん!!私にもアクセサリー!!」

    店員「はい。勿論です」

    「じゃあ、買います」

    「お兄さん!!やめてください!!」

    「え?いらないの?」

    「いや……ここまでしてもらう必要は……」

    「いつも馬鹿を世話してくれてるお礼のつもりなんだけど」

    「人をウサギみたいにいうな!!」

    「鶏のつもりで言ったんだが?可愛く解釈するな」

    「で、でも……」

    「まあ、まあ。早いクリスマスプレゼントってことで」

    「確かに早いね」

    「………た、大切にしますね?」

    「じゃないと困るよ。大事にしてやってくれ」

    92 = 63 :

    そこは「おこたたん」にすると無意味に萌えれる

    93 :

    >>92
    お前らのその無駄に発達した能力は他にいかせないのか?

    94 :

    心霊現象以前に勝手にスイッチが入るとか電気代が跳ね上がりそうで怖い
    貧乏性なのか、俺

    95 = 1 :

    「うーん……」

    「どうした?」

    「いや、どのコタツもしっくりこないというか」

    「どういうこと?」

    「いや……買い変えるつもりなんて更々ないけど、いつかはきっとダメになると思うし」

    「そうだな……。どこかで新調しなきゃいけないときが来るだろうな」

    「そのときのために候補を選んでみようと思ったんだけど、どれもイマイチなんだよね」

    「ふふ……今のコタツに愛着があるからじゃないの?」

    「だろうけどね」

    「ま、そんな先の話をしても仕方ないだろ。いこうぜ」

    「ほーい」

    「お兄さん……本当にありがとうございました」

    「いーよ」

    「よっしゃーお昼ご飯たべようー」

    96 = 1 :

    ―――夕方

    「では、ここで失礼します」

    「ああ、気を付けてな」

    「また明日ねー」

    「うん!ありがとう!」

    「寒いな……早くコタツで温まろうぜ」

    「だね!」


    「ふう……あれ?」

    「ひょぉぉ!!さむい!!」

    「なんだ温かくなってないな」

    「はやくー」

    「はいはい」

    「もうどうしたの?ストライキ?」

    「コタツが?まさか」

    「まあ、いいけどねー。……おぉ、じんわり温かくなってきたよ」

    97 = 70 :

    コタツェ…

    98 = 1 :

    ―――翌朝

    「さむいー!!」

    「はいはい」

    「……ぬへぇ……」

    「今朝は入ってたか」

    「やっぱりいい子だね。あ、ツンデレなのかも」

    「性格まであるのか。怖いな」

    「まあまあ」

    「あんまりゆっくりし過ぎんなよ?」

    「わかっとります」

    「さてと……パンでも焼くかな」

    「テレビー」

    テレビ『―――今日は乾燥しています。火のお取り扱いには十分に注意しましょう』

    「そーなんだ」

    99 :

    世にも奇妙な物語の感動系の話を観ているようだ

    100 :

    フラグか


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